3 / 3
第一章 入学!そして辞めたい!
2
しおりを挟む
・・・なんかゲートがなったぞ・・・。
周りにいた人たちは一斉に僕に敵意を向け戦闘態勢に入った。
「ち、違います。えっ、なんですかこれ」
「皆さん武器を置いてください。彼は特殊属性の入学者です」
校長が周りに誤解を解いてくれた。
「おかしいですね、このゲートが鳴るのは・・・」
「なんなんですか!本当にびっくりしましたよ!怖かった!」
僕は少し泣きそうになった。
(このゲートが鳴るのは敵である悪魔、あるいは昔登録されていて削除された魔導士のどちらかなんですがねぇ)
僕に対しては敵のような、異分子のようなそんな冷ややかな目線が降り注がれることになった。
「進藤君先ほどは失礼しました。あちらの方で受付がありますので、お願いします。ここから先は一人で行動してもらうことになりますが、友達を作ったりして、まあ、仲間たちと仲良く頑張ってくださいね」
「えっ、ちょっ、校長!?」
校長はワープしていなくなってしまった。
えっ、さっきのゲートのせいで人が近づいてこないんだけど・・・!
「国立魔法学園入学予定者の方々はこちらに集まってください」
指示の通りに大きな講堂のような場所に入った。
人多っ。
96人は意外と大人数で緊張した。
うわ、これトイレ行っといたほうがいい気がするな・・・。
僕は講堂をでてトイレを探した。
いや、この建物広すぎだろ!トイレどこ!?
緊張とトイレの場所が分からない苛立ちが混ざって冷汗がとまらない。
この際誰でもいいや!誰かに話しかけてトイレの場所を聞こう!
「あのぅ、お手洗いはどこですか?」
凛とした青い髪の女の子に話しかけた。
その女の子が振り返った。
げっ、桃瀬蒼果じゃん。
「!」
彼女は驚いた表情だった。
「ひょ、ひょうさん・・・?」
彼女は俺の手を取った。
「?????」
えっ???豹?豹さん?
彼女は一瞬で我に振り返り手を離した。
「・・・失礼しました。お手洗いはあちらの角を曲がってまっすぐ行っていただければありますよ」
「あ、ありがとうございます」
突然の出来事で少し頭が追い付いていなかった。
それにしても心臓に悪い。
”ひょう”さんってなんだろう・・・。
まぁ、そんなことどうでもいいや。トイレトイレ。
再び講堂に戻った。
相変わらず冷ややかな目線付き。
なんでゲートが鳴っただけでこんなに敵意向けられないといけないのだろうか。
冷静に考えたら完全にゲートの不具合なのに僕が悪いみたいで不服だな。
「ねぇ、ゲートくん!君も特殊属性なんでしょ?私は相内美琴!よろしくね!」
「いや、僕はゲートくんじゃないよ進藤類!よろしく!」
突然美少女が自己紹介してきた。
ん?君もってことは
「もしかして相内さんも特殊属性?」
「そうだよ!あと、美琴でいいよ」
「美琴・・・さん、もう一人は誰だかわかる?」
「まだわかんないんだよね~」
「そっか」
「ところで誰と組むの?入学戦!」
「入学戦?」
「今から入学戦やるんだよ!えっ、もしかして知らない?」
「・・・うん」
「国立魔法学園入学予定者、まぁ、ビギナーって呼ばれてる私たちが3人一組のチームを作って、一番強いチームはポイントが入るの。そのポイントによって入れる魔法チームが決まるの!」
「へぇ」
「まぁ、私たちはどうせ特殊属性チームって最初から決まっているんだけどね、その特殊属性チームに入りたがっている人たちがたくさんいて、負けて特殊属性チームに入ると納得しない人たちがたくさんいるから私たちは負けるわけにはいかないの。だからあと一人の特殊属性の子、早く探して作戦を立てよう!」
「・・・めんどくさい(小声)。探そう」
「ちょっと、めんどくさいって聞こえたけど」
「はい、ごめんなさいまじめに探します」
考えてみたら相手の魔法をよく知らないじゃないか!
