縹の魔法

第一章 入学！そして辞めたい！

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次の日の朝、7:00に彼らはやってきた。
機能の時点でじいじに話し、了承を得ていたため、彼らの行動は早かった。

「責任もって大切に振動類君を預からせてもらいます」
わざわざ国立魔法学園の校長までやってきて頭を下げていた。

特殊属性だからってなんか待遇良すぎて気持ち悪いな。
僕は車に乗せられ、そのまま学園に向かうこととなった。

「進藤君はご存じの通り、我が学園は高校と同じ様なものですので、あなたのように異例の場合、中央魔法機関で預からせてもらう形となります」

中央魔法機関とは、国立魔法学園卒業後の９割が就職する、魔法機関である。国家魔導士はみなここにそろっている。ここでは、国家の反逆者である「悪魔」たちの退治などを主に行う。
”悪魔”というのはその名の通りの悪魔ではなく、ある時を境に発生してしまった、ゾンビのような人間のような厄介な生き物である。
元は人間であり、人間を仮死状態にして、極限まで魔力を濃くし、魔法を強化した者たちである。
そのような悪魔たちは国を亡ぼす危険があるため、中央魔法機関が戦う。
そんな姿がヒーローのようで国家魔導士を目指すものがたくさんいる。

「また、公にしていなかったのですが、特殊属性以外の方もあなたのように入学します」
「・・・それは、各属性の優秀者とかですか？」
「ご名答。世間では特殊属性の方ばかり注目されていますが、特殊属性よりも強い方々はたくさんいらっしゃいます。今年はあなたを含め、特殊属性の方は３人入学してきます。そして、あなた方特殊属性以外の優秀者が96名入学してきます」
「なんか数字のキリが悪いですね。もしかして特別扱いされている方がいるのですか」
「進藤君は勘が鋭いですね。その通りです。桃瀬蒼果ももせそうかをご存じですか？」
「えっと、僕と同い年で注目されている臨時魔法士ですよね」
「はい、彼女は一応あなた方と同じ扱いとなっております」
「でも彼女はもう臨時魔法士ですよね？なぜ僕たちのように学ぶ必要があるんですか」
「いえ、彼女は実技だけ参加してもらいます。彼女との実践を交えることで、皆さんが成長するように促すのが狙いです」
桃瀬蒼果は有名人である。
美少女でありながらとても強く、まじめで手を抜かない。中央魔法機関に最年少で入り、臨時魔法士になった。国家魔導士になるのは時間の問題であるといわれている。

「あ、関係のない話ですが、髪の毛を染めるのは許していただけますか」
「ええ。でも素敵だと思いますよ、その銀髪」
「いえ、僕はこの髪の毛が目立つのが嫌なので」
僕はずっと銀髪であった。多分生まれつき。
この髪の毛をいじられることは多々あった。
「じゃあ、ちょっとつく前に染めてきていいですか」
「いいですよ。運転手、あの美容院まで」

中央魔法機関敷地内にある美容院で髪を黒染めした。
これで完璧。

「では、進藤君、あそこのゲートから受付をしてください」
「わかりました。これからよろしくお願いします」
僕は改めて頭を深く下げた。

これから僕の新しい生活が始まるー

そう思いながらゲートに一歩踏み出した。

ビーーーーーーーーー！