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第一章
6-2.これからのこと
しおりを挟む「座って」
二階のプライベートフロア。その一番奥、突き当たりにある小さな個室が、アマネの部屋だ。
ルシアンに軽く肩を押されるまま椅子に腰を落とすと、緊張で張り詰めていた太腿の筋肉が、ふる、と力を抜かれて震えた。
膝に力が入らない。
視界が一瞬くらりと傾いて、アマネが思わず眉を寄せると、向かいに立ったルシアンが、何も言わずにそっとその手を取る。
す、と冷たいものが喉の奥を通っていく感覚がした。
よく冷えた水を飲み下したときのような、ひんやりとした魔力が、内側から熱を撫でていく。
火照りがほんの少し引いて、浅くなっていた呼吸が、ようやくまともな深さを取り戻した。
「無茶したね」
ルシアンは、怒っているはずだった。
けれど、その声は驚くほど柔らかい。
その柔らかさが、時々、怖い。
優しさで包み込む顔をしたまま、気づけば逃げ道を全部ふさいでしまう人だ──と、アマネは知っている。
「……ごめんなさい」
何度この言葉を口にしたか、もう数えるのもやめてしまった。
それでも、身体に染み付いた癖のように反射で頭を垂れると、ルシアンは本日何度目かわからないため息を、静かに吐き出した。
「謝ってほしいわけじゃないよ。僕は君に……」
そこで言葉を切り、ルシアンの視線がアマネの首元へと落ちる。
ぶら下がったまま、不格好に割れた石の残骸。握っていないほうの手を伸ばし、その破片をそっと撫でて整えるように指先を滑らせた。
「君に、またあの頃みたいな顔をさせてしまったのが、嫌なんだ」
柔らかすぎる声色が、静かに落ちてくる。
その響きだけで、視界がゆらりと滲んだ。
アマネは慌てて瞼に力を込めて、こぼれかけた水分を押し戻す。
ルシアンが言う「あの頃」──ここに拾われる前。奴隷として飼われていた、過去の自分。
闇ギルドの地下牢に閉じ込められ、ひたすら治癒だけを繰り返していた日々。
そこに、突然差し込んだ一筋の光が、今、目の前に立っている大人だった。
それから六年。
ルシアンは「奪われた尊厳」をひとつずつ取り返すみたいに、アマネに、暮らしも、居場所も、安寧も、全て与えてくれた。
机の木目を見つめながら、乾いた唇をゆっくりと開く。
「起こったこと全て……話すから。ルシアンも、話してほしい」
ぽつりと零すように呟く。
「これからのこと……俺が知らないこと、全部」
ルシアンは数秒だけ黙り込んだ後、握っていた手を、両手ごと包み込むようにきゅっと握りしめた。
「……そうだね。話そうか。君と、僕たちのこれからについて」
▽ ▽ ▽
ルシアンが不在のあいだに起きた出来事を、ひと通り説明し終えたところだった。
そのタイミングを狙ったかのように、どんどん、と容赦のないノックの音が扉越しに響く。
ルシアンが「どうぞ」と返すより早く、ノックの主は遠慮という言葉を知らない勢いで扉を開け放った。
「入るぜ」
現れたのはギルバートだった。
先程まで乱雑にタオルを巻いていた頭には、今は白い包帯が取ってつけたように巻かれている。
診療所に行くこともなく、自分でさっさと応急処置だけ済ませてきたのだろう。
シャツに染み込んだ血と酒の匂いがまだ残っているのに、本人はいつも通りの飄々とした顔つきのまま、部屋の中へずかずかと入ってきた。
「アマネ、大丈夫か」
口調はぶっきらぼうで、態度も相変わらず横柄なのに、視線は鋭さを潜めて、アマネの顔色と呼吸のリズムを細かく確かめていた。
アマネはこくりと頷く。
ルシアンが、いかにも胡散臭そうな目つきでギルバートを見上げた。
「応急処置はしておいたよ。……それより君、そのシャツの染みと頭の包帯は新しいファッションか何か? センスが壊滅的だから、早く着替えてきた方がいいと思うけど」
「てめえ……ほんと、口を開けば嫌味しか出てこねえな」
「君がらしくもなくヘマをするからだ。見てごらん、アマネの腕。こんな痕まで残っちゃって。まだ嫁入り前なんだよ?」
「……ルシアン。俺は男だから、嫁には行かない」
ルシアンがアマネの腕を恭しく持ち上げる。
薄い肌には赤い指痕がくっきり残っていて、ルシアンはそこを「よしよし」と撫でるように指で摩った。
