日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第二章の登場人物・用語集

登場人物 その四

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 そうせんたいおおかみきば

⦿どうじょう ふとし

・生年月日:皇紀2635年 (西暦1975年)4月29日 (第二章開始時51歳)
じゅつしきしん:不明
・登場:幕間二『どくものたち

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の一人であり、組織を束ねる首魁「しゆりようДデー」を名乗っている。
 また、ヤシマ政府の首魁だったどうじょうきみの孫であり、同時に椿つばきようどうじようかげの父親でもある。
 加特力カトリックの神父を思わせる初老の男だが、日本人を「いぬの民族」と蔑む差別主義者であり、また日本人を拉致する、実の息子を人質に取り娘に犯罪行為を手伝わせるなど、数々の非道を厭わない卑劣漢。
 更に、はたにとっては姉のを洗脳して犯罪者に仕立て上げた挙げ句犬死にさせた仇となるところだった。

 わたりりんろうのやらかしによってとうえいがんの生産設備、ちようきゆうどうしんたい・ミロクサーヌ改、同・ガルバケーヌ改、はつしゆう土生はぶあき、同・じがむらもりくも研究所、くも兄妹を失い、組織が大打撃を受けて悲嘆に暮れていた。
 そのけじめとして、彼もまたわたる達を抹殺すべく娘息子やはっしゅうはなたまを派遣した。
 自分達の代での革命を諦めていたが、首領補佐のおとせいに唆されて何やら動き出そうとしている。


⦿はな たま

・生年月日:皇紀2654年 (西暦1994年)12月30日 (第二章開始時31歳)
・身長:169センチ
・三位寸法:胸89・胴61・腰90
・血液型:A
・外見的特徴:ピンクラメのボディコンスーツ
・一人称:わたし
・好きなもの:焙じ茶
・嫌いなもの:貴族・わたりりんろう
・特技:鞭
・趣味:ダンス
じゅつしきしん:腕を毒の鞭に変化させる
・登場:幕間二『どくものたち

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の紅一点にして、しゆりようДデーことどうじよう太とわたりりんろうに次ぐ第三の実力者。
 わたりとは犬猿の仲。
 ケバケバしい化粧と、ラメの入ったボディコンスーツという派手な装いがトレードマーク。

 しゆりようДデーの命令で椿つばきようどうじようかげを引き連れてさきもりわたるら拉致被害者の抹殺に向かい、とおどうあやの作り出した異空間の中でまゆづきと交戦になった。
 戦いの決着を待たずして乱入したとおどうに圧倒されるも、まゆづきの機転で互いの胸の内を明かし合う展開となり、一時はとおどうと和解する素振りを見せた。
 その後、とおどうが油断して能力を解除したところを急襲し、二人の仲間を連れてまんまと逃げおおせたが、とおどうに致命傷を与えられなかったことに戸惑ってもいた。

 周囲から愛されていた妹と比べ、贔屓されて恵まれなかった過去を持つが、妹が人格者であった為、姉妹仲は良好だった。
 そんな妹の引き立て役に生きる意味を見出すしかなかったが、その妹が貴族に嬲り殺され、更に被害を訴える家族の声を封殺されたことでこうこく社会に激しい憎しみを抱いた。
 こういった背景からそうせんたいおおかみきばに参加しており、はつしゆうの中ではいつきと並んでこうこくに対して正当なはんぎやくの動機を持った人物である。


⦿ いつき

・生年月日:皇紀2650年 (西暦1990年)3月5日 (第二章開始時36歳)
・身長:176センチ
・体重:65キロ
・血液型:B
・外見的特徴:女装男子
・一人称:あたし
・好きなもの:×××
・嫌いなもの:たかつがいよるあき
・特技:×××
・趣味:×××
じゅつしきしん:狙いを定めた相手の近辺へ一瞬で移動する
・登場:第二十九話『しき

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の一人で、女装して女の様に振る舞う男。
 但し、自身から恋人を寝取り、自分のことも無理矢理雌化させて情婦にしたろくせつ当主の一人・たかつがいよるあきのことは非常に恨んでおり、彼が行動不能に陥った際には嬉々として復讐に駆け付けた。
 その際に披露した、狙いを定めた相手の許へ一瞬で移動出来る能力を駆使し、拉致被害者の許へ椿つばきようどうじようかげはなたまを送り込んでおり、また敗北したこまかみらんの前にも現れている。

