僕は異世界人?

じいさん

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予想外の現実

僕は異世界人?7

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「昨日ここに肉を持ってきたのはおまえか?」
「はい、そうですが、、」
「俺たちもご飯食べられなくて困ってるんだよね~」
「それでいい事思いついちゃって、、」
「俺たちにもお肉取ってきてくれない~?」
「どういう事?おじさんたち大人だよね?そのおじさんたちが5人も6人も集まって7歳の子供の僕にタカるの?」
「いやあ、おじさんたち仕事もないしご飯も食べられなくて体力無くなっちゃってもう動けないんだ、だから動ける若くて元気な人にお願いしようと思ってるんだ」
「なあ頼むよ無理ならお金だけでも置いてってくれる?」
「、、、、、」
「おっと、変なことはしないでね子供たちが泣いちゃうよ」
「自分たちで働けば?」
「おじさんって言っても若いじゃん、みんな5歳から働いてるよ?仕事がないの?うそだよ仕事はあるよ、やらないだけじゃん」
「、、、口の達者なガキだな~おとなしくしてりゃ~調子こいて、、おい!」
「その辺のガキ一匹連れてこい!」
「言う事聞いてくれよ~でないとこのガキの腕が飛んじゃうよ~」
「お前らなんかにやられてたまるか!」
「おうおう元気なガキだな、、」
ボキッ!!
「ギャー!!」
「あ~あ腕、飛んでく前に折れちゃった、、お前がサッサと言う事聞かないからこんなことになっちゃったなあ、、」
ヒール!、、痛くなくなっただろう、お願いだからじっとしてて声出さないで、、、
「おっと、変なことしようと思うなよ、お前が強いうえに魔法が使えるのも知ってる、本当は昨日野宿してるときに襲うつもりだったからよ、昨日からずっとお前の事見てたんだ」
「昨日から?僕の周りをずっとうろうろしてたのはおじさんたちだったんだ、、いやな感じだったけど何にもしてこないからほっといたけど、、、」
失敗したなあ、、、まさか、、、
「まさかあの女の子たちには何もしてないよね?」
「女の子?ああ、何もしてねーよ肉とか素材とか有り金とかはいただいたが、ちゃんと生きてるよ、もう死んだかもだけど、、ヒャヒャヒャ」
、、、、、生きる価値ないな、、、
≪エ、、エリアス様!!!落ち着いて!!!≫
≪待って待って!!ストーップ!!≫
≪ヒルツやっぱりいたんだね≫
≪エリアス様!すさまじい覇気と殺気が、、、、、抑えてください、子供たちがその気でやられる、、≫
≪それとドワーフの子供たちは全員無事です≫
≪ほんとに?よかった~≫
≪とにかく落ち着いて心をコントロールしてください≫
≪ごめん、もう大丈夫≫
≪とにかく言う事を聞くフリをしてください、今動くと中の様子がわからないので≫
「わかった、、肉をとってきたらいいんだね、、」
「ああ、ついでに酒も5,6本買ってきてくれ」
「わかった、、」
「早くとって来いよ」
≪ヒルツどこにいるの?≫
≪そのまま山へ向かってください≫
「エリアス様ここです、、」
「一人見張りみたいのがついてきてたけど、、倒したみたいね」
「はい、木に縛ってきました」
「このあとどうするの?」
「エリアス様は適当に狩をしてきてください、帰ってくるまでは私が子供たちに手を出させないようにしておきます、そのあとは私が動くまでは何もしないでください」
「わかったよ」
「あ、それと取った獲物は子供達が食べるのでイノシシと鳥と魚を取ってきてください、みんな喜びます。あと出来れば野イチゴを、、シスターが好物なもので、、、」
「、、、何それ、、、パーティーするんかい!、、、気が抜けちゃった、、」
「それでいいんです、さっきみたいな感じで動いたらあそこにいるみんな死んでました、、、」
「わかったよ、じゃあ行ってくるね」
、、自分でもびっくりした、、ザーって血の気が引く音って本当にするんだな、、ヒルツがいないとどうなってたかわからなかった、、、気を付けないと、、キャルたちが無事でよかった、、
、、、さてと、、このくらいでいいんじゃない?あんまり多いと食べきれなくなっちゃう、、
≪ヒルツ今から戻るよ≫
≪わかりました、さっきの子供が庭の木に縛られています、その横にさっきの男とあと二人が酒を飲んでいます。その三人を動けなくしてください、中の二人は私が押さえます、お願いですから血がドバーッとかやめて下さいね、ちっちゃい子がいますから、、≫
≪わかってる、、もう着いたから行くね≫
「おじさん、取ってきたよ、、」
