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武器と防具 その2

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次は、真斗さん。
うん、剣と魔法のファンタジーの王道の剣だ。真っ直ぐな刀身。まるで真斗さんの真っ直ぐさを表しているかの様だ。スッとした美しい剣はやや黒みを帯びたメタリックに煌めくカッコいい剣だ。

防具は、要所要所を剣と似た感じの黒みを帯びたメタリックでカバーされた皮のコートと、パンツにスミ黒のブーツがめちゃカッコイイです!!商人には見えないよ!


次は、優さんだ。
優さんは体格もしっかりしている。クラフトマンには見えない!騎士と言っても納得の恵まれた体格。そんな優翔さんは恐らく195センチ位で結構しっかりした、しなやかな身体を活かして、タンクも担いたいとの事。

男性は皆んな身長が180~195くらいありそうだ。 日本にいた頃より、皆さん背が高くなったそうだ。コレもびっくり案件だよね!

優さんは、戦闘職では無いからと軽めだがしっかりとした日本で言うところのポリカーボネイトシールドの様な物らしいが異世界にもそんなのあったのね!て感じの盾だ。薄めなのに剣で切り付けても傷も付かない!マジかーと思ったがマジです。薄い中にレリーフもあり綺麗だなと思っていたら何と、魔法陣の様な役目で魔法、攻撃に対する防御を高めてある様だ。恐るべし異世界。

剣は、真斗さんみたいな感じで、身体に合わせた長さで隙が出来れば直ぐ攻撃出来る両刃剣だそうな。ふんふんふん、すごい。優さんの剣は、薄らと碧みがかった黒みを帯びたメタリックな剣。コレまた美しいです。

盾も有るけどタンク職だから鎧とまではいかなくとも、真斗さんより要所要所のメタリック部分が多めの軽い皮のコートにパンツ。真斗さんの時も思ったけど、継ぎ剥ぎっぽく無く滑らかに一体化してカッコイイ!すごい技術だよね!流石ドワーフ?



最後に私・・・べ、別に軍資金が少なくて悲しんで何か・・悲しいよーーー

気を取り直して、手裏剣ね。一言に手裏剣と言っても色んな種類があるんだよね。

形がカッコ良くても私の技術では、的に刺さりもしませんでした。泣
なので、刺さりやすい良く折り紙で作ってた様な形の奴と、もう一種類少し長めの刃が付いてる似た形の物とクナイと呼ばれる細い棒タイプのをそれぞれ5本ずつ購入。

コレはありがたい事に使った後に戻って来てくれる優れもの。手に戻ってくるのかと思っていたら専用の手裏剣ホルダーに戻って来る。良かったぁ、紛失して何回も買わずに済むね! 
 お手入れ方法も一緒に教えて貰おうと思ったら、自動修復機能付きとな!え?!それってかなりお高いのでは?とても不安になった私に・・・

「良いんだよ!」と、怖い顔のドワーフ?なおじさんがぶっきらぼうだけど優しい?私のお財布にも優しいღ言葉を投げかけて来た。

「お前さんたち、繋がり人だろ。その1番ドン臭そうな嬢ちゃんが手放そうとしない武器はな、元々昔の繋がり人が作ったもんだ。だから、やるよ嬢ちゃんに。」とジロリと私を見ながら言う。

え?そうなの?嬉しい!!何か、ディスられてるけど。嬉しい!
「良いんですか?!?」

「ああ、良いんだよ。俺が言ってんだからよ。それに・・・今迄欲しがるやつが少なくてな、その上そいつら、あー武器の事な。も嫌がってな・・・

そんなコイツらが嬢ちゃんの所に行きてえって言ってんだからなぁ。嬢ちゃん鈍臭そうなのになぁ・・・」

「・・・・・あ、ありがとうございます。」ドゥーンて来た。
どん臭いって、また言った。そんなに?!!!まだそんなどん臭いとこ何てカケラも見せて無いよね??  ね?って皆んなを見たら、何故かがそっと目を逸らした。嘘でしょ!天然とか色々言われて来たけど、まだ会って、んーと、2日だよ!ドワーフのおじさんは、初めましてだよ?そんな事ないでしょ!!
あ、熱くなってた。自分の中で。

「あ、それと。防具なんですけど」

「あー、そりゃー、コレ着るといいぞ!」と忍者スタイルか!と思ってたら動き易そうなチュニックとスキニーパンツだ。ちょっと残念だなぁなんて思ってたら、何種類かセットだってღお得ジャーン♬と、ムフーと喜んでいたら何か聞こえた今、微かに

「ちょっろー」って、誰!誰が言ったの?

まぁ、良い。私は本当は40歳。大人の女だ。そんな小さな事は気にしない。大人だからね!

て事で、皆んなも買ってくれたし、上記の件もあるって事で私の武器、防具は大負けに負けてくれて、三日月〇〇の刀と共に無事?私の物になった。すごく嬉しい♬とても浮かれていた・・・


浮かれていたけども、ふ、と狐少年とドワーフのおじさんの表情が翳ったのが視界に入る。


「おじさん、どうしたの?」

「何だ?なんでもねぇぞ?」と返して来たけど、

「なんか、気になる感じだったよ?」と言うと・・・

「いや、何でもねぇんだ!お前達の武器をもうメンテナンスしてやれねぇからなぁ。折角のお気に入り達だからなぁ、もっと面倒見てやりたかったんだがなぁ・・・」
としんみりと呟く親父さん。

「どうしたの?折角のご縁だもん教えて?私達明後日にはもう、この王都には居ないし。知り合いは、あー居るけど何も言わないよ!」

「何だ、嬢ちゃん達も王都から居なくなんのか」と少し気が抜けた様な親父さん。
おじさん→親父さんに私の中では変わっていた。

「親父さん、話しちゃいましょうよ、別に聞いて貰うくらい良いでしょ?」と少年が言うと・・・








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