ギルバートはあからさまに面倒くさそうに顔をしかめ、「チッ」と舌打ちしてからベッドの端にどさりと腰を下ろす。言われた通り、酒で変色したワイシャツをばさりと脱ぎ捨てた。
赤い瞳が、鋭く細くなる。
「で、事情聴取の時間はもう終わったのか?」
「物騒な言葉選びはやめてくれるかな」
ルシアンは苦笑を浮かべる。
「でも、ギルが来てくれてちょうどよかった。アマネが知っておくべきことは、僕たち三人で話したほうが早い」
金色の瞳が、改めてアマネへと向けられた。
「まずは、さっきの近衛騎士が言っていた罪状の話からだね」
アマネも背筋を伸ばし、改めて向き直る。
「『軍用生物への不法治癒』『治癒師登録法違反』──あれは、君を王宮へ連れて行くための口実に過ぎない」
「口実……」
「軍用生物ってのは、エギルバルドのことだろ」
ギルバートが続ける。
「大方、近衛騎士の連中が医療班あたりから話を嗅ぎつけたんじゃねえの。『竜騎士団の戦闘竜を、登録されてない治癒師が治した』ってな」
近衛騎士の言葉を思い出す。
アマネの頭に浮かぶのは、一ヶ月前──迷いの森でロアンと交わしたやりとりだ。
竜騎士団に属する竜は、国にとっての戦力として、軍用生物の扱いで厳重に管理されている。
それくらいのことは、アマネもよく知っていた。
だからこそ、あの時エギルバルドを前にしたとき、治癒魔法を一瞬だけ躊躇ったのだ。
けれど、無許可で治癒を施したアマネに向かって、ロアンは叱責のひとつも飛ばさなかった。むしろ、真っ直ぐな瞳で礼を言った。
『状況見てくれよ。放っておいたら死んでたんだ。しかもこいつは、竜騎士団でトップの戦闘竜だぞ? 罰どころか、感謝状案件だよ』
また今日も同じように、近衛騎士たちの前で、ロアンははっきりと言い切ってくれた。
『彼は、俺の相棒エギルバルドを救ってくれた恩人だ』
その言葉に、近衛騎士たちは何ひとつ言い返せなかった。
それが、ルシアンの言う『こじつけの口実』に過ぎないという証拠でもある。
「竜は国の戦力だ。『勝手に触った』って言いがかりをつければ、どっからでも引っ張れる。……治癒師登録法違反については、まあ、事実っちゃあ事実だが……」
「そこは耳が痛いところだね」
ルシアンが肩をすくめる。
その点については、ギルバートもアマネも、とうに承知の上で、あえて法に背いている。
「でも、登録法違反で強制連行なんて、聞いたことがない……」
アマネは恐る恐る口を開いた。
治癒魔法を使えるからといって、誰もが国家治癒師になるわけではない。
魔力量や本人の事情、生活もあるし、その能力がいつ目覚めるかも人によってまちまちだ。
だからこそ、国は『治癒魔法を使える可能性のある人間』を把握するために登録制度を作った。
有事の際には、登録された名簿から優先的に治癒師を召集するための法律──形式的には、努力義務に近い決まりでもある。
「治癒師登録法違反で、あそこまで強引に連れて行かれるなんて……」
「一般の治癒師なら、ね。ただし、君は違う」
ルシアンはアマネの言葉を、そこで静かに断ち切った。
「アマネを拾ったとき、本来なら王都に提出されるべき書類を、僕は全部握りつぶした。……闇ギルドの生き残りとして正式に登録すれば、君の名前は“祝福の治癒師”として台帳に載ってしまうからね」
金色の瞳に、ふっと影が差す。
長いまつ毛の奥で、ルシアンの視線が少し遠くを見つめた。
「そうなったら、王宮は必ず手を伸ばしてくる。戦場のために。老いた貴族の寿命を引き延ばすために。……あの人たちは、『代償』なんてこっちの事情は、きれいに見て見ぬふりをするから」
代償。
傷を癒せば癒すほど、癒した分だけ自分に返ってくる痛みと熱。
闇ギルドでその仕組みを無視され、限界を越えて酷使され続けたアマネは、あの頃、人間ではなくただの“治癒のための道具”として扱われていた。
万能で強大な力の前では、ひとりの人間の人権など容易く踏みにじられてしまう。
「黒髪黒目の治癒師──“祝福の治癒師”がどれほど貴重か、王都は嫌というほど理解している」
ルシアンの言葉を、ギルバートが引き取る。
「戦場なら、一人で百人、千人の命を拾える。貴族からしたら、延命の切り札だ。そんなおいしい存在、権力持ってる連中が欲しがらないはずがねえ」
乱暴な物言いの奥にあるのは、嘲りではなく、冷静な現実への諦めだ。
「だから僕は、アマネをギルド受付としてここに置いた」
