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番外編~フィオ・ソリチュード~
変わっていく私
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私は私じゃなくなった。
ワタルに出会って変わっていく私――。
それは不思議で、新鮮で、悪くなくて――。
でも……今は自分の変化に戸惑う。
涙をこぼしてワタルに縋り付く私――。
弱々しく震えて、何も出来ない生き物のような私――。
私は本当にこれでいいの? 一応周囲の敵意は探ってる――でも今の私に対処出来るの? 分からない。
胸のぐちゃぐちゃが消えない。
それが私を乱してる。
きっと今の私は全力を出せない、そんな事でワタルを守れるの?
そんな事を思うと胸のざわざわが増した。
私は変わっていく自分が嫌いじゃない。
あたたかいものを知って――。
大切なものを見つけて――。
そんな私に変えていくワタルが大切――。
それを……むざむざ目の前で奪われかけた。
私はこのままでいいの? ちゃんと守れる? また失くさないように掴んでいられる?
今だけの自分を見ると……とても無理としか考えられない。守りたいものに抱かれて縋りながら身を縮めて震えている。
これはダメ、そう思う。
胸も頭も空っぽにして敵を見据えないとまたあんな事になったら…………。
そう思うのに私の心を乱す悪いやつが居る。
悪いやつは私が立ち上がろうとすると絶妙のところで――。
優しく頭を撫でる、そして緊張を解いてしまうあたたかい声で私に囁く――。
そうして私の戦意を――意思を崩していく。
ワタルのばか、ばか……今そんな風にしたらだめ。
このままはダメだと思う。
思うけど……もう少しこのままでもいいかと思う自分も居る。
自分でも驚いてしまうくらいに弱々しい私、それを見るワタルは普段よりももっと優しくて…………子供みたいに縋っていたくなってしまう。
移動を繰り返して色んな人間がティナの話を聞きに来る。最初は信じもしなかったのに遂にはこの国の頭も出て来た。
最初は半信半疑、値踏みするように男たちは私たちを見回す。
敵意は無い、武器も持ってない。でも、見張ってるのが複数居る。
かなり遠い……ティナは気付いてない。はっきりと気配を探れないくらいの遠距離……またあの武器? この世界の人間は弱くても技術は底が知れない。
私はわがままのふりをしてワタルを窓からの死角に隠す。ティナも意味を悟って座る場所を変えた。
何かしらの謀があったとしても目の前の男たちから敵意は無い。
本人たちの知らないままの警護の動きか、それとも敵意すら隠せる手練れか。
ワタルの胸で顔を隠しながら周囲を伺う。
話を聞くにつれて男たちは魔物という存在が自分たちの国を脅かす危機だと、今が危急の事態だと理解したみたいで本心はどうあれ私たちに謝罪をして嫌疑を解くと言った。
そうして今度はてれびで魔物の説明をしてくれてって言い出した。
人が多いのは好きじゃない。
あの時みたいな遠距離からの攻撃が可能なら周りに余計なものが居ると気配を探り辛い。
それでも二人は行くって言う。
少し調子が戻ってきた――ううん、無理にでも戻さないと――ワタルを守らないと――。
人だかりの前に設置された席に向かうティナとワタル――。
人が多い……それにかめら? じゃないよく分からない道具もいっぱいある。
私にはどれが武器かも分からない。
正面に人だかり、後ろは壁……普通に考えれば事を起こすならこの人だかりに紛れて、でも……私はこの世界の人間が何を出来るのか知らなすぎる。
座る前に壁の先に意識を集中して敵意を探る。
この世界の道具は凄くても人間が一流の戦士とは限らない、謀があるなら必ず何か気配があるはず。
壁の先にも舞台袖にも悪意は感じない、悪意を感じるのは正面――なら、対処は簡単、私がワタルの盾になれば良い。
ワタルを狙うには私を殺す必要がある。でも私は殺されない。だからワタルも死なない。
座ったワタルの上に座ると顔を赤くして落ち着きがなくなった。いつもはこうならないのになんで?
