【完結】わたしは大事な人の側に行きます〜この国が不幸になりますように〜

彩華(あやはな)

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2.

 とうとう、とうとう、あの憎い女を排除することができた。

 たかが平民がわたしの婚約者になれるはずがないのだ。
 そんな王太子妃になりたいとは、愚の骨頂である。
 
 わたしにはアイビーと言う、学園で知り合った美しく魅惑の女性がいる。優しく教養がある。胸の大きさや形、尻のハリもわたし好みである。
 触り甲斐がある。
 異国だが、公爵令嬢と言う肩書きもわたしの隣に立つには素晴らしいく、申し分ない。

 巷で流行っている『真実の愛』と言うやつだ。
 愛しくてたまらない。



 あの女は、地下牢で大人しくしていると言う。
 諦めたのか?
 いや、5年もわたしの婚約者であり続けた図々しい女だ。
 まだ、己の地位にしがみついているだろう。

 あの女はの苦しむ顔を見たい。
 アイビーを虐めたのだから、相応の罰を与えなければならない。

 どうしたものか・・・。

 ・・・そうだ。

 あの女の大事なものを奪えばよいのだ。

 わたしは楽しくなった。

 早くしなければ。
 父上や神官長が帰ってくる前にしなければ。
 そして褒めて貰おう。
 立派に役目を果たしすのだから。
 
 聖女と国民を謀った、あの女を粛清するのだから。

 そうと決まれば・・・.。

 わたしは側近たちを呼ぶと頼みごとをした。





 その数日、彼らは頼み事のを持って来てくれた。

 さあ、楽しくなる。

 広場場に立て札を立てる。

『聖女と偽り、娘を聖女に仕立てた者たち粛清を執り行う』と。

 予想以上に広場に人が集まる。

 裁判などいらない。

 わたしが法律なのだ。

 創立祭での出来事はすでに噂になっているようで、誰一人とて、彼らに味方する者はいないようだ。

 各々、石や木などを投げつけていた。 
 彼らの悲嘆の顔。
 恨むならあの女を恨め。

 わたしはあの女に見せつけるためによく見える、特別席を設けてやった。

 あの女は、手足を縛られて猿轡されて、わたしの前に連れてこられた。
 いい気味だ。

 あの女は泣いていた。
 無様だ。

 偽りの聖女を名乗るから、こんな事になったのだ。

「お前が悪いんだよ」
「ふぅっ!ふぅ~っ」

 何言ってるんだ?
 わかりもしない。
 喋れないようにしてたんだっけ?
 それでも五月蝿いな。

 わたしは腹に蹴りを入れた。
 
 ぐふっと嫌な音をたて、くの字に身体を曲げた。

 おっと、悪い悪い。
 ちゃんと最後まで見てもらわないといけない。
 自分の罪を自覚してもらわないと。
 髪を掴み、これからのことがよく見えるように顔を上げてやった。


「やれ」

 手を振る。

 目の前の舞台の上にいる、この女の両親、兄妹、そして幼馴染の首が一斉に落ちた。

 歓声が上がる。


「んっーーーーーっ」

 女の目から涙が流れる。


 はははっ

 いいぞ。

 その顔だ。 
 その顔が見たかった。

 お前が悪いんだ。
 聖女でもないお前が聖女を名乗るのが全ての元凶なのだ。


 わたしは満足した。



 しかし、この一件以来、おかしなことが起きるようになったのだった。

 

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