悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 14 〔口淫 1〕# R18

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 ーーティゼ香…………



 ーーその調合強さにより酩酊めいていよろこびをあやつるティゼの香ーー

 既に弟にとっては、一瞬で身体の芯から深い悦楽を呼び起こす香りとなっている。

「ああ、ティゼの花みつだね…………」



 コト……。
 朝食後、まるでデザートのように目の前に置かれたトレーには、水晶の張形ディルドとティゼの花蜜の小皿が乗っていた。

 トク……と、弟の鼓動が跳ねる。

日陰シェイド……」

 日陰シェイドは、弟の唇を人差し指でなぞり、口を開けさせると口腔にそのまま指先を侵入させ、舌をひとでして出した。

 そして、その指をそのままティゼの花蜜に浸《ひた》すと張形ディルド鬼頭鈴口の先につけ、弟の唇の直ぐ先に差し出した。

 弟はふっと柔らかく笑み、その意図いとさからわず鬼頭鈴口の先を、チロ……と舌を出してめた。
 ティゼの花蜜そのものは、ごくさらっとした甘みの薄い蜜。だが、ほんの少しを舐めとるだけで、ふわっとしたティゼの香が口腔こうこうに広がった。

 日陰シェイドは数度、鬼頭鈴口の先に花蜜を塗っては弟に与え、弟は、チロチロと花蜜をめ取った。
 その後、花蜜を塗った日陰シェイドの指は張形ディルドカリ首をなぞり、弟の舌先もまた張形ディルドカリ首を何度もなぞった。
 そして、先だけでなく鬼頭鈴口にぐるっと塗られた花蜜を口に含んで、弟は、ちゅぱちゅぱと音を立ててしゃぶった。

 最後には竿さおまで花蜜をしたたらせた張形ディルドを、喉の奥まで頬張ほおばり、じゅぷじゅぷとしゃぶり、唇でしごいていると、日陰シェイドは、鬼頭鈴口口腔こうこうに含ませ、竿さおに手を沿わせさせ、口腔こうこうと手と両方で男根ペニスを悦ばせる方法を、弟に教えた。

 コト……。張形ディルドトレーに戻される頃には、弟の眼はうるみ、すっかり息が上がっていた。

日陰シェイド…………肛門アヌス、熱い…………」

 弟は、隠すことなく日陰シェイドに告げると、両腕を日陰シェイドに差し伸べた。
 日陰シェイドは弟を抱き上げ浴場バスルームへと運び、手早く洗浄をほどこした。
 そして施術台で後ろ手に手首をいましめ、うつ伏せで尻だけを高く上げた被虐ひぎゃくの姿勢を取らせ、弟が先ほどまでめていた張形ディルドを、じっくりと慣らしながら肛門アヌス挿入そうにゅうさせた。

「ん……っ……!」

 日陰シェイドは、弟の肛門アヌス張形ディルドを根元まで埋め込み、おもむろに抜き差しし始めーー弟に、被虐ひぎゃくの悦びを教える。

「あ……んっ、は…ぁ…………」

 張形ディルドで前立腺をえぐり、追い上げる。

「あぅ……っ!ーーん……ぁ、にい、さまっぁ! ーーっ!」

 教えずとも、ちゃんとあるじを呼びながらイった弟に、日陰シェイドは深い笑みを浮かべていた。
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