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アイリ・マクアリス
大丈夫ですか?あなた方
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お三方は、鼻息荒く前に立ちはだかります。
「きちんと見ましたとも。あなたがたが放課後の教室で、エミリーの教科書を破り捨てているところを。泣いている彼女が可哀想でした」
「ぼくも、見ましたよ。エミリーの大事なブローチを笑いながら池に投げ入れているのを。一緒に探しましたが、見つからず・・・、エミリーの悲しさがわからないのですか?」
「ぶつかった様に見せかけて、階段から落としましたよね。お二人が逃げる様に走って行かれましたが、間違いなく貴女でした。あの後、エミリーは足を痛めたのですよ」
主語を都合よく抜かしてますわね。誰を見たのでしょう?
皆さん眼科へ行くべきですわね、私たちを見たというなら、間違いなくヤバいです。まさか、見えざる者というやつでしょうか?
どこかいい所あったかしら?眼鏡もいるわね。そういえば、洒落たフレームが人気らしいって室長が言ってたわ・・・。
「アイリ嬢。大丈夫ですか?」
「・・・クラム様?」
「そろそろ限界ですよね。思考が別の所に行ってますよね。僕が先に反撃しますので、後で止めを刺してください」
クラム様はそう耳元で囁くと、マイン様と共に一歩前に出て、私の横に並んだ。
「好き勝手言ってくれますね。自己紹介が遅くなりましたが、私は、魔術研究室に配属が決まっています、レイナード公爵家次男、クラム•レイナードといいます。彼女は私の婚約者、サフィール侯爵令嬢のマイン•サフィールです。バルロ•ランディル殿ケイ•セフリスト殿ヤコフ・アルゼルト殿そしてエミリー・ミリシア男爵令嬢でしたよね。我が家より、正式に抗議させていただきます」
温厚なクラム様が怒っています。珍しいです。マイン様も、微笑んでいるのに目が冷たいです。綺麗な方ですから、怒ると迫力があります。
というか、クラム様は公爵家だったんですね。知りませんでした。研究室は無礼講なので、気にしてませんでしたわ。
ちなみに、魔術研究室は王室お抱え部署で、エリート中のエリートです。
あら、お三方のお顔が青白くなって震えています。それはそうですよね。自分たちより上の方を貶めようとされましたもの。大丈夫ですか?
「マインは我が家で花嫁修行をしているので、こんな所にくる必要はないんですよ。私の両親、兄の妻、侍女、使用人が証言してくれますよ。ちなみにアイリ嬢の無実の証明もしますね。彼女は同じ研究室ですので、ほぼ、四六時中一緒です。勿論、2人きりではありませんよ。10人ほどの男女がいますからね。全員が証言してくれますよ。確か、アイリ嬢、家に帰る時間が惜しいからと研究棟に部屋を借りてます。研究科から馬車で10分かかる高等科に来る事はないんですよ」
その言葉に、彼らは間抜けな顔をした。
「高等科に来る事はない?!」
「研究科?」
ポカンとした間抜け顔をします。
「わたくし、中等、高等科を3年で卒業して、特例措置で2年間研究室に通っていましたの。研究科の卒業生として、ここにいますの。
わたくしの記憶が正しいならそちらのピンクブロンド様、中等科にはいらしゃいませんでしたよね。しかも十五歳入学の一般科ですよね。では、お会いしたことも一切ありません。
ロディク殿下。わたくしの年齢も覚えていませんね。わたくし十七歳ですのよ。当たり前のように呼び出しましたが、実際ならここにいる訳ないのですよ。特例措置以外ここにいるの方々は十八歳以上ですもの。
年齢も顔も覚えてもいないのに、わたくしが虐めをしたとよく言えましたわね。見たこともないのに高等科にもいないのにいると言えましたわね。その目には何が見えていますの?大丈夫ですか?病院に行くべきですわよ。
それに、礼儀は知っています?このような場所で婚約破棄?時と場所ぐらいお選びください。このような晴れの日に、最低ですよね。
あと、ダンスパーティは招待状がいりますのに、なぜそちらの方々が入りこんでますの?まさか殿下の権限で、ですか?
はっ!規範を守るのが、上に立つものの務めですわよね。それなのに、率先してお破りになったのですか?
貴方方のせいで、わたくしの睡眠時間がどんどん削られて、とっととこんな茶番終わらしていただけますぅ?
結婚破棄で結構。周りも見えていない罪を押し付けようとする方の妻になんてなりたくもない。
どうぞ、お似合いのピンクブロンドちゃんとお幸せになって破滅してください。
私は早く帰って寝たいんですっ!!早く終わりにして下さい!」
はあ~、いいきりました。すっきりです。
・・・、なぜ皆様呆然とされているのでしょう?
言い過ぎました?
