僕は異世界人?

じいさん

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色々考える僕であった

僕は異世界人?8

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、、、お昼ずいぶん過ぎちゃったなあ
それにしてもみんなの不満がすごく大きいなあ、、
野盗なんかは話にならないけど、ちっちゃい頃から働かないといけないなんて、、ちょっとカワイソすぎる、、ってか僕たちとの違いが大きすぎる、、、ヴォルスが言ってたのはこういう事かあ、、、でも仕事はあるのにどうしてなんだろう、フンザなんて人が全然足りないのに、、亜人、獣人の人たちはまだ真面目に働いてるから貧しいながらもまだましだよね、、問題は人族だ、なんであんなに働かないんだろう?もともと人族って怠け者なの?いやそんなことないはず、、とにかく帰って調べないと、、
さて、今日は身体強化して加速MAXで走り続けてどこまでいけるかやってみよう、
~~~~~~~
おお~2日かかるところを6時間で来れちゃった、、でもさすがに門は締まってるね、野宿するとこ探してこよう、、さっきの原っぱに何人か野宿するみたいだから僕も混ぜてもらおう、、
「こんにちわあ、ここらへんで僕も野宿させてもらってもいいですか?」
「やあ、こんにちは、かまわないよ、多いほうが楽しいし、」
「ありがとうございます、ちょっと食いものとってきますね、おじさんたちはいりますか?」
「今晩くらい食わなくたって明日になりゃあ町で食えるからいいよ」
「それより君ぐらいの年なら門番に頼めば夜勤用の仮眠部屋を使わせてもらえるぞ?」
「え?そうなんですか?、、でもいいやめんどくさいし、」
「あらあ、もう行っちゃった、、若いのは元気でいいな」
「そうだな、、あの子らが大人になる頃までに少しはましな世の中になっててほしいもんだ、、」
「まったくだ、、」
~~~こんなもんでいいかな、おじさんたちの分もあるな、
??、、、ゴブリンだ、、3匹、、斥候かな、おじさんたち見つかってる、、早く戻らないと、、
「おじさん取ってきたよ~」
「多いなあそんなに食うのか?」
「おじさんたちの分もあるよ、1人で食べるの嫌じゃん」
「そうか、、悪いな、」
「料理したいんだけど、ちょっともう一度出かけるんで作っててもらえます?」
「なんだ?まだ取るのか?」
「いえ、ゴブリンがいたんで巣に戻る前に倒さないとめんどくさいことになるから、、」
「待て、ゴブリンだと?俺たちも行く」
「大丈夫です3匹だけなんで、もうすぐ仲間も来るし、それとこの辺りに結界張りましたんであまりうろうろして結界から出ないようにお願いします」
「おお、大した坊主だ、魔法も使えるのか、、じゃあおじさんたちは料理しながら坊主の帰りを待つことにするよ、無茶はするなよ、危ない時は逃げてこい、おじさんたちも手伝うから」
「わかりました」
「魔石はちゃんと取れよ」
「魔石、、ですか?」
「なんだ、知らねえのか、魔物は必ず魔石を持ってる心臓のあたりだ。魔道具の材料になるんだが、取らずにおいてそれをほかの動物が食ったら魔獣になっちまう、、」
「わかりました」
いたいた、、
とりあえず今日は3匹だけ倒しておこう、で、明日の朝から巣を壊しに行こうっと、、大体の場所はわかるし、、早めにやっておかないとちっちゃい子が来てからじゃ大変だし、、
≪ヒルツ聞こえる?≫
≪今どこにいるの?≫
≪エリアス様、お疲れ様です、私はもうすぐフンザの門に着きますが、ちょっとひと仕事しなくちゃならなくなったんで≫
≪ゴブリンの巣?≫
≪あ~、知っていましたか、、≫
≪うん、明日朝から壊そうかなって、、、≫
≪そうだったんですか、でもこういうことは出来れば見つけたらすぐにやっておかないと、時間を置くとその間に何があるかわからないし、それに意外と子供たちは早くから仕事始めるので、、、≫
≪そうだったんだ、、わかったそれじゃあ僕は斥候らしい3匹を倒したら巣のほうに行くね≫
≪わかりました、では私は入り口で待っています≫
≪わかったすぐ行くよ≫
~~~
「ヒルツ来たよ」
「お疲れ様です、魔石は取りましたか?」
「うん、大丈夫」
「では行きましょうか、どうやらここはそんなに大きな巣ではないみたいです、ゴブリンシャーマンはいないようですしボスは恐らくホブゴブリンかゴブリンエリートでしょう」
