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夜が明けました
しおりを挟むブルルー、ヒヒン ムニムニ、モニモニ
キュウン、ペロペロペロペロ
いつもよりマシマシの挨拶?愛情を受けながら目が覚めた。
アイタタタ・・知らない天井。・・の前に身体が痛い。それもそうか土の床だもんね。でも、馬さん達が中に入れてくれて、周りに居てくれたから黒鉄と2人安心していられた。
「馬さん達おはよう。ありがとうねココで寝かせてくれて」
馬さん達かなりの数居たけど馬房が沢山ありこの馬房には5頭の馬さん達が居る。 一頭一頭を撫でながらお礼を言う。
「何もお礼が出来なくて、ごめんね。」
「ブルルル~」「ヒヒン」と、良いって事よみたいに見てくる馬さん達。それよりもって感じで鼻面でちょっとちょっとみたいにしながらつぶらな美しい目で見つめてくる。何だろうか。何か伝えたいのは分かる。だが私にはそこまで馬言葉は分からない。すまん。
「黒鉄、おはよう。最後になってごめんね、そして一緒にいてくれてありがとうね 」はぁー、黒鉄のつぶらなキュルルンとした瞳。癒されるわー、それが今日は馬さん達のつぶらも加わり・・・至福ღ
「何だ君は!」
幸せを感じて居たら、馬さん達のお世話をしてくれる厩務員さんがこの馬房にやって来た。
「どうして、この馬房に入れた?私は、この馬房の厩務員のガントだ。それにしても馬達も穏やかに接しているなんて・・・なかなか世話が難しく困っていると言うのに。」
勝手に入り込んでるよね、コレ。どうしよう。お伝え出来る事を伝えてみるか。
「おはようございます。私は狭間 杏里と言います。お城の人にここの馬房の側で一晩過ごしたら出て行く様に言われました。
それで、馬房の近くに居たら馬さん達が中に入れって入れてくれたんです。」
どこまで話して良いのか分からないから馬房の側に来てから言われた事を伝えた。
「・・・馬泥棒でも無さそうだし。まぁ良いとして。城には、客室や使用人部屋もあったろうに。屋外でとはな、酷いなそりゃ。見た所何も持って無さそうなのに。」
「・・・はい、持ってないですね。」
「所で。食事はどこで摂ってるんだ?」
「食事は、貰えませんでした」
「・・・どう言う事だ?昨日、異世界から繋がり人を召喚したと聞いたが、豪勢にもてなしていたぞ?お前さんも召喚された繋がり人じゃあないのか?」
「はい、繋がり人かどうかは知りませんが恐らくそうです。昨日召喚されて、有用なステータスじゃ無かったので要らないそうです。」
「・・・ソレハ、すまない。」チラリと黒鉄を見て頷く厩務員さん。
「うちの王女殿下は馬以外の動物にはとても冷たいんだ。獣人の事も凄い勢いで嫌ってるしな。ごめんな、ワンコ」と言いながら黒鉄の頭を撫でる。
☆☆ 以下説明になります。読み飛ばしても大丈夫です。☆☆
お、黒鉄が嫌がらない。男の人から撫でられるの、怖がる時あるんだよね、小さい頃、出先で私がご飯食べる時に車の中でお留守番してて、その時に私よりひと足先に出た男性グループに何かされたみたいで。
暫くは車に乗ってる時、男性でスポーツタイプの服とキャップを被ってる人見かける度に吠えてたな。ごめんよ、黒鉄。
滅多に外食しないのに、その時にたまたま嫌な思いさせてしまった。それ以来黒鉄と一緒の時は外食しない様にしてる。
そんな事があって幼馴染ワンコのパパとかは大丈夫だけど基本男の人から撫でられるの苦手なんだよね。
しかし、そこは流石厩務員さんてとこかな。安心出来る何かかあるんだろうね。
おっと、脱線してた。
「俺たちの主人が申し訳ない。せめて朝食だけでも。後で持ってくるから待って貰えるか?」
「いいえ、お気持ちだけでとても嬉しいです。この世界の人に優しくされたのは初めてです。優しい人が居るって分かっただけでも、充分です。」と感謝を伝え
「この後、仲間になってくれた人、まぁ、その人も城の中には居ますが数日中には出て行く様に言われてまして・・その人と一緒にお城を出ます。時間が読めないので大丈夫ですよ。」
「なんだかなぁ、本当にすまない。」と頭を下げてくれた。この人は悪く無いのに、優しい人なんだね
「ありがとうございます。馬房の中に入り込んでる事を咎められないだけありがたいです。」
「そうか、分かったよ。城から出た後はどうするんだ?」
