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18.アルト視点
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バードの言う通り、ミリアはこの数日学園に姿を現さなかった。
本当に旅行に行ったのか・・・。
そんな話、僕は知らない。聞いていない。
隣国へ・・・。あの話は本当なんだろうか・・・。
ミリア・・・。
優しい笑顔は紛い物だったのか?
違うと信じたい・・・、なのに・・・。
ミリアがいなくなってあの女の図々しさに拍車がかかった。
礼儀を知らない自由な立ち振る舞いや明るく素直な表情を魅力に感じる男たちが彼女の周りに群がり、ちやほやしている。
今まではそんな光景を目にしなかった気がした。
「ミリアがいなくなったからでしょうね」
殿下と共に生徒会室へ行く途中食堂の前を通った時、殿下の隣にいたメリアーナ嬢が呟く。
「もともと、色々な方に声をかけようとしていたのをミリアが阻止してた気がするわ。そのミリアがいないんですものやりたい放題じゃないかしら」
その声には侮蔑のこもっていた。
「女生徒からの聖女の評判はよろしくありませんよね」
アリナ嬢もあの女から目を逸らせ眉を寄せる。
生徒会室ではそれぞれが集めたあの女について話をした。
「お布施の話や貴族優遇は事実のようですわ。お父様も頭を抱えているようです」
「教会を調べているが、金の流れがおかしい。司祭が出払っていて確認は取れていないが、彼も関わっているかもしれない」
教会ぐるみとなると大事になるだろう。
「国王陛下には?」
「確証が出てから直接いいにいく。昨年司祭が聖女の確認を存在を確認して、この春に陛下が聖女を認めたというのに、一年もせずにやはり違っていたというにはよほどのことがなければ尊厳にかかわる」
重く深いため息を誰もがついた。
「アルト。メリアーナたちもあの女の具体的は話を集めて欲しい」
「はい・・・」
殿下のために僕は孤児院に行く。あの少年ならもう少し知っているかもしれないと思ったのだ。
「兄ちゃん?」
孤児院に行くと汚れに汚れた少年を見つける。
「どうした?そんなに汚れて」
「今・・・司祭様がいないから・・・」
歯切れが悪い。
「親なしって意外にストレスの捌け口にされやすいからな・・・」
ストレスの捌け口って・・・。
怒りが湧いてくる。
「誰がやった?」
「大丈夫だよ。いつもンのことだし。ちゃんとわかってくれてる人はいるし」
「それでも、悪いことは悪いことはだ」
僕の言葉に少年は屈託なく笑う。
「お嬢様とおんなじこと言ってらぁ~」
「誰なんだ。この前もお嬢様って言ってたが?」
「お嬢様はお嬢様。姉ちゃんの雇い主で俺らの女神様。自分の小遣いの中でしか寄付ができないって謝りながら炊き出ししたりする立派な方だよ」
「そんな人もいるんだな」
なんとなく昔のミリアを思い出してしまう。
「で、兄ちゃんどうしたんだ」
そう聞かれて、本来の目的を思い出した。
あの女の治療について具体的なことをもっと知りたいと話す。
「ふーん。なんでもいいのか?」
「あぁ、どんな些細なことでも知りたいんだ」
「賃金弾んでくれる?」
ニカっと悪そうな笑みを向けてきた。
「内容による、でいいか?」
「オッケー。こっちでまとめてやるよ」
「字が書けるのか?」
「もっちろん。お嬢様が教えてくれたからばっちしかけるよ」
なかなかできた少年だ。
「どれくらいかかりそうだ」
「一週間くらいくれたらできるかな。急ぐ?」
「いや、急かしすぎて内容の薄いものはいやだから、それくらいで大丈夫だ。もっと時間はいるか?」
「仲間がいるから一週間あれば十分」
話はまとまった。
今回も少年に前払いをする。必要経費は大事らしい。
「少年、名前は」
「ロンだ」
そう言って僕らは別れた。
本当に旅行に行ったのか・・・。
そんな話、僕は知らない。聞いていない。
隣国へ・・・。あの話は本当なんだろうか・・・。
ミリア・・・。
優しい笑顔は紛い物だったのか?