「あんまりわからないけど全部やっつけたらいいよね?」
「はい、今回は二人でやりますので討ちもらすわけにはいきませんからできるだけ気づかれずに行きましょう、、」
「わかった、じゃあ僕は右から行くね、左お願い」
「わかりました、行きましょう、」
~~~~
「なんとかやっつけたね」
「はい、魔石も全部取りましたしそろそろ戻りましょう」
「うん、ほかに3人一緒になった人がいるから、しゃべり方に気を付けてね」
「わかりました」
「戻りました」
「お疲れさん、大丈夫だったか?、、、あれ?ヒルツじゃねえか、、仲間っていうのはお前の事だったのか」
「おお、ロンたちじゃねえか、3人と一緒になったって聞いたけどお前らだったのか」
「なんだ、知り合いだったのかあ」
「俺の分もあるか?」
「ああ、もう一人いるってこの兄ちゃんが言ってたからちゃんと作ってるよ」
「すまねえな、、」
「じゃ、改めて僕はエリアスです」
「おう、おれはロンだ、こいつがケビンで、こいつがロータス、3人ともフンザ在住の冒険者だ、よろしくな」
「よろしくお願いします、今日は仕事の帰りですか?」
「ああ、一昨日まで商人の護衛があったんだけど、ガルアからこっちに戻る仕事がなくてな、仕方ねえから弱めの魔物や獣を狩ってこずかい稼ぎながら戻ってきたら時間に間に合わんかった、で、明日までここで寝ようかって事になったんだ」
「相変わらずどんくさい野郎だ、、」
「うるせーな、急いで戻る必要もないしこの辺はそんなに危険でもないからな、のんびりしてただけよ」
「ケビンやロータスは一人もんだからいいけど、ロンは嫁さんも子供も心配してるだろうに、、」
「なあに。いつものことだ大丈夫だよ」
「それならいいけどな」
「エリアスは強いみたいだな、、」
「いえ、まだまだです、、」
「その年でたとえ相手がゴブリン3匹でも普通はビビっちまうもんだが、たいして気にもせず狩に行ったからな、、でもできるだけ1人で狩はしないほうがいいぞ」
「はい」
「たまにマイナーでもやたら強い奴がいて周りが付いていけなくて本人も天狗になって自分は死なないなんて思っちまう」
「そしてソロで狩して死んじまうやつ、、」
「時々そういうやつが出てくる、、馬鹿野郎どもが、、、」
「生まれて10年そこそこで死んじまって、、親泣かせて、、」
「そんな風になるなよ、ギルドで顔見かけたら遠慮せんと声かけてこい、いくらでも手伝ってやるから、、」
「ロン、いつから聖人みたいな人間になった?」
「うるせー、おまえらもガキ出来たらそうなるわ!」
「ありがとうございます、その時は遠慮なくお願いします」
「ああ、それにヒルツを仲間って言うんなら、、そんなやつを放っておいたワシらをヒルツは黙っちゃいねーだろうしな、、」
「そりゃそーだな、こいつは根っからのアホだがそういう所だけは熱いからな、、」
「あつくるしい時もあるけどな、、」
「がはは、ちげーねー」
「いつの間に俺の話してんだ、黙って食っとけ」
「皆さん仲いいですね、、」
「腐れ縁だ、最初はいきなり喧嘩だったよな?ヒルツ」
「ああ、昔の話だな、、」
「そのうちエリアスにもできるさ、そういう腹ん中で何も考えずに言い合える奴がな、、年も関係ねーし男か女かも関係ねー」
「うっそ~俺は無理だ、相手が女だったら絶対色々考えちまう、、」
「ああ、ケビンはエロい臭いまき散らしてるもんな」
「ケッ、女には優しいだけだよ」
「その割には全然モテねーな」
「うるせー、男は稼いでなんぼよ!」
「そうだな、だから女なんていらねーよな?」
「やっぱ女欲しい~」
「ほら、もう寝るぞ、、」
「エリアスももう寝ろよ、火の番は俺たちがやるからゆっくり寝ろ」
「はい、おやすみなさい、、」
明日はすぐに街に戻ってキャルのお店に行ってみよう、顔を見ておかないとなんだか心配で、、、
~~~~~~~~~~
あ~よく寝た、、みんな早いなあ、もう起きてる、、
「おはようございます」
「おはよう、よく寝てたな、」
「すいません寝坊しちゃって、、」
「かまわんさ、寝る子は育つっていうしな、今日はどうする?門が開いたらすぐに戻るのか?」
「ん~早めに戻ろうと思っています」
「そうか、じゃあ一緒に狩るのはまた今度だな、必ず声かけろよ、パーティ組んでの戦い方もなれないとな」
