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第弐章:崩壊の足音
08:三人だけの食卓
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「んー。朱禅ってさ。スーツも似合うけど、そういうラフな格好も似合うよね」
スタイルがいいから黒いぴったりパンツに、白のゆるふわニットを着た朱禅は、どこぞのアイドルみたいに見える。しかも目が合うなり優しく微笑んでくるので、心臓がいくつあっても足りない。
その微笑みの下に、鬼と朝顔の花を描いた背中があることを思い出して、胡涅は朱禅に向けた顔を慌てて写真に戻して、それから本に閉じて、棚に返した。
「おい、遅ぇよ」
棚から手を離したタイミングで炉伯が現れる。炉伯は朱禅とおそろいの服で、全身真っ黒だが、白髪と青い瞳が逆に目立って違和感はない。
ゆるふわニットさえも似合う長身の男たち。不公平だと頬を膨らませようとして、炉伯も黒い服の下に薄青の朝顔を描いた刺青が入っているのだと、胡涅はその肩を凝視する。
「ねぇ、どうして朝顔なの?」
「我らの愛交花(あいこうか)として決めた」
「は、え、あいこ…う…なに?」
「俺たちに朝をつれてきた容花(かおばな)とは洒落てるだろ?」
「かお……朝顔じゃないの?」
朱禅の後ろの声に振り返った流れで、炉伯が引っ付いてくる。抱き着いてきた炉伯の匂いが同じ匂いなのは、同じお風呂の石鹸をつかったからだろう。おそらく朱禅も同じ匂いがしているはずで、胡涅は無意識に朱禅と炉伯の服をつかんでいた。
「ねえ、愛交花ってなに?」
疑問符を浮かべながら二人を見上げて、そこで、頭上で顔を見合わせて笑われた。
「いま絶対バカにしたでしょ」
憤慨して頬を膨らませれば、そろってニヤリとイタズラに微笑んでくる。
「風流がわからんとは愚かだな」
「時代が違うんだろ。時代が」
「くっ……言ってること老人みたいなのに、顔が良いの本当にズルい」
ひとり悶絶を飲み込むようにギュッと目を閉じて叫べば、今度は「何を言ってるんだ」と不可解な顔で見下ろされる。
「朱禅と炉伯ってさ」
やっぱりヤクザなのかと尋ねてみれば、「そんないいものじゃない」と、揃って返された。
反応に困るという感覚は、きっとこういうことだろうと、文字で見た体験が身にしみる。
「ヤクザはいいものじゃないけどね」
家のことを考えると頭がいたい。
重めの息を吐いて、それでも今さら朱禅と炉伯のいない人生が想像できなくて、胡涅は彼らの手をとり、食事が用意された部屋に向かった。
「毎晩言ってるけどさ、料理よりお酒の方が多いのはどうかと思う」
並べられたテーブルの半分以上を焼酎や日本酒で占められると、さすがに心配になると胡涅は座りながら両サイドの男たちに苦言する。
「胡涅も飲むだろ」
いただきますを口にした端から酒の入った瓶を手に取る炉伯に、胡涅は諦めたように肩を落とすしかない。
「………う、ん」
専用のコップにいれてくれるのかと思いきや、炉伯は一口含んで、それを飲ませてくれた。
同意のあることが前提の行為に疑問はない。炉伯が終われば、反対側。朱禅も同じように一口を飲ませてくる。
口移しの食前酒を「おかしい」と思っていたのは最初だけ。二日目も三日目も毎食それをされ続け、日常になったいまでは、逆にそれがなければ食事をとる気になれない。
いや、食事を取らなさすぎて、彼らが打開策に飲ませてきたのが始まりだと、記憶が告げている。
「………んっ…」
意図的に仕組まれた罠のような気がして仕方がない。心よりも先に、彼らにしつけられた身体が、ひとつ、またひとつ、彼らに馴染んで染まっていく。
「胡涅、何から食べる?」
箸より重いものを持ったことがない。その諺を借りるなら、箸すら持たせてもらえないと言い換えられる。とはいえ、十八歳までは自分で食事をとってきた。
それなりの作法は身に付いているが、二人以外に監視役はこの場にいない。
「朱禅が食べさせてくれるなら、何でもいい」
「口を開けろ」
「………あーん」
口を開けて放り込まれたのは秋の味覚。焼き松茸。一口サイズのそれを咀嚼し、今度はコップに注がれた酒を飲みながら、胡涅はようやく自分の箸を手に取った。
逆の印象を持ちそうだが、朱禅は肉派、炉伯は魚派。二人とも綺麗な顔とは裏腹に、酒を浴びるように飲んで、素面でいられる。食べるよりも飲む。片手でつかまれたコップは小さく見え、彼らの手の大きさを再認識して、誤魔化すように飲んだ酒がのどをやいた。