「んー、私だけじゃ決められませんが、午前中の内に王都からも出たいと思ってます・・・本当はこの世界の事とか旅の事とか、知らない事ばかりだから情報収集したいんですけど、王都のお宿は高そうだから早く出た方が良いかな?って迷ってます。旅に必要な物もあるだろうし。」
そう言うと、厩務員さんは
「おー、それなら俺が少しは教えられると思うぞ。今日はこの馬房の世話だけだしな。」
とチラリと馬さん達を見ると。
「ここの馬達が協力してくれたら早く終わって、その分の時間も取れるんだかなぁ。」と呟く。
馬さん達が「ブルル、ブルル」とやって良いよー!みたいに促して?いる
「おっ、今日は機嫌良いのかな?とっとと終わらして時間作るか!」
「私もお手伝いさせて下さい!どれくらい出来るか分かりませんが。」
と言う事で、馬さん達にご飯を食べてもらい、外に出す。その間に馬房を綺麗にしたり色々と済ませていく。
「ありがとうな、馬達も機嫌良くて、手伝ってくれたから早く終わったよ。早速馬達の近くで、にはなるが俺が知ってる事を教えるな!」とニカッと笑う。おー、イケメンだ。ふふふ眼福眼福。
「ありがとうございます!」馬と戯れる黒鉄と馬さん達を見ながら色々と教えて貰った。この世界はやはり、魔法と剣のファンタジーな世界で魔石やモンスターの素材、薬草採取、その他諸々の素材の採取等を行ったり、諸々の何でも屋的な仕事もこなす冒険者なる人達が居て様々な職種がある事。
世界から与えられる?職業、ギフト、スキルにより出来る事がたくさんあり、有用な物が多くある事。ただ、仕事はそれに縛られる事は無いが、やはり職業別に補正やギフト、スキルを持っていると有利な様だ。
多種多様な職種があり、ステータスの上がり方やスキル等の増え方もそれぞれだそうな。うん、なんか面白そう。
楽しんでる暇は無さそうだけど。
それと、旅に必要な物も色々あって、明かりや飲み物、テント魔物避けの魔道具とか、色々な旅にお役立ちな魔道具、道具が沢山ある様だ。
道中は、馬や馬車、徒歩、竜騎兵は竜。飛空戦等色々な手段がある事。
また、盗賊やモンスターも出るので安全の為に冒険者を雇ったりするそうだ。盗賊は捕えたりすると懸賞金を貰えたりする場合もあるが危険なので出会わないようにした方が良いとの事。
モンスターは、地球のゲームのように色々な種がいて、S S S~Hランクと危険度や討伐難易度に合わせてランクがあり、それに応じた報酬が出るがランクが上がる毎に危険度が、増すので無理せず逃げるのも大事だとの事。
それと、大きな街の中は安全だが、身分証が必要になるので、冒険者ギルドや商人ギルド、各種ギルドや出身の街、村の照明証があると無料になったり安くなったりするそうだ。
等と色々教えてくれた。 通貨に関してはお金を貰ったと伝えると。見ながら教えてくれた所によると・・・
「うーん、勝手に呼んで勝手に放り出すにしちゃ少ないなぁ。普通に暮らすとして、王都だと一カ月かなぁ。ほんとにすまんなぁ。」と項垂れつつ教えてくれた。
小銅貨 10 G(ゴールド)
銅貨 100
小銀貨 1,000
銀貨 10,000
小銀貨 100,000
金貨 1,000,000(100万)
大金貨 10,000,000(1千万)
白金貨 100,000,000(1億)
とあるそうな。
大体、王都の宿屋に一泊すると、5,000~10,000 Gくらいで上を見ればキリが無いと。ピンキリでそこそこ安全に泊まるにはやはり8000Gくらいは必要だと。
主食のパンは1つ80~とやはりピンキリ。ランチは500G~。夜は大体1000Gくらいからまともに食べられるそうな。
まぁ、物価的には日本に居た時と近いかな。 冒険者ギルドに登録するのが1番手っ取り早いみたい。 日本人は知られてるから薄まっては居ても日本人に近い人は居るみたい。 近々召喚されると言われて居たからそのまま言っても大丈夫だと教えてくれた。
「色々教えて下さりありがとうございました。何も知らずに出て行くのは不安だったのでとても助かりました。それに、知らない土地で情報収集なんて、高難度だし。
本当に、ありがとうございました。」
「いや、大した事は教えてあげられなくて、ごめんな」と、言いながら・・・
応援ありがとうございます!
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