不思議なお話・亡き友からのメッセージ

安藤 菊次郎

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不思議なお話No43

みんな繋がろうよ、昔みたいに

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 ここのところ、悦に入って随分と長い文章を書き殴ってきたことを、ちょっと反省しています。疲れちゃいますよね、小難しくて長い話は。今回は出来るだけ短くしたいと思っていますので、ご安心を。でも、これから書こうとしているのは、僕の好きな「集合的無意識」についてですので、つい我を忘れそうですが、出来る限りということで…。
  今日、紹介する話は、「ヤフーの知恵袋」についてです。

 僕は何日も或る生物の生態をインターネットで調べていたのですが、どうしても僕の知りたい答えに出会えませんでした。思い悩んだあげく、ふと目にした「ヤフーの知恵袋」に頼ることにしたのです。
 ところで知ってました? このヤフーの知恵袋のこと。僕自身完全にシステムを理解しているわけではないのですが、要は知りたいと思うことを不特定多数に(或いは専門分野の方を指定して)投げかけて質問すると、その世界の物知りが疑問に答えてくれるという、実に有り難いシステムです。
 僕は、この知恵袋で、僕自身では決して巡り会えないであろう専門的な知識を得ることが出来たのです。その答えを提供してくれたのは、研究者ではありませんでしたが、その方面の知識の豊富な方でした。「ヤフーの知恵袋」のシステムでは、寄せられた回答の中から、ベストアンサーを選びポイントを差し上げるのですが、回答は一件しかなく、しかも求めていた回答そのものでしたので、感激して思わずポイントを追加したほどです。

 さて、このことに深く感銘を受けた僕が、その時何を思い浮かべたと思います? 実はその世界では20世紀最高の霊能力者と評価された、エドガー・ケイシーのリーディングです。特に、病苦に悩む人々に与えられた処方箋、その病苦を癒す方法や薬品を示したフィジカルリーディングなのです。
 「ヤフーの知恵袋」が、どのようにケイシーのリーディングと繋がるのか不思議に思うかもしれませんが、実はこの二つには共通項があります。それは、情報を有する多くの人々から、有用な情報を収集するという点です。

 では、ケイシーがどのようにその処方を語ったのかお話します。彼にに与えられたのは患者の名前と住所だけです。ケイシーは妻の暗示によって深い眠りに陥りますが、妻が眠れるケーシーに対して予め用意された質問を問いかけます。するその彼の口を通して別の人格が語り始めます。
 その別の人格は常に「我々」という一人称で話すのですが、ケイシーの知るよしもない、また学歴のない彼にとって発音さえおぼつかないであろう難解な医学用語を駆使して、まるで患者の体内を見ているようにその病巣を、そして治療法を語るのです。
 このケイシーの口を通して語る彼らに対して、その知識の源を問うと、次のように答えたそうです。
『彼自身(ケイシー)の潜在意識が他のあらゆる潜在意識と直接交わ」ることが出来、そして「この方法で何千何万という他人の潜在意識の有する知識の全てを収集する』のだと。
 一部には、この知識の源をアカシックレコードと解説する方もおられますが、このアカシックレコードとは「元始からのすべての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念」で神智学という特殊な分野の用語ですが、これをカール・グスタフ・ユングが提唱した集合的無意識にに置き換えれば全く同じ概念だと云えます。

 ではケーシーの口を借りて語る「我々」とは誰なのでしょうか?重要なヒントはカール・グスタフ・ユングの集合的無意識の定義のなかにあります。それを。下記に引用します。

「集合的無意識は、意識の心から閉ざされていて、心霊的内容、人が忘れ去り、見落としているあらゆるもの、またその原型的器官の中に横たわる無数の時代の知恵と体験を含むと。そして彼はこう結んでいる。我々の意識などは無限の大海(集合的無意識)に浮かぶ小島のようなものである」

 お気づきになりました?ユングは集合的無意識の定義の最初に「心霊的内容」を持ってきています。そして僕たちはケーシーの口を借りて語る別人格の存在を知っています。彼はケーシーの妻の質問に対し時に苛つくこともありますので一つの個性を持った存在です。ということは、彼はユングが集合的無意識の中に存在するとした「心霊的内容」の中の心霊的存在だと考えざるを得ません。

 そして「不思議なお話NO27 不思議が起こる原理」で解説した米アリゾナ大学麻酔科医スチュワート・ハメロフ博士と英ケンブリッジ大学理論物理学者ロジャー・ペンローズ博士の仮説が正しいなら、脳は量子コンピューターとして機能しており、「量子もつれ」によって全ての霊的存在達の知識を一瞬にして収集できるということです。

 ここでもう一度ユングの集合的無意識の定義を読み返してください。実は、人類は、とてつもない膨大な知識の泉を持っているのです。でも、残念ながら人間特有の大脳皮質の発達によって「他の動物」のように容易にこの知識の泉にアクセスする能力を失ってしまいました。(「他の動物」達の集合的無意識については次章「不思議なお話No43-2をご参照ください)

 次章をお読みになりましたか?僕の言いたかったことがお分かり頂けたでしょうか?

 次章・不思議なお話No43-2「インターネットの文化人類学的意味」で紹介したニホンザルやマウス、そして野生動物は、それぞれの集合的無意識にアクセスして知識を得ていますが、人類はそのアクセス能力を失いつつあり、その能力を補完する意味でインターネットを発達させたとする僕のエッセイを少しでも実感して戴けたでしょうか?
 そして僕の言いたかったことは、コンピュータなんて頼らずに、僕たち「日本人のもっている強力な右脳」(注1)を働かせて、みんな繋がってほしいということです。それには、どうすればいいのかは難しい問題です。 
 でも敢えて提案します。例えば今は亡き家族やお友達に心の中でその思いを語りかけるとか、星々がきらめく夜空に向かって真摯な気持ちで悩みを打ち明けたり、或いは救いを求めたり、何でもいいから貴方の思いをあちら側に投げかけてみて下さい。厚い大脳皮質の殻を打ち破って、あなたの思いが集合的無意識の中の霊的存在に届くかもしれません。それが「不思議なお話№27 思議が起こる原理」で説明した「空」との相互作用の第一歩だと考えています。

(注1) 西洋人や他の東洋人は、母音(あ・い・う・え・お)、及び動物や虫の鳴き声を機械音と同じく左脳で反応しますが、日本人だけは両者を意味のあるものと認識して右脳で反応します。そして大事なことは、右脳は集合的無意識のアンテナとして機能しているということです。
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