今、自分が両手で持っているコップと二人が持っているそれが同じものだということは知っている。
本当に神様は不公平な造形物をこの世に生み出したと眺めてしまう。
「胡涅も飲め」
「もっと食え」
コップを休めれば口移し。箸を止めれば餌付け。世話好きらしい二人のおかげで、六年前は痩せて細かった身体が、健康体を少々超えるところまできている。
ダイエット。それは無縁の単語だと思っていたのに、このままの食生活を送っていれば、確実にその苦しみを覚えないといけなくなる。
「………あのさ」
神妙な面持ちで箸をおいた胡涅を朱禅と炉伯はじっと見つめる。
「二人って本当に彼女いないの?」
このまま太らせるだけ太らせて、ポイッと嫁がされてサヨナラでは、立つ瀬がない。気を引き締めて、従業員との距離を保つべきだと内心の決意を固めようとしていた胡涅は、互いの顔を見合って肩をすくめるイケメン二人の答えを待っていた。
「珍しく改まり、何を言うかと思えば」
「馬鹿もここまでくると厄介だぞ」
「炉伯の女癖の悪さのせいか?」
「は、朱禅も人のこと言えねぇだろうが」
「我は胡涅とつがえば骨まで愛すぞ」
「口説くな、口説くな。そういうのが勘違いさせてんだよ」
右へ左へ流れる身体がピタリと止まる。
そんなに不安そうな顔をしていただろうか。炉伯と朱禅は同時に息を吐いて、それから何か言いたげな胡涅を安心させるようにキスを落とした。
「胡涅、俺らから離れられると思うなよ」
「例え願ったとしても諦めろ」
「…………」
私のこと、好き。その一言が聞けなくて、胡涅は静かにひとつ頷く。
聞いてしまえば、世間体や倫理観を全部捨てて、彼らと地の果てまで逃亡したくなる。それは、できない。
家のことも、祖父のことも、捨てていくには病弱体質として生まれ育った歴史は、あまりにも長く重たいものがある。
「ごめんね」
どんなに歪な関係も、いまは断ち切ることができない。難しい。
謝ることしかできない口をまたキスで塞がれる。結ばれないと知りながら、許されない関係を加速させてしまう。
朱禅と炉伯。赤と青の完璧な二人。
護衛であり、世話役である妙なつきあい方をあと何年できるのか。
「……お酒、もっと飲ませて」
コップを置いて、交互に甘える。ワガママをいうことでしか繋ぎ止められない現実を忘れるように、胡涅はその黒い瞳に募る愛を隠していた。
スタイルがいいから黒いぴったりパンツに、白のゆるふわニットを着た朱禅は、どこぞのアイドルみたいに見える。しかも目が合うなり優しく微笑んでくるので、心臓がいくつあっても足りない。
その微笑みの下に、鬼と朝顔の花を描いた背中があることを思い出して、胡涅は朱禅に向けた顔を慌てて写真に戻して、それから本に閉じて、棚に返した。
「おい、遅ぇよ」
棚から手を離したタイミングで炉伯が現れる。炉伯は朱禅とおそろいの服で、全身真っ黒だが、白髪と青い瞳が逆に目立って違和感はない。
ゆるふわニットさえも似合う長身の男たち。不公平だと頬を膨らませようとして、炉伯も黒い服の下に薄青の朝顔を描いた刺青が入っているのだと、胡涅はその肩を凝視する。
「ねぇ、どうして朝顔なの?」
「我らの愛交花(あいこうか)として決めた」
「は、え、あいこ…う…なに?」
「俺たちに朝をつれてきた容花(かおばな)とは洒落てるだろ?」
「かお……朝顔じゃないの?」
朱禅の後ろの声に振り返った流れで、炉伯が引っ付いてくる。抱き着いてきた炉伯の匂いが同じ匂いなのは、同じお風呂の石鹸をつかったからだろう。おそらく朱禅も同じ匂いがしているはずで、胡涅は無意識に朱禅と炉伯の服をつかんでいた。
「ねえ、愛交花ってなに?」
疑問符を浮かべながら二人を見上げて、そこで、頭上で顔を見合わせて笑われた。
「いま絶対バカにしたでしょ」
憤慨して頬を膨らませれば、そろってニヤリとイタズラに微笑んでくる。
「風流がわからんとは愚かだな」
「時代が違うんだろ。時代が」
「くっ……言ってること老人みたいなのに、顔が良いの本当にズルい」
ひとり悶絶を飲み込むようにギュッと目を閉じて叫べば、今度は「何を言ってるんだ」と不可解な顔で見下ろされる。
「朱禅と炉伯ってさ」
やっぱりヤクザなのかと尋ねてみれば、「そんないいものじゃない」と、揃って返された。
反応に困るという感覚は、きっとこういうことだろうと、文字で見た体験が身にしみる。
