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六章~目指す場所~
行き着いた場所は?
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目映い光に包まれて目を開けていられない。離れ離れにならない様にと、姫様と繋いだ手とフィオを抱き締める腕に力を込める。
「フィオ―! 姫様ー! ちゃんと居るかー!」
「居る」
「居るわ!」
何かを突き抜けるような感覚を感じた後、急に浮遊感が消えた? いや、足場は無いし不安定なままなんだけど、下から風が吹き付けてくるような? 恐る恐る目を開けた。
「ぎゃぁぁぁあああ! なんで空中に放り出されてんだー! ヴァーンシアに飛ばされた時は普通に地面だったじゃんか! 落ちる! 落ちて死ぬ!」
「変な建物がいっぱいある」
「暢気に観察してる場合か!」
フィオ、お前冷静だな。俺たち落ちてんだぜ? 確かにビルがいっぱいで見慣れてないお前からしたら変な建物なんだろうけど、俺たちその建物よりも上空から落下中で、地面に着いた時はぺしゃんこだぞ。
「おかしくなってる時はあんなに冷徹に私を殺そうとしてたのに……そんなに騒がないの、こんなの私の力でどうにでも出来るんだか、ら!」
「うお!?」
姫様が足元を斬りつけて、出来た裂け目へ飲み込まれた。
「うん、やっぱり使える様になってるわね。異世界だと使えないかも、とか思ったけど、使えてよかったわ」
「もう死ぬんだと思った…………」
「ワタル怖がり?」
「いや、あんな高さから落ちたらお前だって死ぬだろ?」
「……知らない」
…………平気なのか? まさかあの高さから落ちても無事でいられる自信があったのか? …………こいつならやりかねん。
「とりあえず出ましょ、どんな世界に来ちゃったのか調べないと」
姫様が作った出口から出た先は…………スクランブル交差点? というか、この見た事のある感じ……もしかして元の世界に帰ってきた?
「うわぁ、人間がいっぱい。変な世界じゃないのは安心したけど、これはこれで変な感じだわ」
「黒い目で黒髪の人も居る」
「あの人たち急に現れなかった?」
「そうそう! 変な裂け目が出来て、そっから出て来た!」
「なにあれ、コスプレ?」
「女の子二人は可愛いけど、野郎はイタいな。なんだあの長髪」
「あの銀髪の娘の頭に乗ってるのってぬいぐるみ? なんか凄く可愛いんだけど」
「あの剣って本物?」
「コスプレなんだから作り物だろ、本物だったら銃刀法違反だし」
「にしてもあの男、あんな小さな娘にあんな恰好させて抱き締めてるとか……ヤバいんじゃない? 警察呼ぶ?」
「おい、あの男のマントみたいなのに付いてるのって血じゃないか?」
「コスプレでそういう風にしてるんだろ」
周囲がざわついて聞き慣れた単語も聞こえる。帰ってきた? 平行世界とかややこしい事がないとするなら、たぶんここは日本で俺のいた世界だ。そこら辺にある看板の文字も読めるし、道路標識も知ってる物だ。車も人の服装も見知った物だと思う。
本当に帰ってきた…………。
「あっ!」
あの娘を連れ帰ってない…………頭が真っ白になった。
帰ってきたのに、せっかく日本に戻れたのに、何やってるんだよ俺は…………大事な、果たすべき目的すら果たせないのか…………。
「ワタル? 大丈夫?」
愕然として崩れ落ちそうになるのをフィオに支えられた。
「あ、いや、俺…………? え? フィオ、その背中に背負ってるのって……」
「? ワタルの荷物、戻る予定でも遠くに移動する時は絶対持って行きたいって言ってたから持ってきた…………駄目だった?」
俺が一人でミンクシィに行った後に、フィオが荷物を持ってきてくれた時に言った事を覚えててくれたのか…………。
「フィオ!」
怒られると思ったのかビクリとした。
「お前最っ高だー! ありがとう! 助かった! これで大事な目的が果たせる、本当にありがとう!」
「え? え?」
思わずフィオを強く抱き締めた。こいつホントに、何度俺を助けてくれた? 何度も何度もフィオに助けられてる。感謝しても、し足りないくらいの事をしてくれてる。フィオにも恩返ししないとだな、何をしたらいいだろう? 帰って来れたんだから見た事ないものを沢山見せてやるとか? 美味しいものを食べに行く? 何をしたら喜ぶだろう?
