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生きていくんだ
しおりを挟むあー、僕は隆哉が好きなんだな、そう自覚したのは高校生の頃
高校に入って、この街に越して来た郊外にあるこの街は、とても居心地が良い
適度に交通の便が良く都心にも特急快速何かだと30分程で着く。結構緑も多いから空気は思ったより綺麗だし、夜は星も見える。そんな居心地の良い街の高校だった。
彼は、同じ高校に通うサッカー部だった。僕は、同じグループの仲の良い友人
キラキラ輝く彼を見ているだけで幸せだった
3年間同じクラスの彼は、初めて声をかけてくれてそれからも、何かと気にしてくれたから誰も知る人の居ない高校でも馴染んでいけた
1つ1つのイベントが楽しくて。キラキラと煌めいていた
初めて隆哉を好きだって気付いたのは、2年の夏。初めて出来た彼女を紹介された。
小柄でポニーテールが似合ってて、日に透けた髪がサラサラと流れて・・・とても可愛い女子だった
はにかみ微笑み合う2人を皆んなで茶化しながら、胸が苦しくって。自然と涙が溢れた。 どうした?大丈夫か?って心配する隆哉に…ごめん、ゴミ入っちゃった。
ちょっと洗って来るって逃げ出した。
その後、用事思い出したからって、皆んなにごめん!って言いながら慌てて1人先に帰ったけど。
溢れそうな涙を抱えて何とか家にたどり着いた。
こんなに好きになってたのに自覚した瞬間に終わった
夏休みで良かった
仲の良い2人を直ぐ側で見るのは辛かったけど、キラキラした2人は僕の幸せでもあったんだ
ズキズキとする胸を抱えながら2人の幸せを祈った
例え、隆哉から友情以外の気持ちを向けて貰えなくても、好きな気持ちは冬の寒い日にも暖かな陽だまりに居ると思わせてくれた
そして、隆哉が医学部へと進学が決まった頃・・・
僕は、両親を喪った。それは、急な出来事で直ぐ受け入れるのは難しかった
穏やかだけどとても頼り甲斐のある父。まぁるい顔でいつもニコニコと優しい母
隆哉に彼女が出来た時も僕をぎゅっと抱きしめて、辞めてって言ってもぎゅうぎゅうと離さず。 何も言わず、何故かうんうんと頷き自分が泣いてた母さん
何で分かったのかなぁ・・・そして、好物を夕飯に作ってくれた
いつだって、僕を愛し、お日様のように愛情を注いでくれた両親・・・
父さん、母さん
呆然としている間に借金を抱えた叔父家族に何もかも、奪われていた。
どうやったんだ・・・知らない間に、印、サインされて全てが叔父の物になっていた。気づいた時には、時既に遅く全てが終わっていた。大学は、辞退した。
僕も、医大に行きたかった・・・
残されたのは、僕名義になっていて気付かれなかった貯金分だけ。
両親が、僕の為に作ってくれていたそして、大事な時に使いなさいと取っておいてくれた。
暫くはそれで何とかなるだろうマンションも、叔父家族に追い出されてしまった。
力無い僕の抗議の声は何処にも届かなかった
他に親戚も居ない僕に、父さんの友達が保証人になって部屋を借りてくれた。
一緒に住もうと言ってくれたけど、部屋が借りれただけでありがたい
両親を亡くした甥っ子から、奪うだけ奪い取った叔父家族。 天罰が当たって欲しい
やっと、正気に返って来た僕は両親の残してくれた貯金で看護学校へ行く事にした。
医学部は、資金が足りず…バイトしながら高い学費と医学部の教科書、専門書…その他諸々払っていくのには足りなかった。
それに、バイトと掛け持ちは医学部では難しいだろう…
医学部は受かっていたから、系列の看護学校へ特別に編入させてくれたのだ
入学式から早3年、怒涛の学生生活だった。実習なども有り逝きそうだった。
ソコで思ったのは。看護師半端ねえーーだった
朝から夜中まで、僕やっていけるかな。夜勤もあるし。休みの日は、研修に勉強会
既に不安になっていた・・・
何だかんだあったけど、看護大学ではなく、看護学校だったからもう直ぐ卒業だ。
様々な不安と共に、明日は卒業式だ。来てくれる親は居ないけど。
烏滸がましいかもしれないけれど、苦しんでいる人の側に居て手を差し伸べられたら。少しでも助けになりたい。必要とされたい・・・そう思った。
看護師として、頑張っていこう
国家試験の合否はまだだけど、就職先は決まっている。
桜咲く頃
僕は中規模の総合病院に就職した
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