また、会えたなら・・・

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希望が持てた

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明日から、早速動いていくと約束してくれてホッとした。

神原 良太 としての意識が出て来て、合わさってからますます思った。こんなに嫌がられてまで結婚何てする必要、無いよね?

問題なのは、爵位だけじゃなくて第二殿下に与える 領地だ

爵位は直ぐ渡せるけど、それに伴う富んだ領地が無いのだだからこその婚約。

それと、王女殿下の為に父上を縛りたいんだ。逃げない様に・・・
まだ、諦めていないみたい。恋人はたくさんいるみたいなのにどうしても、父上が良いらしい。それには、僕が邪魔の様だ。
かあさまと父様2人と血の繋がった僕が憎いようだ。

それと、第二王子殿下との思惑が一致して、今回の襲撃に繋がった
何と丸め込むのか分からないけれど逃げる時間を稼げれば外国で手が届かない所に脱出するみたい。
王女殿下の手が届かない所に

学園の方は、他の生徒と時期を合わせる為だけに二か月後の卒業予定だった。
証書は、発行して貰えるらしい

そしたらもう、学園はどうでも良い。殿下や、剣聖、賢者、聖女。その他の追随するばかりの学園生達の居る場所何て


サヨナラだ


必要な物を動かすのも、王都のタウンハウスの物。領地の物。
必要な物だけ移動させたみたいだ

ソコは、新しく領主になり、公爵を受け継ぐ者が使うのだから。私達の大切な物以外は置いていく


すっかり準備の終わった頃春の兆しが見え始めた、少し暖かな日

根回しも、噂込みで済んでいる。公爵家の子息と第二王子殿下は、婚約解消されるらしいと。ギフトが、振るわなかったようだと、噂が広まっている。

王陛下との謁見が許可された

その日私は父上と王宮に向かった。王陛下とプライベート空間での話合い?となった
第二王子殿下も同席の元

☆     ☆     ☆

「・・・という事で公爵位は、現プライスリー伯爵である弟に譲るつもりでおります」

「それは、聞いていないぞ」

「婚約解消ですが、ギフトの件での解消と市井にも流れているのです。後継を今から立てるのは困難です。そのまま、弟に譲る方が波風が立たないのです。」

「だが、それでも、そなただけは残れば良いではないか!!」

「何故、私だけ残るのですか?私は、息子と行きます。
この間の襲撃もありますし、心配なのです。」

「・・・・・っ、だが」

「犯人も見つかっていない」と、チラッと殿下を見る。

睨んでくる殿下

「良いでは無いですか、もう、私達が居なくなって引っ込むのです。

スッキリするではありませんか、要らない者は、居なくなるのです」


「ぐっ・・・」

「私達は、妻の時も、分かっているのに!ハッキリと分からず・・

そのまま、苦いモノを飲み込みました

いつまで?いつまで我慢せよと?

大切な者が居ないこの世界で生きていく価値など無いのです。

それならば、大切な者と生きていきます。

私は、既に貴族としての義務は果たして来たと認識しております。充分に貢献したのでは?

国内の事も、外交のことも。」

「・・・・・」

「後は、大切な人の事を想いながら、残されている大切な者と生きていきたい・・・
これ以上、危険な目に合わせたく無いんです。私は、息子が居なくなれば生きる意味がありません」


「「「・・・・・」」」訪れる沈黙

「宰相の後任も目処は付けてあります。

仕事も色々と口実を付けて、既に引き継ぎをしてあります。

領地の件は、落ち着くまでは代行の者を付けてあります。

問題ありません」

「では、では、

あの未開の地はどうする!」


「それは、陛下にお任せします。私がやる仕事とは認識しておりません

どの道、使えないのです。モンスターが多すぎて・・・周りの被害を抑える事でしょうか」


「・・・ならばあの地は、お前に下げ渡す。我が国としては、感知しない。独立するが良い。隣国である我が国に迷惑をかけるで無いぞ」


「・・・・・左様でございますか。」


「今、撤回するならば、許す。王家に尽くせ!!」

「未開の地。ありがたく、頂戴致します」

「!!!未開の地を選ぶと言うのか!」


「はい、ソレでは、準備がありますので
失礼いたします。

ダルメリダ王。」

辞する時、父上は臣下の礼をしなかった。
もう、臣下では無いとの意思表示。私も、父と共に部屋を出た。

その翌日、私達は事情を説明し危険を伴うから付いてくるな。と、何度諭しても付いてくると離れなかった者達だけを連れて

王都を出た。晴れ渡る空は僕たちの心を写しているかのように澄み切っていた






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