「ヤクザはいいものじゃないけどね」
家のことを考えると頭がいたい。
重めの息を吐いて、それでも今さら朱禅と炉伯のいない人生が想像できなくて、胡涅は彼らの手をとり、食事が用意された部屋に向かった。
「毎晩言ってるけどさ、料理よりお酒の方が多いのはどうかと思う」
並べられたテーブルの半分以上を焼酎や日本酒で占められると、さすがに心配になると胡涅は座りながら両サイドの男たちに苦言する。
「胡涅も飲むだろ」
いただきますを口にした端から酒の入った瓶を手に取る炉伯に、胡涅は諦めたように肩を落とすしかない。
「………う、ん」
専用のコップにいれてくれるのかと思いきや、炉伯は一口含んで、それを飲ませてくれた。
同意のあることが前提の行為に疑問はない。炉伯が終われば、反対側。朱禅も同じように一口を飲ませてくる。
口移しの食前酒を「おかしい」と思っていたのは最初だけ。二日目も三日目も毎食それをされ続け、日常になったいまでは、逆にそれがなければ食事をとる気になれない。
いや、食事を取らなさすぎて、彼らが打開策に飲ませてきたのが始まりだと、記憶が告げている。
「………んっ…」
意図的に仕組まれた罠のような気がして仕方がない。心よりも先に、彼らにしつけられた身体が、ひとつ、またひとつ、彼らに馴染んで染まっていく。
「胡涅、何から食べる?」
箸より重いものを持ったことがない。その諺を借りるなら、箸すら持たせてもらえないと言い換えられる。とはいえ、十八歳までは自分で食事をとってきた。
それなりの作法は身に付いているが、二人以外に監視役はこの場にいない。
「朱禅が食べさせてくれるなら、何でもいい」
「口を開けろ」
「………あーん」
口を開けて放り込まれたのは秋の味覚。焼き松茸。一口サイズのそれを咀嚼し、今度はコップに注がれた酒を飲みながら、胡涅はようやく自分の箸を手に取った。
逆の印象を持ちそうだが、朱禅は肉派、炉伯は魚派。二人とも綺麗な顔とは裏腹に、酒を浴びるように飲んで、素面でいられる。食べるよりも飲む。片手でつかまれたコップは小さく見え、彼らの手の大きさを再認識して、誤魔化すように飲んだ酒がのどをやいた。
今、自分が両手で持っているコップと二人が持っているそれが同じものだということは知っている。
本当に神様は不公平な造形物をこの世に生み出したと眺めてしまう。
「胡涅も飲め」
「もっと食え」
コップを休めれば口移し。箸を止めれば餌付け。世話好きらしい二人のおかげで、六年前は痩せて細かった身体が、健康体を少々超えるところまできている。
ダイエット。それは無縁の単語だと思っていたのに、このままの食生活を送っていれば、確実にその苦しみを覚えないといけなくなる。
「………あのさ」
神妙な面持ちで箸をおいた胡涅を朱禅と炉伯はじっと見つめる。
「二人って本当に彼女いないの?」
このまま太らせるだけ太らせて、ポイッと嫁がされてサヨナラでは、立つ瀬がない。気を引き締めて、従業員との距離を保つべきだと内心の決意を固めようとしていた胡涅は、互いの顔を見合って肩をすくめるイケメン二人の答えを待っていた。
「珍しく改まり、何を言うかと思えば」
「馬鹿もここまでくると厄介だぞ」
「炉伯の女癖の悪さのせいか?」
「は、朱禅も人のこと言えねぇだろうが」
「我は胡涅とつがえば骨まで愛すぞ」
「口説くな、口説くな。そういうのが勘違いさせてんだよ」
右へ左へ流れる身体がピタリと止まる。
そんなに不安そうな顔をしていただろうか。炉伯と朱禅は同時に息を吐いて、それから何か言いたげな胡涅を安心させるようにキスを落とした。
「胡涅、俺らから離れられると思うなよ」
「例え願ったとしても諦めろ」
「…………」
私のこと、好き。その一言が聞けなくて、胡涅は静かにひとつ頷く。
聞いてしまえば、世間体や倫理観を全部捨てて、彼らと地の果てまで逃亡したくなる。それは、できない。
家のことも、祖父のことも、捨てていくには病弱体質として生まれ育った歴史は、あまりにも長く重たいものがある。
「ごめんね」
どんなに歪な関係も、いまは断ち切ることができない。難しい。
謝ることしかできない口をまたキスで塞がれる。結ばれないと知りながら、許されない関係を加速させてしまう。
朱禅と炉伯。赤と青の完璧な二人。
護衛であり、世話役である妙なつきあい方をあと何年できるのか。
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