【完結】ターニャの歌

彩華(あやはな)

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王子との関係

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 あれからアルフェルドはフェルンダルの研究室に訪れるようになった。ターニャとも会話が弾む。
 フェルンダルがいない時にもやって来ては、彼らを見せにしたり、新たな研究を見にやってくるのだ。

「君は本当にすごいね。ラルドは優秀だよ。わたしの一番の友達だよ。ラルドに出会わせてくれたこと感謝するよ」

 ラルド、あの鷹のことだった。
 ターニャはいくら動物を作ろうと、名前を決してつけなかった。ドールとのけじめをつけていた。
 同じ動物としてみてもらいたいという、思いがある中でどうしようもない葛藤もある。ドールと実際の動物とは違う。
 口には出せない、モヤモヤ感。
 なぜそう思うのか・・・。
 自分のこともあるのかもしれない、そう思ってならなかった。
 でも、こうして、人から本当の動物として、家族のように扱われているのを見て安心もした。

「みんな君に似てるよね。いい子だよね」

 ニコニコとして言う。
 時たまアルフェルドはターニャに甘い言葉を囁くようになっていた。優しく語る。
 家族はエスタニアぐらいでほぼ一人で生きて来たに等しいターニャにとって、嬉しくあった。街でいる時は修理屋としても、頼られるよりやって同然と言ったものであり、こうして褒められることはなかった。
 自分で、作ったものを褒められる嬉しさをここに来て知った。
 アルフェルドとは天と地ほどの関係。
 それを恋愛と言えるかはわからなかったが、ターニャにとっていつの間にか、なくてはならない存在になっていた。彼の為に研究をする様になっていっていた。

 フェルンダルもわかっているのか、アルフェルドからの依頼をターニャに回すこともあった。

「よくできてるね」

 そう言って、頭を撫ぜる。
 軽く抱きしめる。
 それが嬉しくて、また頑張る。
 ファロットにはされたこともない。
 胸が高鳴るのがわかった。胸が満たされた。





 




 

 
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