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四章、辺境会議
9.グレン視点
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よく眠ることのできなかった。
あの状況下でゆっくりと眠ることができたならば自分を称賛したいぐらいだ。
目の下の隈を見てマクロンは聞いてくる。
「お疲れですが、何かありましたか?」
「何もないから、こうなんだ。何かあれば後悔しかない・・・」
辺境地にいるシェリルの顔が浮かぶ。
早く帰りたく思う。
あのサラサラの銀の髪を撫ぜることができれば癒されるだろう・・・。
フニフニのほっぺをつつけば子供扱いするなと、頬が膨らむだろう。
護衛の猫が、シャーッと毛を逆立てて怒るだろうが、銀色猫は赤い目を可愛く見上げてくるだろう。
でも、それは一時であり、すぐにフィッと去ってしまう。
それでも構わない、とにかく癒されたいー。
目を手で押さえ息をはいた。
気を引き締めなくてはと、思い直す。
今日は、辺境地の軍事費などにまつわる話だった。建前は『国内の軍事費軍備の見直し』とは、なっている。
国王は辺境伯の地位、資金などを下げたいのが丸わかりであった。そんな事で揺らぐことはないが、国に忠誠心を捧げているというパフォーマンスはいるのだ。
次の日は軍事演習。
辺境地の騎士たちによる演舞。
アルドたちはよくやってくれた。
今までは父の直属の騎士隊がやっていたのだから、付け焼き刃ながら上手くできたといえる。
しかし屋敷に帰ると、二度目の悪夢。
何故屋敷内にいる?
鼻の下を伸ばす彼ら。
悪いが丁重にお引き取りを願った。
一部のものが不満を漏らしたが、ハニートラップにかかれば、厄介にしかならない。
父よ、恨む。
もっと対策をくれ・・・。
試されたのだろう・・・。文句は言えなかった。
5日目は王都騎士たちとの俺たちを含めた合同演習。
気の抜けない演習。
実際の実力を見せるわけにはいかないが手抜きが分からないようにしなければならない。
だが、5辺境伯の実力を計らされてしまった。
結果、アイザックに負けてしまった。やつは何かいいたそうだったが、無視をした。
6日目は、商人を交えた辺境地との交易の話だった。
国王を前にした交渉。
こちらに利は少ない。制限ばかりのもの。
辺境伯を舐め切っていた。
最終日は反省会込みの最後の晩餐だった。
俺以外は聖女たちをパートナーにして出席していた。
彼女たちは鋭い目を俺に向ける。
他の貴族は軽蔑や生暖かい表情。
俺の事はなんと言われようが俺の招いた責任者。受け止める。
「グレンディール・アルザイド卿。明朝神殿にお越しください。妹への懺悔を聞きますわ」
アイザックにエスコートされている聖女・・・ウララ聖女が声をかけてきたのだった。
あの状況下でゆっくりと眠ることができたならば自分を称賛したいぐらいだ。
目の下の隈を見てマクロンは聞いてくる。
「お疲れですが、何かありましたか?」
「何もないから、こうなんだ。何かあれば後悔しかない・・・」
辺境地にいるシェリルの顔が浮かぶ。
早く帰りたく思う。
あのサラサラの銀の髪を撫ぜることができれば癒されるだろう・・・。
フニフニのほっぺをつつけば子供扱いするなと、頬が膨らむだろう。
護衛の猫が、シャーッと毛を逆立てて怒るだろうが、銀色猫は赤い目を可愛く見上げてくるだろう。
でも、それは一時であり、すぐにフィッと去ってしまう。
それでも構わない、とにかく癒されたいー。
目を手で押さえ息をはいた。
気を引き締めなくてはと、思い直す。
今日は、辺境地の軍事費などにまつわる話だった。建前は『国内の軍事費軍備の見直し』とは、なっている。
国王は辺境伯の地位、資金などを下げたいのが丸わかりであった。そんな事で揺らぐことはないが、国に忠誠心を捧げているというパフォーマンスはいるのだ。
次の日は軍事演習。
辺境地の騎士たちによる演舞。
アルドたちはよくやってくれた。
今までは父の直属の騎士隊がやっていたのだから、付け焼き刃ながら上手くできたといえる。
しかし屋敷に帰ると、二度目の悪夢。
何故屋敷内にいる?
鼻の下を伸ばす彼ら。
悪いが丁重にお引き取りを願った。
一部のものが不満を漏らしたが、ハニートラップにかかれば、厄介にしかならない。
父よ、恨む。
もっと対策をくれ・・・。
試されたのだろう・・・。文句は言えなかった。
5日目は王都騎士たちとの俺たちを含めた合同演習。
気の抜けない演習。
実際の実力を見せるわけにはいかないが手抜きが分からないようにしなければならない。
だが、5辺境伯の実力を計らされてしまった。
結果、アイザックに負けてしまった。やつは何かいいたそうだったが、無視をした。
6日目は、商人を交えた辺境地との交易の話だった。
国王を前にした交渉。
こちらに利は少ない。制限ばかりのもの。
辺境伯を舐め切っていた。
最終日は反省会込みの最後の晩餐だった。
俺以外は聖女たちをパートナーにして出席していた。
彼女たちは鋭い目を俺に向ける。
他の貴族は軽蔑や生暖かい表情。
俺の事はなんと言われようが俺の招いた責任者。受け止める。
「グレンディール・アルザイド卿。明朝神殿にお越しください。妹への懺悔を聞きますわ」
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