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ココどこ?
しおりを挟む「クゥン、クゥン、キュウン、キュウン」ペロペロペロ
「ニィー、ニィ、ニィ、ミィー、ミィ」ザリザリザリ
はぁー、何だか幸せだ。犬と猫が私に好き好きしてる。声が、好きって言ってる。そして、これは愛あるペロペロとザリザリ!至福
『・・・きて下さい。お・て下さい。』
だれ?私今幸せな夢見てるから起こさないで欲しいんだけど。犬、それも仔犬と仔猫が私に・・・
『起きろーーーー!』
ハッ、遅刻か!今何時?ヤバいヤバいヤバい!と飛び起きる。 そこでハッと思い出す・・・イヤ、私あのブラック会社辞めたんだった。それにとうとう離婚したし独り身、まったりするんだ。
いや、待て・・意識が途絶える前の事思い出した。コレからって時に、雪で滑って転んで頭打ったんだった。しかもかなり重症そうな状態だったわ。
ふわふわちゃん達大丈夫かな?そして、私を助けようとしてくれた・・・彼。凄い衝撃だった筈。無傷ではいられなかっただろう。助からないかもしれない、本当に申し訳ない事をしてしまった。
でも、ここはどこかな?病院でもなさそうだし・・・
「そろそろ戻って来て下さい!」
「誰?何事?」
そこで仔犬と仔猫に気付いた。良かった元気そうだとホッとする。近くには横になった状態の先程の男性らしき姿も認める。
「大丈夫ですか?」彼に問いかける
彼は私の名前を知っていた、と思う。最後に聞こえたのは私の名前だったと思うから。私の名前・・神森 愛(かみもり・あい)【あい】って呼んでたと思う。それにあの彼、の面影が有る。
私の初恋 護川 哲也(もりかわ てつや) てっちゃんの、面影が・・・
恐らく護川君だろう男性の瞼が動いた。そして少しずつ目が開いた
「大丈夫か?君、愛だろ?」彼から出た言葉はこちらを気遣う言葉だった
「・・・護川君?」
「ああ、護川だ。久し振りだな。」と微笑む
「お二人とも、お久しぶりの再会でお話のところ申し訳ないのですが・・・そろそろ私の話を聞いて頂いてもよろしいですか?時間も限られておりまして。」と遠慮がちながらもキッパリと告げる女性の姿が
「えっ!」と彼は驚き「あ・・」と私は固まる、2人顔を見合わせる。そう言えばこの方に起こされたのだった、誰だろう。それに此処は何処かな?
「すみません、挨拶もせずに失礼致しました。私達の事はご存知様ですが、改めまして私は【神森 愛】と申します。」
「私は【護川 哲也】と申します。彼女とは若い頃友人でした。」と戸惑いながらも自己紹介している彼。
「今更ですがこの状況でご存知の事をお話し、聞かせて頂けますか?」と本当に今更ながらお願いする。護川くんも首肯し同意を示してくれている。
すると、目の前の女性は美しい顔を少し痛ましげに歪めながらも
「時間が無いので単刀直入にお伝えしますね・・・実はあなた方は先程の事故で亡くなられました。」
「「えっ」」と声が揃う。やっぱりと言う思いと護川君まで・・・と言う想い、そしてここに一緒に居るって事はモフモフ達も助けられなかったのか・・・と言う想いがグルグルと回った
「では、此処に居る私達は?」との護川君の問いに
「はい、魂の状態なので分かりやすくする為に地球での姿形を再現しております。」との答えが。
「因みに私はあなた方の地球では無い世界の管理人をさせて頂いております。この度は私の世界に一緒に行って頂ける魂を探しにやって参りました。地球の管理人さんには了承を頂いています。」と言いつつこちらを見つめる管理人さん
「それは私たちと一緒に行くと言う事ですか?それは何かやるべき使命等が有るのでしょうか?」と護川君
「はい、一緒に行って頂ければ嬉しいですが、それは強制ではありません。それと使命ですが特別にやって頂くことはありません。自由に過ごして頂く予定です。あちらの世界【フォーリア】と言いますが、こちらの地球の魂が入る事で調和とでも申しましょうか強くなるのです。ただ、私としましては少しでも善の部分が多い魂を探しております。そして出来れば動物の事も大切にしてくださる方を探しておりました。」
確かに私は動物、生き物植物も含め全般を愛している。善人かはさておき
「・・・・と言う管理人側の条件に今回のタイミングでは神森さん貴女が該当していました。そして護川さん貴方も概ね該当していました。来て頂けるかは2人にお任せします。
【フォーリア】の事をざっくりお話しますと所謂、剣と魔法のファンタジーでして地球の古き良きヨーロッパくらいの発展度です。これ以上の工業の発展は考えていませんが、衛生上や食べ物、文化等に関しては進んで欲しいと思っています。自然が沢山残っています。そしてスキル等の有る分かりやすく言うとゲームのような感じが入った世界とでも申しますか・・・
あなた方にはあちらに合わせた身体と所謂チートをお付けします。地球の管理人さんとも相談し内容によっては許可が降りているスキルもありますのであなた方固有のスキルも発現する事が可能です。出来る限りの特典を付けさせて頂きます!」
と何だか力説してくれる・・地球での生活に未練は無い。むしろ生前大好きだったラノベやゲーム、自分の妄想の中での憧れの異世界・・・でも読んで妄想するのは至福だけれどいざ自分が行くとなると心細い。
ちらりと護川君を見る、彼も私を見ていた。
「俺は、愛が行くなら行っても良いよ。もう地球に愛以外の大切な人は居なくなった。」と、穏やかな表情で見てくる。
正直私の大切な人も居ない。チートを授けて頂けるのならば何とか生きていけるのかな。この仔犬、仔猫・・モフモフちゃん達も一緒に
「はい、モフモフちゃんたちも一緒ですよ。」
「え、私の心読みました?」
「あー、すみません。つい読んじゃいました。貴女好みの安全に過ごせる様なチートをお付けしますよー。」とふふふと笑いながら言ってくる。それでも少し迷う私に
「スキルはゲームのスキルツリーの様な仕組みですがそちらも貴女好みなシリーズでポイントが貯まればグレーから黒字になった物を選んで頂けます。勿論護川さんも同じ条件です。御二人と、モフモフちゃん達と一緒にいかがですか?」
まるで旅行の様な案内だけど、特別使命も無いのならば・・・自然がたくさん残るその【フォーリア】に行ってみたい
「護川君、私行ってみようと思う。本当に一緒に来てくれる?」
「ああ、一緒に行こう。俺も行ってみたい。」と穏やかな笑顔が返ってくる。顔を見合わせて
「「【フォーリア】の管理人さん、よろしくお願いします!」」と2人頭を下げた
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