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マヤの告白1
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わたしはミリア様に幼い頃助けられました。あの瞬間、世界が変わったのです。だからー、わたしはなにがあってもミリア様にお仕えすると決めたのですー。
ミリア様の様子がおかしと思ったのは新年が明けた頃だっだと思います。
頭痛がすると言うものでした。
冬から春にかけては気候も不安定になることもしばしばあるので、偏頭痛だとミリア様もわたしも思っていたのです。
それでも続く上、痛みも強くなっているとのことなので、お医者様にかかりました。
それでも治らないとのことで、旦那様が春休みに入ると医療先進国である隣国ベラニージから医師を呼び寄せ見てもらいました。
そこではじめて頭に何らかの異物がある可能性を知らされたのです。今までの前例などをもとにした見解でした。
精密な検査をしない正確にはわからないが確率が高いーと。なのでちゃんとした検査は必要だといわれました。
この時はまだ・・・、まだ楽観視していたのです。
検査をするにもベラニージ国に行かなければならないこと。その費用も莫大になるらしいとも言われました。他人にはお金を使うことは惜しまないのに、自分のためにお金が使われるのをあまり好まないミリア様は迷っていました。
ちょうどそんな時です。
聖女の話が話題になっていました。今年の風邪は特に酷く、死者もたくさん出たはずなのに、ほとんどの病人を救ったとして一躍有名になった方です。
しかも、春からは学園に入るとか・・・。
わたしはミリア様に言いました。
「聖女様に治していただきましょう。そうすればわざわざベラニージ国に行く必要性もありませんっ」
ミリア様も同意しました。
王太子殿下のために頑張っているアルト様に心配をかけたくなくて、自分のことで足を引っ張りたくなかったのでしょう。頭が痛いのを隠すのがきっと辛かったのかもしれません。
なので、アルト様には何もおっしゃられませんでした。
ただ、聖女には密やかな噂がありました。お布施の金額で人を選んでいるとか・・・。
そんな噂もあり、人となりを知ってからということで、行くのを躊躇っていました。
でも、ミリア様の頭痛は治りません。
ですので、夏休みに入ってすぐにミリア様は多額のお布施を用意して治療院に行きました。
屋敷に来てもらうことをしなかったのは大事にしたくなかったからです。
治療院なら孤児院の子供たちに会うためなどと言い訳ができるからでした。
すぐ近くにある教会の孤児院にミリア様は度々顔をだしたすから。
治療院にいくと、聖女はミリア様の治療をしてくれました。お布施を渡した時のシスターのニヤニヤ顔は気分が悪くなりました。
それでもあからさまなお布施を見せたのですから絶対に治っているはず。
なのに、聖女はもう一回くるように行ってきたのです。
強欲じゃないでしょうか。
「ミリア様のどうですか?」
その晩、ミリア様に聞きました。
ですが、返ってきた答えは期待を裏切るものでした。
「痛みはないけど・・・」
「ないけど、なんですか?」
「違和感はあるわ。治ってないかも・・・」
「そんな・・・」
どういうことでしょうか。
聖女の治療が効果がないとは信じられません。
ミリア様は考え込んでいましたが、しばらくして、わたしを見ました。
「マヤ。ちょっと聖女を調べて」
「ミリア様?」
「もし聖女が騙りなら、殿下に・・・国王陛下に言わなければならないわ。祭司様にもね」
「騙り、ですか?それではミリア様は彼女が聖女でないと思われているのですか?」
「わからない・・・。でも、聖女なら治るものでしょう・・・」
確かにそうです。聖女はどんな者の病気や怪我を癒すとされています。伝説だけではなく文献にも載っていることなのだから間違いありません。
「わかりました。調べます」
「内密に調べて。周りに気づかれてはダメよ」
「はい。・・・それで、ミリア様は・・・」
「お父様の言うとおりベラニージ国に検査に行くわ」
ミリア様はそう言って微笑みました。
ミリア様の様子がおかしと思ったのは新年が明けた頃だっだと思います。
頭痛がすると言うものでした。
冬から春にかけては気候も不安定になることもしばしばあるので、偏頭痛だとミリア様もわたしも思っていたのです。
それでも続く上、痛みも強くなっているとのことなので、お医者様にかかりました。
それでも治らないとのことで、旦那様が春休みに入ると医療先進国である隣国ベラニージから医師を呼び寄せ見てもらいました。
そこではじめて頭に何らかの異物がある可能性を知らされたのです。今までの前例などをもとにした見解でした。
精密な検査をしない正確にはわからないが確率が高いーと。なのでちゃんとした検査は必要だといわれました。
この時はまだ・・・、まだ楽観視していたのです。
検査をするにもベラニージ国に行かなければならないこと。その費用も莫大になるらしいとも言われました。他人にはお金を使うことは惜しまないのに、自分のためにお金が使われるのをあまり好まないミリア様は迷っていました。
ちょうどそんな時です。
聖女の話が話題になっていました。今年の風邪は特に酷く、死者もたくさん出たはずなのに、ほとんどの病人を救ったとして一躍有名になった方です。
しかも、春からは学園に入るとか・・・。
わたしはミリア様に言いました。
「聖女様に治していただきましょう。そうすればわざわざベラニージ国に行く必要性もありませんっ」
ミリア様も同意しました。
王太子殿下のために頑張っているアルト様に心配をかけたくなくて、自分のことで足を引っ張りたくなかったのでしょう。頭が痛いのを隠すのがきっと辛かったのかもしれません。
なので、アルト様には何もおっしゃられませんでした。
ただ、聖女には密やかな噂がありました。お布施の金額で人を選んでいるとか・・・。
そんな噂もあり、人となりを知ってからということで、行くのを躊躇っていました。
でも、ミリア様の頭痛は治りません。
ですので、夏休みに入ってすぐにミリア様は多額のお布施を用意して治療院に行きました。
屋敷に来てもらうことをしなかったのは大事にしたくなかったからです。
治療院なら孤児院の子供たちに会うためなどと言い訳ができるからでした。
すぐ近くにある教会の孤児院にミリア様は度々顔をだしたすから。
治療院にいくと、聖女はミリア様の治療をしてくれました。お布施を渡した時のシスターのニヤニヤ顔は気分が悪くなりました。
それでもあからさまなお布施を見せたのですから絶対に治っているはず。
なのに、聖女はもう一回くるように行ってきたのです。
強欲じゃないでしょうか。
「ミリア様のどうですか?」
その晩、ミリア様に聞きました。
ですが、返ってきた答えは期待を裏切るものでした。
「痛みはないけど・・・」
「ないけど、なんですか?」
「違和感はあるわ。治ってないかも・・・」
「そんな・・・」
どういうことでしょうか。
聖女の治療が効果がないとは信じられません。
ミリア様は考え込んでいましたが、しばらくして、わたしを見ました。
「マヤ。ちょっと聖女を調べて」
「ミリア様?」
「もし聖女が騙りなら、殿下に・・・国王陛下に言わなければならないわ。祭司様にもね」
「騙り、ですか?それではミリア様は彼女が聖女でないと思われているのですか?」
「わからない・・・。でも、聖女なら治るものでしょう・・・」
確かにそうです。聖女はどんな者の病気や怪我を癒すとされています。伝説だけではなく文献にも載っていることなのだから間違いありません。
「わかりました。調べます」
「内密に調べて。周りに気づかれてはダメよ」
「はい。・・・それで、ミリア様は・・・」
「お父様の言うとおりベラニージ国に検査に行くわ」
ミリア様はそう言って微笑みました。
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