「おっ戻ったか、、こっちへ持って、、、」
ウゲッ、ゴフッ、ドカッ、、
「ぼうや、目をつぶっててね、、」
「おじさんだけはこの子にしたことと同じことするね、、声は出さないでね」
ギャッ、、、
「もう大丈夫、手は何ともない?」
「うん、大丈夫、でもみんなは?」
「大丈夫、仲間が助けてくれてるよ」
「エリアス様お疲れ様です」
「あ!ヒルツ兄ちゃん!」
「みんな無事でよかったな」
「なんだ、みんなと知り合いだったんだ」
「はい、実は私はここ出身なんで、、、」
「そうなんだ、、」
≪ほかの人には内密で、、≫
≪、、、全員という意味ね、、わかった≫
≪クリスさんだけは知っています、ってかクリスさんの紹介で旦那様に雇っていただきました≫
≪わかったよ≫
「みんな、またたくさん取ってきちゃった、、」
「わあこんなにいっぱい!」
「周りの人にもおすそ分けしないとね」
「エリアスありがとう、ヒルツもありがとうね」
「いえいえ、あ、これヒルツがシスターにって、、」
「あらまあ私の好きな野イチゴがこんなにいっぱい、、」
「あ~お母さん私も食べたい~」
「はいはい、いっぱいあるからみんなで食べようね」
「わ~いお兄ちゃん、おじちゃん、一緒に食べよ」
「俺もお兄ちゃんと呼んでくれ~」
「もうすぐお昼だね、僕お昼ごはん手伝います、ヒルツは久しぶりでしょ?みんなと遊んできて」
「いいんですか?」
「いいもなにもヒルツは料理できないじゃん、、」
「すいません、、」
っとその前に、、
「ヒルツ、この人たちどうするの?」
「この町の警備騎士を呼んでいます、もう来るでしょ、、」
「この町はあんまり治安よくないね、、」
「はい、なんとかしたいのですが、ここのやつらはみんな生きていくのが精いっぱいで、ほかの人のことなど考えてる余裕がなくて、、」
「それでもやっていい事と悪い事ってあるよね」
「あの、すいません、野盗がいると連絡を受けたのですが、、」
「あ、警備騎士さんですね、、この5人です」
「これは、、、あなた方二人でやったんですか?」
「はい、なんとかやりました、、」
「そうでしたか、申し訳ありませんが事情等をお聞きしたいのでご同行願えますか?」
「では、私が行きます、この人はまだ7歳ですので上手にしゃべれないかと思いますので、、」
「7歳ですか、、、仕方ないですね、ではあなただけお願いします、、」
「はい、わかりました、ではあとは私にお任せください」
「わかった、ヒルツ」
「ヒルツ兄ちゃん行っちゃうの?」
「大丈夫、すぐ戻ってくるから」
「わかった、お兄ちゃんの分は残しておくからね」
「ありがと、じゃあ行ってくるね」
「さあみんな、ヒルツ兄ちゃんはすぐ戻ってくるからみんなでご飯食べようね」
~~~~~~~~~~~~~
「ふぅ~いっぱい食べた~」
「もうお腹いっぱいだ~」
「ヒルツ兄ちゃん遅いね~」
「大丈夫もうすぐだよ」
「そろそろ僕も戻らないと、、、」
「そっかあ、もう行っちゃうんだね、また来てね、、きっとだよ」
「うん、必ず来るよ、シスターお世話になりました」
「こっちこそありがとう、ヒルツは大丈夫かしら、、、」
「帰りにちょっと見てきます」
「お願いするわ」
「じゃあ、さようなら、みんなも元気でね」
「さようなら~また来てね~」
ヒルツ大丈夫かなあ、、警備騎士さんってどこにいるんだろう、、ギルドのお姉さんに聞いてみようっと
「こんにちわあ」
「こんにちわ、いらっしゃいませ、、今日はどういった御用でしょうか?」
「すいませんお姉さん、ちょっと聞きたいのですがここの警備騎士さんってどこに行けば会えますか?」
「警備騎士の詰め所ってこと?それなら門の横の建物よ。すぐにわかるわ」
「わかりました、ありがとう」
~~~~~
「すいません~」
「誰かいますか?」
「なんだ坊主?何か用か?」
「あの、ここに僕の知り合いが来てると思うんですが、、背が高くてヒルツというのですが、、」
「ん?おまえ、ヒルツの仲間か?」
「仲間というか、なんというか、、まあそんな感じですがどうかしましたか?」
「そうか、、ちょっと来い」
「な、なんですか?僕今からフンザに戻らないと、、」
「心配せんでもフンザには返してやるが、あいつは今盗人の疑いをかけられてる」
「え!?どうしてです?」
「腕の折れたやつがこいつにやられて金品を奪われたって言いだしたんだ、、ヒルツがそんなことする奴じゃないことは俺もよく知ってるからな」
「ヒルツのこと知ってるんですか?」
「同じ狼人族で同じ孤児院出身だ、、」
「なんと、、そうでしたか、、」
「おまえ、あいつの無実を証明してくれ、おまえだろ?アイツの言ってる一緒に野盗をやったやつってのは、」
