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マルクの回顧録
卒業パーティーまで
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さて、卒業パーティーでのことは誰でも知っているでしょう。
噂に尾鰭と背鰭がついたロマンスにまで現在なっています。
でも、誰も知らない事を俺とライディン
は知っています。
アイリ嬢の気持ちです。
あの方も殿下と同じ鈍い方でした。
○●○●○
殿下と陛下の話し合いが持たれた次の日からの殿下の進撃はすごかったのです。
ライディンと再び内密に話し合い、お二人が不貞疑惑がないように、研究室職員を巻き込み・・・、この時点で全てにバレているのですが、みな口をつぐみ、見守る事にしたのです。
研究室メンバーにとって、ある意味、アルフリード殿下の我儘に付き合えるアイリ嬢を人身御供にしたと言っても過言ではなかったのですが・・・。
殿下はワザと名前を呼ばれようとがんばってもいました。ライディン様と共に応援です。
「アイリ君のお陰で殿下は生き生きされましたね」
「我儘もさらにアップしてますよ」
「確かに。ラズも苦労が絶えないみたいだね」
「何故兄を?」
「同級だよ。仲いいから情報流してたんだけど」
ライディン殿は兄の友人だったのか。だから情報が通りやすかったのか。盲点だった。
「アイリ嬢は殿下をどう思われているのでしょうか?」
「見てればわかるよ。本人がいいなら別にかまわないけど、殿下とね・・・。個人的には見直すべきだと・・・」
苦笑いするライディンに言われてからアイリ嬢を観察をするようになった。
振り回される彼女。殿下に反論するし意見する強者。殿下に振り回されているのに、楽しそうにしている。
そして彼女の目が殿下を追っていることをもわかった。
研究馬鹿の彼女が殿下の為に無自覚に時間を割いていたのだ。
「マルクさま、どうしましょうか?」
「何がでしょう?」
「最近、室長の我儘を聞ける自分がいるんです。可愛いって思えるんです」
深刻な話に聞こえますが、ハッキリ言うと知るか~、それは惚気だ~ってい言いたい。
でも、言えません。
「慣れて、きたんですね?」
「やはり、慣れ、ですか・・・」
「嫌ではないんでしょう。それならアル様の我儘にお付き合いください。アイリ嬢のおかげで、とても毎日が楽しそうですし、研究室の雰囲気も以前より良くなったんです」
「そうなんですか。わかりました。もう少し室長の我儘に付き合ってみます」
殿下、特別手当くださいよ。
ロディク殿下が卒業パーティーで婚約破棄をすると、兄から聞かされ、てんやわんやと準備に追われた。兄も必要書類を作ったりと忙しい日々だった。
そして、卒業パーティーの二日前、ライティン殿も巻き込み殿下は研究科卒業をする二人に無茶を言ったのである。アイリ嬢を見事に二徹させる事に成功するのである。
「やりすぎでしょう」
ライディンやら、その他大勢を巻き込んでいる自覚はあるのか?周りが苦労してますよ。
「最後の仕上げはちゃんとしなくちゃ」
楽しそうに呟く。こうなったら、言っても聞かない。なら、こちらも、万全を期してやるだけだ。
二ヶ月前から得た卒業パーティーでの婚約破棄の情報から、三馬鹿トリオ、いじめのことなど、細かな最終確認をしていく。
当日、ふらふらのアイリ嬢が可哀想になりながら兄から手渡されていた沢山の書類を抱えてアルフリード殿下の後ろを歩いたのだった。
ほ、本当にすみませんでした。
アイリ嬢・・・いえ、アイリ様っ。
俺は、本気になったアルフリード殿下だけには逆らいたくないんですっ。
幸せを願います。
二徹夜明けての朝、どうなったかは知りません。知りたくもありません。
俺は、事後処理のため働くのだからー。