違うと信じたい・・・、なのに・・・。
ミリアがいなくなってあの女の図々しさに拍車がかかった。
礼儀を知らない自由な立ち振る舞いや明るく素直な表情を魅力に感じる男たちが彼女の周りに群がり、ちやほやしている。
今まではそんな光景を目にしなかった気がした。
「ミリアがいなくなったからでしょうね」
殿下と共に生徒会室へ行く途中食堂の前を通った時、殿下の隣にいたメリアーナ嬢が呟く。
「もともと、色々な方に声をかけようとしていたのをミリアが阻止してた気がするわ。そのミリアがいないんですものやりたい放題じゃないかしら」
その声には侮蔑のこもっていた。
「女生徒からの聖女の評判はよろしくありませんよね」
アリナ嬢もあの女から目を逸らせ眉を寄せる。
生徒会室ではそれぞれが集めたあの女について話をした。
「お布施の話や貴族優遇は事実のようですわ。お父様も頭を抱えているようです」
「教会を調べているが、金の流れがおかしい。司祭が出払っていて確認は取れていないが、彼も関わっているかもしれない」
教会ぐるみとなると大事になるだろう。
「国王陛下には?」
「確証が出てから直接いいにいく。昨年司祭が聖女の確認を存在を確認して、この春に陛下が聖女を認めたというのに、一年もせずにやはり違っていたというにはよほどのことがなければ尊厳にかかわる」
重く深いため息を誰もがついた。
「アルト。メリアーナたちもあの女の具体的は話を集めて欲しい」
「はい・・・」
殿下のために僕は孤児院に行く。あの少年ならもう少し知っているかもしれないと思ったのだ。
「兄ちゃん?」
孤児院に行くと汚れに汚れた少年を見つける。
「どうした?そんなに汚れて」
「今・・・司祭様がいないから・・・」
歯切れが悪い。
「親なしって意外にストレスの捌け口にされやすいからな・・・」
ストレスの捌け口って・・・。
怒りが湧いてくる。
「誰がやった?」
「大丈夫だよ。いつもンのことだし。ちゃんとわかってくれてる人はいるし」
「それでも、悪いことは悪いことはだ」
僕の言葉に少年は屈託なく笑う。
「お嬢様とおんなじこと言ってらぁ~」
「誰なんだ。この前もお嬢様って言ってたが?」
「お嬢様はお嬢様。姉ちゃんの雇い主で俺らの女神様。自分の小遣いの中でしか寄付ができないって謝りながら炊き出ししたりする立派な方だよ」
「そんな人もいるんだな」
なんとなく昔のミリアを思い出してしまう。
「で、兄ちゃんどうしたんだ」
そう聞かれて、本来の目的を思い出した。
あの女の治療について具体的なことをもっと知りたいと話す。
「ふーん。なんでもいいのか?」
「あぁ、どんな些細なことでも知りたいんだ」
「賃金弾んでくれる?」
ニカっと悪そうな笑みを向けてきた。
「内容による、でいいか?」
「オッケー。こっちでまとめてやるよ」
「字が書けるのか?」
「もっちろん。お嬢様が教えてくれたからばっちしかけるよ」
なかなかできた少年だ。
「どれくらいかかりそうだ」
「一週間くらいくれたらできるかな。急ぐ?」
「いや、急かしすぎて内容の薄いものはいやだから、それくらいで大丈夫だ。もっと時間はいるか?」
「仲間がいるから一週間あれば十分」
話はまとまった。
今回も少年に前払いをする。必要経費は大事らしい。
「少年、名前は」
「ロンだ」
そう言って僕らは別れた。
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