「ワタル~、周りの人間がすっごい見てるよー、大勢に注目されるのは慣れてるつもりだけど、人間にこんなに見られてると流石に居心地が悪いわ」
「ちょっと君たち! 交差点のど真ん中で何してるの、それとそっちの黒髪の君はその子とはどういう関係? 保護者か何か? 職業は? それとその大荷物は何? 何か身分の確認できる物を見せてくれる? そのマントに付いてる赤いのは本物の血じゃないよね?」
警察呼ぶ、とか言ってるのが居たけど本当に呼びやがった!? …………でもよく考えたら公衆の面前でフィオみたいなのを抱き締めてたら通報されるか……それにしても来るの早いな! 日本の警察は優秀なのか。血はどう説明するか…………科捜研? とかで知らべてもらえば異世界の存在の証明に役立つか?
とりあえず身分証…………そんなの持ってない、財布には保険証と免許があるけど、ヴァーンシアに飛ばされた時には無かったからだぶん家だ。ここって何県だ? 家の近くならそこまで付いて来てもらうとか……無理だな住んでた近くにスクランブル交差点なんかなかった。
「えーっと、俺とこいつは――」
「妻、らしい」
「そうね、私たちはワタルの妻よ」
何言ってんだ二人とも、馬鹿話が通じる状況じゃないんだぞ!? 宛らムンクの叫びの様な心境だ。
『…………』
こんなに人が居るのに、周りには車だってあるのに、こんなに静かになるもんなんだなぁ…………捕まる、完全に怪しい奴として捕まる。
「はぁ、そこに交番があるから一緒に来てもらえるかな?」
警官が残念なものを見る目でそう言った。抱き締めた、抱き締めたよ? でも変な意味があったわけじゃない。嬉しすぎて思わず、って感じだった。そんな酷いものを見る目で見なくても…………。
「はぃ」
「ちょっと! 信じてないの? 二人とも結婚式はまだだけど――」
「姫様、お願いだから暫く大人しくしててください、ここは俺が居た世界で、この状況は当然の成り行きなんで…………」
「! ワタルの世界なの?」
「あら! ならワタルは帰って来れたのね! これももさのおかげかもしれないわね、他にも世界が存在している中で自分の世界に帰れるなんて奇跡に近いもの」
なるほど、確かにそうなのかもしれない。カーバンクルの宝石って凄いんだなぁ……それともカーバンクル自体が凄いのか? どちらにしてもフィオが追って来てくれたおかげだ。感謝する事が増えたな。
「あぁ、うん、まぁ……とりあえず交番に行くから大人しくしててね」
周囲の目が痛い、女の子二人にコスプレさせて更には小さい娘に抱き付いたヤバい奴だから仕方ないのか…………っ!? 今写メの音がしたぞ? まさか早速ネットに上げられて晒し者か? …………まぁ、どうでもいいか、今更迷惑を掛ける家族も友人もいない。
「それで、先ずは身分の確認できる物を見せてくれるかな」
無いんですけど……スマホ、は駄目だよな。誰かに連絡して証明してもらう……知り合いいないってば! でもとりあえずある物は見せた方が――。
「え? あれ? なんで――」
ポケットから取り出したスマホが全く反応しない、まだ電池が切れる状態じゃなかったはず。
「あ…………」
「どうしたの? 身分証、持ってないの? 無いなら誰かに連絡して証明してもらってもいいけど」
壊れたんだ。冷気を受けてたし、記憶が飛んでるけど能力を使ってたってのはなんとなく分かってる。姫様を殺そうとしたらしいから相当な無茶苦茶をしたんだろう、全身に纏ったりなんかしてたら壊れて当然だ。
「あの、真面目に話すんで、ちゃんと聞いてもらえますか?」
身分を証明する物がない以上、話す以外に方法がない。一応姫様とフィオも居るんだ、異世界の事を証明する事は出来るはず、もさとミスリル玉、付着した魔物の血も役に立つかもしれない。剣は面倒になりそうだから黙っておく方向で……。
「…………内容によるね、偶にいい加減な作り話をして時間を取らせる人がいるけど、そういうのはお互いに無駄な時間になるからやめてほしいんだ」
