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子供時代
No.2 初めての外の世界
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「フランクリン、もうちょっとで終わるから待っててね」
「大丈夫だよ」
「ごめんね、いつもより多く塗ってベトベトすると思うけど、我慢してね」
「これを塗ったら外に出れるんでしょう!だったら僕、どれだけ沢山塗っても怒らないよ!」
「でも、ヒリヒリするでしょう?」
ヒリヒリするけれど、お外に出れるなら全部気にしないでいれる。
だからそんなに心配することないのに、今日のお母さんはなんだか変だ。
「お母さん?どうしたの?なんか変だよ?」
「ううん、気にしないで、フランクリン、なんでもないのよ」
嘘だ、凄く悲しそうな顔をしてる。僕と目を合わせてくれない。
「心配しないで!お母さん、外ってとっても楽しいところなんでしょ!僕、きっといっぱい笑うだろうな、お家にいないでお母さんも一緒に行こうよ!!」
そう言うと、お母さんはやっと僕と目を合わせてくれた。
「ありがとうね、でもごめんね、一緒には行けないの。美味しいご飯を作って待っておくから、お父さんと一緒に楽しんできて。」
お母さんはそう言って微笑んでくれた。
嬉しい、お母さんが笑うと周りの冷たい空気がポカポカ暖かくなって、とっても気分が良くなる。
「うん、わかった!楽しんでくるね!」
「マリア、フランクリンの支度は終わったか?」
奥の部屋から、お父さんの優しい声が聞こえた。
「あと少しで終わるわ!ごめんなさい!」
そうお母さんが謝った。
「全く問題ないさ!愛しのマリア、俺はいつまでも待ってるよ」
「調子いいんだから」
……お父さんはおかしな調子で、まるで本で読んだカウボーイみたいだった。お父さんはそのままお母さんと話し始めて、こんなお父さんを見たことがなくて、僕は固まってしまった。
お母さんは特に驚いていないみたいでお父さんと呆れながら、でもとても楽しそうに話している。
「ねぇねぇお母さん!速く準備しようよ!」
そう呼ぶと、お母さんはすぐ振り向いてくれて、また僕の準備を手伝ってくれた。
お母さんとお父さんが仲良く話している間は、体の中のものが全て抜け落ちたような気分になり、なんでかわからないけれど、凄く怖かった。
2度と、あんな思いはしたくない。
~~~
「フランクリン、かぶりものは脱いじゃ駄目よ、あと、サングラスをつけて、絶対外しちゃ駄目よ」
やっと準備が終わったみたいだ。
お父さんに貰った“サングラス”をつけると目の前が青っぽくなった。
「お母さん、目の前が青っぽくなったよ!どうして?」
「ごめんね、フランクリン。お母さんはわからないのよ」
「そうなの?じゃあお父さん教えて!」
そう言うとお父さんは準備が終わったばっかりの僕の頭を撫で回した。
僕はフードを深く被っていたからよく見え無かったけど、お父さんは少しだけ笑ってるような気がした。
「教えるのはいいけど、少し長くなるよ、外に出なくてもいいのか?」
それはまずい、お父さんが言う“少し長い話”はとっても長い。
一度聞かせてくれたとき。
話始めはお昼ご飯を食べてすぐぐらいだったのに、話が終わったときにはお母さんが晩御飯を作り始めていた。
そんなに長い話になってしまったら外に出る時間が減ってしまう、それだけはダメだ。
「それはダメ!お父さん、やっぱり速く外に行こう!」
そう言ったけれど、僕はある大事なことに気づいてしまった。
「お父さん、僕は靴を持ってないよ!靴を履かないと外に出ちゃいけないんでしょ?絵本に書いてあったよ?」
静かになった。僕はその静けさが嫌で嫌で俯いてしまいそうだった。そうするとお父さんは少しだけ真剣な声になり__
「フランクリン、両手を上げて」
そう言った。僕はお父さんの言う通り両手を上げた。
かぶりものが邪魔でちゃんと上げれていない。
「こうすればいい」
そう言ってお父さんは僕が上げた手に引っかけて、軽々と僕を持ち上げた。
「うわぁ!」
急に持ち上げられたから思わず大声を出してしまった。お父さんはそんな僕の声も気にせず右手で下を固定し左手を左肩にあてて抱っこをしてくれた。
「……靴なんかなくても、こうすれば外に出れるだろう?」
そう笑っている。お父さんの胸はとてもポカポカしていて気持ちが良かった。
折角外に出れるというのにこのまま寝てしまいそうだ。
「じゃあ、行って来るよ」
「ええ、気をつけてねあなた、フランクリン」
お父さんに抱っこをしてもらい。お母さんに手を振りながら外に出た。
「ほら、フランクリン、見てごらん」
僕はお父さんが言っている方向に顔を向けた。
「わぁ……!!」
__色んな物があった。
地面には白い物が敷かれているし目の前にはいっぱい人がいる。
「どうだ?凄いだろう」
「凄い!ねぇねぇ、あれはなに?これは?あれも僕初めて見た!」
「一つずつ、教えてあげるからな、取り敢えず歩こう!」
お父さんは歩きながら色んな事を教えてくれた。
地面の上に敷いてある白い物は『雪』という物で、お空から降って来た物だということ。
野菜やお肉や物がいっぱい置いてある家は『お店』と言うこと。
そして家とこの『お店』がいっぱいある所が『町』と言うらしい。
「お店って、なんであるの?自分達で作っちゃだめなの?」
「お店には簡単に作れない物もあるんだよ、フランクリンが好きなクリームも、お店から買ったものなんだ」
「そうなの!?じゃあとっても大事な物なんだね!!」
「あぁ、そうだよ」
僕はそれを聞いてお店と言うものがとてもキラキラして見えて来た。
暫く色んなことを教えて貰いながら進んでいると、山の上に大きな建物が見えた。周りの家の中で一番大きくて高い。
「お父さん!あの大きい建物は何?凄く高いよ!」
「あれは風車で、あそこには村長さんが住んでいるんだ」
「村長さんって誰?」
「……この村で1番凄い人の事を『村長』って言うんだよ、フランクリン」
「そうなの?お父さんより凄いの?」
「そうだよ、凄い人だ」
「お父さんより凄いなんて、僕も会ってみたいな」
「村長さんに簡単には会えないよ」
「そうなんだ!」
~~~
お父さんは歩き続けている、それにいつもよりよく話している。
何も喋っていない時がないぐらいにはずっと__
「ねぇ、お父さん、今日はいつもよりいっぱい話してるね!」
「フランクリンに色んなことを知って欲しいんだ、外にはまだまだいっぱい物があるからな」
そう言うお父さんは声は笑っていたけれど、お父さんの顔は、どんな表情をしているかわからなかった。
「そうだ、フランクリンに会って貰いたい人がいるんだよ、その人の家に行ってもいいか?」
「どんな人なの?」
「フランクリンに“サングラス”を作ってくれた人だよ!」
今度は間違いなく笑っている。
「本当!?僕会いたい!ありがとうって言わなくちゃ!」
「あぁ、一緒に言おう。それに__」
「それに?」
お父さんは僕の体を上げて空高くに上げた。
「お父さんより、本当に色んなことを知ってる人だ。色々教えてくれるかもしれない」
僕は急に体を上げられて少し驚いたけれどその言葉の意味がわかったときにとても嬉しくなった。
「じゃあ、なんでヤギにはツノがあるのかとか、クリームはどうやって作るのかとか。全部答えてくれるのかな!」
そう、お父さんは色んな物を教えてくれたけど、詳しいことは教えてくれなかった。『サングラスを作ってくれた人』は全部教えてくれるかもしれない。
「ああ、きっと答えてくれる。」
僕はお父さんに『サングラスを作ってくれた人』に関して色んな質問をした。
名前は、ゴッダードさんと言って、年齢はお父さんと同じで、好きな食べ物はシチューらしい。
僕が聞いたのはこれだけだったけど、お父さんは他にも色々教えてくれた。
知らない言葉がいっぱい出て来て聞き取れなかったけれど、お父さんはゴッダードさんのことを良く知っているみたいだ。
「ゴッダードさんの家はどこにあるの?」
「あともう少しだ、フランクリン、少し顔をお父さんの方に向けて」
「どうして?」
「走るからだよ、風で大事なサングラスを落としてしまったら大変だ!ゴッダードさんが悲しんでしまうよ!」
お母さんに話したようなおかしな調子で言われたことで、思わず笑ってしまった。
「大丈夫だよ」
「ごめんね、いつもより多く塗ってベトベトすると思うけど、我慢してね」
「これを塗ったら外に出れるんでしょう!だったら僕、どれだけ沢山塗っても怒らないよ!」
「でも、ヒリヒリするでしょう?」
ヒリヒリするけれど、お外に出れるなら全部気にしないでいれる。
だからそんなに心配することないのに、今日のお母さんはなんだか変だ。
「お母さん?どうしたの?なんか変だよ?」
「ううん、気にしないで、フランクリン、なんでもないのよ」
嘘だ、凄く悲しそうな顔をしてる。僕と目を合わせてくれない。
「心配しないで!お母さん、外ってとっても楽しいところなんでしょ!僕、きっといっぱい笑うだろうな、お家にいないでお母さんも一緒に行こうよ!!」
そう言うと、お母さんはやっと僕と目を合わせてくれた。
「ありがとうね、でもごめんね、一緒には行けないの。美味しいご飯を作って待っておくから、お父さんと一緒に楽しんできて。」
お母さんはそう言って微笑んでくれた。
嬉しい、お母さんが笑うと周りの冷たい空気がポカポカ暖かくなって、とっても気分が良くなる。
「うん、わかった!楽しんでくるね!」
「マリア、フランクリンの支度は終わったか?」
奥の部屋から、お父さんの優しい声が聞こえた。
「あと少しで終わるわ!ごめんなさい!」
そうお母さんが謝った。
「全く問題ないさ!愛しのマリア、俺はいつまでも待ってるよ」
「調子いいんだから」
……お父さんはおかしな調子で、まるで本で読んだカウボーイみたいだった。お父さんはそのままお母さんと話し始めて、こんなお父さんを見たことがなくて、僕は固まってしまった。
お母さんは特に驚いていないみたいでお父さんと呆れながら、でもとても楽しそうに話している。
「ねぇねぇお母さん!速く準備しようよ!」
そう呼ぶと、お母さんはすぐ振り向いてくれて、また僕の準備を手伝ってくれた。
お母さんとお父さんが仲良く話している間は、体の中のものが全て抜け落ちたような気分になり、なんでかわからないけれど、凄く怖かった。
2度と、あんな思いはしたくない。
~~~
「フランクリン、かぶりものは脱いじゃ駄目よ、あと、サングラスをつけて、絶対外しちゃ駄目よ」
やっと準備が終わったみたいだ。
お父さんに貰った“サングラス”をつけると目の前が青っぽくなった。
「お母さん、目の前が青っぽくなったよ!どうして?」
「ごめんね、フランクリン。お母さんはわからないのよ」
「そうなの?じゃあお父さん教えて!」
そう言うとお父さんは準備が終わったばっかりの僕の頭を撫で回した。
僕はフードを深く被っていたからよく見え無かったけど、お父さんは少しだけ笑ってるような気がした。
「教えるのはいいけど、少し長くなるよ、外に出なくてもいいのか?」
それはまずい、お父さんが言う“少し長い話”はとっても長い。
一度聞かせてくれたとき。
話始めはお昼ご飯を食べてすぐぐらいだったのに、話が終わったときにはお母さんが晩御飯を作り始めていた。
そんなに長い話になってしまったら外に出る時間が減ってしまう、それだけはダメだ。
「それはダメ!お父さん、やっぱり速く外に行こう!」
そう言ったけれど、僕はある大事なことに気づいてしまった。
「お父さん、僕は靴を持ってないよ!靴を履かないと外に出ちゃいけないんでしょ?絵本に書いてあったよ?」
静かになった。僕はその静けさが嫌で嫌で俯いてしまいそうだった。そうするとお父さんは少しだけ真剣な声になり__
「フランクリン、両手を上げて」
そう言った。僕はお父さんの言う通り両手を上げた。
かぶりものが邪魔でちゃんと上げれていない。
「こうすればいい」
そう言ってお父さんは僕が上げた手に引っかけて、軽々と僕を持ち上げた。
「うわぁ!」
急に持ち上げられたから思わず大声を出してしまった。お父さんはそんな僕の声も気にせず右手で下を固定し左手を左肩にあてて抱っこをしてくれた。
「……靴なんかなくても、こうすれば外に出れるだろう?」
そう笑っている。お父さんの胸はとてもポカポカしていて気持ちが良かった。
折角外に出れるというのにこのまま寝てしまいそうだ。
「じゃあ、行って来るよ」
「ええ、気をつけてねあなた、フランクリン」
お父さんに抱っこをしてもらい。お母さんに手を振りながら外に出た。
「ほら、フランクリン、見てごらん」
僕はお父さんが言っている方向に顔を向けた。
「わぁ……!!」
__色んな物があった。
地面には白い物が敷かれているし目の前にはいっぱい人がいる。
「どうだ?凄いだろう」
「凄い!ねぇねぇ、あれはなに?これは?あれも僕初めて見た!」
「一つずつ、教えてあげるからな、取り敢えず歩こう!」
お父さんは歩きながら色んな事を教えてくれた。
地面の上に敷いてある白い物は『雪』という物で、お空から降って来た物だということ。
野菜やお肉や物がいっぱい置いてある家は『お店』と言うこと。
そして家とこの『お店』がいっぱいある所が『町』と言うらしい。
「お店って、なんであるの?自分達で作っちゃだめなの?」
「お店には簡単に作れない物もあるんだよ、フランクリンが好きなクリームも、お店から買ったものなんだ」
「そうなの!?じゃあとっても大事な物なんだね!!」
「あぁ、そうだよ」
僕はそれを聞いてお店と言うものがとてもキラキラして見えて来た。
暫く色んなことを教えて貰いながら進んでいると、山の上に大きな建物が見えた。周りの家の中で一番大きくて高い。
「お父さん!あの大きい建物は何?凄く高いよ!」
「あれは風車で、あそこには村長さんが住んでいるんだ」
「村長さんって誰?」
「……この村で1番凄い人の事を『村長』って言うんだよ、フランクリン」
「そうなの?お父さんより凄いの?」
「そうだよ、凄い人だ」
「お父さんより凄いなんて、僕も会ってみたいな」
「村長さんに簡単には会えないよ」
「そうなんだ!」
~~~
お父さんは歩き続けている、それにいつもよりよく話している。
何も喋っていない時がないぐらいにはずっと__
「ねぇ、お父さん、今日はいつもよりいっぱい話してるね!」
「フランクリンに色んなことを知って欲しいんだ、外にはまだまだいっぱい物があるからな」
そう言うお父さんは声は笑っていたけれど、お父さんの顔は、どんな表情をしているかわからなかった。
「そうだ、フランクリンに会って貰いたい人がいるんだよ、その人の家に行ってもいいか?」
「どんな人なの?」
「フランクリンに“サングラス”を作ってくれた人だよ!」
今度は間違いなく笑っている。
「本当!?僕会いたい!ありがとうって言わなくちゃ!」
「あぁ、一緒に言おう。それに__」
「それに?」
お父さんは僕の体を上げて空高くに上げた。
「お父さんより、本当に色んなことを知ってる人だ。色々教えてくれるかもしれない」
僕は急に体を上げられて少し驚いたけれどその言葉の意味がわかったときにとても嬉しくなった。
「じゃあ、なんでヤギにはツノがあるのかとか、クリームはどうやって作るのかとか。全部答えてくれるのかな!」
そう、お父さんは色んな物を教えてくれたけど、詳しいことは教えてくれなかった。『サングラスを作ってくれた人』は全部教えてくれるかもしれない。
「ああ、きっと答えてくれる。」
僕はお父さんに『サングラスを作ってくれた人』に関して色んな質問をした。
名前は、ゴッダードさんと言って、年齢はお父さんと同じで、好きな食べ物はシチューらしい。
僕が聞いたのはこれだけだったけど、お父さんは他にも色々教えてくれた。
知らない言葉がいっぱい出て来て聞き取れなかったけれど、お父さんはゴッダードさんのことを良く知っているみたいだ。
「ゴッダードさんの家はどこにあるの?」
「あともう少しだ、フランクリン、少し顔をお父さんの方に向けて」
「どうして?」
「走るからだよ、風で大事なサングラスを落としてしまったら大変だ!ゴッダードさんが悲しんでしまうよ!」
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