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「幸せの箱」
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僕は「幸せの箱」を持っている。
ある日の夜道、老人から貰った白い箱。
「不幸に見舞われた時に開けなさい。ただし1回きりですよ」
と老人は微笑んで渡してくれた。
僕は何故か疑う事なく素直に受け取った。
その日から僕は辛い事や悲しい事があるとその箱を開けようと手を伸ばした。
だけど、その度に思うんだ。
「今、本当に開ける時かな?」
って。
何度も何度も辛い事や悲しい事は僕を襲ってきた。でも結局、僕は開けなかった……
そうしているうちに月日は流れ、僕はそこそこやり甲斐のある仕事につき、そこそこ出世した。そして結婚もして子供もできた……
いつしか僕の髪は白くなり顔もシワを刻んでいった。
部屋の隅に目をやると、そこにはあの白い箱が……
年老いた僕にはもう必要ない。
僕は夜道に立ち、暗い顔をした青年に微笑んだ。
「君に幸せの箱をあげよう」
ある日の夜道、老人から貰った白い箱。
「不幸に見舞われた時に開けなさい。ただし1回きりですよ」
と老人は微笑んで渡してくれた。
僕は何故か疑う事なく素直に受け取った。
その日から僕は辛い事や悲しい事があるとその箱を開けようと手を伸ばした。
だけど、その度に思うんだ。
「今、本当に開ける時かな?」
って。
何度も何度も辛い事や悲しい事は僕を襲ってきた。でも結局、僕は開けなかった……
そうしているうちに月日は流れ、僕はそこそこやり甲斐のある仕事につき、そこそこ出世した。そして結婚もして子供もできた……
いつしか僕の髪は白くなり顔もシワを刻んでいった。
部屋の隅に目をやると、そこにはあの白い箱が……
年老いた僕にはもう必要ない。
僕は夜道に立ち、暗い顔をした青年に微笑んだ。
「君に幸せの箱をあげよう」
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