「何故俺に座る? フィオの席もちゃんとあるだろう?」
「一緒」
なんでそんなに無防備になろうとするの? そんなだから……あんな攻撃、死んでたかもしれないのに……こんなワタルだから守ってあげないと――。
そんなつもりなんてないのに目元がむずむずしてくる、また勝手に涙が出そう……ダメ、こんなじゃダメ、私が守る。
集まった人間たちがティナと問答を繰り返してる。
私はそれに興味がない、敵が誰か、今はそれ以外考えない――。
「フィオさんにも少しよろしいですか? 先ほどから如月さんに引っ付いた状態ですが、普段からそのような感じなのですか?」
「いや、これは――」
「ワタルはすぐに危ない目に遭うから護る為に一緒に居る。あなたたちもワタルに酷い事するなら、殺すから」
威嚇、のつもりだった。
でも私の声は震えてて、それから何故か場の緊張は解けて空気が緩んだ。どうして…………?
でもこれはこれでいい、この中で攻撃の意識を持てば異質なものとして探しやすい――っ!
舞台袖からの気配に異質を感じてそこにだけ殺気をぶつける。振り撒くわけじゃないからワタルは気付いてない。
それでも男は血相を変えて怯えを見せながら近寄って来た。
魔物が出た。
男はワタルに行けって言う。
ワタルは――行く気だ。命まで狙ってきた人間たちの為に――。
「行きます」
馬鹿だ。どうしようもなく…………。
「フィオ、魔物を片付けに行く、手伝ってくれるか?」
だから、私が護ってあげるんだ。
「絶対にワタルを護る」
「ちょっとワタル、私には言ってくれないの?」
「ティナ、手伝っ――」
「ええ、いいわよ!」
早い……でもティナにはあまり任せない。もしもティナに何かあったら帰れなくなる。
だから、私がやる。
戦場に着くと戦闘はほとんど終わりを迎えてた。
黒い地面は魔物の血で満たされてる。
魔物と腕力の差が歴然なこの世界の人間でもこれだけの事が出来る。あの武器に対する私の不安は増すばかり――。
「なんだこいつは!? 銃弾を弾いてるぞ!?」
銃という武器からの攻撃をものともしない一際巨体の魔物、倒れてる種とは少し違うみたいでこの世界に来て殺した奴よりも動きが遅い。
「あれって、オーガ? 前に見た奴より更にデカい気がするんだけど」
「そうね、突然変異なのか、それともあれも混血なのかしら?」
「混血って……オーガも他種族を犯すのか?」
他種との交配……私もその結果、そう思うと気分が悪くなった。
『ガアァァァアアア!』
「頭部への狙撃も効いてないぞ!? どんな硬さの頭してんだ!?」
人間たちの攻撃に苛立つような咆哮、それ一つで人間の優位は揺らぐ。銃が圧倒的でも扱うのは弱い人間、あの腕の一振で簡単に壊される。
そう、壊される。
だから対処法もないまま突っ込まないでっ。
「って、フィオ、放してくれ」
「だめ」
「ワタル一人でやる気なの?」
「まぁ一応、訓練にもなるかなと」
訓練、それは大事、命を削るかもしれないギリギリの方が良いのは事実――でも今それをやる必要はない。
「私が殺してくる。訓練がしたいなら後で私とティナがやる」
「あ、ちょ――」
駆ける。
私を認識した。でも全く動きが追い付いてない、巨体の股下を通り抜けて跳躍して首を刈る。
でも金属音が響いて弾かれた。半ば分かってたけどこれは相当硬い、でもそれだけ――硬いだけの生き物なら殺せる。
っ! 一度攻撃が弾かれた程度で勝てないと思ったのか走り出そうとするワタルを目で制する。
すぐ動こうとする、少しは大人しくしてて。
あとでちゃんと動きたい時に動けるように、強くなれるようにしてあげるから――。
『グォオオオオオオオッ!?」
動きが追い付かない事への焦り、迫る死への恐怖、魔物はそれを感じ取ってさっきとは違う声音で咆哮した。
「うるさい、うすのろ」
オーガの首に脚を絡めてそのまま正面に回り込んで仰天で大きく見開かれた眼球を抉る。
そして痛みを叫ぶ為に大きく開かれた口にナイフを突っ込んで内側から斬って捨てた。
頭部の上部が落ちても痙攣が止まらない顎を蹴り上げて反転しながら離れる。
汚れた……せっかく買って貰ったのに……リオにも見せたかったのに……。
「早く帰りたい」
少しだけ苛立って落ちてるオーガの頭を蹴飛ばした。
これをあと何回すればリオの所に帰れるんだろう?
