僕は異世界人?

じいさん

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希望と忍耐

僕は異世界人?14

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いよいよ今日から本番だな、、
みんな頑張ってね、、
「おはようございます~」
「おはよ~エリアス、今日は何かしら?」
「うん、しばらくはみんなのところ見て回ろうかと、、やっぱ心配で、、」
「フフフッ、、そりゃそうよね、もう何組かは出かけたよ、キャルんとこも行ったよ、」
「相変わらずキャルは早いなあ、、行ってくるね」
「行ってらっしゃい、気を付けてね」
≪キャル、、キャル、、?≫
≪わわっ、びっくりした~エリアスなの?急に話しかけないで、びっくりするじゃない、、≫
≪ちゃんと念話出来るね、いい感じ、、どの辺にいるの?≫
≪街道から左に15分くらい入ったところ、いつもの仲間の護衛をしてるの≫
≪索敵はしっかりとしてね≫
≪うんわかった≫
≪近くに獣が一匹いるからね≫
≪ええ!、、ほんとに?≫
≪大丈夫、たぶんウサギだから≫
≪なんだ~ビックリするじゃない、、でもどうしてわかったの?まだ遠くにいるんでしょ?≫
トントン、、
≪「わわわ!!!」≫
「、、、、、心臓止まるかと思った、、」
「ごめんごめん、おはよ」
「いつの間に来たの?全然わからなかった、、」
「わからないように来たもん」
「もう!!」
「今日はブリジットさん、朝からうろうろしてるみたいだから何かあったら念話で叫べばすぐに助けに来てくれるよ」
「ブリジットさんて?、だれ?」
「ダンジョンの管理者、SSランクだよ」
「ひえ~~~~そんなすごい人がいるんだ、安心する~」
「でもギリギリまで助けないと思うから頑張ってね」
「うん、がんばる」
「じゃあ僕はもう少し奥を見てくるね」
「ありがとね~」
朝方は獣も魔物も少ないな、、野盗はどうせ昼頃まで何もしないだろうし、、
みんな朝から頑張ってるなあ、、遊びたいとか甘えたいとか思わないんだろうか、、僕が5歳のころは外に出たいなんて思ったかなあ、、ノアは思ってるみたいだけど、、
!!イノシシが1匹、、近くには、、、1組いるなあ、、気が付いてくれよ、、
、、、何とか気が付いたみたいだけど、イノシシのほうが先に気が付いてる、さあ実戦だよ、がんばって、、
、、いいねえみんなを集めてその前に立って盾になってる、魔導士はOKだね、、さて剣士は、、たぶん初めてなんだろうけど君が倒さないとみんながやられちゃうよ、、がんばれ
あぶない!、、ケガしたかな、、魔導士ちゃんヒールを!剣士ちゃん目をそらさないで!
いいよ、ビビっても、、ちびったみたいだけど気にしないで、、よし!いいぞ、、トドメを!、、OKよく頑張りました
「よく頑張ったね」
、、クリア、、
「牙と革はギルドで売れるよ、肉も売れるし食えるよ、、がんばって処理してね」
「ハアハア、、あれ?、、」
≪乾かしたからだれも気づいてないよ、安心して≫
「あ、ありがとうございます」
「フフッ、、君たちが今日の獣退治第一号です、おめでとう~剣士さんは最後まで逃げずによく頑張りました、魔導士さんはみんなの盾になってよく守りました、ヒールもいいタイミングでした」
「ま、まだ手が震えてます、、」
「この辺にはもうしばらくはいないでしょう、安心してください、、ではみなさんがんばってね」
、、何とかなりそうだね、、お腹すいたしギルドに戻ろ、、
「ただいま~」
「おかえり~お疲れ様」
「ご飯食べてきますね」
「ごゆっくり~」
何食べよっかな?お勧めでいいか、、、
「あら、いらっしゃい坊や、久しぶりだね、、適当に座って、、」
「こんにちわ、フローラさんだっけ、、」
「フレーヌよ、、今日は何にする?おすすめでいいの?」
「うん、おすすめお願い」
「あいよ」
「よお坊主、、調子はどうだ?」
「こんにちわ、ゴンズさん、いつも通りですよ」
「なあエリアス、ちょっと相談なんだが、、」
「なんですか?お金はないですよ、、」
「金じゃねえよ、おまえ、里親になっちゃくれねえか?」