 しゆりようДデーには性的に手懐けられており、彼に身体を触れられて善がり声を上げたり、「御褒美」を乞う言動を見せたりしている。
 そんな振る舞いとは裏腹に、先のたかつがいの件やこまかみらんを捕えた件など、組織に対する貢献度は地味に高い。


⦿なわ げん

・生年月日:皇紀2635年 (西暦1975年)6月3日 (第二章開始時51歳)
・身長:178センチ
・体重:75キロ
・血液型:A
・一人称:わたし
・好きなもの:農園
・嫌いなもの:工場
・特技:情報収集・作戦立案
・趣味:読書
じゅつしきしん:対象とした相手は、周囲の人間から素性を一部認識出来なくなる。
・登場:幕間四『せいもとに』

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の一人で、組織創立の立役者の一人であるなわずみの血を引く最古参の人物。
 はつしゆうの中でも参謀役を担う、実質的な第二の指導者である。
 また、その能力からおおかみきばが活動する上での要となっており、はたからも厄介な人物と見られている。


⦿椿つばき よう

・生年月日:皇紀2664年 (西暦2004年)3月22日 (第二章開始時22歳)
・登場:第四話『じん

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 さきもりわたるら拉致被害者の中に紛れ込んでいた、そうせんたいおおかみきばの内通者。
 また、しゆりようДデーことどうじよう太の娘でどうじようかげの双子の姉でもある。
 ずみふたとは相部屋で交流した縁から敵味方に分かれた今でもどこか心を通わせている。

 脱出直前におりりようによって正体を暴かれて以降、わたる達とは接点が無かったが、父親の命令で拉致被害者の抹殺にやって来た際にろくせつ当主の襲撃に巻き込まれ、ふたと共闘した。
 また、帰国の術を失ったわたる達の前に弟を連れて現れ、飛行機の操縦を買って出て帰国を実現させた。
 その際、うることの余りの苛烈さに彼女を痛罵している。
 日本に渡った後は弟共々人知れず姿を消した。


⦿どうじょう かげ

・生年月日:皇紀2664年 (西暦2004年)3月22日 (第二章開始時22歳)
じゅつしきしん:自分の身体を雷に変える。姉の近くへ一瞬で移動する。
・登場:幕間二『どくものたち

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 しゆりようДデーことどうじよう太の息子で、椿つばきようの双子の弟。
 感情が乏しいのか、抑揚の無い機械的な話し方をする。

 ように同行し、拉致被害者を抹殺しようとしたものの、姉共々ろくせつ当主の襲撃に巻き込まれた。
 当初は姉と離れ離れに、いちどうすえ麿まろと交戦になる筈だったが、すぐにその場を離れて姉との合流を試み、最終的には間一髪の所で殿でんふしにと止めを刺して姉の窮地を救った。

 その後、ようの意向でさきもりわたる達の飛行機を操縦し、拉致被害者を帰国させた後で姉弟揃って姿を眩ました。


⦿おと せい

・生年月日:不明
そうしんけずりゆみ
・登場:第二十一話『おおかみからす

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの首領補佐。
 その存在はおおかみきばの中でも特に謎に満ちており、こうこくの特高警察ですら名前と存在しか掴んでいない。
 いちどうすえ麿まろきゆうから彼の写真を見せられ、その名を聞かされたことからの言葉を信じざるを得なくなった程。

 のうじよう首相がきのえくろこうどうしゆとうへと送り込んだ密偵のつきしろさくと共謀し、何やら陰謀を巡らせていたが、その影をきゆうに掴まれたことからさきもりわたる達と関わり合いになっていく。

 立体駐車場の戦いで四人のろくせつ当主が退けられた直後に拉致被害者を襲撃したものの、直後に合流したさきもりわたるうることによって撃退された。
 その際、自身の正体として奈良時代にしょうとく天皇に仕えた尼僧・ほうきんことけのひろむしに拾われたみなしであると告げて去った。

 つきしろさく共々、日本とこうこくを武力衝突させようと暗躍する最重要人物の一人。
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