日本と皇國の幻争正統記・好色秘伝

坐久靈二

文字の大きさ
17 / 17
外伝『選良魂殺』

しおりを挟む
 一月後、たけづきる豪邸を訪れていた。
 あらまさ大将の紹介で、一人の貴人に助けを求めたのだ。
 初めは半信半疑で、戦々恐々としながら訪れたものだが、その最初の段階ですっかり相手に心を許してしまった彼女は、今では体がうずく度に連絡を入れ、慰めてもらっている。

「本日もわたしの様な者のために貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます……」

 づきは裸になり、身に着けていた服を全てれいに畳んだ上で床に額を擦り付けて挨拶をしていた。
 所謂いわゆる全裸土下座の振る舞いは、づきの方から志願したものだった。
 そんな彼女の前で寝台に腰掛けているのは、非常に肉付きの美しい妖艶なる黒髪の美女だった。

「顔を上げなさい」

 言われるがままに相手を見上げたづきに、夢見る程に美しい女のほほみが映った。
 その魅惑の瞳で見詰められているだけで、その鈴を転がす様な声を聞いているだけで、づきの心は天に昇る様な心地だった。

かみ殿下、どうか……どうかわたしのことをこころままに犯し尽くしてください。もう我慢出来ないんです。今回は一週間も耐え続けてっ……!」
「それは御気の毒でしたね。わたくしも出来る限りまえに寄り添ってやりたいのですが……」
「いいえ、貴女あなた様の様なかたわざわざわたしの為に御時間を割いて頂けること自体があまりのぎようこう! ただわたしの体がそれ以上に浅まし過ぎてっ……!」

 あらの紹介でづきすがった相手、それはこうこくの第一皇女・かみせいであった。
 立ち上がったかみは彫刻の様に見事な体格をしており、その迫力を間近で見上げるづきの胸は激しく打ち震える。
 もつとも、づきよろこばせるのはそれだけではない。
 かみの股間にそびつ異様なものが、づきの顔に大きな影を落としていた。

「ああ、いつ見てもすごい……! かみ殿下の……男なんかよりもはるかにりつな……逸物オチンポ様……」

 かみせい両性具有アンドロギュノスであり、しかもその逸物オチンポの大きさは大抵の男を優にしのぐのだ。
 それはもう、とうきようすけとも比べものにならないくらいに。
 はやづきちつとう男根ペニスの形やごうかんによって刻み付けられた感覚など何一つ覚えていない。
 とうに屈服したづきにとって、かみ逸物オチンポの前にはなおのこと平伏して当然だった。

「さあ、まずは御奉仕なさい」
「はい喜んで!」

 づきそんきよの姿勢となり、かみ逸物オチンポに手を添えてゆっくりと舌をわせる。
 そこには何一つ気取った仕草など無い。
 ただただ逸物オチンポへの敬意もつて丁寧に奉仕しようという意思があるばかりである。

「そうです、上手ですよ。まえは本当に物覚えが良いですね」
「ありがとうございます! ありがとうございます!」

 づきにとって何が救いなのかというと、圧倒的逸物オチンポ故に世の男に味わわされた汎ゆる男根ペニスの記憶を全て上書きされてしまったということが一つ。
 だが何より、かみそもそも住む世界が違う圧倒的上位の存在なのだから、どれだけみっともなくびようとも当然の仕草でしかないというのが大きい。
 要するに、自己けんを覚えることなく心的外傷トラウマが疼くままに痴態を演じることが出来るのだ。
 またその上で、屈服の相手が男ではないというのもある。

「さあ、そろそろくわえなさい」
「はい!」

 づきかみ逸物オチンポを口に含むと、自ら息が出来ない程に喉の奥までんだ。
 両手は股の前へと持っていく、蹲踞と併せて犬のお座りの様な姿である。

「そうそう、まえはこれが好きでしたね」

 かみはそう言うと、しためずりをしてづきの頭を両手でつかんだ。
 そしてづきの頭を前後させる。

「モゴッッ!? ムゴッ!! ンゴッ!! フゴォーーッッ!!」
「こうやって、乱暴に苦しくされるのがたまらないんですよねぇ!」

 かみは既にづきの業を知り尽くしていた。
 その証拠に、づきの股ぐらからは愛液がなく流れ落ちている。
 それはさながら、うれしさのあまり小便を漏らす雌犬の様だ。

「良いですよ。まえの喉は具合が良い。わたくし逸物オチンポの形にんできています。御褒美にこのまま一発出してしまいましょうか」

 来る、喉の奥に熱い精液が出される。
 屈服の証がぞうの奥へと染み渡るあの感覚が。
 今ではそれは、求めてまない甘美な苦痛と屈辱である。

(出してください! わたし貴女あなた様の濃ゆい精液で殺してください! 胃も肺も、全部白く埋め尽くして!)

 づきのうに断続的な火花が散る。
 既に軽く絶頂していた。
 このまま死んでしまえばさぞ滑稽なことだろう――その期待が波を打ちながら上昇し、何度も絶頂のいきかすめていた。

(殺してっ! 殺してっ! 殺してっ! 殺してっ!)

 かみきようじん逸物オチンポが脈打ち、我慢汁をづきの胃に流し込み続けている。
 間も無く子種も吐き出されるだろう。
 づきは涙と鼻汁とよだれ、そして愛液を垂れ流しながらその瞬間をびる。

「ほぉら、受け止めなさい!」
「ゴボォォッッ!?」

 かみ逸物オチンポが激しく脈打ち、強烈な匂いを放つ白濁の凝膠ゲルづきの喉から胃へと容赦無く流し込まれる。
 その瞬間、づきもまた激しく絶頂して股から愛液を噴水の様にらした。

「ふふ、なんとまあ端たない……」

 かみづきの口から逸物オチンポを引き抜いた。
 づきは必死できを抑え、意識を保ち続ける。
 虜囚だった頃ならば既に気を失っていたであろうが、今ではすっかりこのような行為にも慣れてしまっていた。

「本当、まえのお漏らし癖はひどくなる一方ですね」
「あああ申し訳御座いません! すぐに綺麗にお掃除いたします!」

 づきは機敏な動きで床にこぼれた愛液へと舌を伸ばす。
 いや、この匂いは小便も混じっているだろう。
 だが今や、それをめ取るのにいささかのためいも無い。
 犬の様な仕草もすっかり板に付いてしまっている。

「後始末を自分から率先して行うのは良い心懸けです。なかなかの出来るものではありません。崇高な忠誠心に感動すら覚えますね」
「はい! わたし貴女あなた様の忠実な雌便器です!」
「偉いですよ。そのまま続けなさい。隅々まで丁寧に舐め尽くすのです」

 づきは考える。

 この御方に出会うまでは、欲望と衝動には希死念慮が付き物だった。
 自分のありたい姿と現実の自分の姿があまりにもかけ離れていて、それに耐えかねて心が悲鳴を上げていたのだ。
 だがこの御方の前では、自分など虫螻蛄けらで構わない。
 どれだけ醜態と痴態をさらしても、どれだけ苦痛と屈辱に塗れても、屈服して当然の相手の前では理想と現実の差異など誤差でしかないのだ。

(救われる、わたしの魂が救済される……!)

 かみせいこそは、自分が出会った中で最も崇高なる存在。
 彼女が連なるこうこくという国家に仕える道を選んだことは、結果的に間違いでなくなった。

「綺麗になりましたね。素晴らしい」
「ありがとうございます!」
「では、のぞみ通り犯してやりましょうか。寝台ベツドで入れて欲しい体勢を取りなさい」
「はい! 是非にお願いいたします!」

 づき寝台ベツドの上であおけになり、膝を抱えて大きく股をひろげた。
 好きな体位は正常位だ。
 巨大な逸物オチンポで激しく膣をえぐられ、子宮を殴られながらも、かみの揺れる乳房を仰ぎ見ながら女の柔肌を感じていられるからだ。

「では、入れますよ。力を抜きなさい」
「はい。柔らかくてトロトロの肉便器になります……」

 既に愛液があふれんばかりにれているづきの秘部は、かみ逸物オチンポを待ち焦がれていた。
 そんな彼女の中に、かみは一気に逸物オチンポを突き入れる。

「おほォォッ!?」
「さあ、覚悟は良いですね? 気が済むまで犯し尽くしてあげます!」
「ふごぉォッッ!! っぉんぉおっおっおっふんごッッ!! んぁあぉおおっっあっぎっぶぎぃっ!! おぉおおおおーっっ!! んほっほっほっおッおッほおオオオオオーッッ!! おごごごぉぉぉっ!!」
「凄い声ですねえ! 今まで色々な男や女を抱いてきましたが、ここまで激しくく相手は初めてですよ! これほどまでに悦ばれるとは、支配者みように尽きるというものです! さあ、まえが大好きなこれ、いつも通りしてあげますよ!」

 かみの両手がづきの首に掛かった。

(来た!! 首絞め来た!! 犯し殺してもらえる!! 天まで昇る最強絶頂させてもらえる!! 首を抑えられただけでもう結構イッちゃってる!! 最高!! 最高なの!! 死んじゃうの!! 死んじゃうのが良いのぉぉぉぉぉッッ!!)

 人知を超えた激しい突きがづきを一気に危険な絶頂へと押し上げていく。
 肉が肉に打ち付けられる激しい打音が、やがて水音に埋もれていく。
 愛液を撒き散らしながら、その瞬間に向けてづきの波は高まりに高まっていく。

「ほぉら、出しますよ! しつかり受け止めなさい!」

 かみ逸物オチンポが激しく脈打ち、二回目とは思えぬ程の精液がづきの子宮に注ぎ込まれる。
 隷属の証が臓腑に染み渡るこの感覚も、づきの絶頂をより高める。

(イグッ!! イグイグ逝グ逝グ逝んグウウウウウウッッッ!!)

 づきけいれんしながらこの世のものとは思えぬ絶頂を迎え、天の羽衣に包まれる様な余韻の中で意識を失った。

かみ殿下、わたしは選ばれた人間なんですよ。それなのにみんながわたしに嫉妬して、ってたかって地の獄に閉じ込めておこうと躍起になるんです。酷いでしょう? 国家の大損失だと思いませんか? どいつもこいつもみんな国賊なんです。貴女あなた様だけがわたしを褒めてくださる。貴女あなた様だけがわたしを正しく評価してくださる。女だって人の上に立って良いんですよね? 女だって天に昇って、はるかな高みから人を見下ろして良いんですよね? 今のわたしには貴女あなた様が全てです。あ、一応はた男爵とあら大将には感謝しておかないと。わたしだって人を正しく評価出来るんですから。わたしって偉いでしょう? もっと褒めてください。もっと評価してください。わたし、間違ってないですよね? 逸物オチンポ様最高! 自分で選んだ人生最高! 大好きです、かみ殿下。かみ殿下! かみ殿下! わたし貴女あなた様の忠実な雌肉便器でぇす!)

 たけづきこうどうしゅとうに入ったのはその一週間後のことだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...