黒の瞳の覚醒者

一条光

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九章~蝕まれるもの~

荒れ狂う獣

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「やあ! よく来てくれた、黒雷君。自分の国を守れず援軍要請とは情けない限りだよ。努力と気合でどうにかしたいところだけど、敵は僕がその挑戦をする時間もくれないようでね……今も罪のない民が虐げられ殺され続けている。だから恥も外聞も捨てて頼れるものには頼らせてもらうよ」
 ハイランドのアドラに奪われた土地との境界近く、その最前線に俺とクーニャ、フィオ、ティナはスヴァログ討伐支援として訪れていた。式典の時に会った割れ顎騎士のダニエルがやや窶れた様子で握手を求めてきた。平静を装おうとしているのだろうが、今はあの時の暑苦しさを殆ど感じさせない。クロイツ城の謁見の間で聞いた情報からしてこの窶れ方は当然なのかもしれない。開戦からの戦況は最悪で既に領土の三分の一を奪われ、奪われた町々は防壁で囲われ砦と化している事とスヴァログの脅威もあって奪還は容易ではなく数度にわたる奪還作戦もスヴァログの上空からの攻撃で全て失敗に終わっているという。捕虜は女性は陵辱、男性や死体はスヴァログの餌となっているのを千里眼の能力者が確認したとの説明を受けたが……思った以上に酷い状態って事か。アドラはスヴァログを使ってやりたい放題のようだ……宣戦布告前の通告では奇病に侵された土地を焼き清め焦土となったから土地を明け渡せという無茶苦茶な要求をしてきたようだし……ペルフィディの件が無かったらこの争いは生まれなかったんだろうか? …………いや、いずれ支配するという考えを持っていた事とスヴァログという強力な武器を手に入れた事を考えると早いか遅いか、か。
「俺たちはスヴァログ撃破を目的にすればいいんだよな?」
「その通り。混血者で編成された部隊、首狩りアリス、地を割り石の鎗を操る男、領土奪還の為の障害は数あるけれどあの巨大なドラゴンが一番の障害だ。あれが上空から炎で全てを焼き払ってしまうから僕らは戦う事すらままならない状態だからね。あれさえ封じてもらえれば戦況も変わるはず――いや、変えてみせる! 捕らわれた民たちを救う為に!」
 石の鎗? ツチヤと同種の能力を持った覚醒者だろうか? 地割れを起こすってのもかなり厄介そうだな。首狩りアリスってのはなんだろう? 物騒な名前だが……まぁ俺たちの担当はスヴァログだから気にすることもないか。
「まぁ大きさだけ、とはいえ人間にしてみたらあのようなけだものは脅威であろうな。だが、儂と主が来たからには早々に葬って見せよう」
『…………』
 ふふんとふんぞり返るクーニャを見て皆一様に不安げだ。ダニエルなんて大きく口を開けたまま固まってしまっている。ドラゴンの方の姿を見てないから信じられなくて当然だけど……冗談じゃなくうちのロリ二人は凄いですよ。
「あっははははははははははっ! 面白いお嬢ちゃんだね。でも黒雷君、いくら小さい娘が好きだからって戦場にまで連れてきてしまうのは感心しないね。かっこいい所を見せたいのかもしれないけど、こんな小さな女の子にこんな血腥い所を見せるべきではないよ」
 クーニャの言葉を信じられず冗談と受け取ったようで、叱るように俺を一睨した後大笑いをしながらクーニャの頭をぽんぽんしている。空元気だろうが少し元の明るさが戻ったように感じる。クーニャの方はかなり不服そう――というかどんどん不機嫌になっていってる。おぉ、おぉ、怒りでものっそいぷるぷるして…………フィオは自分より子供扱いされるのが居るからどこか満足げだ。
