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続オーロラ探検隊のゆかいな仲間たち
しおりを挟む「またまたまたまたぁ、マタマタっていう亀はいるけど、それはちょっと、大げさすぎない? これはたんなるツアーよ。オーロラツアー。オーロラってさぁ、みんなで見るから、こころときめくのよ、ねっ。」
ぎょぴ子よ。君がオーロラでなくても、年中魚にときめいているのは、知ってるぞ。それにしても亀にもくわしいとは。ぎょぴ子は、あなどれないぞ。ひよっとしたら、彼女はオーロラ探検隊の秘密兵器になるのでは……
そんな考えが、僕の頭の中を、閃光(せんこう)のようによぎった。
そこへ……
「まず場所を決めのうて、なんとする。天の理、地の理、人の理と昔から言うとるわい。まずは、わが陣をどこに取るかじゃ! 」
僕は開いた口がふさがらなかった。マスター・婆ちゃんは、完全に殿さまにでもなった気分でいる。
でも、それが合図のように、次々と候補地があがった。
● 学校の裏山
● ひょうたん公園
● 坂の上タウンのいただき公園
● 大谷神社の境内
● 六ツ木川の岸辺
● プラッチの家の二階のベランダ
それぞれ隊員みんなの言い分はあったけど、最後はマスター・婆ちゃんの一言で決まった。
「いただき公園には、むかし竹やぶがひろがっておった。ワシは、若い時分にそこで竹にからみついている竜を見たのじゃ! 」
みんなの目が、「じゃ!」と大げさにのたまった婆ちゃんの口に、釘付けになった。
「信じていいんだね」
僕は、ポツリとつぶやいた。
<続く>
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