ワタルに出会って変わっていく私――。
それは不思議で、新鮮で、悪くなくて――。
でも……今は自分の変化に戸惑う。
涙をこぼしてワタルに縋り付く私――。
弱々しく震えて、何も出来ない生き物のような私――。
私は本当にこれでいいの? 一応周囲の敵意は探ってる――でも今の私に対処出来るの? 分からない。
胸のぐちゃぐちゃが消えない。
それが私を乱してる。
きっと今の私は全力を出せない、そんな事でワタルを守れるの?
そんな事を思うと胸のざわざわが増した。
私は変わっていく自分が嫌いじゃない。
あたたかいものを知って――。
大切なものを見つけて――。
そんな私に変えていくワタルが大切――。
それを……むざむざ目の前で奪われかけた。
私はこのままでいいの? ちゃんと守れる? また失くさないように掴んでいられる?
今だけの自分を見ると……とても無理としか考えられない。守りたいものに抱かれて縋りながら身を縮めて震えている。
これはダメ、そう思う。
胸も頭も空っぽにして敵を見据えないとまたあんな事になったら…………。
そう思うのに私の心を乱す悪いやつが居る。
悪いやつは私が立ち上がろうとすると絶妙のところで――。
優しく頭を撫でる、そして緊張を解いてしまうあたたかい声で私に囁く――。
そうして私の戦意を――意思を崩していく。
ワタルのばか、ばか……今そんな風にしたらだめ。
このままはダメだと思う。
思うけど……もう少しこのままでもいいかと思う自分も居る。
自分でも驚いてしまうくらいに弱々しい私、それを見るワタルは普段よりももっと優しくて…………子供みたいに縋っていたくなってしまう。
移動を繰り返して色んな人間がティナの話を聞きに来る。最初は信じもしなかったのに遂にはこの国の頭も出て来た。
最初は半信半疑、値踏みするように男たちは私たちを見回す。
敵意は無い、武器も持ってない。でも、見張ってるのが複数居る。
かなり遠い……ティナは気付いてない。はっきりと気配を探れないくらいの遠距離……またあの武器? この世界の人間は弱くても技術は底が知れない。
私はわがままのふりをしてワタルを窓からの死角に隠す。ティナも意味を悟って座る場所を変えた。
何かしらの謀があったとしても目の前の男たちから敵意は無い。
本人たちの知らないままの警護の動きか、それとも敵意すら隠せる手練れか。
ワタルの胸で顔を隠しながら周囲を伺う。
話を聞くにつれて男たちは魔物という存在が自分たちの国を脅かす危機だと、今が危急の事態だと理解したみたいで本心はどうあれ私たちに謝罪をして嫌疑を解くと言った。
そうして今度はてれびで魔物の説明をしてくれてって言い出した。
人が多いのは好きじゃない。
あの時みたいな遠距離からの攻撃が可能なら周りに余計なものが居ると気配を探り辛い。
それでも二人は行くって言う。
少し調子が戻ってきた――ううん、無理にでも戻さないと――ワタルを守らないと――。
人だかりの前に設置された席に向かうティナとワタル――。
人が多い……それにかめら? じゃないよく分からない道具もいっぱいある。
私にはどれが武器かも分からない。
正面に人だかり、後ろは壁……普通に考えれば事を起こすならこの人だかりに紛れて、でも……私はこの世界の人間が何を出来るのか知らなすぎる。
座る前に壁の先に意識を集中して敵意を探る。
この世界の道具は凄くても人間が一流の戦士とは限らない、謀があるなら必ず何か気配があるはず。
壁の先にも舞台袖にも悪意は感じない、悪意を感じるのは正面――なら、対処は簡単、私がワタルの盾になれば良い。
ワタルを狙うには私を殺す必要がある。でも私は殺されない。だからワタルも死なない。
座ったワタルの上に座ると顔を赤くして落ち着きがなくなった。いつもはこうならないのになんで?