下手したらボコボコにされるかもしれないからここはおとなしくしておこう。
周りにいた人たちは一斉に僕に敵意を向け戦闘態勢に入った。
「ち、違います。えっ、なんですかこれ」
「皆さん武器を置いてください。彼は特殊属性の入学者です」
校長が周りに誤解を解いてくれた。
「おかしいですね、このゲートが鳴るのは・・・」
「なんなんですか!本当にびっくりしましたよ!怖かった!」
僕は少し泣きそうになった。
(このゲートが鳴るのは敵である悪魔、あるいは昔登録されていて削除された魔導士のどちらかなんですがねぇ)
僕に対しては敵のような、異分子のようなそんな冷ややかな目線が降り注がれることになった。
「進藤君先ほどは失礼しました。あちらの方で受付がありますので、お願いします。ここから先は一人で行動してもらうことになりますが、友達を作ったりして、まあ、仲間たちと仲良く頑張ってくださいね」
「えっ、ちょっ、校長!?」
校長はワープしていなくなってしまった。
えっ、さっきのゲートのせいで人が近づいてこないんだけど・・・!
「国立魔法学園入学予定者の方々はこちらに集まってください」
指示の通りに大きな講堂のような場所に入った。
人多っ。
96人は意外と大人数で緊張した。
うわ、これトイレ行っといたほうがいい気がするな・・・。
僕は講堂をでてトイレを探した。
いや、この建物広すぎだろ!トイレどこ!?
緊張とトイレの場所が分からない苛立ちが混ざって冷汗がとまらない。
この際誰でもいいや!誰かに話しかけてトイレの場所を聞こう!
「あのぅ、お手洗いはどこですか?」
凛とした青い髪の女の子に話しかけた。
その女の子が振り返った。
げっ、桃瀬蒼果じゃん。
「!」
彼女は驚いた表情だった。
「ひょ、ひょうさん・・・?」
彼女は俺の手を取った。
「?????」
えっ???豹?豹さん?
彼女は一瞬で我に振り返り手を離した。
「・・・失礼しました。お手洗いはあちらの角を曲がってまっすぐ行っていただければありますよ」
「あ、ありがとうございます」
突然の出来事で少し頭が追い付いていなかった。
それにしても心臓に悪い。
”ひょう”さんってなんだろう・・・。
まぁ、そんなことどうでもいいや。トイレトイレ。
再び講堂に戻った。
相変わらず冷ややかな目線付き。
なんでゲートが鳴っただけでこんなに敵意向けられないといけないのだろうか。
冷静に考えたら完全にゲートの不具合なのに僕が悪いみたいで不服だな。
「ねぇ、ゲートくん!君も特殊属性なんでしょ?私は相内美琴!よろしくね!」
「いや、僕はゲートくんじゃないよ進藤類!よろしく!」
突然美少女が自己紹介してきた。
ん?君もってことは
「もしかして相内さんも特殊属性?」
「そうだよ!あと、美琴でいいよ」
「美琴・・・さん、もう一人は誰だかわかる?」
「まだわかんないんだよね~」
「そっか」
「ところで誰と組むの?入学戦!」
「入学戦?」
「今から入学戦やるんだよ!えっ、もしかして知らない?」
「・・・うん」
「国立魔法学園入学予定者、まぁ、ビギナーって呼ばれてる私たちが3人一組のチームを作って、一番強いチームはポイントが入るの。そのポイントによって入れる魔法チームが決まるの!」
「へぇ」
「まぁ、私たちはどうせ特殊属性チームって最初から決まっているんだけどね、その特殊属性チームに入りたがっている人たちがたくさんいて、負けて特殊属性チームに入ると納得しない人たちがたくさんいるから私たちは負けるわけにはいかないの。だからあと一人の特殊属性の子、早く探して作戦を立てよう!」
「・・・めんどくさい(小声)。探そう」
「ちょっと、めんどくさいって聞こえたけど」
「はい、ごめんなさいまじめに探します」
考えてみたら相手の魔法をよく知らないじゃないか!
下手したらボコボコにされるかもしれないからここはおとなしくしておこう。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる