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アルフリード
父上との話し合い
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あの日から二ヶ月。無事にマルクの結婚式も見終えて落ち着いたころ、父上との話し合いの場を設けることができた。
「お前から会いに来るのは二度目だな」
そう、父上は切り出した。
二度目・・・、そうだな。一度目は王位継承をロディク渡して欲しいと言った時だ。
そして今回は・・・、ふふっ。
俺は笑った。
「そうですね。一度目はロディクに王位継承を譲って欲しいと頼みましたね。今回はその逆で、来ました」
父上の目が大きく見開いた。
それはそうだ、王位に興味のなかった俺が言うんだ。びっくりもするだろう。
「陛下も、わかっていますよね。ロディクの愚かさを」
「・・・」
無言。わかっているからこその答え。
父上ではない、国王陛下として答えて貰おう。
「調べました。ロディクの成績、高等科での生活態度、そして交友関係。婚約者に対しての不誠実に不貞行為。どれも王族として、ありえないでしょう。
陛下、ロディクの教育どうなっているのですか?何もしていないのですか?」
「・・・いや、そっ、それは・・・」
「僕と比べるのはよしてください。僕はあの時良かれと思い、ロディクに譲った・・・、いえ、確かに押しつけました。
ですが、ロディクならできる、賢王になれると信じたからこそのもの。それがどうです。このまま愚王を擁立するおつもりですか?」
目を逸らさないでいただきたかったですね。
「勉強も剣術、魔術も疎かにし、権力の上に胡座をかき、自分を持ち上げるだけの仲間を信じ、口答えする者は切り捨てる。
努力はせずに慢心するばかり。婚約者も蔑ろにし、平民あがりの男爵令嬢に入れ込み、人目も気にせずのふしだらな行為。そんな者が王になれば、すぐにでも他国に侮られ、隙を与え滅びるでしょう。それも覚悟の上ですか?」
「言っても聞かないのだ!!」
なんだ、それは。てめぇは国王である前に父親だろうが。殴ってでも息子を正すのが父親じゃないのか?しかもそれが次の国王なら特にやらなきゃいけねぇだろ。国王なら子供は捨て置いていいと言うのか?ざけんな。
「殿下、心の声が漏れてます。口汚く罵るので、国王陛下の顔から血の気が引いてますよ」
後ろからマルクの冷静な声が聞こえてきた。声に出ていたらしい。
前を見ると父上はガタガタと青い顔で震えていた。
息子の見る表情じゃないだろう。
父上の隣に立つ、宰相(マルクの父)はポカンとし、宰相補佐のラズは肩を震わせて笑っていた。
「ラズ笑うな」
「ぷっ、む、無理ですよ。貴方の年相応を初めてみました。肉体年齢は年相応ですが、精神、思考は同年齢と思い向かいあってきたんですよ。マルクの前では、やんちゃな弟に見えていましたが。やっと真の貴方様がいるといった感じがします。ぷっ・・・くくっ」
「相変わらず回りくどい。しかも、言い方。敬えよ」
吠えてみた。
やはり、ラズは笑うばかり。くそっ!
咳払いをこの雰囲気をはらう。
「陛下。ロディクにはもう任せられません。俺が次の王になります。つきましてはロディクの廃嫡の手続きをして頂きたく思います」
「廃嫡?」
驚くことじゃないだろう。
「えぇ、当然でしょう。王族に物分かりのよくない出来損ないはいりません。汚点です。王族の尊厳に関わりますので。そして、俺は王太子に返り咲くにあたり一つ欲しい物があります」
「なんだ?」
震えないでくださいよ。取って食いません。別に父上の命がほしいわけではありませんって。
「俺が欲しいのは、ロディクの婚約者、アイリ・マクアリスです」
「お前から会いに来るのは二度目だな」
そう、父上は切り出した。
二度目・・・、そうだな。一度目は王位継承をロディク渡して欲しいと言った時だ。
そして今回は・・・、ふふっ。
俺は笑った。
「そうですね。一度目はロディクに王位継承を譲って欲しいと頼みましたね。今回はその逆で、来ました」
父上の目が大きく見開いた。
それはそうだ、王位に興味のなかった俺が言うんだ。びっくりもするだろう。
「陛下も、わかっていますよね。ロディクの愚かさを」
「・・・」
無言。わかっているからこその答え。
父上ではない、国王陛下として答えて貰おう。
「調べました。ロディクの成績、高等科での生活態度、そして交友関係。婚約者に対しての不誠実に不貞行為。どれも王族として、ありえないでしょう。
陛下、ロディクの教育どうなっているのですか?何もしていないのですか?」
「・・・いや、そっ、それは・・・」
「僕と比べるのはよしてください。僕はあの時良かれと思い、ロディクに譲った・・・、いえ、確かに押しつけました。
ですが、ロディクならできる、賢王になれると信じたからこそのもの。それがどうです。このまま愚王を擁立するおつもりですか?」
目を逸らさないでいただきたかったですね。
「勉強も剣術、魔術も疎かにし、権力の上に胡座をかき、自分を持ち上げるだけの仲間を信じ、口答えする者は切り捨てる。
努力はせずに慢心するばかり。婚約者も蔑ろにし、平民あがりの男爵令嬢に入れ込み、人目も気にせずのふしだらな行為。そんな者が王になれば、すぐにでも他国に侮られ、隙を与え滅びるでしょう。それも覚悟の上ですか?」
「言っても聞かないのだ!!」
なんだ、それは。てめぇは国王である前に父親だろうが。殴ってでも息子を正すのが父親じゃないのか?しかもそれが次の国王なら特にやらなきゃいけねぇだろ。国王なら子供は捨て置いていいと言うのか?ざけんな。
「殿下、心の声が漏れてます。口汚く罵るので、国王陛下の顔から血の気が引いてますよ」
後ろからマルクの冷静な声が聞こえてきた。声に出ていたらしい。
前を見ると父上はガタガタと青い顔で震えていた。
息子の見る表情じゃないだろう。
父上の隣に立つ、宰相(マルクの父)はポカンとし、宰相補佐のラズは肩を震わせて笑っていた。
「ラズ笑うな」
「ぷっ、む、無理ですよ。貴方の年相応を初めてみました。肉体年齢は年相応ですが、精神、思考は同年齢と思い向かいあってきたんですよ。マルクの前では、やんちゃな弟に見えていましたが。やっと真の貴方様がいるといった感じがします。ぷっ・・・くくっ」
「相変わらず回りくどい。しかも、言い方。敬えよ」
吠えてみた。
やはり、ラズは笑うばかり。くそっ!
咳払いをこの雰囲気をはらう。
「陛下。ロディクにはもう任せられません。俺が次の王になります。つきましてはロディクの廃嫡の手続きをして頂きたく思います」
「廃嫡?」
驚くことじゃないだろう。
「えぇ、当然でしょう。王族に物分かりのよくない出来損ないはいりません。汚点です。王族の尊厳に関わりますので。そして、俺は王太子に返り咲くにあたり一つ欲しい物があります」
「なんだ?」
震えないでくださいよ。取って食いません。別に父上の命がほしいわけではありませんって。
「俺が欲しいのは、ロディクの婚約者、アイリ・マクアリスです」
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