そんな時、後ろからクスクスと笑い声が聞こえて来た。振り返ると、そこには、キラキラの室長が立っていた。
「きちんと見ましたとも。あなたがたが放課後の教室で、エミリーの教科書を破り捨てているところを。泣いている彼女が可哀想でした」
「ぼくも、見ましたよ。エミリーの大事なブローチを笑いながら池に投げ入れているのを。一緒に探しましたが、見つからず・・・、エミリーの悲しさがわからないのですか?」
「ぶつかった様に見せかけて、階段から落としましたよね。お二人が逃げる様に走って行かれましたが、間違いなく貴女でした。あの後、エミリーは足を痛めたのですよ」
主語を都合よく抜かしてますわね。誰を見たのでしょう?
皆さん眼科へ行くべきですわね、私たちを見たというなら、間違いなくヤバいです。まさか、見えざる者というやつでしょうか?
どこかいい所あったかしら?眼鏡もいるわね。そういえば、洒落たフレームが人気らしいって室長が言ってたわ・・・。
「アイリ嬢。大丈夫ですか?」
「・・・クラム様?」
「そろそろ限界ですよね。思考が別の所に行ってますよね。僕が先に反撃しますので、後で止めを刺してください」
クラム様はそう耳元で囁くと、マイン様と共に一歩前に出て、私の横に並んだ。
「好き勝手言ってくれますね。自己紹介が遅くなりましたが、私は、魔術研究室に配属が決まっています、レイナード公爵家次男、クラム•レイナードといいます。彼女は私の婚約者、サフィール侯爵令嬢のマイン•サフィールです。バルロ•ランディル殿ケイ•セフリスト殿ヤコフ・アルゼルト殿そしてエミリー・ミリシア男爵令嬢でしたよね。我が家より、正式に抗議させていただきます」
温厚なクラム様が怒っています。珍しいです。マイン様も、微笑んでいるのに目が冷たいです。綺麗な方ですから、怒ると迫力があります。
というか、クラム様は公爵家だったんですね。知りませんでした。研究室は無礼講なので、気にしてませんでしたわ。
ちなみに、魔術研究室は王室お抱え部署で、エリート中のエリートです。
あら、お三方のお顔が青白くなって震えています。それはそうですよね。自分たちより上の方を貶めようとされましたもの。大丈夫ですか?
「マインは我が家で花嫁修行をしているので、こんな所にくる必要はないんですよ。私の両親、兄の妻、侍女、使用人が証言してくれますよ。ちなみにアイリ嬢の無実の証明もしますね。彼女は同じ研究室ですので、ほぼ、四六時中一緒です。勿論、2人きりではありませんよ。10人ほどの男女がいますからね。全員が証言してくれますよ。確か、アイリ嬢、家に帰る時間が惜しいからと研究棟に部屋を借りてます。研究科から馬車で10分かかる高等科に来る事はないんですよ」
その言葉に、彼らは間抜けな顔をした。
「高等科に来る事はない?!」
「研究科?」
ポカンとした間抜け顔をします。
「わたくし、中等、高等科を3年で卒業して、特例措置で2年間研究室に通っていましたの。研究科の卒業生として、ここにいますの。
わたくしの記憶が正しいならそちらのピンクブロンド様、中等科にはいらしゃいませんでしたよね。しかも十五歳入学の一般科ですよね。では、お会いしたことも一切ありません。
ロディク殿下。わたくしの年齢も覚えていませんね。わたくし十七歳ですのよ。当たり前のように呼び出しましたが、実際ならここにいる訳ないのですよ。特例措置以外ここにいるの方々は十八歳以上ですもの。
年齢も顔も覚えてもいないのに、わたくしが虐めをしたとよく言えましたわね。見たこともないのに高等科にもいないのにいると言えましたわね。その目には何が見えていますの?大丈夫ですか?病院に行くべきですわよ。
それに、礼儀は知っています?このような場所で婚約破棄?時と場所ぐらいお選びください。このような晴れの日に、最低ですよね。
あと、ダンスパーティは招待状がいりますのに、なぜそちらの方々が入りこんでますの?まさか殿下の権限で、ですか?
はっ!規範を守るのが、上に立つものの務めですわよね。それなのに、率先してお破りになったのですか?
貴方方のせいで、わたくしの睡眠時間がどんどん削られて、とっととこんな茶番終わらしていただけますぅ?
結婚破棄で結構。周りも見えていない罪を押し付けようとする方の妻になんてなりたくもない。
どうぞ、お似合いのピンクブロンドちゃんとお幸せになって破滅してください。
私は早く帰って寝たいんですっ!!早く終わりにして下さい!」
はあ~、いいきりました。すっきりです。
・・・、なぜ皆様呆然とされているのでしょう?
言い過ぎました?
そんな時、後ろからクスクスと笑い声が聞こえて来た。振り返ると、そこには、キラキラの室長が立っていた。
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