「何故俺に座る? フィオの席もちゃんとあるだろう?」
「一緒」
なんでそんなに無防備になろうとするの? そんなだから……あんな攻撃、死んでたかもしれないのに……こんなワタルだから守ってあげないと――。
そんなつもりなんてないのに目元がむずむずしてくる、また勝手に涙が出そう……ダメ、こんなじゃダメ、私が守る。
集まった人間たちがティナと問答を繰り返してる。
私はそれに興味がない、敵が誰か、今はそれ以外考えない――。
「フィオさんにも少しよろしいですか? 先ほどから如月さんに引っ付いた状態ですが、普段からそのような感じなのですか?」
「いや、これは――」
「ワタルはすぐに危ない目に遭うから護る為に一緒に居る。あなたたちもワタルに酷い事するなら、殺すから」
威嚇、のつもりだった。
でも私の声は震えてて、それから何故か場の緊張は解けて空気が緩んだ。どうして…………?
でもこれはこれでいい、この中で攻撃の意識を持てば異質なものとして探しやすい――っ!
舞台袖からの気配に異質を感じてそこにだけ殺気をぶつける。振り撒くわけじゃないからワタルは気付いてない。
それでも男は血相を変えて怯えを見せながら近寄って来た。
魔物が出た。
男はワタルに行けって言う。
ワタルは――行く気だ。命まで狙ってきた人間たちの為に――。
「行きます」
馬鹿だ。どうしようもなく…………。
「フィオ、魔物を片付けに行く、手伝ってくれるか?」
だから、私が護ってあげるんだ。
「絶対にワタルを護る」
「ちょっとワタル、私には言ってくれないの?」
「ティナ、手伝っ――」
「ええ、いいわよ!」
早い……でもティナにはあまり任せない。もしもティナに何かあったら帰れなくなる。
だから、私がやる。
戦場に着くと戦闘はほとんど終わりを迎えてた。
黒い地面は魔物の血で満たされてる。
魔物と腕力の差が歴然なこの世界の人間でもこれだけの事が出来る。あの武器に対する私の不安は増すばかり――。
「なんだこいつは!? 銃弾を弾いてるぞ!?」
銃という武器からの攻撃をものともしない一際巨体の魔物、倒れてる種とは少し違うみたいでこの世界に来て殺した奴よりも動きが遅い。
「あれって、オーガ? 前に見た奴より更にデカい気がするんだけど」
「そうね、突然変異なのか、それともあれも混血なのかしら?」
「混血って……オーガも他種族を犯すのか?」
他種との交配……私もその結果、そう思うと気分が悪くなった。
『ガアァァァアアア!』
「頭部への狙撃も効いてないぞ!? どんな硬さの頭してんだ!?」
人間たちの攻撃に苛立つような咆哮、それ一つで人間の優位は揺らぐ。銃が圧倒的でも扱うのは弱い人間、あの腕の一振で簡単に壊される。
そう、壊される。
だから対処法もないまま突っ込まないでっ。
「って、フィオ、放してくれ」
「だめ」
「ワタル一人でやる気なの?」
「まぁ一応、訓練にもなるかなと」
訓練、それは大事、命を削るかもしれないギリギリの方が良いのは事実――でも今それをやる必要はない。
「私が殺してくる。訓練がしたいなら後で私とティナがやる」
「あ、ちょ――」
駆ける。
私を認識した。でも全く動きが追い付いてない、巨体の股下を通り抜けて跳躍して首を刈る。
でも金属音が響いて弾かれた。半ば分かってたけどこれは相当硬い、でもそれだけ――硬いだけの生き物なら殺せる。
っ! 一度攻撃が弾かれた程度で勝てないと思ったのか走り出そうとするワタルを目で制する。
すぐ動こうとする、少しは大人しくしてて。
あとでちゃんと動きたい時に動けるように、強くなれるようにしてあげるから――。
『グォオオオオオオオッ!?」
動きが追い付かない事への焦り、迫る死への恐怖、魔物はそれを感じ取ってさっきとは違う声音で咆哮した。
「うるさい、うすのろ」
オーガの首に脚を絡めてそのまま正面に回り込んで仰天で大きく見開かれた眼球を抉る。
そして痛みを叫ぶ為に大きく開かれた口にナイフを突っ込んで内側から斬って捨てた。
頭部の上部が落ちても痙攣が止まらない顎を蹴り上げて反転しながら離れる。
汚れた……せっかく買って貰ったのに……リオにも見せたかったのに……。
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