「はあ、そうですが、、」
「その時の状況と、それを証明できる人を教えてくれ」
仕方ないか、逃げるくらいヒルツなら簡単だけどお尋ね者になるわけにいかないだろうし、、、
「わかりました連れてってください」
「俺はベンだ、」
「僕エリアスです」
「頼んだぜエリアス」
「おい、ちょっと待てそいつの言ってる仲間が訪ねてきたぜ」
≪ヒルツ正直に話すよ≫
≪でも、、≫
≪それ以外に方法ないし、身分を隠して済む話じゃないから≫
「その人の仲間というわけではありませんが、よく知ってる人で、僕がヒルツと一緒にそこのおじさんたちを捕まえました」
「ほう、ヒルツ、間違いないか?この坊主の名前は?知り合いなら答えられるだろ」
「はい、この人の名前はエリアス、、、」
「エリアス兄ちゃん!ヒルツ兄ちゃん!!」
「なんだ坊主!どこから湧いてきた?!!」
「ハアハア、すいません、ハァハァ、、私は丘の上の教会の者です、、アイラと言います」
「ヒルツ兄ちゃんがなかなか戻ってこないから心配で来ちゃった、、」
「あ!こいつらだ!おじさんこいつら泥棒だよ!僕たちの家に来て食べ物やお金を持って行こうとしたんだ!それに、、ぼく、腕折られたんだ!こいつに!!」
「、、、ほんとうか?おまえ、、」
「チッ、、、知らねえなあ、大体その坊主腕折れてねーじゃん」
「エリアス兄ちゃんがすぐに治してくれたんだ!折れたときはメッチャ痛かったんだぞ!!」
「ふん!あんな短い時間に治せるわけあるか!」
「??あんだって?今なんて言った?あんな短い時間?ってことはおまえ折ったんだな?」
「あ、、、」
「エリアス君だっけ?君は魔法を使えるのか?」
「はい、そんなにうまくないですが、、」
「こいつも腕折れてるみたいだが、、誰がやったんだ?」
「僕です」
「そうか、ではこの子にやったように治せるか?」
「治せますが治しません、、いやです!」
「、、気持ちはわからなくもないが、、どう見ても君たちのほうが強いだろう?過剰防衛になりかねないんだ、、」
「このおじさんは小さい子の子の腕を何のためらいもなく折ったんです、、僕の目の前で、、その時のこの子の顔が忘れられません、、それに、、、このおじさんたち、、、」
「?なんだ?ほかに何かあるのか?」
「昨日フンザからここに来る途中の街道で薬草を取りに来た女の子5人を襲って身ぐるみ剥いだって言ってました」
「、、、今の話は本当か?」
「知らねーよ、どこにそんな証拠があるっていうんだよ」
「俺が見てたよ、途中からだけどな、もっと早くそこに行ってたらあんな事させなかったのに、俺が行った時はおまえらあの子たちを面倒だからって、、」
「ヘッ、、ドワーフのガキなんて知らんわ!」
「何でドワーフって知ってる?誰も言ってないぞ、、」
「あ、、、、」
「決まりだな、、おまえら犯罪者奴隷に落ちたな、、」
「くそ!俺たちだってやりたくてこんな事してるんじゃねえ!まっとうに仕事したくても仕事がねえじゃねえか!いい思いをして贅沢してんのはお貴族様だけじゃねえか!おまえらだってそうだろ?安い金で働かされていつも最前線にいるのはお前らで、いい思いをしてるのは騎士職様っていうお貴族様だけだ!不公平すぎるだろうが!少しくらいいい目を見てもいいだろうが!何にもしねえくそ領主のせいだろが!!ま、くそ領主はお貴族様の中のお貴族様、公爵様ときたもんだ、いい思いしてる親玉じゃねえか100年たっても世の中良くならねえよ!クソッタレが、、、」
「そんなことみんなわかってる、だけど、そんな中でまじめに生きてる小さな子供たちから奪っていいなんてことにはならんし、怪我をさせていいなんてことにはならん!お前らの言ってることは言い訳にもならん!お前ら子供がいなくてよかったな、」
「エリアス君、ヒルツ、時間を取らせてすまなかった」
「よかったねヒルツ、やっとご飯食べれるよ、、」
「ほんとだぜ、エリアス様は、、」
≪ダメ!それダメ!様いらない!!≫
「え、エリアス、、は、食べたの、、か、?」
「なんだヒルツ、変な言い方して、、」
「ベン、、だってよ~、、」
「僕はもういっぱい食べたよ、それにもう行かないと、、」
「ヒルツ兄ちゃん早く行こうよ腹減った~」
「えええ?さっき一緒に食べたじゃん、、」
「さっきはさっきだよ、ねえヒルツ兄ちゃん、ご飯食べたらイノシシの狩り方教えて~」
「大丈夫か?おまえ、怖くてチビるんじゃねーぞ?」
「怖くなんてないやい!」
「それじゃあシスターさよなら~」
「うん、気を付けてね」
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