18 / 470
一章~気が付けば異世界~
興味を持たれた
しおりを挟む
「こんな変な人は初めて見た。名前はなんて言うの?」
相手は人殺しなんだ、気にしなけりゃいい、気にしなけりゃいいんだけど、変な人扱いされるとやっぱり凹むなぁ……。何にも興味なさそうだった娘が興味を持つ程に変なやつに見られてるのか俺は……。
「…………」
わざわざ答える義理はない。無視だ、無視――。
「っ! 痛い! 痛い! 痛いって! 耳が千切れる!」
「名前は?」
ジロリと睨まれた。さっきの楽しそうな表情どこ行った!?
「……わかった、わかったよ! 航、如月航、これでいいか? お前はフィオだったか?」
ああ、くそ、女の子相手に情けない……。
「そう、フィオ・ソリチュード。ワタル、名前も変」
楽しそうに酷い事をサラッと言う。……名前なんて自分で決められるものじゃないのにそれを貶すし、それに名前は結構気に入ってるほうだったのに……はぁ、なんでこんな所で椅子にされて、名前貶されなきゃならない?
「それで、どうするんだ? 俺はお前らなんかの仲間になる気は全くないぞ。即処分か?」
まぁ、その方が長い間拘束されて酷い扱いを受けるより全然マシだな、生きる気力も無くなったし。
「…………面白いからしばらくは置いておく、ヴァイスが処分って言ったら処分だけど」
置いとくのかよ……。なにがそんなにお気に召したんだよ、このチビ助は。
「いってぇぇー! なにしやがる!?」
思いっ切し引っ叩かれた。
「次は加減しないって言った」
加減しないって言ったって、もしかして身長に関する事を言ったり、思ったりするなってことか? だとして、なんで思ったことがバレてるんだよ。さっきのは偶然じゃなかった?
「お前読心術でも使えるの?」
「馬鹿にされてる時とかはなんとなくわかる」
なんとなくで痛めつけられるのか…………思ったけど。
「もし間違いだったらどうするんだ、ただの暴力だぞ?」
「?…………別に問題ない、私盗賊だし、それに間違えたことない」
マジか……他人のそういう態度に敏感なのか? …………もう思わないようにしよう。
「とりあえず、もう用はないんだろ? さっさと降りてどっか行ってくれ」
「気になってることがあるんだけど」
顔を背けて目を瞑る。無視、無視、もうやぶ蛇はごめんだ、こいつとは関わりたくない。
「ふがっ」
鼻を摘んで自分の方を向かせて、無理やり目を開かせられた。
「聞きたいことがあるんだけど」
目がめっちゃ怖い!
「……なんだよ? 聞くこときいたら、さっさとどこかに行ってくれよ、おれはお前と、お前らと関わりたくないんだよ」
「どこに居ようと私の勝手。なんでこの国の人間を庇ってたの? この国の異界者に対する扱いを知らないわけじゃないんでしょう?」
「知ってるよ、しつこく奴隷人種を連呼されれば嫌でもわかる」
「ならなんで? 虐められるのが趣味なの?」
なんでそうなる!? どうあっても俺を変な人にしたいのか!?
「そんな趣味はない! なんでそんな考えに至るんだよ。リオを助けたかったのは命の恩人だからだ!」
「ふ~ん、異界者を助ける人なんてこの国にいたんだ……。でも助けてくれたのはその人だけでしょ? 殺されそうになったなら、この国の人間に仕返ししたいと思わないの?」
そう考えるよなぁ普通、それにそういう異界者を見てきてるんだし。
「出来るものならしたいと思ってた。でも――」
「なら仲間になればいい。好きなだけ仕返し出来る」
「ならないって言ってるだろ。仕返ししたって何も変わらない、それに人を蔑んで殺そうとする奴らの同類になりたくない!」
リオみたいに優しい人もいるかもしれないんだ。無差別に町や村を襲って人を殺すような奴らの仲間になんてなりたくない。
「――――」
ん?
「そんなこと――」
「ちょっと黙ってくれ!」
凄い睨まれた。でもさっき何か聞こえたんだ。
「――――」
声…………聞いたことのある声。
「――――」
リオ? この世界で聞き覚えのある声なんて限られてる。リオは生きている?
「おい! リオは!? あの後リオをどうした!?」
「? 手を出すなって言ったから捕まえて連れてきた。条件って言ってたから」
生きてる!? 生きてるのか……よかった。…………ん?
