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皆んなにも
しおりを挟むと言う事で、休憩地点にやって来た。
父さんから皆んなに説明出来るとこまで説明してくれる事に。
「皆んな、今回は本当に危険が伴う中、私達親子に付いて来てくれて心から感謝している。
今の私達は、もう、公爵でも貴族でも無い。未開の地を与えられた、ただの人だ。
だが、心は王国に所属していた時よりも
何倍も自由で、幸せだと感じている。
ただ、未開の地に辿り着くのが1番の難関だと思っている。そう、未開の地のモンスターよりも王国の王陛下、王女殿下、の方が危険だ。
今、此処に居てくれる者たちは私達2人の
家族にも等しい。そう、思っている血の繋がった我が弟よりも、甥っ子たちよりも」
「「「「お館様」」」 「「「ご主人さま」」」
と彼方此方から咽びなく声が聴こえる。
爺やが「私達は、お館様とファルシオン様と共に。この命の尽きるまで。」
皆が、頭を下げる。いつの間にか、影の者達も傅いていた
「皆のもの、本当にありがとう。此処にいるファルシオン共々本当に感謝している。
だが、己の命は大切にしておくれ。其れが私達の希望でもある 」
「「「「「「御意」」」」」」
「実は、感謝ともう一つ皆に伝えたい事がある。此処にいる者達ならば伝えて大丈夫だと思っている。全部、話す前にファル、先程のモノを頼む。周りに我等以外のモノは居ないな?」
「ハッ、全て整ってございます!」
あ、そうだ先に結界張ろう!
「クリエイト、結界!」
コレで、内からは見え、聞こえても外からは何も見えず、聞こえない。
「「「「「「「!!!!!」」」」」」」
アイテムボックスに全ての生き物以外を入れる。そして、「ルーム」
門扉を付けた、入り口が開く。騎乗したまま入るには、普通の扉では足りない。門扉となってしまった。私達に叛意のある者、また心が悪寄りの者は入れない。ゴキも
そこへ馬共々入ってもらう。入れない者は・・・1人、だね。侍従が1人。残念だよ。僕の襲撃も手引きした者が居たと思われたけれど、炙り出せなかった。其れが彼だった様だ
彼は前から、怪しかったのだ。速やかに捕捉され。牢ルームを作成しそこに入れる
「改めて、此処にいる者は真の味方だけだ。コレからもよろしく頼む」
皆で心から笑い合う
「さて、本題だが全て話す事は出来ないが大体は皆にも伝える。
ファルシオン・・・ファルのギフトは使い道の無いギフトとされ、ここ数年、ファル自身そして、ファルを心から愛してくれている、皆にも辛い想いをさせた事だろう」
っ、っ、、、あちこちで啜り泣く声が聴こえる
ああ、そうか。僕は、皆んなにも心配を・・・いや、こんなにも心から想ってくれている人達が居たんだ!
「だが、ソレはもう過ぎた事。となった!!先程の結界、あれは魔道具では無い!この空間……不思議であった事だろう。コレらは全て、ファルのギフト!
の成せる技だ。
今のファルは、色々な事を具現化する事が出来るのだ。そして、魔法も望めば使える。」
「「「「オォオオオオオー!」」」」
どよめきが起きる。
「平民でも、出来る事さえ出来ない!!と蔑まれどんなに辛かったか。
だが、今のファルシオンはその全てが出来る可能性それ以上の事が可能なのだ!」
皆が真剣に聞いている
「皆んな。今まで、ずっとずっと温かく見守ってくれて、本当にありがとう。
父上と同じく、心からの感謝を!!!
私は、先程父の話した通り皆に肩身の狭い想いをさせた事だろう。心無い言葉を浴びせられた事もあった事だろう・・・
学園で言われていたから知っているよ。
平民より、無能な公爵子息
第二王子殿下の婚約者なんて引きずり降ろせって・・・
未開の地に追放しろって!死を望む声ばかりが聴こえて来た 」
啜り泣く声が増えたが
「正直、とても辛かった。その通りだったから。申し訳なかった。悔しく、悲しかったよ。でも、君達が、父と共に温かく見守り接してくれた。どれだけ救われたことか
本当に父上と母上の息子で、皆が居てくれる公爵家の息子で、良かった 」
深く、深く頭を下げた
「お顔をお上げ下さいませ。そのお気持ちだけで、充分過ぎるお言葉。」
爺やが泣きながら手を握ってくる
「爺や、ありがとう」
「「「「・・・・・」」」」
「さっき、父上が話していた事は多分、実現出来るやろうと思えば。
ただ、私は攻撃とかは、望んで居ないんだ。力が有るのに不甲斐無い私ですまない
ただ、必要な時には力を使うし皆を守る事!!!これには全力を尽くすよ!
力と知能の限り。どうか信じて、父上と私にも付いて来ては、くれないか
頼む 」
「「「「「御意!!!」」」」」
「御心のままに。我等の忠誠は、命尽きるまで、お側に!!」
「先程、父上も話したと思うけど。己の命は、大切に!!そして、自らの愛する者の為に!ソレは、守ってね。
ところで、先程話にあった様に今、私は、色々と具現化する事が出来る。結界や、この"ルーム"の様にね。
ただ、まだレベルが低いから全ては、無理なのと、私が望まないものはどうやら出来ないんだ。
特殊な能力であるが故に悪用されのは困る。皆んなには、私の能力を漏らさない様。うっかりもあるからね・・父上と、僕自身にも魔法契約をかけたい。
同意してもらえるだろうか?」
「「「「「「御意!!」」」」」」
「ありがとう。特に、話したり伝える事が出来なくなるだけで、害は無いから安心してね」
「ファルシオン様を信じております。何も案ずる事なく、魔法契約、お願いします」
「ありがとう。では早速かけるよ。」
僕は、先程父と話した内容を繰り返した
「我が名 ファルシオン
我が秘密敵に知られる事勿れ
我が能力敵に知られる事勿れ
我等が敵に奪われる事勿れ
我等に害となる事洩れる勿れ
抜け道の無きよう我等を守れ!!!
我等を悪意から守れ!!
此処に守護と守秘を契約する」
柔らかな光に満たされた
「皆んな、コレからもよろしくお願いします!!」
「「「「「御意!」」」」」
応援ありがとうございます!
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