「はい、その時はお願いします」
「俺たちは飯食ったら昼頃まで狩してから戻るわ」
「気を付けて、ありがとうございました」
「エリアス飯食ったか?もうすぐ門が開くぞ」
「わかった、すぐ食べるよ」
、、、門番と、、、
「早いな、、野宿してたのか?」
「はい」
「マイナーの間は帰りが間に合わなかったらわしらに言えば仮眠室で寝られるから次からは遠慮しないで俺たちを使え」
「ありがとうございます、昨日は一緒に野宿してくれた人がいましたので、、」
「それはよかったな、そいつってヒルツのことか?」
「ああ、ロンたちもいたぜ、、」
「なんだ、、それなら安心だ」
「この街の冒険者ならいつでも誰でも頼っていいからな」
「はい」
「カード見せて、、、エリアスか、これからもちょくちょく外に出るんだろ?覚えておくよ、、行っていいぞ」
みんないい人ばっかだなあ、、
「ヒルツ、ギルド行くでしょ?」
「はい、まずはギルドで換金ですね」
「おはようございます、お早いですね、、あ、、ヒルツも一緒なの?」
「ああ、換金してくれないか」
「わかりました」
「僕はこのあとちょっと行くところがあるから家には夕方までに帰るってクリスには言っといて」
「ほかの皆さんには?」
「言っていいんならいいよ、秘密にしてないんならね、、」
「あ、そうだった、、、」
「フフッ、相変わらず時々抜けるね、、」
「す、すいません、、」
「気にしないで、、そうでなくっちゃ、、それがヒルツじゃん」
「ははは、、」
さてと、、キャルの所に行くか、、鍛冶屋街って初めてだ、、
へえ、結構鍛冶屋さんって多いんだな、みんな好みの鍛冶屋さんとかあるのかなあ、、
ガラガラガッシャーン!
「お父さん落ち着いて!!」
「何言ってやがる、この間も襲われたばかりだろ!」
「仕方ないじゃない!薬草取に行かないとダメなんだから、、」
「それで死んじまったらどうすんだ?!!金ならわしが何とかする!」
「でもギルドの仕事なら税金かからないんだよ!やるしかないじゃん!」
「ダメだ!絶対ダメだ!」
「あの~、、す、、すいません、、」
「あ!!エリアス!!来てくれたんだ、、」
「ま、、まずかったかな、、出直してくるよ、、」
「大丈夫いつもの事よ、、気にしないで、、」
「そ、そうなの?すごい喧嘩に見えたけど、、」
「大丈夫大丈夫、あ、お父さんこの人がこの間言ってた助けてくれた人だよ、エリアスって言うの」
「こんにちわ、初めまして、、只今ご紹介にあずかりました、、、」
「エリアス、何言ってんの??」
「ご、ごめん、、びっくりしちゃった、、」
「もう、お父さんのせいだからね、ちゃんとお礼言ってよ」
「お、おう、、おめーさんがエリアスってんだな、、うちのバカ娘を助けてくれたみたいでありがとうな」
「何よバカ娘って!」
「バカ娘だからバカ娘って言ってんだ!はした金のために命を落としかけやがって、、」
「おとうさん、顔がタコみたいに真っ赤よ、、」
「ウルセー」
「いつもそんなんだからお客さんが逃げちゃうのよ」
「えっと、、、」
「エリアスごめんね、、お母さん、ちょっと出かけてくる、、エリアス行こう」
「うん、お、お邪魔しました、、、」
ビックリしたな~も~
「ごめんね、びっくりしたでしょ?」
「うん、でも大丈夫」
「あんなだからお客さんも逃げちゃうのよ、もうちょっと愛想よくしたらいいのに、、」
「ははは、、」
「あ、研ぎに来たんだよね、預かるよ今日中にできるから明日また来て」
「ありがと、そんなに急いでないからあわてなくてもいいよ、しばらく外に出る予定もないし」
「そうなんだ、でも困ったな、、あれじゃ出かけるの許してくれそうにないし、、」
「そりゃあんなことがあったら誰だって心配するよ、野盗にも襲われたんでしょ?」
「うん、あの時も運良く助けてもらったけど全部持って行かれちゃった、、、」
「命が助かっただけでもよかったよ」
「ほんとに、、ほかの子が怪我とかしたらたまらないもん、、」
「そうだね、しばらくはおとなしくして少しづつお父さんにわかってもらうしかないんじゃない?」
「うん、そうなんだけど、、」
「ねえ、この街の教会って貴族街にあるのだけなのかな?」
「そうだね、、もう一つあるけど、、、」
「どこにあるの?僕は聞いたことがないんだ、」
「そうだろうね、人族が行くことはまずないからね、、」
