箱入り悪役令息は兄達から激重執着されている事に気づいていません!

なつさ

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街へお買い物

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今日は月に一度街に出る日。
いつもは兄様や父様?達が外に出るなって言うから、屋敷の外にはなかなか出られないんだ。
僕は美しくて可愛いから攫われたら大変だって。
確かにそうだよね!
でも今日は月に1度屋敷の外に出られる日。護衛とメイドを連れて買い物をしに行くんだ。
早速着替えるユキ。
袖が膨らんだスリーブシャツ、後ろの腰部分に大きなリボンがついたフィッシュテールドレスのようなハイウエストパンツは、ユキの足腰の細さを際立たせている。

「ユキ様、今日はどちらに行かれますか」
「うーんそうだなぁ。いつも行ってるスコーンのお店と新しい服を買いたいから服屋さん、あとは~」

あれやこれやと言いつければメイドたちは二つ返事で従ってくれる。
ついこの間も沢山服を買ったばかり。ユキの私物はクローゼットだけには収まりきらず、部屋を増設し続けている。
けれどユキにとってそれは当たり前のことなのだ。美しい自分が望むのなら何だって手に入れる。
だって兄も父もみんなそれが正しいって言ってくれてるから。
何か言いたげなメイド達を無視してユキは到着した店へと入っていった。




「あ~沢山買えた!次は宝石だね。持って帰れないものは屋敷に送っておいて」

店員に進められるがままに、あれこれと注文したユキ。購入品は早速馬車にはいりきらないほどだった。

「ゆ・・・ユキ様、お言葉ですが少し買いすぎてはありませんか・・・?先日も沢山のお召し物を購入されてましたし、これ以上は・・・」
「何、僕に逆らう気?」
「あ・・・いっいえそんなつもりは・・・!」
「僕の言うことは絶対だから。メイドごときが僕に指図しないで。ボクが一言言えば君なんてすぐにクビに出来るんだから」

ユキの言葉に青ざめたメイドはさっと俯いた。
(せっかく良い気分だったのに台無し。沢山ジュエリーを買って気分転換でもしよう)
メイドの言葉に気分を害したユキは、店内に入り早速ショーケースの中身を見始める。

「おお!これはこれはヴィリエ様。今日は何をお探しでしょうか?」
「今度の舞踏会で付けていくジュエリーを頼みたいんだ。1番目立つ華やかな物にしてよ!」
「かしこまりました。それではこちらにお座り下さい」

カタログを手にし、ペラペラと捲る。
綺麗で華やかな物は大好きだ。だって僕も華やかだから。色とりどりのジュエリーを見て、一際輝くアクアマリンの宝石が目に付く。

「これすごく綺麗・・・!僕の瞳の色と同じだし、これにしよう」
「流石ヴィリエ様、お目が高い!こちらの宝石は隣国でも少量しか取れない希少な物なんですよ」
「ふふん、尚更僕にピッタリだね。次の舞踏会につけて行きたいから、サイズを合わせてよ」
「かしこまりました」

店員はメジャーを持ってユキの首周りの長さを測っていった。

「ヴィリエ様の細い雪肌の首にはどんなジュエリーでもお似合いですねぇ」 
「ふん、当然でしょ」

ユキは満足気に鼻を鳴らした。







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