諭す様にそう言われた。これ信じてもらえそうにないな…………せめて能力が使えたら――っ!? あれ? 感覚が戻ってる、あの空間が駄目だっただけなのか? でもこれなら多少信憑性が高くなるんじゃないか? 俺の能力と姫様の能力、それにフィオの身体能力を見せれば……イケる! ぶっ飛んだ内容だけど、実際に見せられたら信じるしかないはずだ。
「フィオ―! 姫様ー! ちゃんと居るかー!」
「居る」
「居るわ!」
何かを突き抜けるような感覚を感じた後、急に浮遊感が消えた? いや、足場は無いし不安定なままなんだけど、下から風が吹き付けてくるような? 恐る恐る目を開けた。
「ぎゃぁぁぁあああ! なんで空中に放り出されてんだー! ヴァーンシアに飛ばされた時は普通に地面だったじゃんか! 落ちる! 落ちて死ぬ!」
「変な建物がいっぱいある」
「暢気に観察してる場合か!」
フィオ、お前冷静だな。俺たち落ちてんだぜ? 確かにビルがいっぱいで見慣れてないお前からしたら変な建物なんだろうけど、俺たちその建物よりも上空から落下中で、地面に着いた時はぺしゃんこだぞ。
「おかしくなってる時はあんなに冷徹に私を殺そうとしてたのに……そんなに騒がないの、こんなの私の力でどうにでも出来るんだか、ら!」
「うお!?」
姫様が足元を斬りつけて、出来た裂け目へ飲み込まれた。
「うん、やっぱり使える様になってるわね。異世界だと使えないかも、とか思ったけど、使えてよかったわ」
「もう死ぬんだと思った…………」
「ワタル怖がり?」
「いや、あんな高さから落ちたらお前だって死ぬだろ?」
「……知らない」
…………平気なのか? まさかあの高さから落ちても無事でいられる自信があったのか? …………こいつならやりかねん。
「とりあえず出ましょ、どんな世界に来ちゃったのか調べないと」
姫様が作った出口から出た先は…………スクランブル交差点? というか、この見た事のある感じ……もしかして元の世界に帰ってきた?
「うわぁ、人間がいっぱい。変な世界じゃないのは安心したけど、これはこれで変な感じだわ」
「黒い目で黒髪の人も居る」
「あの人たち急に現れなかった?」
「そうそう! 変な裂け目が出来て、そっから出て来た!」
「なにあれ、コスプレ?」
「女の子二人は可愛いけど、野郎はイタいな。なんだあの長髪」
「あの銀髪の娘の頭に乗ってるのってぬいぐるみ? なんか凄く可愛いんだけど」
「あの剣って本物?」
「コスプレなんだから作り物だろ、本物だったら銃刀法違反だし」
「にしてもあの男、あんな小さな娘にあんな恰好させて抱き締めてるとか……ヤバいんじゃない? 警察呼ぶ?」
「おい、あの男のマントみたいなのに付いてるのって血じゃないか?」
「コスプレでそういう風にしてるんだろ」
周囲がざわついて聞き慣れた単語も聞こえる。帰ってきた? 平行世界とかややこしい事がないとするなら、たぶんここは日本で俺のいた世界だ。そこら辺にある看板の文字も読めるし、道路標識も知ってる物だ。車も人の服装も見知った物だと思う。
本当に帰ってきた…………。
「あっ!」
あの娘を連れ帰ってない…………頭が真っ白になった。
帰ってきたのに、せっかく日本に戻れたのに、何やってるんだよ俺は…………大事な、果たすべき目的すら果たせないのか…………。
「ワタル? 大丈夫?」
愕然として崩れ落ちそうになるのをフィオに支えられた。
「あ、いや、俺…………? え? フィオ、その背中に背負ってるのって……」
「? ワタルの荷物、戻る予定でも遠くに移動する時は絶対持って行きたいって言ってたから持ってきた…………駄目だった?」
俺が一人でミンクシィに行った後に、フィオが荷物を持ってきてくれた時に言った事を覚えててくれたのか…………。
「フィオ!」
怒られると思ったのかビクリとした。
「お前最っ高だー! ありがとう! 助かった! これで大事な目的が果たせる、本当にありがとう!」
「え? え?」
思わずフィオを強く抱き締めた。こいつホントに、何度俺を助けてくれた? 何度も何度もフィオに助けられてる。感謝しても、し足りないくらいの事をしてくれてる。フィオにも恩返ししないとだな、何をしたらいいだろう? 帰って来れたんだから見た事ないものを沢山見せてやるとか? 美味しいものを食べに行く? 何をしたら喜ぶだろう?
