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アルフリード
卒業パーティー1
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父上と、一年間様子を見るということになった。
出来損ないとはいえ、ロディクのことが可愛いかったのだろう。まあ、一年間様子を見てどこまで変わるのか見るのも面白い。
勿論、アイリのことは諦めない。彼女の父親に内密に会いに行き、彼女自身の返事と言うことになった。
やはり、卒業時にはロディクとの婚約は解消の流れになる予定だった。何もしない婚約者に呆れ、支持するどころかどう突き落とすか案を練っている所だったらしい。今はこのまま様子をみるようだ。もしもの時は俺に任すとも言質をとった。
卒業まで、後一年
やる事は沢山あった。ロディクの金魚のフンである三馬鹿リオの裏どりなどだ。あいつらはロディクの取り巻きに図に乗って、悪行を繰り返していた。最近では、ピンクブロンドをアイリが虐めているというデマを広めてもいるようだ。笑える。
マルクが忙しくなる分、アイリを側においた。
「アイリ。室長では差を感じるからアルって呼んでいいよ~」
「上司を名前で呼べるわけないじゃないですか」
「え~っ。名前で呼んでよ~」
「子供ですか、私より年上ですよね。副室長に怒られますよ。仕事してください」
「名前呼んでくれたらするからさぁ」
「マルクさん、どうにかしてください!」
「無理です。アイリ嬢が名前を呼べば全て解決します」
「そうだ。アイリ君、名前くらい呼んで。そうしないと仕事が溜まるんだよ」
ナイスアシスト。マルク、ライディン。
この頃には、みな僕とアイリの関係を生暖かく見るようになった。どうでもいいけど。
「もう、我儘アル様、早く仕事してください!研究の邪魔です。」
「もう一回」
「アル、仕事して!!」
やった!名前呼びさせれた。
僕は楽しみを得た。
そして卒業パーティーの二日前僕は我儘をいった。卒業式当日までの完成を期待してるよ、と。当日僕も君たちの卒業パーティーにでるから楽しみにしてるから、と。
見事に叶えてくれた、今日卒業の二人。当日彼らはボロボロでパーティーに出席している。全て予定通り。
俺は父上と一年前の賭けの勝利を告げた。父上も覚悟を決めたのだろう、何も言わず力強くうなづいてくれた。
マルクとライディンを連れて、三馬鹿トリオの両親と嫡子を呼び出し話の場を設けた。彼らは自分の子供が傍若無人にふるまっている事、ピンクブロンドの信奉者である事、そしてアイリの事、何も知らなかったようで戸惑っていた。いや、知っていても息子可愛さゆえ見て見ぬ振りをしていたのだろう。何かの間違いだと叫んだ。
嫡子である長男たちは前から知っていたのだろう。叫ぶ親たちを白い目で見ているだけだった。
五月蝿いので、裏ドリの映像や書類、不正の証拠などを目の前に置いた。六組の手と目が忙しなく動いたと思うと、次第に動きが緩慢になり最後には青ざめた顔でうつむいた。
「まさか・・・」
「まあ、救済措置はまだあるよ」
「「「なんですかっ?」」」
「ロディクが会場で婚約破棄をするって情報をつかんでる。それに乗っからないなら、領地にての謹慎程度でいい。だけど、ロディクの狂言に乗って、あることない事をいうようなら、即刻この2枚の書類にサインしろ。信用の置けない者など、この国にはいらない」
彼らは頷いた。自分の息子たちの良心に賭けたのだ。
だが、それも虚しく散った。
三馬鹿トリオから見えない場所で聞き耳を立てていると彼らは嘘を力説したのだ。
両親たちは力尽きたかのように膝をついてすすり泣いた。力が抜け動けない親の代わりに隣では三馬鹿トリオの兄たちが書類にサインした。1枚は除籍届け。もう1枚は、当主変更届け。
新当主になったものたち目は冷ややかに親をみつめるのだった。
さてと、そろそろアイリの元へ行こう。後ろに控えていたマルクたちに合図する。
近づいていくと、アイリの苦情演説が始まった。
よほど溜まっていたようだ。眠いのもあって暴発している。支離滅裂だけどね。
二徹だ。二徹夜までなら、最高に楽しいよ、アイリ。最高だ。
僕は笑いながらアイリに近づいた。
