ガネーシャ君とイジメン隊

夢ノ命

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エピソード1 たいちょうのダジャレ

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君は、イジメン隊を知ってるかい?



イジメン隊は、いつき幼稚園はじまって以来のいたずら好きの男の子たちだ。


メンバーを、紹介しよう。



まずは、イジメン隊長。

朝イチ八百屋の息子の牧野光司君。

キツネのように目が細く、茶髪の前髪がウェーブしている男の子。



次は、イジメンゴールド。

須賀薬局の息子の須賀真人君。

メガネをかけたうりざね顔。

色白で、後ろ姿になぜか哀愁がただよう男の子。



最後は、イジメンブラック。

たこ焼き屋の息子の瀬戸琢磨君。

イガグリボーイでほっぺたがやけに赤い男の子。



もともと3人はいつき町の駅前通りにある商店街のお店の子供たちで、幼なじみ。

いつき幼稚園に通っている。



悪ガキ、イタズラ好き、パパがイケメン。

この三拍子がそろえば、イジメン隊が結成されるのも時間の問題だったかもしれない。



秋の運動会のあの時…ガネーシャ君が雨雲を鼻で吸い込んだ光景を目にした三人は、

円陣を組んで、両手を重ね合わせて誓い合った。



ガネーシャ君が雨雲を吐き出すところをこっそり見よう、と。


それから、イジメン隊は、ガネーシャ君の後をついてまわった。


イジメン隊長の光司は、ガネーシャ君がトイレの中に入っていくと、

キツネのような細い目をキラリと光らせた。



「わかっているんだ。すいこむぞう~は、ここに、はきだすぞう~」



「たいちょう、ダジャレですか?」


イジメンゴールドの真人が、つばを飛ばす。



「だじゃれというのは、だれじゃ!」


「たいちょうのダジャレ、すいこむぞう~に、すいこんでもらおうよ」


イジメンブラック琢磨のあわれむような声が響いた。



「しまった、もう、くもをトイレに流しているかも。いそげ!」


光司のかけ声を合図に、イジメン隊の三人は、

あわててトイレにかけこんだ。



〈続く〉





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