☆☆☆☆☆
次で最終話になります。
ロディクと三馬鹿トリオの結末です。
作者的に絶対されたくないです。
噂に尾鰭と背鰭がついたロマンスにまで現在なっています。
でも、誰も知らない事を俺とライディン
は知っています。
アイリ嬢の気持ちです。
あの方も殿下と同じ鈍い方でした。
○●○●○
殿下と陛下の話し合いが持たれた次の日からの殿下の進撃はすごかったのです。
ライディンと再び内密に話し合い、お二人が不貞疑惑がないように、研究室職員を巻き込み・・・、この時点で全てにバレているのですが、みな口をつぐみ、見守る事にしたのです。
研究室メンバーにとって、ある意味、アルフリード殿下の我儘に付き合えるアイリ嬢を人身御供にしたと言っても過言ではなかったのですが・・・。
殿下はワザと名前を呼ばれようとがんばってもいました。ライディン様と共に応援です。
「アイリ君のお陰で殿下は生き生きされましたね」
「我儘もさらにアップしてますよ」
「確かに。ラズも苦労が絶えないみたいだね」
「何故兄を?」
「同級だよ。仲いいから情報流してたんだけど」
ライディン殿は兄の友人だったのか。だから情報が通りやすかったのか。盲点だった。
「アイリ嬢は殿下をどう思われているのでしょうか?」
「見てればわかるよ。本人がいいなら別にかまわないけど、殿下とね・・・。個人的には見直すべきだと・・・」
苦笑いするライディンに言われてからアイリ嬢を観察をするようになった。
振り回される彼女。殿下に反論するし意見する強者。殿下に振り回されているのに、楽しそうにしている。
そして彼女の目が殿下を追っていることをもわかった。
研究馬鹿の彼女が殿下の為に無自覚に時間を割いていたのだ。
「マルクさま、どうしましょうか?」
「何がでしょう?」
「最近、室長の我儘を聞ける自分がいるんです。可愛いって思えるんです」
深刻な話に聞こえますが、ハッキリ言うと知るか~、それは惚気だ~ってい言いたい。
でも、言えません。
「慣れて、きたんですね?」
「やはり、慣れ、ですか・・・」
「嫌ではないんでしょう。それならアル様の我儘にお付き合いください。アイリ嬢のおかげで、とても毎日が楽しそうですし、研究室の雰囲気も以前より良くなったんです」
「そうなんですか。わかりました。もう少し室長の我儘に付き合ってみます」
殿下、特別手当くださいよ。
ロディク殿下が卒業パーティーで婚約破棄をすると、兄から聞かされ、てんやわんやと準備に追われた。兄も必要書類を作ったりと忙しい日々だった。
そして、卒業パーティーの二日前、ライティン殿も巻き込み殿下は研究科卒業をする二人に無茶を言ったのである。アイリ嬢を見事に二徹させる事に成功するのである。
「やりすぎでしょう」
ライディンやら、その他大勢を巻き込んでいる自覚はあるのか?周りが苦労してますよ。
「最後の仕上げはちゃんとしなくちゃ」
楽しそうに呟く。こうなったら、言っても聞かない。なら、こちらも、万全を期してやるだけだ。
二ヶ月前から得た卒業パーティーでの婚約破棄の情報から、三馬鹿トリオ、いじめのことなど、細かな最終確認をしていく。
当日、ふらふらのアイリ嬢が可哀想になりながら兄から手渡されていた沢山の書類を抱えてアルフリード殿下の後ろを歩いたのだった。
ほ、本当にすみませんでした。
アイリ嬢・・・いえ、アイリ様っ。
俺は、本気になったアルフリード殿下だけには逆らいたくないんですっ。
幸せを願います。
二徹夜明けての朝、どうなったかは知りません。知りたくもありません。
俺は、事後処理のため働くのだからー。
☆☆☆☆☆
次で最終話になります。
ロディクと三馬鹿トリオの結末です。
作者的に絶対されたくないです。
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