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第一章
6-1.これからのこと
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ギルバートに背中を押されるまま酒場に戻ると、中はまだ熱とざわめきが残っていた。
割れたグラスの破片、ひっくり返った椅子、こぼれた酒の匂い。
先ほどまで立ち込めていた血の生臭さは、アマネの治癒でいくらか薄れているものの、それでも空気には緊張の残滓が濃く張り付いている。
「みんな」
ふわ、と。
柔らかいのに、不思議と喧騒の中でもよく通るルシアンの声が、店内に響き渡る。
カウンターの内側に入った彼が軽く指を鳴らすと、天井のランタンが一斉に数秒、明滅した。
それだけで、ざわついていた客たちの視線が一斉に集まる。
「さっきは驚かせてしまって、すまないね」
いつもの柔らかな、天使と言われる微笑み。
けれど、金色の瞳の奥には、状況を隅々まで見通している冷静さが宿っている。
「とりあえず、怪我をした人は裏手の診療所へ。今、手が足りていないから、歩ける人は付き添ってあげてほしい」
そう言って、片手を軽く振る。淡い光の印が浮かび上がり、軌跡を作った。ギルドと提携している診療所への、簡易の目印魔法だ。
「応急処置はスタッフに声をかけて。きちんと診てもらえばみんな元通りになるから大丈夫」
ルシアンが不在の時から、すでにあちこちでスタッフが客に寄り添っている姿も見える。
しかし、マスターによって明言されれば、客たちの顔から少しずつ強張りが解けていく。
あちこちから「助かったよ、ルシアン」「さすがギルドマスター」と小さな声が漏れた。
「それから、《銀のランタン》としても、今夜の件はちゃんと調査して報告する。君たちに危険が及ぶような事態にはしたくないからね」
ルシアンは穏やかな笑みを崩さないまま、少しだけ声を低くする。
店の隅で、木製の柱に括り付けられた男たちが数人、ぐっと喉を鳴らした。
ステージが終わった直後に騒ぎを起こした元凶たちだ。おそらくアマネが外でロアンたちとやりとりしている間に、ギルバートやスタッフに制圧されたのだろう。
今思えば、近衛騎士団たちの押し入ってきたタイミングも、偶然には出来過ぎていた。
──まるで誰かがアマネの正体を嗅ぎつけ、わざと騒ぎを起こし、怪我人を作って公衆の面前で治療させたかのように思える。
おそらくその辺りに関しては、ギルバートあたりが明かしてくれるに違いない。
「だから今日は、ここまで。本日の営業は終了にしよう。ゆっくり休んで、また明日、いつものように飲みに来てくれたら嬉しい」
その一言で、場の空気が決まる。
ざわざわと人の波が出口に向かって動き始めた。
まだ興奮冷めやらぬ声が飛び交うが、それはさっきまでの剣呑さではなく、恐怖と安堵、そして好奇心が入り混じった、酒場の騒がしさだ。
「ほら、こっち。歩ける?」
「大丈夫っす。診療所、裏でしたよね?」
「そうそう。ルシアンさんのマーク、見えるだろ?」
常連客たちが、軽い怪我人を支えながら出口の方へ移動していく。
途中、カウンター脇で棒立ちしているアマネにちらちらと視線が集まっては、逸れていく。
「まさか、アマネくんが……」
「“幻の踊り子”が“黒髪黒目の治癒師”だって。明日の一面ニュースだな」
中にはよく見知った顔の客もいる。
アマネは視線を床に固定したまま、その場から動けないでいた。
ギルバートが通り過ぎさま、アマネの羽織っているローブのフードを乱暴にひっつかみ、頭にぽすんと被せていった。
「椅子は端に寄せとけ。床、血が残ってるところは水で流して」
ギルバートが短く指示を飛ばす。
頭に巻いたタオルから、まだ少し血が滲んでいるのに、その声はいつもと変わりない。
店員たちも素早く動き出し、割れたグラスや倒れた椅子を片付け始めた。
──リサは、奥のソファに寝かされていた。
アマネの治癒のおかげで出血は止まり、顔色も戻りつつあるが、それでも目元には疲労の影が濃い。
腰の辺りにはクッションが当てられ、ラオが震える手で前髪をそっと掻き分けている。
「アマネの治癒を受けてるけど、リサさんもあとで診療所に連れて行こうか。スタッフをひとり付き添いで連れていって」
「……助かります」
ルシアンが近寄ってそう声をかければ、ラオがぺこりと頭を下げる。
ルシアンがリサの顔を覗き込んで、片手を軽くかざす。そうすれば、リサの呼吸がゆっくりと規則正しく整っていく──痛みを和らげる程度の補助魔法だ。