◇◇◇◇◇
お待たせしました。
本編舞台に突入です。
アル様視点でご覧ください。
出来損ないとはいえ、ロディクのことが可愛いかったのだろう。まあ、一年間様子を見てどこまで変わるのか見るのも面白い。
勿論、アイリのことは諦めない。彼女の父親に内密に会いに行き、彼女自身の返事と言うことになった。
やはり、卒業時にはロディクとの婚約は解消の流れになる予定だった。何もしない婚約者に呆れ、支持するどころかどう突き落とすか案を練っている所だったらしい。今はこのまま様子をみるようだ。もしもの時は俺に任すとも言質をとった。
卒業まで、後一年
やる事は沢山あった。ロディクの金魚のフンである三馬鹿リオの裏どりなどだ。あいつらはロディクの取り巻きに図に乗って、悪行を繰り返していた。最近では、ピンクブロンドをアイリが虐めているというデマを広めてもいるようだ。笑える。
マルクが忙しくなる分、アイリを側においた。
「アイリ。室長では差を感じるからアルって呼んでいいよ~」
「上司を名前で呼べるわけないじゃないですか」
「え~っ。名前で呼んでよ~」
「子供ですか、私より年上ですよね。副室長に怒られますよ。仕事してください」
「名前呼んでくれたらするからさぁ」
「マルクさん、どうにかしてください!」
「無理です。アイリ嬢が名前を呼べば全て解決します」
「そうだ。アイリ君、名前くらい呼んで。そうしないと仕事が溜まるんだよ」
ナイスアシスト。マルク、ライディン。
この頃には、みな僕とアイリの関係を生暖かく見るようになった。どうでもいいけど。
「もう、我儘アル様、早く仕事してください!研究の邪魔です。」
「もう一回」
「アル、仕事して!!」
やった!名前呼びさせれた。
僕は楽しみを得た。
そして卒業パーティーの二日前僕は我儘をいった。卒業式当日までの完成を期待してるよ、と。当日僕も君たちの卒業パーティーにでるから楽しみにしてるから、と。
見事に叶えてくれた、今日卒業の二人。当日彼らはボロボロでパーティーに出席している。全て予定通り。
俺は父上と一年前の賭けの勝利を告げた。父上も覚悟を決めたのだろう、何も言わず力強くうなづいてくれた。
マルクとライディンを連れて、三馬鹿トリオの両親と嫡子を呼び出し話の場を設けた。彼らは自分の子供が傍若無人にふるまっている事、ピンクブロンドの信奉者である事、そしてアイリの事、何も知らなかったようで戸惑っていた。いや、知っていても息子可愛さゆえ見て見ぬ振りをしていたのだろう。何かの間違いだと叫んだ。
嫡子である長男たちは前から知っていたのだろう。叫ぶ親たちを白い目で見ているだけだった。
五月蝿いので、裏ドリの映像や書類、不正の証拠などを目の前に置いた。六組の手と目が忙しなく動いたと思うと、次第に動きが緩慢になり最後には青ざめた顔でうつむいた。
「まさか・・・」
「まあ、救済措置はまだあるよ」
「「「なんですかっ?」」」
「ロディクが会場で婚約破棄をするって情報をつかんでる。それに乗っからないなら、領地にての謹慎程度でいい。だけど、ロディクの狂言に乗って、あることない事をいうようなら、即刻この2枚の書類にサインしろ。信用の置けない者など、この国にはいらない」
彼らは頷いた。自分の息子たちの良心に賭けたのだ。
だが、それも虚しく散った。
三馬鹿トリオから見えない場所で聞き耳を立てていると彼らは嘘を力説したのだ。
両親たちは力尽きたかのように膝をついてすすり泣いた。力が抜け動けない親の代わりに隣では三馬鹿トリオの兄たちが書類にサインした。1枚は除籍届け。もう1枚は、当主変更届け。
新当主になったものたち目は冷ややかに親をみつめるのだった。
さてと、そろそろアイリの元へ行こう。後ろに控えていたマルクたちに合図する。
近づいていくと、アイリの苦情演説が始まった。
よほど溜まっていたようだ。眠いのもあって暴発している。支離滅裂だけどね。
二徹だ。二徹夜までなら、最高に楽しいよ、アイリ。最高だ。
僕は笑いながらアイリに近づいた。
◇◇◇◇◇
お待たせしました。
本編舞台に突入です。
アル様視点でご覧ください。
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