「俺は見逃してくれって言ったんだぞ、なんでリオも捕まってるんだよ?」
「ワタルが従わなかったから」
「条件を破ったのはそっちが先だろ! それに――いや今はそれより、リオはどうなってるんだ? 無事なのか!? なにもしてないだろうな!?」
無事であってくれ、カイルとダージのあの時の下卑た笑みが不安を掻き立てる。カイルは死んだけど、ここは盗賊の巣だ、あんなのが他にもいるはず……。
「ヴァイスが興味をもってたから、今頃たぶんこれ」
そう言って片手の指で輪を作って、そこにもう片方の手の人差し指を入れる。それの意味する事を理解して吼えた。
「ッ!! 降りろ! これも解け! さっさとしろクソガキ!」
「クソガキ……」
「ぐっ、げほっ、ごほっ、ごほっ」
やっと降りたと思ったら、腹を踏みつけられた。
「この程度でそんな状態なのに行ってどうするの? 死にたいの? ヴァイスより私の方が強いけど、普通の人間が、ワタルなんかが勝てるわけがないよ?」
リーダーよりこいつの方が強いのか、そりゃありがたい、動きも見えないような化け物よりマシだ。
「別に勝つつもりはない。リオさえ逃がせられればそれでいいんだ。さっさとこれ解け!」
「…………やっぱり変なの、なんで他人の為に命を使うの?」
なんでって言われてもなぁ、命を助けてもらったから? 恩を受けたら返すのが当然だと思うから? なにもしないで後悔して苦しむのが嫌だから? 優しい人が酷い目に遭わせられるのが許せないから? 理由は色々ある、でも。
「簡単に言うと…………そうしたいから?」
「馬鹿なの?」
間髪入れずそう言われた。
「かもな」
今まで引きこもってて、何かする、したい、ってことはなかった。目標も希望もなくただ生きてた。それがずっと苦しかった、早く死にたいとすら考えてた。でも今は違う、どうしてもやり遂げたいことある、命賭けたって成功しない可能性の方が高いけど、それでもやりたい! 可能性低いのに突っ込むとかやっぱり馬鹿なのかもなぁ。
「変人……まぁ、暇つぶしに丁度いいかな」
そう言って縄を解いてくれた。解けと言ったのは俺だけど本当にいいのか?
「お前、こんなことしていいのか? というかなんで解いてくれる?」
「ワタルが解けって言ったくせに。私はヴァイス達に協力する代わりに、自由にしていいって言われてる。それにワタルがなにをするのか興味が湧いたから」
興味が湧いた、ね。ま、理由はなんだっていい、これでリオを助けに行ける。今度こそ、絶対に助ける!
「この荷物はどうするの? 持っていくの?」
部屋の隅に無造作に置かれた俺のリュックを指す。
「盗られてなかったのか……持っていくよ」
役に立ちそうな物は入ってないけど、リオを逃がした後あわよくば俺も逃げるつもりだし持っていく方がいいだろ。
「服と変な物しか入ってないから、みんな要らないって」
大したもの入ってなくて悪かったな、荷物を軽く確認して移動を開始することにした。声のした方は……。
「ヴァイスの部屋ならここを出て右に行った突き当たりにある」
「やけに親切だな」
大丈夫なのか? なにか裏があったりして……。
「さっきも言った。ワタルがなにをやらかすのか興味があるだけ」
相手は人殺しなんだ、気にしなけりゃいい、気にしなけりゃいいんだけど、変な人扱いされるとやっぱり凹むなぁ……。何にも興味なさそうだった娘が興味を持つ程に変なやつに見られてるのか俺は……。
「…………」
わざわざ答える義理はない。無視だ、無視――。
「っ! 痛い! 痛い! 痛いって! 耳が千切れる!」
「名前は?」
ジロリと睨まれた。さっきの楽しそうな表情どこ行った!?
「……わかった、わかったよ! 航、如月航、これでいいか? お前はフィオだったか?」
ああ、くそ、女の子相手に情けない……。
「そう、フィオ・ソリチュード。ワタル、名前も変」
楽しそうに酷い事をサラッと言う。……名前なんて自分で決められるものじゃないのにそれを貶すし、それに名前は結構気に入ってるほうだったのに……はぁ、なんでこんな所で椅子にされて、名前貶されなきゃならない?
「それで、どうするんだ? 俺はお前らなんかの仲間になる気は全くないぞ。即処分か?」
まぁ、その方が長い間拘束されて酷い扱いを受けるより全然マシだな、生きる気力も無くなったし。
「…………面白いからしばらくは置いておく、ヴァイスが処分って言ったら処分だけど」
置いとくのかよ……。なにがそんなにお気に召したんだよ、このチビ助は。
「いってぇぇー! なにしやがる!?」
思いっ切し引っ叩かれた。
「次は加減しないって言った」
加減しないって言ったって、もしかして身長に関する事を言ったり、思ったりするなってことか? だとして、なんで思ったことがバレてるんだよ。さっきのは偶然じゃなかった?
「お前読心術でも使えるの?」
「馬鹿にされてる時とかはなんとなくわかる」
なんとなくで痛めつけられるのか…………思ったけど。
「もし間違いだったらどうするんだ、ただの暴力だぞ?」
「?…………別に問題ない、私盗賊だし、それに間違えたことない」
マジか……他人のそういう態度に敏感なのか? …………もう思わないようにしよう。
「とりあえず、もう用はないんだろ? さっさと降りてどっか行ってくれ」
「気になってることがあるんだけど」
顔を背けて目を瞑る。無視、無視、もうやぶ蛇はごめんだ、こいつとは関わりたくない。
「ふがっ」
鼻を摘んで自分の方を向かせて、無理やり目を開かせられた。
「聞きたいことがあるんだけど」
目がめっちゃ怖い!