「……マスター、本当に大丈夫なんですか」
後片付けを進めていたスタッフの一人が、ふいに不安そうに問いかける。
先ほど近衛騎士が使った『黒髪黒目の治癒師』と言う言葉が、まだ店内のどこかで生々しく響いている。
「大丈夫だよ」
ルシアンは迷いなく答えた。
「さっきの騎士団の件は、僕と竜騎士団長殿で責任を持って処理する。君たちは、いつも通りこの店を回してくれればいい」
その言葉が、店の「核」として響く。
それだけでぐらついていた床板が元の位置にハマり直したみたいに、店全体が落ち着きを取り戻した。
「……はい」
ほっとしたように肩を下ろしたスタッフたちが次々と頷き、散っていく。
アマネは何をするでもなく、その光景をぼんやりと眺めていた。否、動けなかったという方が正しい。
まだ体の芯に熱がこもっていて、少し立ちくらみがする。
けれど、頭の中がふわふわとしている原因は、代償のせいだけではないことには気づいていた。
「アマネ」
名前を呼ばれ、顔を上げると、ルシアンが視線で合図を送ってきた。
「ここはもう大丈夫。あとは片付けと見回りだけだ。君は先に上で座っていて。……ギル、後を頼むよ」
「まかせろ」
ギルバートがぶっきらぼうに答える。
「客、全部追い出したら戸締りする。裏口もな」
「うん。鍵は強化しておいたから、そう簡単には破れないよ」
ルシアンは冗談めかして言いながらも、その金色の瞳は真剣だ。
「じゃあアマネ、歩ける?」
「……はい」
アマネはカウンターの縁を支えにしてから、ゆっくりと踵を返した。
足元はまだ少しおぼつかないが、なんとか自分の足で歩ける。
「無理しないで。階段、気をつけて」
ルシアンがさりげなく肩に手を添える。その小さな支えに、張り詰めていた何かが少しだけ緩んだ気がして、ふと肩がおりた。
背後では、椅子が運ばれる音、床を拭く布の擦れる音、スタッフ同士の短い声が交差している。
さっきまで命のやり取りを含めた騒ぎがあったとは思えないほどの、いつも通り……仕事の音だ。
それでも、誰もがわかっている。
先程の出来事は、もう元には戻らない境目だったということを。
「……上でちゃんと話そう」
階段の手前で立ち止まり、ルシアンが静かに言った。
「君のことも、これからのことも」
アマネは小さく頷き、きゅっと手すりを握る。
アマネは階段の一段目に足をかけて、ゆっくりと二階へ登っていった。
その背中を、ルシアンとギルバートが、それぞれの位置から無言で見つめていた。
割れたグラスの破片、ひっくり返った椅子、こぼれた酒の匂い。
先ほどまで立ち込めていた血の生臭さは、アマネの治癒でいくらか薄れているものの、それでも空気には緊張の残滓が濃く張り付いている。
「みんな」
ふわ、と。
柔らかいのに、不思議と喧騒の中でもよく通るルシアンの声が、店内に響き渡る。
カウンターの内側に入った彼が軽く指を鳴らすと、天井のランタンが一斉に数秒、明滅した。
それだけで、ざわついていた客たちの視線が一斉に集まる。
「さっきは驚かせてしまって、すまないね」
いつもの柔らかな、天使と言われる微笑み。
けれど、金色の瞳の奥には、状況を隅々まで見通している冷静さが宿っている。
「とりあえず、怪我をした人は裏手の診療所へ。今、手が足りていないから、歩ける人は付き添ってあげてほしい」
そう言って、片手を軽く振る。淡い光の印が浮かび上がり、軌跡を作った。ギルドと提携している診療所への、簡易の目印魔法だ。
「応急処置はスタッフに声をかけて。きちんと診てもらえばみんな元通りになるから大丈夫」
ルシアンが不在の時から、すでにあちこちでスタッフが客に寄り添っている姿も見える。
しかし、マスターによって明言されれば、客たちの顔から少しずつ強張りが解けていく。
あちこちから「助かったよ、ルシアン」「さすがギルドマスター」と小さな声が漏れた。
「それから、《銀のランタン》としても、今夜の件はちゃんと調査して報告する。君たちに危険が及ぶような事態にはしたくないからね」
ルシアンは穏やかな笑みを崩さないまま、少しだけ声を低くする。
店の隅で、木製の柱に括り付けられた男たちが数人、ぐっと喉を鳴らした。
ステージが終わった直後に騒ぎを起こした元凶たちだ。おそらくアマネが外でロアンたちとやりとりしている間に、ギルバートやスタッフに制圧されたのだろう。
今思えば、近衛騎士団たちの押し入ってきたタイミングも、偶然には出来過ぎていた。
──まるで誰かがアマネの正体を嗅ぎつけ、わざと騒ぎを起こし、怪我人を作って公衆の面前で治療させたかのように思える。
