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アルフリード
卒業パーティー2
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「面白いことが起きてるね」
振り向いた彼女の目は据わっていた。
ちょっとだけ申し訳なく感じたがしかたない。
もう少しだから、ね。我慢して。
「室長、遅いですよ」
クラム君が呟やいた。ここまで遅くなるつもりはなかったんだ。ホントだよ。
「ごめん、ごめん。いろいろ準備があって遅れてたんだ。でも、楽しい叫びは聞けたから僕は満足だよ。やっぱり睡眠不足のアイリは面白いね」
ぷくっと、頬が膨らむ。拗ねてる。可愛いでしょ。リスかな?突きたいなぁ。
「う~ん。アイリ、もう限界かな?」
「それ以上は可哀想ですよ。アルフリード様」
ライディン、余計だよ。
「アルフリード?誰それ?」
「僕だよ。知らなかったっけ?」
「アル様はアル様、でしょう」
「やっぱり、アイリは面白いな」
アイリを引き寄せる。瞼が落ちそうになってるな。早く終わらすから待ってて。
「あら~、ヤバそうだね。後は僕に任してくれるかい?悪いようにはしないしないから。ただアイリ、もう少しだけ寝るのは我慢して、全てが終わったらゆっくり休めばいいから、ね」
「んっ、室長にお任せします」
「アルだよ」
「我儘・・・、アル様」
「ふふっ、良くできました」
今日は特に素直だな。やっぱり限界はこの辺か。しっかり覚えとかないと。
僕・・・いや、俺はロディクを直視した。どうした、なぜたじろぐ?
「兄上・・・」
弱々しい声。人を化け物のようにみる。
ひどいなぁ。実の兄なのに。
「えぇ~、ロディク様のお兄様!!第一王子のアルフリード殿下なの?」
ピンクブロンドはロディクの袖をつかみながらはしゃぐ。
大丈夫か?この女。
いつの間にか三馬鹿トリオも身を縮め、ロディクの一歩後ろに控えていた。
「久しぶりだね、ロディク。父上と、学園の教師陣から聞いたよ。相変わらずの馬鹿っぷりみたいだね」
いつものように軽い感じで言ってみると、ロディクは歯軋りをし、拳に力をいれた。
言いたいことが有れば言えばいい。さあ、言えるなら言ってみろ。ちゃんと聞いてやる。
「なに?僕に反論できるの?成績は中の下らしいね。たしか君、王族だよね。王太子だよね。恥ずかしくないの?生活態度も我儘で、横暴で平民を蔑ろにしてるって?魔術もやれるのに練習不足で、ノーコンですぐに投げ出すって?そこのピンクちゃんと毎日イチャイチャして、生徒会業務を他者に押し付け、帝王学放棄だっけ?」
ロディクは下を俯いた。どうした?
「なんで?今更兄上が出てくんだよ。俺の気も知らない奴が。俺がなんて言われてるかわかってんのか!!」
お前の気なんて知るか。俺はおまえじゃない。
何と呼ばれてるかは知っている。でもそれは君自身のせいだよ。俺のせいじゃない。
「アルフリード殿下の出涸らし、だっけ?だからなんだい?僕はちゃんと、君に譲ったよ。王太子の座もすべて。僕にはあまり価値が無かったからね。興味もなかった。でも、努力しなかったのは君でしょ。君の自業自得じゃない」
「うるさい!!じゃあ、出てくんなよ。今更、俺の前に現れるんじゃねぇ」
負け犬の遠吠えか?無様だな。
俺は去年まで大人しくしてたぞ。
全てを放棄したのは、お前自身だ。
振り向いた彼女の目は据わっていた。
ちょっとだけ申し訳なく感じたがしかたない。
もう少しだから、ね。我慢して。
「室長、遅いですよ」
クラム君が呟やいた。ここまで遅くなるつもりはなかったんだ。ホントだよ。
「ごめん、ごめん。いろいろ準備があって遅れてたんだ。でも、楽しい叫びは聞けたから僕は満足だよ。やっぱり睡眠不足のアイリは面白いね」
ぷくっと、頬が膨らむ。拗ねてる。可愛いでしょ。リスかな?突きたいなぁ。
「う~ん。アイリ、もう限界かな?」
「それ以上は可哀想ですよ。アルフリード様」
ライディン、余計だよ。
「アルフリード?誰それ?」
「僕だよ。知らなかったっけ?」
「アル様はアル様、でしょう」
「やっぱり、アイリは面白いな」
アイリを引き寄せる。瞼が落ちそうになってるな。早く終わらすから待ってて。
「あら~、ヤバそうだね。後は僕に任してくれるかい?悪いようにはしないしないから。ただアイリ、もう少しだけ寝るのは我慢して、全てが終わったらゆっくり休めばいいから、ね」
「んっ、室長にお任せします」
「アルだよ」
「我儘・・・、アル様」
「ふふっ、良くできました」
今日は特に素直だな。やっぱり限界はこの辺か。しっかり覚えとかないと。
僕・・・いや、俺はロディクを直視した。どうした、なぜたじろぐ?
「兄上・・・」
弱々しい声。人を化け物のようにみる。
ひどいなぁ。実の兄なのに。
「えぇ~、ロディク様のお兄様!!第一王子のアルフリード殿下なの?」
ピンクブロンドはロディクの袖をつかみながらはしゃぐ。
大丈夫か?この女。
いつの間にか三馬鹿トリオも身を縮め、ロディクの一歩後ろに控えていた。
「久しぶりだね、ロディク。父上と、学園の教師陣から聞いたよ。相変わらずの馬鹿っぷりみたいだね」
いつものように軽い感じで言ってみると、ロディクは歯軋りをし、拳に力をいれた。
言いたいことが有れば言えばいい。さあ、言えるなら言ってみろ。ちゃんと聞いてやる。
「なに?僕に反論できるの?成績は中の下らしいね。たしか君、王族だよね。王太子だよね。恥ずかしくないの?生活態度も我儘で、横暴で平民を蔑ろにしてるって?魔術もやれるのに練習不足で、ノーコンですぐに投げ出すって?そこのピンクちゃんと毎日イチャイチャして、生徒会業務を他者に押し付け、帝王学放棄だっけ?」
ロディクは下を俯いた。どうした?
「なんで?今更兄上が出てくんだよ。俺の気も知らない奴が。俺がなんて言われてるかわかってんのか!!」
お前の気なんて知るか。俺はおまえじゃない。
何と呼ばれてるかは知っている。でもそれは君自身のせいだよ。俺のせいじゃない。
「アルフリード殿下の出涸らし、だっけ?だからなんだい?僕はちゃんと、君に譲ったよ。王太子の座もすべて。僕にはあまり価値が無かったからね。興味もなかった。でも、努力しなかったのは君でしょ。君の自業自得じゃない」
「うるさい!!じゃあ、出てくんなよ。今更、俺の前に現れるんじゃねぇ」
負け犬の遠吠えか?無様だな。
俺は去年まで大人しくしてたぞ。
全てを放棄したのは、お前自身だ。
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