星ふる夜にでかけよう~オシャレこんぺいとうウミウシの恋

夢ノ命

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エピソード65 【輝くウミウシ】

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★「おしゃれ」「お母さん」→マンモス白珊瑚の森に住む。おしゃれ金平糖ウミウシ。


★「いちご」→船形石珊瑚に住む「おしゃれ」の心友。いちごジャムウミウシ。


★「風船ウミウシ」→体を丸めて転がって移動する珍しい種族。「妹」が出会った「浦島太郎」は、実は玉手箱を開けて風船ウミウシに変身した元人間だった


★「ターコイズブルーウミウシ」→おしゃれ金平糖ウミウシの恋のお相手。背中の突起したイボイボの先端を発光させる発光性のウミウシ。


★「兄」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの長男。青くて大きめの魚。過度の心配性の特徴あり。


★「妹」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの末っ子。オレンジ色の小さな魚。しっかり者の性分。





******



「お母さんがあなたに会いたがっています」



とだけ、彼には伝えた。



彼は、心得たとばかりに背中にでている、ミミズの先っちょに似た無数の突起をウニウニと動かせてみせた。



彼とはまだ一度も言葉を交わしたことはないが、それにつけても彼は、他のウミウシたちを惹きつけずにはおかないであろう魅力の持ち主だった。



体長は「お母さん」よりも少し大きめで4センチくらいに見える。



丸型で頭に2本の触覚がある。



背中全体に長いイボイボが、「お母さん」のより多く密集してはえている。



そのイボイボを彼は亀の甲羅のように背負っている。



驚くことに彼は、その一つ一つのイボイボの先端から、ある色彩の輝きを放つ芸当を持ち合わせている。



いや、芸当と言っはあまりに彼に失礼な気がする。



これも神秘の類に属することは、一目瞭然だった。



そう、ターコイズブルー。



彼が放つ光色は、その名のとおりのターコイズブルー色だった。



彼は発光性のウミウシなのだろう。



「妹」は、彼と同じ色合いを全身にまとって輝くウミウシを、頭に思い浮かべてみる。



一匹として出てこない。



やはり、彼は、特別なのだろうか。



マンモス白珊瑚の森の中に居て、彼の姿は、異様なきらめきを放っている。



それはあたかも、日の出から日没までに海に散りばめられたあらゆる色彩を、織り混ぜて輝く光のようだ、と、「妹」には思われた。



マンモス白珊瑚の入口から珊瑚の枝々をスリ抜けて、彼の所へ行こうとした時、ふと、一房の揺れている海藻が「妹」の目にとまった。







〈続く〉





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