ある月の晩に 何百年ぶりかの天体の不思議。写真にも残そうと・・あれ？ココはどこ？何が起こった？

狼さん

狼親子を寝かせてから優さん達に経過を伝えた。リビングの所にルームを付け足し休んで貰ったと言うと。

「ルーム内にルームを付け足せるんだね」

と優さんに言われ・・・本当だ。何も考えて無かった。

「うん、必要だと思ったら出来た。」と事実を伝えた。

「そうか、良かったね。」と優しく言ってくれたから。ホッとした。自分でも説明は出来ないから。そして、優さんも一緒に皆んなが休憩している所に戻った。

「どうですか？」

狼親子の事はガントさんが話してくれており皆んなは経緯を知っていた。

「うん。弱ってたから取り敢えずテイム出来るかやってみたんだけど無事テイム出来た。・・・」と経緯を話す。

優さんも、リビングの所に私がルームを付け足した事を上手く伝えてくれた。

「・・・取り敢えず、ルームがくっつけられて狼母を休ませる事が出来て良かったですね。」と樹凛さん。

「そう、本当良かった。樹凛さんのポーションが凄く効いたの。」

皆んなも、狼と聞いても怖がらずに受け入れてくれた。テイム出来ているモンスターも、動物も危害を加えてくる事は無い。それも良かったんだと思う。　落ち着いてくれたら狼さん達が希望したら解放する事伝えると残念そうな空気が流れる。
皆んな、白くて美しい狼は気になるよね。

それからは、食事を済ませ時々狼親子を看にいきながらまた進んで行った。

何度目かに様子を看にいくと狼母が目を覚ましていた。

「貴女が、私達を助けてくださったのですか？うちの息子と、貴女のフェンリル様が教えてくださいました。」

「うん。皆んなで助けたの。少しは楽になっただろうけど無理はしないでね。」

「はい、ありがとうございます。私は、死を覚悟しておりましたが息子の事が気掛かりでした。」と、俯く狼母さん。

「私達は、旅をしているの。今も進んでいるのだけれど。貴女達はこの森に居たいよね・・・そして、貴女を助ける為先に貴女をテイムしたんだけど。

貴女が希望すればもう少し、この森に留まる様に皆んなにお願いするし、元気になったらテイムは、解除出来るからね。」と伝えると。


「私は、隣の森から・・・人間から逃げて来たのです。私の番は途中でベアイラと戦い川に落ちてしまいました。私達を守る為に。その後、何とか私はこの子を連れて人間とベアイラから逃げて来ました。　貴女と同じくらいの年頃。似た気配のある人間達でした。でも、貴女からは嫌な気配がしません。」

ひょっとしたら、私達と同じく転移して来た人達かな・・・酷いことをする。でも、私達もモンスターを狩ってるから同じか。でも、母さんの番の狼父は、まだ生きているんじゃ・・・助けてあげたい。

「大変だったね・・でも、今は自分が元気になる事を優先してね。ただ、貴女の番の狼父も、助けたい。相談して来るから待っててね。」

それだけ話すと私は急いで皆んなに伝えに行った。助けたい事も。

「急ぐ旅じゃ無い。探してみようよ」と真斗さん。

「うん、私も助けたい！」清羅さん

皆んなも同意してくれて、川の位置を調べて今夜はその辺りで野営する事にした。着いてから樹凛さん、ガントさん、優さんと共に川を川下に向かって索敵して行く。　黒鉄も一緒に。そして何故か黒鉄の頭にへばり付くスライムも一緒に・・・


「いた！」　

微かな反応を頼りに結構下に行った頃、狼息子と似た反応があった。急いで行ってみると水に濡れ冷たくなった白狼さんがいた。お願い死なないで。

急ぎテイムする。直ぐに受け入れられた。ポーションを何とか飲ませてルームに入れる。かなり、大きい狼父。
クリーン、ドライ。ドライは黒鉄をシャンプーした後乾かすのに時間がかかり過ぎた時に私だけの時もドライしたい、と思ってから出来るようになった。
おかげで一瞬で乾いた。大きいからドライが出来る様になっていて良かった。
良し！後は温めてあげよう。　一旦拠点ルームに入り狼父を狼親子の所に連れて行く。　狼親子が嬉しそうに擦り付く。

「ありがとうございます。まさか本当に助けて下さるとは。本当にありがとうございます。」と、泣きながら喜ぶ姿に本当に良かったともらい泣きしてしまった。心の中がポカポカするねღ

でも、まだ安心は出来ない。電気毛布を入れて温めていく。狼親子の側だしきっと元気になるね。もう一度ポーションを何とか飲ませて外に出る。

そう、拠点場所に戻るのだ。帰りは登りになるけど川沿いにずっと進んで行く。帰りは時間がすごくかかった気がしたけど心は軽い。　きっと狼父も助かるから。


テイマーって良いジョブだよねღ最高のジョブだよ！このジョブが選べて嬉しい♬