「ワタル~、周りの人間がすっごい見てるよー、大勢に注目されるのは慣れてるつもりだけど、人間にこんなに見られてると流石に居心地が悪いわ」
「ちょっと君たち! 交差点のど真ん中で何してるの、それとそっちの黒髪の君はその子とはどういう関係? 保護者か何か? 職業は? それとその大荷物は何? 何か身分の確認できる物を見せてくれる? そのマントに付いてる赤いのは本物の血じゃないよね?」
警察呼ぶ、とか言ってるのが居たけど本当に呼びやがった!? …………でもよく考えたら公衆の面前でフィオみたいなのを抱き締めてたら通報されるか……それにしても来るの早いな! 日本の警察は優秀なのか。血はどう説明するか…………科捜研? とかで知らべてもらえば異世界の存在の証明に役立つか?
とりあえず身分証…………そんなの持ってない、財布には保険証と免許があるけど、ヴァーンシアに飛ばされた時には無かったからだぶん家だ。ここって何県だ? 家の近くならそこまで付いて来てもらうとか……無理だな住んでた近くにスクランブル交差点なんかなかった。
「えーっと、俺とこいつは――」
「妻、らしい」
「そうね、私たちはワタルの妻よ」
何言ってんだ二人とも、馬鹿話が通じる状況じゃないんだぞ!? 宛らムンクの叫びの様な心境だ。
『…………』
こんなに人が居るのに、周りには車だってあるのに、こんなに静かになるもんなんだなぁ…………捕まる、完全に怪しい奴として捕まる。
「はぁ、そこに交番があるから一緒に来てもらえるかな?」
警官が残念なものを見る目でそう言った。抱き締めた、抱き締めたよ? でも変な意味があったわけじゃない。嬉しすぎて思わず、って感じだった。そんな酷いものを見る目で見なくても…………。
「はぃ」
「ちょっと! 信じてないの? 二人とも結婚式はまだだけど――」
「姫様、お願いだから暫く大人しくしててください、ここは俺が居た世界で、この状況は当然の成り行きなんで…………」
「! ワタルの世界なの?」
「あら! ならワタルは帰って来れたのね! これももさのおかげかもしれないわね、他にも世界が存在している中で自分の世界に帰れるなんて奇跡に近いもの」
なるほど、確かにそうなのかもしれない。カーバンクルの宝石って凄いんだなぁ……それともカーバンクル自体が凄いのか? どちらにしてもフィオが追って来てくれたおかげだ。感謝する事が増えたな。
「あぁ、うん、まぁ……とりあえず交番に行くから大人しくしててね」
周囲の目が痛い、女の子二人にコスプレさせて更には小さい娘に抱き付いたヤバい奴だから仕方ないのか…………っ!? 今写メの音がしたぞ? まさか早速ネットに上げられて晒し者か? …………まぁ、どうでもいいか、今更迷惑を掛ける家族も友人もいない。
「それで、先ずは身分の確認できる物を見せてくれるかな」
無いんですけど……スマホ、は駄目だよな。誰かに連絡して証明してもらう……知り合いいないってば! でもとりあえずある物は見せた方が――。
「え? あれ? なんで――」
ポケットから取り出したスマホが全く反応しない、まだ電池が切れる状態じゃなかったはず。
「あ…………」
「どうしたの? 身分証、持ってないの? 無いなら誰かに連絡して証明してもらってもいいけど」
壊れたんだ。冷気を受けてたし、記憶が飛んでるけど能力を使ってたってのはなんとなく分かってる。姫様を殺そうとしたらしいから相当な無茶苦茶をしたんだろう、全身に纏ったりなんかしてたら壊れて当然だ。
「あの、真面目に話すんで、ちゃんと聞いてもらえますか?」
身分を証明する物がない以上、話す以外に方法がない。一応姫様とフィオも居るんだ、異世界の事を証明する事は出来るはず、もさとミスリル玉、付着した魔物の血も役に立つかもしれない。剣は面倒になりそうだから黙っておく方向で……。
「…………内容によるね、偶にいい加減な作り話をして時間を取らせる人がいるけど、そういうのはお互いに無駄な時間になるからやめてほしいんだ」
諭す様にそう言われた。これ信じてもらえそうにないな…………せめて能力が使えたら――っ!? あれ? 感覚が戻ってる、あの空間が駄目だっただけなのか? でもこれなら多少信憑性が高くなるんじゃないか? 俺の能力と姫様の能力、それにフィオの身体能力を見せれば……イケる! ぶっ飛んだ内容だけど、実際に見せられたら信じるしかないはずだ。
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