縹の魔法

BONJIN

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第一章 入学!そして辞めたい!

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・・・なんかゲートがなったぞ・・・。

周りにいた人たちは一斉に僕に敵意を向け戦闘態勢に入った。
「ち、違います。えっ、なんですかこれ」
「皆さん武器を置いてください。彼は特殊属性の入学者です」

校長が周りに誤解を解いてくれた。
「おかしいですね、このゲートが鳴るのは・・・」
「なんなんですか!本当にびっくりしましたよ!怖かった!」
僕は少し泣きそうになった。

(このゲートが鳴るのは敵である悪魔、あるいはのどちらかなんですがねぇ)

僕に対しては敵のような、異分子のようなそんな冷ややかな目線が降り注がれることになった。
「進藤君先ほどは失礼しました。あちらの方で受付がありますので、お願いします。ここから先は一人で行動してもらうことになりますが、友達を作ったりして、まあ、仲間たちと仲良く頑張ってくださいね」
「えっ、ちょっ、校長!?」
校長はワープしていなくなってしまった。
えっ、さっきのゲートのせいで人が近づいてこないんだけど・・・!

「国立魔法学園入学予定者の方々はこちらに集まってください」

指示の通りに大きな講堂のような場所に入った。
人多っ。
96人は意外と大人数で緊張した。
うわ、これトイレ行っといたほうがいい気がするな・・・。

僕は講堂をでてトイレを探した。
いや、この建物広すぎだろ!トイレどこ!?

緊張とトイレの場所が分からない苛立ちが混ざって冷汗がとまらない。
この際誰でもいいや!誰かに話しかけてトイレの場所を聞こう!
「あのぅ、お手洗いはどこですか?」
凛とした青い髪の女の子に話しかけた。
その女の子が振り返った。
げっ、桃瀬蒼果じゃん。
「!」
彼女は驚いた表情だった。
「ひょ、ひょうさん・・・?」
彼女は俺の手を取った。
「?????」
えっ???豹?豹さん?
彼女は一瞬で我に振り返り手を離した。
「・・・失礼しました。お手洗いはあちらの角を曲がってまっすぐ行っていただければありますよ」
「あ、ありがとうございます」
突然の出来事で少し頭が追い付いていなかった。
それにしても心臓に悪い。
”ひょう”さんってなんだろう・・・。
まぁ、そんなことどうでもいいや。トイレトイレ。

再び講堂に戻った。
相変わらず冷ややかな目線付き。
なんでゲートが鳴っただけでこんなに敵意向けられないといけないのだろうか。
冷静に考えたら完全にゲートの不具合なのに僕が悪いみたいで不服だな。

「ねぇ、!君も特殊属性なんでしょ?私は相内美琴あいないみこと!よろしくね!」
「いや、僕はゲートくんじゃないよ進藤類!よろしく!」
突然美少女が自己紹介してきた。
ん?ってことは
「もしかして相内さんも特殊属性?」
「そうだよ!あと、美琴でいいよ」
「美琴・・・さん、もう一人は誰だかわかる?」
「まだわかんないんだよね~」
「そっか」
「ところで誰と組むの?入学戦!」
「入学戦?」
「今から入学戦やるんだよ!えっ、もしかして知らない?」
「・・・うん」
「国立魔法学園入学予定者、まぁ、ビギナーって呼ばれてる私たちが3人一組のチームを作って、一番強いチームはポイントが入るの。そのポイントによって入れる魔法チームが決まるの!」
「へぇ」
「まぁ、私たちはどうせ特殊属性チームって最初から決まっているんだけどね、その特殊属性チームに入りたがっている人たちがたくさんいて、負けて特殊属性チームに入ると納得しない人たちがたくさんいるから私たちは負けるわけにはいかないの。だからあと一人の特殊属性の子、早く探して作戦を立てよう!」
「・・・めんどくさい(小声)。探そう」
「ちょっと、めんどくさいって聞こえたけど」
「はい、ごめんなさいまじめに探します」
考えてみたら相手の魔法をよく知らないじゃないか!
下手したらボコボコにされるかもしれないからここはおとなしくしておこう。
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