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デカっ、狼父と狼母

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やっと、本日の拠点に戻って来た。皆んな心配しながら待っていてくれて、無事な姿を見て喜んでくれた。真斗さんには何かあった時拠点の為に残って貰ってたから余計にホッとした様だ。

そして、狼父を見つけた事。その後の経緯を話した。


「じゃあ、今は狼親子と一緒に居るのね?」と清羅さんが瞳を煌めかせながらこちらを見てくる。

「ええ、今は親子揃って狼さんルームに居るよ。」

と伝えると皆んな、ホッと胸を撫で下ろす。絶対とは言えないけれど状態も落ち着いていくだろう事も伝えた。


その夜は、外でキャンプファイヤーをしながら楽しんだ。時折狼親子の様子を看たけれど3頭共に落ち着いている様子。
あんまり看に行っても落ち着かないだろうから寝る前にポーションをもう一度飲んで貰ってからは、遮音の結界を掛けてゆっくりして貰った。


私達も、寝る時は結界だけ張ってゆっくりと中で眠った。
朝起きてみると、いつもより多い数のモンスターの魔石と諸々の素材が落ちていた。やはり川の側だから、モンスター、動物共に多いよね・・・ルーム内で寝て良かった。


そして、それらの魔石、素材はヨワヒムさんがまた仕分けして真斗さんと私のお取り引きに対価として入れた。真斗さんのお取り引きは、地球産だけでは無くて、この世界の素材や魔石なんかも取り引き出来るようになった! 錬金や、お薬の素材も思うがまま!凄い事だよね。無敵の仕入れに無敵の薬師。最強じゃ無いか! 癒しの。

攻撃も出来るけど、大体が向かって来る敵を倒している。好戦的なこの世界の生き物達は敵対心大きめの生き物が多い様だ。


朝が来て、もう一度狼親子達を看に行った。狼父が起きていた。 そして立ち上がった・・・

めっちゃ、デカっ!!!2トントラックよりデカいじゃん!!昨日は助けたい!と言う思いが強くて気にしてなかったけど・・仔狼でも、大人くらいあるもん。そりゃ父、母はそれよりデカいよね。馬産達より大分デカいです。馬産達・・・怖く無いかな? 先に話しておこう。急に見たら恐慌状態に陥るよね。

馬産達は、無言になった後。りんごをたくさん欲しがった。もちろん、お腹壊さない程度に沢山食べてね!
そして、受け入れてくれた。ほら、やっぱり食べると落ち着くんだよ。人も動物も。私は、目をキラーンと光らせ確信を持った。

あ、狼さん達の事が置き去りに!

「貴女が私達を助けてくれたのか。本当にありがとう。もう家族に会えないかと思った。助けてくれなかったら私は、家族の元に帰る事は出来なかった。生命も無かっただろう。本当に感謝している。
妻から聞いたが、貴女達は旅をしていると。そして私達のためにこの森に留まってくれていると聞いた。

元気になったらテイムを解除すると言ってくれた事も。

もし、貴女達が迷惑で無ければ私達はこのまま同行させて欲しい。恩も返したいし、居場所は今、。貴女の側にいさせて欲しいんだ。」

「それは、ありがとうね。
私達は、貴方達が一緒に来てくれたら嬉しいよ! 貴方達が元気になったら森へ帰る可能性が高いと仲間・・家族に伝えたらがっかりしていたから。

だから、嫌じゃ無ければ一緒に居て?
何かあっても、ここに居れば安心。でもココは私が死んだら無くなるから、その前に安全が確保出来る場所を創るからね!」


「貴女が危険な時は、私も戦う。次は負けないよ。」と凛々しくカッコいい狼父。

カッコ良すぎて惚れたღしかし、彼には美しい狼母が。

そして、私には、優さんがღ   へへへღ
黒鉄も居てくれて至福よღ


こうして、私達は新たな家族を迎え入れてこのまま、旅を続ける事に。


馬車は進んで行った。まだ見ぬ場所へ




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