おそらくその辺りに関しては、ギルバートあたりが明かしてくれるに違いない。
「だから今日は、ここまで。本日の営業は終了にしよう。ゆっくり休んで、また明日、いつものように飲みに来てくれたら嬉しい」
その一言で、場の空気が決まる。
ざわざわと人の波が出口に向かって動き始めた。
まだ興奮冷めやらぬ声が飛び交うが、それはさっきまでの剣呑さではなく、恐怖と安堵、そして好奇心が入り混じった、酒場の騒がしさだ。
「ほら、こっち。歩ける?」
「大丈夫っす。診療所、裏でしたよね?」
「そうそう。ルシアンさんのマーク、見えるだろ?」
常連客たちが、軽い怪我人を支えながら出口の方へ移動していく。
途中、カウンター脇で棒立ちしているアマネにちらちらと視線が集まっては、逸れていく。
「まさか、アマネくんが……」
「“幻の踊り子”が“黒髪黒目の治癒師”だって。明日の一面ニュースだな」
中にはよく見知った顔の客もいる。
アマネは視線を床に固定したまま、その場から動けないでいた。
ギルバートが通り過ぎさま、アマネの羽織っているローブのフードを乱暴にひっつかみ、頭にぽすんと被せていった。
「椅子は端に寄せとけ。床、血が残ってるところは水で流して」
ギルバートが短く指示を飛ばす。
頭に巻いたタオルから、まだ少し血が滲んでいるのに、その声はいつもと変わりない。
店員たちも素早く動き出し、割れたグラスや倒れた椅子を片付け始めた。
──リサは、奥のソファに寝かされていた。
アマネの治癒のおかげで出血は止まり、顔色も戻りつつあるが、それでも目元には疲労の影が濃い。
腰の辺りにはクッションが当てられ、ラオが震える手で前髪をそっと掻き分けている。
「アマネの治癒を受けてるけど、リサさんもあとで診療所に連れて行こうか。スタッフをひとり付き添いで連れていって」
「……助かります」
ルシアンが近寄ってそう声をかければ、ラオがぺこりと頭を下げる。
ルシアンがリサの顔を覗き込んで、片手を軽くかざす。そうすれば、リサの呼吸がゆっくりと規則正しく整っていく──痛みを和らげる程度の補助魔法だ。
「……マスター、本当に大丈夫なんですか」
後片付けを進めていたスタッフの一人が、ふいに不安そうに問いかける。
先ほど近衛騎士が使った『黒髪黒目の治癒師』と言う言葉が、まだ店内のどこかで生々しく響いている。
「大丈夫だよ」
ルシアンは迷いなく答えた。
「さっきの騎士団の件は、僕と竜騎士団長殿で責任を持って処理する。君たちは、いつも通りこの店を回してくれればいい」
その言葉が、店の「核」として響く。
それだけでぐらついていた床板が元の位置にハマり直したみたいに、店全体が落ち着きを取り戻した。
「……はい」
ほっとしたように肩を下ろしたスタッフたちが次々と頷き、散っていく。
アマネは何をするでもなく、その光景をぼんやりと眺めていた。否、動けなかったという方が正しい。
まだ体の芯に熱がこもっていて、少し立ちくらみがする。
けれど、頭の中がふわふわとしている原因は、代償のせいだけではないことには気づいていた。
「アマネ」
名前を呼ばれ、顔を上げると、ルシアンが視線で合図を送ってきた。
「ここはもう大丈夫。あとは片付けと見回りだけだ。君は先に上で座っていて。……ギル、後を頼むよ」
「まかせろ」
ギルバートがぶっきらぼうに答える。
「客、全部追い出したら戸締りする。裏口もな」
「うん。鍵は強化しておいたから、そう簡単には破れないよ」
ルシアンは冗談めかして言いながらも、その金色の瞳は真剣だ。
「じゃあアマネ、歩ける?」
「……はい」
アマネはカウンターの縁を支えにしてから、ゆっくりと踵を返した。
足元はまだ少しおぼつかないが、なんとか自分の足で歩ける。
「無理しないで。階段、気をつけて」
ルシアンがさりげなく肩に手を添える。その小さな支えに、張り詰めていた何かが少しだけ緩んだ気がして、ふと肩がおりた。
背後では、椅子が運ばれる音、床を拭く布の擦れる音、スタッフ同士の短い声が交差している。
さっきまで命のやり取りを含めた騒ぎがあったとは思えないほどの、いつも通り……仕事の音だ。
それでも、誰もがわかっている。
先程の出来事は、もう元には戻らない境目だったということを。
「……上でちゃんと話そう」
階段の手前で立ち止まり、ルシアンが静かに言った。
「君のことも、これからのことも」
アマネは小さく頷き、きゅっと手すりを握る。
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