「戯けーっ! 儂が貴様らが助けを求めた雷帝じゃーっ! まっ、たく! 人間とは年長者を敬うものではないのか! 許しもなく勝手に触れるとはなんと無礼な小童か! もう助けてやらぬぞ」
 ダニエルの腕を振り払って憤慨しているクーニャが怒鳴り付け威圧した事でこの場に居る兵士たちは驚愕した様子で顔を引き攣らせて距離を取った。未だ半信半疑なんだろうがこんな場所に無関係な人間が来るはずないと悟ったのかもしれない。
「まぁまぁ。抱っこしてやるから落ち着け」
「あやそうとすなーっ! 儂は小娘ではないぞ。まったく……主よ、ふざけておる場合か。既にこの土地の者たちにとっては被害甚大なのであろう?」
「分かってるよ。俺たちの役割はスヴァログ討伐だ。クーニャも居るしあの時と違ってアル・マヒクを使ったレールガンも撃てる、キッチリやる事はやるって」
「でも撃ち出す短剣は限られてる。ワタルがクーニャにやったみたいな連射は出来ないから効果が無かった場合が心配」
 必要な物という事でミスリル玉はそれなりに補充してもらえたが、アル・マヒク用の弾丸は大きさや費用の問題もあって作ってもらえたのはオリハルコン製の短剣二十一本だけだからなぁ。ディアボロスを撃ち抜いた事もあるし威力は申し分ないはずだがフィオの言う通りもしもの場合が心もとない数ではあるがやるしかない。これだけあればそれなりの城が建つとか言われたら追加を頼むなんて出来そうになかったもんな……今更だがオリハルコン製で装備を固めてるフィオが恐ろしい。特にアル・マヒクは相当な量のオリハルコンが使われてるらしいし……ティナの口添えがあったとはいえ、エルフ達気前が良すぎじゃなかろうか。
「ん~……危険だけどいざとなったら口の中に撃ち込んじゃえば良いんじゃないかしら? ブレスの危険があるけど体の内側はどんな生物だって弱いはずでしょう?」
「あのブレスの危険を覚悟で奴の正面に出るのか……下手すれば一瞬で消し炭だな」
「怖い?」
「いいや、みんなが居るしティナの能力ならブレスを掻い潜って正面に出れるって信じてる」
 一瞬全てが焼き尽くされる映像が頭に浮かんだがクーニャとの戦いでサポートしてくれた二人を見ているとすぐに霧散していった。
「うふふ~、その信頼には必ず応えるわね」
 どこかからかうように聞いてきたティナに恐怖は無いと答えた途端背中に抱き付かれた。ティナこそ恐怖は無いのかと心配だったが安心しきった様子で体重を預けてくるのを見るとそういったものはないようだ。
「捕らわれている民の命が常に脅かされている以上討伐作戦と奪還作戦は同時進行で行いたい。僕もドラゴン討伐に加勢したいところだけど、戦死した団長の代わりに指揮する必要があるんだ。だからドラゴンの方は完全に任せてしまうけど本当に大丈夫かい?」
「無論だ。儂一人でも良いくらいだぞ」
「あっははははははははははっ! それは頼もしいね! ならすまないが僕らの祖国の為に力を貸してほしい。決行は二時間後、各人準備は怠らないように頼むよ」
 この二時間後には戦場か……ドラゴン相手とはいえ戦争に参加する事になるとは思いもしなかったな。巨大ドラゴンとの戦闘経験がある人間が他に居ない以上クロイツ王に支援に行くよう頼まれるのは当然かもしれないが……まぁいい、アドラの暴挙が続けばクロイツやドラウト、エルフの土地も危険に晒されるかもしれない。大事なものを守る為にもこの進撃は早めに断っておくべきだ。

「こうして見るとやっぱりデカいな。クーニャの倍はありそうだ」
 奪われた領土の上空、雲の隙間から砦と化した町の傍に待機しているスヴァログを見下ろす。人語を解さないあれを従えているという事は必ず覚醒者が関わっているはずだが……スヴァログを野放しにするわけにもいかない、躊躇なく撃ち込むしかない。
「ワタル、狙いは大丈夫。撃っていい」
 クーニャの背中でフィオが地上のスヴァログに狙いを付けてアル・マヒクを構えこちらを振り返った。あれが動けば余波で余計な被害まで出かねないから討伐は上空からの狙撃で行う。傍に人間が居た場合巻き込むかもしれないが、覚悟の上だ。
「よし、この一発で終わらせる」
 集中して力を高めアル・マヒクに触れようとした刹那――。
「奴め気付きおったぞ!」
「っ! ワタルっ!」
「分かってるよ!」
 フィオの叫びに急かされてアル・マヒクに触れた瞬間、耳を劈く轟音と共に地上へ黒い光が一直線に落ちていき、着弾の衝撃で濛々と砂塵が舞い上がっている。ここからだと生死を確認できないが……やったか? 真っ直ぐにスヴァログの元へ落ちたはずだが――。
『グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
『っ!?』
「主、外しおったな」
「チッ、フィオもう一度だ! ――っ!? なんだよそりゃ…………」
 地上で咆哮を上げたはずのスヴァログが目の前に居る。フィオが構え直す暇もなく一瞬で俺たちの居る高度へ飛翔してきた……それに、スヴァログの様子がおかしい。前に見た時には紅蓮の鱗に覆われていたはずだというのに今は黒い模様が体中に浮かんでいる。紋様に因る強化? ただでさえ面倒なこの化け物を強化しているのか!?
「ワタル! 次! レールガンは効いてる!」
 突如現れた事に気を取られて気付かなかったがフィオの言う通り最初の一撃は確かに効果があったようだ。奴の右肩から先が失われている。これなら仕留められる! 既にフィオが構え直している、この二撃目で仕留める。
「なっ!?」
『ギャォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
 スヴァログはこちらの様子から二撃目を察知して紙一重で躱しやがった。この速さを回避出来るものなのか!? ……学習してやがる。クーニャを見ずにその背に居る俺たちを注視している。
「あーっ! くっそ、耳が痛い。うるせー!」
 思わず耳を塞ぐ。馬鹿デカい怒りの咆哮が耳に突き刺さり俺たちは次の行動が遅れた、それが命取りだった。その隙を突いて放たれた巨大な炎の塊が目の前に迫っている。クーニャには効かないだろうが生身の俺たちは一溜まりもない。死を覚悟した瞬間、天と地が逆さになり気が付けば俺、フィオ、ティナの三人は空中へ放り出されていた。クーニャが横に回転して振り落としたらしい。助かった。余波の熱風が身体を焼くようだが、クーニャの機転がなければ三人とも本当に燃え尽きていた。
「ワタル、一度下りるわ!」
「分かった!」
 俺とフィオを回収してティナが地上へと跳んだ。上空では炎雷の異常な音と光がぶつかり合い二頭の咆哮が響き渡る。クーニャはスヴァログの攻撃の余波が地上へ向かないように常に上を取って攻撃しているようだがどちらの攻撃も相手への決定打にはなっていないようだ。狙撃には失敗したがスヴァログを上空に引き付けているという事もあってか地上でも戦闘が開始されている。怒号と共に金属のぶつかり合う音がそこら中から聞こえ、風に乗って血の臭いが漂い始めている。
「早くスヴァログを仕留めないと……あれさえ落とせば一時的にでも敵を撤退させられるのに」
「ワタル、クーニャが隙を作ってる。何度か撃ち込める瞬間があった、あの威力ならここからでも狙えるはず」
 たしかに、何かを捜すような素振りを見せるスヴァログを上手く翻弄しつつ奴から距離を取ったタイミングがあった。地上からもう一度スヴァログを狙撃……奴の勘の良さとスピードは異常だがやるしかない。俺たちはその為にここに来たんだから。
「やるぞフィオ」
「ん」
 フィオが上空に向けてアル・マヒクを構え、俺はそれに手を当ててクーニャが距離を取るタイミングを見計らう。焦りで手が疼く。まだ、まだだ、落ち着け。クーニャまで巻き込むわけにはいかないんだ――。
「ワタル!」
「ああ!」
 俺が能力を使ったのはフィオの合図と同時だった。先程とは反対に黒い光が空へと昇り爆炎渦巻く空域を貫いた。
「クソッ!」
 だが貫いたのは爆炎だけで奴は健在で、発射地点であるこちらへ向かおうとしているのをクーニャが必死に止めている。発射の瞬間スヴァログが一帯を炎で包んだせいで狙いが狂ったんだ。奴自身が学習してこちらを警戒していたのか操っている何者かが指示したのか、どちらにしても簡単には撃ち抜かせてくれないようだ。
「さっきの光……スヴァログの片腕を吹っ飛ばしたのはあなた達ね! ――って、あぁあああああっ! フィオ!? なんでこんな所に……いいえ、ようやく見つけた! 今度こそ決着をつけてあげる!」
 次弾の狙いを付けようとフィオが調節しているところに大鎌を持ったピンク色の女の子が現れてふんぞり返っている。いつの間にか周囲を兵士に取り囲まれている……あの娘も含めて全員瞳が紅い、混血者兵か。フィオの名前を呼んだが、知り合いなのか? この忙しい時にまた一つ厄介の種が増えた。この状況での狙撃はかなり厳しくなってきた。
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