ルシアンの視線が、部屋の中をゆっくり見渡し、最後にアマネの目と正面からぶつかる。
「ここなら、君は自分の意思で、誰を治すか選べる。誰かの命令で身を削る必要はない。……それが、今日までの六年間だった」
「……うん。そうだね」
アマネは静かに頷いた。
ルシアンとギルバートが闇ギルドのアジトに乗り込み、全てを壊したあの日。
血と煙と悲鳴の中で、ルシアンは手を伸ばしてきた。
『僕ん家の子になる?』
まるで「朝ごはん、食べる?」とでも聞くみたいな調子で。
自分の意思で何かを選ぶ、という当たり前の行為すら許されていなかったアマネは、返事をするより先に意識を手放し、そのままルシアンに背負われてこの酒場に連れて来られた。
身体中を代償の黒紋が覆い、「躾」と称された傷跡だらけのボロボロの身体。
そのまま二週間、深い眠りに落ちたアマネの側に、寝床を用意し、治療を施し、つきっきりで看病してくれたのが、この二人だった。
アマネにとって、ルシアンとギルバートは、今もなお、この世に実在する神様そのものだ。
二週間ぶりにまともに目を開けたとき、神様は真顔でこう言った。
『君はもう、誰の命令にも従わなくていい。自由になっていいんだよ』
当時、アマネは十六歳。
治癒師登録の平均年齢なんてとうに過ぎていたが、闇ギルドに囚われていたアマネに、その手続きをする機会は与えられていなかった。
ルシアンはそれを「不幸中の幸い」だと笑って、あえて登録手続きをしなかった。
誰かに使われるための道具ではなく、自分の意思で選び、手を伸ばす人間として生きてほしかったから。
「それを、近衛騎士の連中がひっくり返そうとしたわけだ」
ギルバートが鼻で笑う。
「さっき捕まえた乱闘の主犯、覚えてるか?」
「……ステージが終わったあと、突然暴れだした奴。顔は見覚えがないのに、ルシアンの不在だけは知ってるみたいだった」
アマネは、慎重に言葉を選びながら答えた。
リサを押しのけ、壊れた椅子を振り上げていた男の顔が浮かぶ。
ステージが終わったあとの、客の熱気で店中が浮き足立っていたあの瞬間を狙ったとしか思えない暴れ方だった。
スタッフに注意されたときの、あのひと言。
『ギルドマスターもここにはいねえんだろ?』
ルシアンが今この場にいないことを、最初から知っている口ぶり。
そこに覚えた違和感が、嫌な形でつながっていく。
『なにが《銀のランタン》だ。人攫いの手先みてえな真似しやがって』
吐き捨てられた罵声も思い出す。
《銀のランタン》は、誰もが認める優良ギルドだ。
心当たりがあるとしたら──それこそ、ルシアンとギルバートが裏で続けている闇ギルドの摘発ぐらい。
アマネのような、闇ギルドにとって“金になる素材”を摘発によって奪われた側からすれば、確かに「人攫い」と罵りたくもなるのかもしれない。
「あいつ、裏の倉庫でちょーっと小突いたら、あっさり吐きやがった」
ギルバートが悪びれもなく言う。
“ちょーっと”の部分には、アマネはあえて何も触れない。
「元闇ギルドの残党だった。近衛騎士の一人に『酒場で喧嘩を起こして怪我人を出せ』って頼まれたらしい。金と勲章のバッジを見せられて、ターゲットがうちの店だと知った途端、喜んで承諾したとよ」
ギルバートに小突かれたその顔が実際に「喜んで」いたかどうかはさておき……概ね予想通りだ。
「……じゃあ、リサさんの怪我も、最初からそのつもりで?」
「元の筋書きは『治癒師を呼べって騒げるくらいの怪我人を出せ』ってとこだろうさ。ただ、酔っ払いに都合よく加減なんかできねえ。結果がこれだ」
ギルバートの赤い瞳に、一瞬だけ鋭い殺気が宿る。
「つまり、今日の罪状は全部『建前』ってことだ」
ルシアンが、穏やかな声のまま結論を置いた。
「近衛騎士団──ひいては王宮の、本当の狙いはひとつ」
誰もがもう薄々わかっていることを、あえてきちんと言葉にしていく。
「君を、王宮付きの治癒師として囲い込むこと。それが、彼らの目的だろうね」
言葉にされてしまえば、逃げ場はない。
アマネは頭を抱えたくなる衝動を、どうにか首筋のあたりで押しとどめた。
闇ギルド付きの治癒師も、王宮付きの治癒師も。アマネにとってみれば、どちらも、首輪のデザインが変わるだけだ。
──つまり、本質は、何ひとつ変わらない。
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