「……なんだよ? 聞くこときいたら、さっさとどこかに行ってくれよ、おれはお前と、お前らと関わりたくないんだよ」
「どこに居ようと私の勝手。なんでこの国の人間を庇ってたの? この国の異界者に対する扱いを知らないわけじゃないんでしょう?」
「知ってるよ、しつこく奴隷人種を連呼されれば嫌でもわかる」
「ならなんで? 虐められるのが趣味なの?」
なんでそうなる!? どうあっても俺を変な人にしたいのか!?
「そんな趣味はない! なんでそんな考えに至るんだよ。リオを助けたかったのは命の恩人だからだ!」
「ふ~ん、異界者を助ける人なんてこの国にいたんだ……。でも助けてくれたのはその人だけでしょ? 殺されそうになったなら、この国の人間に仕返ししたいと思わないの?」
そう考えるよなぁ普通、それにそういう異界者を見てきてるんだし。
「出来るものならしたいと思ってた。でも――」
「なら仲間になればいい。好きなだけ仕返し出来る」
「ならないって言ってるだろ。仕返ししたって何も変わらない、それに人を蔑んで殺そうとする奴らの同類になりたくない!」
リオみたいに優しい人もいるかもしれないんだ。無差別に町や村を襲って人を殺すような奴らの仲間になんてなりたくない。
「――――」
ん?
「そんなこと――」
「ちょっと黙ってくれ!」
凄い睨まれた。でもさっき何か聞こえたんだ。
「――――」
声…………聞いたことのある声。
「――――」
リオ? この世界で聞き覚えのある声なんて限られてる。リオは生きている?
「おい! リオは!? あの後リオをどうした!?」
「? 手を出すなって言ったから捕まえて連れてきた。条件って言ってたから」
生きてる!? 生きてるのか……よかった。…………ん?
「俺は見逃してくれって言ったんだぞ、なんでリオも捕まってるんだよ?」
「ワタルが従わなかったから」
「条件を破ったのはそっちが先だろ! それに――いや今はそれより、リオはどうなってるんだ? 無事なのか!? なにもしてないだろうな!?」
無事であってくれ、カイルとダージのあの時の下卑た笑みが不安を掻き立てる。カイルは死んだけど、ここは盗賊の巣だ、あんなのが他にもいるはず……。
「ヴァイスが興味をもってたから、今頃たぶんこれ」
そう言って片手の指で輪を作って、そこにもう片方の手の人差し指を入れる。それの意味する事を理解して吼えた。
「ッ!! 降りろ! これも解け! さっさとしろクソガキ!」
「クソガキ……」
「ぐっ、げほっ、ごほっ、ごほっ」
やっと降りたと思ったら、腹を踏みつけられた。
「この程度でそんな状態なのに行ってどうするの? 死にたいの? ヴァイスより私の方が強いけど、普通の人間が、ワタルなんかが勝てるわけがないよ?」
リーダーよりこいつの方が強いのか、そりゃありがたい、動きも見えないような化け物よりマシだ。
「別に勝つつもりはない。リオさえ逃がせられればそれでいいんだ。さっさとこれ解け!」
「…………やっぱり変なの、なんで他人の為に命を使うの?」
なんでって言われてもなぁ、命を助けてもらったから? 恩を受けたら返すのが当然だと思うから? なにもしないで後悔して苦しむのが嫌だから? 優しい人が酷い目に遭わせられるのが許せないから? 理由は色々ある、でも。
「簡単に言うと…………そうしたいから?」
「馬鹿なの?」
間髪入れずそう言われた。
「かもな」
今まで引きこもってて、何かする、したい、ってことはなかった。目標も希望もなくただ生きてた。それがずっと苦しかった、早く死にたいとすら考えてた。でも今は違う、どうしてもやり遂げたいことある、命賭けたって成功しない可能性の方が高いけど、それでもやりたい! 可能性低いのに突っ込むとかやっぱり馬鹿なのかもなぁ。
「変人……まぁ、暇つぶしに丁度いいかな」
そう言って縄を解いてくれた。解けと言ったのは俺だけど本当にいいのか?
「お前、こんなことしていいのか? というかなんで解いてくれる?」
「ワタルが解けって言ったくせに。私はヴァイス達に協力する代わりに、自由にしていいって言われてる。それにワタルがなにをするのか興味が湧いたから」
興味が湧いた、ね。ま、理由はなんだっていい、これでリオを助けに行ける。今度こそ、絶対に助ける!
「この荷物はどうするの? 持っていくの?」
部屋の隅に無造作に置かれた俺のリュックを指す。
「盗られてなかったのか……持っていくよ」
役に立ちそうな物は入ってないけど、リオを逃がした後あわよくば俺も逃げるつもりだし持っていく方がいいだろ。
「服と変な物しか入ってないから、みんな要らないって」
大したもの入ってなくて悪かったな、荷物を軽く確認して移動を開始することにした。声のした方は……。
「ヴァイスの部屋ならここを出て右に行った突き当たりにある」
「やけに親切だな」
大丈夫なのか? なにか裏があったりして……。
「さっきも言った。ワタルがなにをやらかすのか興味があるだけ」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる