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第一章の登場人物・用語集
登場人物 その一
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主要人物
⦿岬守 航
・生年月日:西暦2004年(皇紀2664年)11月19日(第一章開始時21歳)
・身長:177センチ
・体重:70キロ
・血液型:AB(Rh-)
・外見的特徴:茶髪・童顔美形
・一人称:僕(通常時)・俺(激怒時・その他極限まで感情が昂ぶっている時)
・好きなもの:麗真魅琴・海
・嫌いなもの:父親・麗真魅琴に言い寄る男・テロリズム
・特技:家事全般・機械操縦
・趣味:漫画集め・ツーリング
・術識神為:過去使用した道具を武器として形成する……?
・登場:第一話『轟臨』
ごく普通の大学生。
幼馴染の麗真魅琴に対して、幼少期に叩きのめされた経験からの劣等感と、母親からネグレクトを受けて世話になった経験からの慕情が混在した恋心を抱いている。
恋心を自覚してから十年近く告白出来ずにいるヘタレだが、ストーカー気質で嫉妬深く、おまけに若干マゾの気まである。
やる時はやる男であり、高校時代に学校がテロリストの占拠を受けた際は一人で立ち向かって撃退している。
不当な暴力に脅かされた人を無意識に助けようしてしまうお人好しで、その性格が祟ってトラブルに遭うことも少なくない。
深夜の海浜公園でカップルが武装戦隊・狼ノ牙に拉致されかかっていたところを助けたが、自分が拉致されてしまった(顔に書かれた番号はⅣ)。
狼ノ牙の新入隊員としての訓練を受けるが協力する気は無く、脱出しようと画策したことから日本国と神聖大日本皇國を取り巻く一連の事件に深く関わっていく。
皇國で使用される特殊な力「神為」の扱いに関しては複数の人物から「才能が無い」と酷評されているが、巨大ロボット「為動機神体」の操縦に関しては驚異的な才覚を示す。
屋渡倫駆郎との決戦で術識神為に覚醒し、超級為動機神体の光線砲を使った戦い方を見出した。
諦めの悪さ、折れないハートは天下一品。
⦿麗真 魅琴
・生年月日:西暦2004年(皇紀2664年)6月28日(第一章開始時21歳)
・身長:166センチ
・スリーサイズ:B88・W55・H88
・血液型:AB(cis)
・外見的特徴:黒髪ロングストレート・切れ長の目・クールビューティ
・一人称:私
・好きなもの:あんぱん・白兎・???
・嫌いなもの:酒(酒癖が悪い為)
・特技:大抵のことを一流に熟せる
・趣味:神社参拝
・術識神為:不明
・登場:第一話『轟臨』
謎に満ちた、岬守航の幼馴染の美女。
幼少期に航と出会った際にセクハラを受け、勢い余って半殺しにしたが、後に和解。
以来、十五年に亘って友好関係を維持しているが、最近は若干距離を置こうとしている節がある。
航の他にも、久住双葉や虎駕憲進と親交を深めたことがある。
また、根尾弓矢とも旧い知り合いであるらしい。
基本的に航のことは揶揄いつつもクールに遇っているが、若干天然気味なところがあり、漫才の様な遣り取りをすることも屡々。
酷薄に見えて意外と世話焼きで、母親からネグレクトを受けた航に自家の家事を手伝わせて家族ぐるみで助けたことがある。
母親は防衛大臣兼国家公安委員長の皇奏手。
父方の親族には秘密政治結社「崇神會」と関わりが仄めかされ、皇國の事情についても知っている風であったりと、旧い付き合いの航ですら掴み切れていない陰の事情が見え隠れしている。
凄まじい健啖家だが、大好物のあんぱんだけは一個食べれば満足する。
一切の神為を使わず、超級為動機神体を素手で解体するほどの常軌を逸した戦闘能力の持ち主。
周囲の人間を傷付ける者に対しては冷酷かつ残忍な一面を見せることも。
⦿⦿
拉致被害者
⦿二井原 雛火
・生年月日:西暦2011年(皇紀2671年)3月3日(第一章開始時15歳)
・身長:152センチ
・スリーサイズ:B99・W61・H96
・血液型:B
・外見的特徴:大きくて丸い目・童顔
・一人称:私
・好きなもの:アニメ
・嫌いなもの:わからない
・特技:声真似(声優になるのが夢)
・趣味:愛犬と遊ぶこと
・術識神為:不明
・登場:第四話『理不尽』
・退場:第四話『理不尽』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人で、最年少(顔に書かれた番号はⅠ)。
天真爛漫な性格で、拉致被害者同士の自己紹介を提案し、真っ先に名告りを上げた。
その後、建屋の崩落で崖底に転落し、帰らぬ人となる。
登場こそ僅かだが、航達の行く道の所々で彼女の存在に度々言及されている。
⦿虻球磨 新兒
・生年月日:西暦2005年(皇紀2665年)9月17日(第一章開始時20歳)
・身長:183センチ
・体重:85キロ
・血液型:B
・外見的特徴:金髪・日焼け肌
・一人称:俺
・好きなもの:家族(特に妹)
・嫌いなもの:家族を侮辱されること
・特技:誰にでもフランクに接する
・趣味:格闘技鑑賞・ツーリング
・術識神為:周囲の水分を凝固させ、ダイヤモンドに匹敵する硬度の氷を腕に纏う
・登場:第四話『理不尽』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅡ)。
嘗ては喧嘩に明け暮れる「関東三大粗大塵」と称される手の付けられない不良だったが、現在では足を洗って真当に生きるべく高校に通っている。
航とは公転館で相部屋となった好で親しくなるが、非常にズボラかつ図々しい性格でそこには苦言を呈されている。
喧嘩で培った戦闘勘はかなりのものだが、神為の才覚は航に次いで乏しく、彼ら二人と繭月百合菜を合わせて屋渡倫駆郎からは「三莫迦」と評された。
但し、動体視力を始めとした眼の良さは航達の中でも随一。
妹のことを溺愛しており、何かにつけて話題にしたがる。
また、彼が喧嘩をしていたのは大抵妹がらみである。
荒れていた自分を見棄てなかった家族に恩義を感じており、彼らの為にも真人間になろうとしていたが、雲野研究所で鍛冶谷群護と戦闘した際に鍛冶谷の指示で鏖にされていたことが発覚し、激昂して術識神為に覚醒する。
⦿久住 双葉
・生年月日:西暦2005年(皇紀2665年)1月10日(第一章開始時21歳)
・身長:150センチ
・スリーサイズ:B77・W55・H78
・血液型:A
・外見的特徴:黒髪ボブ・眼鏡(神為で視力が上がってからは着用していない)
・一人称:私
・好きなもの:友達との談笑・銀杏並木
・嫌いなもの:古臭い価値観(特に男尊女卑)・公の為に個を犠牲にすること
・特技:イラスト
・趣味:漫画コレクション
・術識神為:植物を生成する
・登場:第二話『閑話の談笑』
岬守航・麗真魅琴の高校時代の友人。
一学年の頃からクラスでいじめを受けており、進級に伴うクラス替えによって航・魅琴と一緒になった際に助けられて以来親しくなった。
航と魅琴の関係が進展するように応援していたが、自身も航に密かな想いを抱いていた節がある。
高校卒業後は次第に疎遠になってしまっていたが、彼女もまた拉致被害者となったことで再会する(顔に書かれた番号はⅢ)。
大人しい性格の反面、意外と遠回しに棘を含んだ発言をすることがあり、虎駕憲進とはよく衝突する。
公転館で相部屋となった椿陽子と親交を深めるが、脱出時に陽子が狼ノ牙の内通者だと発覚してショックを受ける。
意外にも神為の才能はそれなりで、虎駕に続いて術識神為に覚醒している上、雲野研究所ではその能力に尚も伸び代を窺わせている。
戦闘に関しては攻防両面で不安が否めないものの、屋渡倫駆郎との決戦では懸命な補助で生存に貢献している。
⦿虎駕 憲進
・生年月日:西暦2004年(皇紀2664年)5月3日(第一章開始時22歳)
・身長:175センチ
・体重:65キロ
・血液型:A
・外見的特徴:神経質そうな痩せ型
・一人称:俺
・好きなもの:法律(弁護士を志していた)
・嫌いなもの:左翼・売国奴
・特技:これといって浮かばない
・趣味:愛国政治活動
・術識神為:ダイヤモンド以上の硬度を誇る鏡の障壁を生成する
・登場:第三話『事態急変』
岬守航・麗真魅琴の中学時代の友人で、大学入学後に再会した。
弁護士を目指す法学部生だったが、右翼的な政治思想に傾倒し大学を一年留年してしまっている。
彼もまた、航達と一緒に拉致されてしまった(顔に書かれた番号はⅤ)。
裁判で判決が確定していない折野菱を頑なに犯罪者呼ばわりしなかったり、その折野の見張り時間を律儀に守ったり、「妙なところで真面目」と評される融通の利かない性格をしている。
久住双葉とは反りが合わず、事あるごとに衝突している。
神為の才能にはそれなりに恵まれており、術識神為は攻防両面で高い能力を誇る。
反面、戦いに関する覚悟が不十分なきらいがあり、羆を相手取るのを躊躇ってしまったり、土生十司暁に重傷を負わせて動揺してしまったりと、精神面では弱さが見られる。
中学生の頃、自殺した親友に掛けられた冤罪を晴らした経験が汎ゆる面で彼の原点となっている。
⦿椿 陽子→「武装戦隊・狼ノ牙」の当該項目を参照
⦿繭月 百合菜
・生年月日:西暦1996年(皇紀2656年)9月7日(第一章開始時29歳)
・身長:160センチ
・スリーサイズ:B84・W59・H82
・血液型:B
・外見的特徴:ウェーブのかかった長い髪
・一人称:私
・好きなもの:ヴィジュアル系バンド・子供・死体
・嫌いなもの:嗜好が歪んでいる自分自身
・特技:プロジェクトの音頭取り
・趣味:音楽鑑賞
・術識神為:焔の翼で空を飛び、燃える結晶弾を射出する
・登場:第四話『理不尽』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅦ)。
航と同じく屋渡倫駆郎に拉致されたが、その際に恋人を殺された為、意気消沈して生きる気力を失ってしまっていた。
更に、歳の離れた弟との間に覚えてしまった情欲により、近親愛・小児性愛・死体性愛の三重苦を自覚してから、自身の内面に対して嫌悪感を覚えてしまっている。
この様な事情から岬守航・虻球磨新兒と並んで神為の発達が遅く、屋渡から「三莫迦」と評され、彼女は特に強い辱めを受けた。
折野菱には好意を寄せられ、真当に生きてきたのなら卑下する必要は無いと諭される。
その後、雲野兎黄泉から弟の霊魂に恨まれてはいないと報され、自分自身を受け容れることができた。
屋渡との決戦で遂に術識神為に覚醒し、仲間達との連携であと一歩のところまで追い詰めた。
⦿折野 菱
・生年月日:西暦1995年(皇紀2655年)1月30日(第一章開始時31歳)
・身長:191センチ
・体重:82キロ
・血液型:O
・外見的特徴:不健康な強面
・一人称:俺
・好きなもの:殺人
・嫌いなもの:悪事の言い訳に正義や弱者性を唱える奴
・特技:他人の本性を見抜くこと
・趣味:無し(逃亡で精一杯の為)
・術識神為:掌で触れたものを罅割って破壊する
・登場:第四話『理不尽』
・退場:第十九話『惡の華』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅧ)。
七人殺した殺人犯であり、裁判では死刑を求刑されていたが、隙を見て逃亡したところを拉致された。
自分なりの悪の美学を持っており、「悪人は悪を自認すべし」と考えている為、正義の革命家を気取る狼ノ牙のことは気に入らないと思っている。
逆に、善良に生きているにも拘わらず自分を悪人だと思っている繭月百合菜に対しては彼女の考え方を否定している。
航達と一緒に脱走する際に椿陽子の内通を炙り出すも、交戦になり重傷を負う。
その後は一人皇國へ逃亡する為に独自に企みを巡らせ、トリックスター的な暗躍を見せる。
土生十司暁との交戦で相打ちになり、拉致被害者で二人目の死者となる。
繭月百合菜には密かに思いを寄せていた。
⦿雲野 幽鷹
・生年月日:西暦2008年(皇紀2668年)4月4日(第一章開始時18歳)
・身長:135センチ
・体重:30キロ
・血液型:Oh
・外見的特徴:桜色の髪
・一人称:僕
・好きなもの:妹・優しい年上の人
・嫌いなもの:怖い人
・特技:無し(長年眠っていた為)
・趣味:無し(長年眠っていた為)
・術識神為:無し(巨大な神為を他者に貸し与えることが出来る)
・登場:第十九話『惡の華』
⦿雲野 兎黄泉
・生年月日:西暦2008年(皇紀2668年)4月4日(第一章開始時十八歳)
・身長:122センチ
・スリーサイズ:B58・W49・H64
・血液型:Oh
・外見的特徴:桜色の髪
・一人称:兎黄泉・私(親密でない相手に対して)
・好きなもの:兄・頼りになる人
・嫌いなもの:辛いもの(カレーは甘口しか食べられない)
・特技:無し(長年眠っていた為)
・趣味:無し(長年眠っていた為)
・術識神為:無し(巨大な神為を他者に貸し与えることが出来る)
・登場:第十九話『惡の華』
岬守航達とは別に狼ノ牙に攫われ、何者かのクローンに体を入れ替えられた双子の兄妹で、一卵性双生児。
雲野研究所で研究素材にされていたところを航達に救出された。
兄・幽鷹は口下手で、他者との意思疎通は主に妹・兎黄泉が行う。
本来の年齢は十八歳だが、ずっと眠ったままだった影響で精神的に幼く、新しい体の外見と相俟って十歳以下にしか見えない。
強大な神為を持っており、本人達は戦えないが神為を他者に貸し与える能力を持つ。
幽鷹は一日三回神為を貸すと眠ってしまい、兎黄泉は眠らないが一回のみ神為を貸せる。
⦿岬守 航
・生年月日:西暦2004年(皇紀2664年)11月19日(第一章開始時21歳)
・身長:177センチ
・体重:70キロ
・血液型:AB(Rh-)
・外見的特徴:茶髪・童顔美形
・一人称:僕(通常時)・俺(激怒時・その他極限まで感情が昂ぶっている時)
・好きなもの:麗真魅琴・海
・嫌いなもの:父親・麗真魅琴に言い寄る男・テロリズム
・特技:家事全般・機械操縦
・趣味:漫画集め・ツーリング
・術識神為:過去使用した道具を武器として形成する……?
・登場:第一話『轟臨』
ごく普通の大学生。
幼馴染の麗真魅琴に対して、幼少期に叩きのめされた経験からの劣等感と、母親からネグレクトを受けて世話になった経験からの慕情が混在した恋心を抱いている。
恋心を自覚してから十年近く告白出来ずにいるヘタレだが、ストーカー気質で嫉妬深く、おまけに若干マゾの気まである。
やる時はやる男であり、高校時代に学校がテロリストの占拠を受けた際は一人で立ち向かって撃退している。
不当な暴力に脅かされた人を無意識に助けようしてしまうお人好しで、その性格が祟ってトラブルに遭うことも少なくない。
深夜の海浜公園でカップルが武装戦隊・狼ノ牙に拉致されかかっていたところを助けたが、自分が拉致されてしまった(顔に書かれた番号はⅣ)。
狼ノ牙の新入隊員としての訓練を受けるが協力する気は無く、脱出しようと画策したことから日本国と神聖大日本皇國を取り巻く一連の事件に深く関わっていく。
皇國で使用される特殊な力「神為」の扱いに関しては複数の人物から「才能が無い」と酷評されているが、巨大ロボット「為動機神体」の操縦に関しては驚異的な才覚を示す。
屋渡倫駆郎との決戦で術識神為に覚醒し、超級為動機神体の光線砲を使った戦い方を見出した。
諦めの悪さ、折れないハートは天下一品。
⦿麗真 魅琴
・生年月日:西暦2004年(皇紀2664年)6月28日(第一章開始時21歳)
・身長:166センチ
・スリーサイズ:B88・W55・H88
・血液型:AB(cis)
・外見的特徴:黒髪ロングストレート・切れ長の目・クールビューティ
・一人称:私
・好きなもの:あんぱん・白兎・???
・嫌いなもの:酒(酒癖が悪い為)
・特技:大抵のことを一流に熟せる
・趣味:神社参拝
・術識神為:不明
・登場:第一話『轟臨』
謎に満ちた、岬守航の幼馴染の美女。
幼少期に航と出会った際にセクハラを受け、勢い余って半殺しにしたが、後に和解。
以来、十五年に亘って友好関係を維持しているが、最近は若干距離を置こうとしている節がある。
航の他にも、久住双葉や虎駕憲進と親交を深めたことがある。
また、根尾弓矢とも旧い知り合いであるらしい。
基本的に航のことは揶揄いつつもクールに遇っているが、若干天然気味なところがあり、漫才の様な遣り取りをすることも屡々。
酷薄に見えて意外と世話焼きで、母親からネグレクトを受けた航に自家の家事を手伝わせて家族ぐるみで助けたことがある。
母親は防衛大臣兼国家公安委員長の皇奏手。
父方の親族には秘密政治結社「崇神會」と関わりが仄めかされ、皇國の事情についても知っている風であったりと、旧い付き合いの航ですら掴み切れていない陰の事情が見え隠れしている。
凄まじい健啖家だが、大好物のあんぱんだけは一個食べれば満足する。
一切の神為を使わず、超級為動機神体を素手で解体するほどの常軌を逸した戦闘能力の持ち主。
周囲の人間を傷付ける者に対しては冷酷かつ残忍な一面を見せることも。
⦿⦿
拉致被害者
⦿二井原 雛火
・生年月日:西暦2011年(皇紀2671年)3月3日(第一章開始時15歳)
・身長:152センチ
・スリーサイズ:B99・W61・H96
・血液型:B
・外見的特徴:大きくて丸い目・童顔
・一人称:私
・好きなもの:アニメ
・嫌いなもの:わからない
・特技:声真似(声優になるのが夢)
・趣味:愛犬と遊ぶこと
・術識神為:不明
・登場:第四話『理不尽』
・退場:第四話『理不尽』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人で、最年少(顔に書かれた番号はⅠ)。
天真爛漫な性格で、拉致被害者同士の自己紹介を提案し、真っ先に名告りを上げた。
その後、建屋の崩落で崖底に転落し、帰らぬ人となる。
登場こそ僅かだが、航達の行く道の所々で彼女の存在に度々言及されている。
⦿虻球磨 新兒
・生年月日:西暦2005年(皇紀2665年)9月17日(第一章開始時20歳)
・身長:183センチ
・体重:85キロ
・血液型:B
・外見的特徴:金髪・日焼け肌
・一人称:俺
・好きなもの:家族(特に妹)
・嫌いなもの:家族を侮辱されること
・特技:誰にでもフランクに接する
・趣味:格闘技鑑賞・ツーリング
・術識神為:周囲の水分を凝固させ、ダイヤモンドに匹敵する硬度の氷を腕に纏う
・登場:第四話『理不尽』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅡ)。
嘗ては喧嘩に明け暮れる「関東三大粗大塵」と称される手の付けられない不良だったが、現在では足を洗って真当に生きるべく高校に通っている。
航とは公転館で相部屋となった好で親しくなるが、非常にズボラかつ図々しい性格でそこには苦言を呈されている。
喧嘩で培った戦闘勘はかなりのものだが、神為の才覚は航に次いで乏しく、彼ら二人と繭月百合菜を合わせて屋渡倫駆郎からは「三莫迦」と評された。
但し、動体視力を始めとした眼の良さは航達の中でも随一。
妹のことを溺愛しており、何かにつけて話題にしたがる。
また、彼が喧嘩をしていたのは大抵妹がらみである。
荒れていた自分を見棄てなかった家族に恩義を感じており、彼らの為にも真人間になろうとしていたが、雲野研究所で鍛冶谷群護と戦闘した際に鍛冶谷の指示で鏖にされていたことが発覚し、激昂して術識神為に覚醒する。
⦿久住 双葉
・生年月日:西暦2005年(皇紀2665年)1月10日(第一章開始時21歳)
・身長:150センチ
・スリーサイズ:B77・W55・H78
・血液型:A
・外見的特徴:黒髪ボブ・眼鏡(神為で視力が上がってからは着用していない)
・一人称:私
・好きなもの:友達との談笑・銀杏並木
・嫌いなもの:古臭い価値観(特に男尊女卑)・公の為に個を犠牲にすること
・特技:イラスト
・趣味:漫画コレクション
・術識神為:植物を生成する
・登場:第二話『閑話の談笑』
岬守航・麗真魅琴の高校時代の友人。
一学年の頃からクラスでいじめを受けており、進級に伴うクラス替えによって航・魅琴と一緒になった際に助けられて以来親しくなった。
航と魅琴の関係が進展するように応援していたが、自身も航に密かな想いを抱いていた節がある。
高校卒業後は次第に疎遠になってしまっていたが、彼女もまた拉致被害者となったことで再会する(顔に書かれた番号はⅢ)。
大人しい性格の反面、意外と遠回しに棘を含んだ発言をすることがあり、虎駕憲進とはよく衝突する。
公転館で相部屋となった椿陽子と親交を深めるが、脱出時に陽子が狼ノ牙の内通者だと発覚してショックを受ける。
意外にも神為の才能はそれなりで、虎駕に続いて術識神為に覚醒している上、雲野研究所ではその能力に尚も伸び代を窺わせている。
戦闘に関しては攻防両面で不安が否めないものの、屋渡倫駆郎との決戦では懸命な補助で生存に貢献している。
⦿虎駕 憲進
・生年月日:西暦2004年(皇紀2664年)5月3日(第一章開始時22歳)
・身長:175センチ
・体重:65キロ
・血液型:A
・外見的特徴:神経質そうな痩せ型
・一人称:俺
・好きなもの:法律(弁護士を志していた)
・嫌いなもの:左翼・売国奴
・特技:これといって浮かばない
・趣味:愛国政治活動
・術識神為:ダイヤモンド以上の硬度を誇る鏡の障壁を生成する
・登場:第三話『事態急変』
岬守航・麗真魅琴の中学時代の友人で、大学入学後に再会した。
弁護士を目指す法学部生だったが、右翼的な政治思想に傾倒し大学を一年留年してしまっている。
彼もまた、航達と一緒に拉致されてしまった(顔に書かれた番号はⅤ)。
裁判で判決が確定していない折野菱を頑なに犯罪者呼ばわりしなかったり、その折野の見張り時間を律儀に守ったり、「妙なところで真面目」と評される融通の利かない性格をしている。
久住双葉とは反りが合わず、事あるごとに衝突している。
神為の才能にはそれなりに恵まれており、術識神為は攻防両面で高い能力を誇る。
反面、戦いに関する覚悟が不十分なきらいがあり、羆を相手取るのを躊躇ってしまったり、土生十司暁に重傷を負わせて動揺してしまったりと、精神面では弱さが見られる。
中学生の頃、自殺した親友に掛けられた冤罪を晴らした経験が汎ゆる面で彼の原点となっている。
⦿椿 陽子→「武装戦隊・狼ノ牙」の当該項目を参照
⦿繭月 百合菜
・生年月日:西暦1996年(皇紀2656年)9月7日(第一章開始時29歳)
・身長:160センチ
・スリーサイズ:B84・W59・H82
・血液型:B
・外見的特徴:ウェーブのかかった長い髪
・一人称:私
・好きなもの:ヴィジュアル系バンド・子供・死体
・嫌いなもの:嗜好が歪んでいる自分自身
・特技:プロジェクトの音頭取り
・趣味:音楽鑑賞
・術識神為:焔の翼で空を飛び、燃える結晶弾を射出する
・登場:第四話『理不尽』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅦ)。
航と同じく屋渡倫駆郎に拉致されたが、その際に恋人を殺された為、意気消沈して生きる気力を失ってしまっていた。
更に、歳の離れた弟との間に覚えてしまった情欲により、近親愛・小児性愛・死体性愛の三重苦を自覚してから、自身の内面に対して嫌悪感を覚えてしまっている。
この様な事情から岬守航・虻球磨新兒と並んで神為の発達が遅く、屋渡から「三莫迦」と評され、彼女は特に強い辱めを受けた。
折野菱には好意を寄せられ、真当に生きてきたのなら卑下する必要は無いと諭される。
その後、雲野兎黄泉から弟の霊魂に恨まれてはいないと報され、自分自身を受け容れることができた。
屋渡との決戦で遂に術識神為に覚醒し、仲間達との連携であと一歩のところまで追い詰めた。
⦿折野 菱
・生年月日:西暦1995年(皇紀2655年)1月30日(第一章開始時31歳)
・身長:191センチ
・体重:82キロ
・血液型:O
・外見的特徴:不健康な強面
・一人称:俺
・好きなもの:殺人
・嫌いなもの:悪事の言い訳に正義や弱者性を唱える奴
・特技:他人の本性を見抜くこと
・趣味:無し(逃亡で精一杯の為)
・術識神為:掌で触れたものを罅割って破壊する
・登場:第四話『理不尽』
・退場:第十九話『惡の華』
岬守航と一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅧ)。
七人殺した殺人犯であり、裁判では死刑を求刑されていたが、隙を見て逃亡したところを拉致された。
自分なりの悪の美学を持っており、「悪人は悪を自認すべし」と考えている為、正義の革命家を気取る狼ノ牙のことは気に入らないと思っている。
逆に、善良に生きているにも拘わらず自分を悪人だと思っている繭月百合菜に対しては彼女の考え方を否定している。
航達と一緒に脱走する際に椿陽子の内通を炙り出すも、交戦になり重傷を負う。
その後は一人皇國へ逃亡する為に独自に企みを巡らせ、トリックスター的な暗躍を見せる。
土生十司暁との交戦で相打ちになり、拉致被害者で二人目の死者となる。
繭月百合菜には密かに思いを寄せていた。
⦿雲野 幽鷹
・生年月日:西暦2008年(皇紀2668年)4月4日(第一章開始時18歳)
・身長:135センチ
・体重:30キロ
・血液型:Oh
・外見的特徴:桜色の髪
・一人称:僕
・好きなもの:妹・優しい年上の人
・嫌いなもの:怖い人
・特技:無し(長年眠っていた為)
・趣味:無し(長年眠っていた為)
・術識神為:無し(巨大な神為を他者に貸し与えることが出来る)
・登場:第十九話『惡の華』
⦿雲野 兎黄泉
・生年月日:西暦2008年(皇紀2668年)4月4日(第一章開始時十八歳)
・身長:122センチ
・スリーサイズ:B58・W49・H64
・血液型:Oh
・外見的特徴:桜色の髪
・一人称:兎黄泉・私(親密でない相手に対して)
・好きなもの:兄・頼りになる人
・嫌いなもの:辛いもの(カレーは甘口しか食べられない)
・特技:無し(長年眠っていた為)
・趣味:無し(長年眠っていた為)
・術識神為:無し(巨大な神為を他者に貸し与えることが出来る)
・登場:第十九話『惡の華』
岬守航達とは別に狼ノ牙に攫われ、何者かのクローンに体を入れ替えられた双子の兄妹で、一卵性双生児。
雲野研究所で研究素材にされていたところを航達に救出された。
兄・幽鷹は口下手で、他者との意思疎通は主に妹・兎黄泉が行う。
本来の年齢は十八歳だが、ずっと眠ったままだった影響で精神的に幼く、新しい体の外見と相俟って十歳以下にしか見えない。
強大な神為を持っており、本人達は戦えないが神為を他者に貸し与える能力を持つ。
幽鷹は一日三回神為を貸すと眠ってしまい、兎黄泉は眠らないが一回のみ神為を貸せる。
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