「どこにあるのか教えてくれない?」
「どうして?行くつもりなの?お勧めしないわ」
「実はギルドカードを作るときにお世話になった人がいて、、その人がもし余裕があったら助けてやってくれって言われたんだ」
「、、、ゴンズに助けてもらったんだ、、そうなんだ、、、」
「ゴンズのこと知ってるの?」
「もちろん、私たちもお世話になってるから、、」
「そうなんだ、チョイ悪おやじに見えるけど、そうでもないんだ、、」
「チョイ悪おやじっていうより小悪党ね、、いい事ばかりやってるわけじゃない、、でも私たちみたいな貧乏人には強い味方よ、、、、、わかったわ、ついて来て」
ヒルツにしろゴンズにしろ顔知られてるなあ、、、と言うか段々道とか家とかボロボロになってきてるなあ、、
「ここよ」
うわ~ボロボロの教会だ、、庭は大きそうなんだけど草ぼうぼうだし、がらくたいっぱいだし、これじゃあ子供たち危なくて遊ぶこともできないな
「びっくりした?」
「う、うん、、まあね、、、」
「この辺はこの街のスラムと言われるところ、、私たちも普通は一人では絶対行かない、、エリアスが強いの知ってるしゴンズが認めてる人なら大丈夫だと思ったから連れてきたの、、、早く入りましょ」
「神父さんこんにちわ」
「やあキャロライン、久しぶりだね、ゴンズは一緒かい?」
「ううん、今日はこの人を連れてきた、ゴンズの知り合い、、エリアスって言うのとっても強いよ」
「こんにちは、ゴンズさんにはお世話になってます」
「いやいや、ゆっくりしていってください、何もできませんが、、」
「キャルおねえちゃん久しぶりだね、こっちであそぼ」
「先に行っててすぐ行く」
「わかった、」
「神父さんこれ、、少ないですけど何かの足しにしてください、、」
「こんなにたくさん、、いいのですか?」
「かまいません、ゴンズさんには本当に世話になりましたので、、でもお金より食べ物のほうが良かったかも、、」
「とんでもない、ありがとうございます」
「これからは時々お邪魔します」
「ありがとうございます」
「エリアス~ちょっと来て~」
「なに~?」
「みんな~エリアスお兄ちゃんよ~みんなと遊んでくれるって」
「わ~いじゃあお兄ちゃんは野盗の悪者ね」
「ダメ~お兄ちゃんはうちの旦那様役なの~」
「は~いみんな仲良く喧嘩しないでね~」
、、、こりゃ大変だ、、
≪ヒルツいるんでしょ?、、そんな木の上から見てないで手伝ってよ≫
≪やっぱりばれてたか、、しかし段々ピンポイントで見えてきてますね、もう私を追い越しちゃってます≫
≪いいから早く~≫
「みんな野盗の悪者が来たよ~」
「え!どこどこ?怖い~」
「みんな後ろを見てみて」
「あ!ヒルツおじちゃん!」
「おじちゃんじゃない!お兄ちゃんだ!」
「おじちゃんだよ悪者顔だし~悪者だし~」
「てめーら!」
「わあ逃げろ~~」
「あなた~おかえりなさい、すぐにお風呂に入る?ご飯にする?それともワ、タ、シ、?」
「わああ~!僕はこっちをやるの?」
「そうよ~ねえどれにする~?」
これってワタシって言ったらお医者さんごっこに早変わりするのかなあ、、
「ご、ご飯ください、、、」
「あらザンネン、、」
ザンネンってなんやねん!僕はロリコンじゃない!パフパフのほうがいい!
「そろそろ僕帰るね」
「ええ?もう帰るの?来たばっかじゃん、、」
「今度はゆっくり遊べるようにするから、、ごめんね」
「あなた、続きは今度来たときね」
うへぁ、、
≪ヒルツ、この後神父さん買い物に行くはずだから護衛を兼ねて一緒に行ってあげて、≫
≪大丈夫です、この街でここに手を出そうという平民はいません≫
≪それならいいけど≫
「キャル、戻ろうか、、」
「わかった、みんなまた来るね」
「ばいばい~また来てね」
「キャル、付き合ってくれてありがとね」
「気にしないで、大したことじゃないから、、」
「薬草取の事なんだけど、、週にどれくらい行きたいの?」
「週に1回行けたらいいんだけど、、」
「そっか、わかった、、」
「何?どうかしたの?」
「いや、ちょっとね、、あそうだ、、剣預けとくね、いつ頃出来るかなあ?」
「今日中には出来るよ」
「そっか、じゃあ明日の夕方に取りに来るよ」
「わかったわ、待ってる」
「とりあえず君の家まで行くよ」
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