「里親?、、、まさかこの間のヴォルスさんが僕の親になったようなことを僕にしろって?」
「お、いいねえ頭の回転の速い奴は話がはえー」
、、無理だ、、ばれたら大変なことになる、貴族に、いや父上に対して明らかに反抗することになる、今の税制がおかしいって言っているのと同じだから、、
「無、無理言わないでください、僕まだ子供ですよ、まだ7歳ですよ、、」
「いや、もうお前は立派な大人だ、既にお前はもうこの街のギルドの主要メンバーになってる」
「そんな、僕なんか全然、、、」
「あきらめろ、事実だ」
「、、、しかし、、7歳の父親なんて、、、」
「年が問題なんじゃねえ、必要な奴かどうかが大事なことだ」
「しかし、他にもたくさんいるでしょ、、」
「みんながみんな協力的な奴ばかりじゃねえ」
「しかし、、」
「頼む、今度のガキは親がいねーんだ」
「孤児院の子、、、?」
「ああ、、」
「はいお待ち、、ゆっくり食べてね~」
「おっと、、、」
「ラルフって言うんだが銀狼族なんだ、、ヤンチャでな、、、」
ますますやばいじゃん、、父上は人族以外キライだし、、
「銀狼族なんて聞いたことないです、、」
「そりゃそうだ、、銀狼族って言えば別名狼王と呼ばれる種族で見たものはほとんどいない、、だからこの話は絶対秘密だ」
「ってそんな話こんなところで話すか?普通、、」
「なあにかえってこういう所のほうがいいんだ、」
「、、、」
「な、頼むわ、、お前が親だってことは内緒にするから、、」
「絶対に内緒ですよ」
「ああ、神に誓って、、」
「、、、嘘くさい、、まあわかりました、そのうちに会わせてください」
「もちろんだ」
「ごちそうさま、おいしかったです、また来ますね~」
「まいどあり~」
さて、、今日は飛ぶ練習しよ、、、
それと隠ぺいの強化の練習で偶然できた透明化と言うか迷彩化と言うか、要するに見えなくなる、、他と区別がつかなくなる魔法、、これも練習しよう、、多分一番近いのは同化か、迷彩だな、、
~~~~~~~~~~~~~~~
ふう、、どっちもまだ慣れてないから結構しんどい、、魔力も使い方に無駄が多い気がする、、工夫しないとね、、
「クリス、、」
「はい、旦那様」
「エリアスはどうだ、、」
「これと言って変わったことはありません、毎日冒険者ギルドに入り浸っているようです、、」
「そうか、最近市民の中で税の不平等を批判する動きがあるように聞いておるのだが、その中心が冒険者ギルドだという情報があるのだが、、」
「、、、はい、そういう噂があるようです」
「事実かどうか確認せよ、そして事実であればその関係者を洗い出せ、出来れば首謀者が判れば一番いいのだが、、」
「わかりました、、事実がどのような内容でも?」
「私はエリアスの父親の前にこの街の領主である、、」
「わかりました、私は旦那様に大恩ある身、決して裏切るものではないことを改めて誓います」
「、、、うれしい事を言ってくれるが、、たとえ間違った判断でも、、とも聞こえるが、、、」
「、、お気の済むように為されませ、、」
「うむ、」
~~~~~~~~~
ん~最近よく眠れる、体の調子もめっちゃいいなあ、、
さ、今日も魔法の練習とかがんばろうと、、
あ、そうだ、今日は親になるんだっけ?、、何て名前だっけかな銀狼族ってことは秘密で狼人族と言う事にするんだよな、、本当にいいのかなあ僕が親なんて、ほとんど歳変わらないじゃん、、
とりあえずギルドに行こう、、
「おはようございます」
「エリアスさんおはようございます、今日はカンナさんが護衛に入ってますよ?ケンさんとコンビを組んでます」
「おお、もう行ったの?」
「ええ、まだ門のあたりではないでしょうか、急げば間に合いますよ」
「わかった行ってくる」
「お気をつけて」
「ありがとう」
カンナもケンも頑張ってるなあ、、
「ようエリアス早いな」
「おはようございます、マイナーの人たちはもう行きました?」
「ああ、さっき出たところだ、、ほら、見えるだろだいぶ小さくなったが街道の先にチラッと」
「本当だ、行ってきます」
「こらこら、一応決まりだカード見せろ」
「すいませ~ん」
「気を付けて行けよ」
「は~い」
加速!
「相変わらずばかっ早いなあいつは、、」
「ケーン、カンナ~」
「よおエリアスおはよう」
「おはようエリアス、相変わらず足速いね」
「おはようみんな、調子はどう?」
「だいぶ慣れたよ、イノシシくらいなら平気だよ、魔物とかはまだ見たことないけど、、」
「見ないで済むならそのほうがいいよ」
「そりゃそうだ、はは」
「ケンは冒険者でもなれそうだね」
「僕はやっぱり警備騎士になりたいよ、お母さんを安心させてやりたいし」
「そっか、いいんじゃない?ところでおばさんは元気にしてる?」
「元気元気、元気すぎて困るくらいだよ」
「ならよかった」
「カンナも頑張ってるみたいだね」
「もちろんよ、目標のためにお金貯めなくちゃ」
「はは、がんばってね、じゃあ僕は行くね」
「エリアスも頑張ってね~」
みんな頑張ってるな~このままけが人とか出ないで何事もなくいけばいいけど、、
さて、僕は少し離れて飛行の練習だ、、
かっこいい飛び方ってどんなのかなあ、、
あぐらかいてるのは?、、体育座りとか、、
本当は寝そべって片ひじ立てて飛ぶのが一番楽なんだけど、カッコ悪いしなあ、、
やっぱり普通が一番か、、
そろそろ夕方だなあ転移の練習しながら戻ろう
「ただいまあ」
「、、、、、」「、、、、」「、、、、、」
「、、、??どうしたの?、、なんかあったの?」
「、、、、、の容疑で君たちを拘束する、ケリー、キーランおとなしくしてくれ、、」
「ヴォルス!!どうしたのさ?なにしてるの?」
「部外者の子供は黙ってろ!それともお前も連れて行かれたいか?」
「なんだよ、、みんなどうしたの?、、ヴォルス、、」
 「ギルマス、、キーランさん、、」
「、、、、、」
ギルマスたちが連れて行かれるなんて、、、何があったの?
「アンナさん、、何なんです?何があったんですか?」
「ここに、冒険者ギルドに謀反を計画している容疑がかけられたの」
「なんだって?」
「ギルマスとキーランさんがその首謀者の疑いありって言われて、、」
「そんな馬鹿な、、ただ、みんな生活を良くしようと頑張ってただけなのに、、」
「、、、」
「ゴンズさん、他は?ほかのギルドは?どうなってます?」
「わからねえ、、ここも今入られたところだし、まだ確認できてねえ、、ただ今回の事は全ギルドが絡んでいるから無事だとは思えねえな」
「そんな、、、僕のせいで、、、」
「ばか、、お前のせいじゃねえよ、こんなこと珍しい事じゃねえんだ」
「そうだよエリアスは関係ない話だ、領主が気に入らなきゃこんなもんよ、いつものことだ、、」
「違うじゃん、、間違ったことを正すのが領主の仕事であって、間違ったことを隠すのは余計に間違ってるじゃん、、」
「みんなは少しでも生活を良くしようと思う事も出来ないの?領主様の気に入らなければ苦しい生活から抜けることも許されないの?その努力も出来ないの?」
、、、そんな、、何とかしないと、、父上を止めないと、、
≪エリアス様!、、エリアス様≫
≪クリス?、、父上は家にいる?≫
≪エリアス様、まずは落ち着いて下さい、、≫
≪??クリスは、、知ってたんだね、、≫
≪その件については後程詳しくお話しします、とりあえずは落ち着いて事を大きくなさらないように≫
≪わかった、すぐ戻る≫
「エリアス!、、エリアス!!」
「あ、、ああ」
「どうした?ボーっとして、、」
「あ、、、ごめんなさい、考え事をしてました、、ゴンズさんあの話はしばらくお預けでお願いできますか?」
「ああ、もちろんだ、それどころじゃねえな」
「僕行くところがあるんで」
「わかった、無茶はするなよ」
「はい」
落ち着け、、落ち着け、、また頭に血が上りかけた、、隠ぺいの最上位魔法、、鑑定無視、、これで落ち着くまでおとなしくしてよう、、僕はもっと心が動揺しないようにしないと、、
そうだ、向こうの世界へ行っておばさんたちと話をしよう、、
いるかな?、、いるよね、、
≪クリスいる?≫
≪はい、エリアス様≫
≪戻ったから部屋に来て、教えて≫
≪わかりました≫
、、コンコン、、「エリアス様、、」
「入って、、」
「失礼します」
「クリス、教えて、父上はなぜこんな意味のない事をしたのか、クリスは知ってて止めないのはどうして?」
「坊ちゃま、旦那様はこの街の領主であります。」
「そんなことは知ってる、当然市民が不満を持っていることも知ってるよね」
「勿論でございます、その不満を解消するために色々行動されております」
「それがギルマスたちを逮捕するという事なの?」
「エリアス様、片方からだけ物事を見てはなりません」
「どういうこと?」
「彼等だけが不満を持っているわけではないという事です」
「他にもいるって事?」
「その通りです、、」
「それは誰?」
「多くの貴族の方々です」
「、、、、、何が不満だというの?」
「貴族の方々はこの街をこの国を守っています、もし戦争が起これば前線に立たねばなりません」
「それで?」
「彼等は自分たちは何かあると命を懸けてこの街を守らなければならないのになぜ税金を払わないとならないのか、なぜギルドの仕事は無税なのか、ひどい差別だと旦那様に毎日のように陳情に来られます」
「、、、、、クリス?、、それ父上は本気で正しいと思ってるの?、、クリスも黙って従ってるという事はクリスも正しいと思ってるの?」
「エリアス様、旦那様も貴族であるという事です、しかも貴族を統べる3公の一人です」
「3公の一人であれば貴族を抑えることもできるでしょ、どうして逆に平民の生活を、その手助けをしている人たちを捕まえることになるの?、、おかしくない?」
「エリアス様、、旦那様は今回の事は正しい判断だと思っておられます、、」
落ち着け、落ち着け、、冷静に、、、
「ふぅ、、理不尽な話だ、、、、彼らは税制で非常に優遇されている、国を守るって言っても実際に事が起こって前線に出るのは騎士たちで、貴族どもは後方でふんぞり返っているだけ、危なくなったらすぐに逃げれるようなところにいる、しかもその騎士たちの維持費は国が払ってる、それでもまだ不満なのか、まだ金が欲しいのか、、」
「エリアス様、落ち着いてください、、」
「まじめに生きている人にこんな仕打ちをして、、、クリス!」
「はい」
「クリスはどうするつもりだ?はっきり答えてくれないか」
「エリアス様、私は旦那様の執事でございます。どのような結果になろうとも最後まで旦那様の執事でございます。」
「、、、そうか、、わかりました」
「エリアス様、私からの最後の言葉としてお聞きください。今動けば全滅します、たとえエリアス様が本気で行動しても今の力では勝てません、機が熟すまでは絶対に動いてはなりません」
「わかった、、たとえ父上と戦うことになってもクリスとだけは戦いたくない」
「そのお言葉が聞けるとは、、感無量とはこのこと、、」
「なんか話がめっちゃ大ごとになってきたみたいだけど、うまく収まる方法をみんなで考えてみるよ」
「ところで父上は僕の事どこまで知ってるの?」
「私が知っていることは全て、、」
「そうかあ、、今後もそういう事だね」
「そうなります」
「わかったよ、ありがとう」
「失礼します」
「エリアス様、夕食の時間です」
「わかった、すぐ行きます」
「父上、ギルドに謀反の疑いがあるとか、、」
「うむ、確かな筋からの情報でな、、」
「そうですか、それでギルマスやキーランさんはどうなるんでしょうか?」
「取り調べを行った後事実であると判明したら裁判にかけられるだろうな」
「私にはそのような方には見えませんでしたが、、」
「それはそうであろう、普通はそんな顔は見せないよ」
「そういう意味ではなくて、、」
「我々も何の証拠もなく動いているわけではない」
「しかし、、、」
「エリアスよよく聞いておきなさい、正しい事だけをしていれば良いというものではない、どこかでガス抜きをしなくてはならない時もある」
「今回がそれであるという事なのですか?」
「そういうことだ」
「どこのガスを抜くのか知りませんが、ギルマスたちはそのための生贄にされたようなもの、、ですか」
「、、、、、」
「では平民はどこでガス抜きをすればよろしいのですか?」
「彼らにガス抜きは必要ないであろう、色々と優遇してやっているのだから」
「、、、、、そう、、、ですね、、」
「わかったらこれ以上その話は無しだ」
「そうそう、エリアスのお披露目も近い事だしそっちの話をしましょ」
「フフ、、母上は楽しそうですね」
「そりゃあエリアスの晴れ舞台ですもの」
「兄さんはきっとかっこいいだろうなあ」
「ノアも早くできるといいね」
「うん、、その時はみんな呼ぶんだ~」
「あのねエリアス今回は皇家からは王子、王女、4人とも来られるそうよ」
「うへあ、、やだなあ、気を使っちゃう」
「何言ってるの?お近づきになる絶好のチャンスじゃない!がんばってね」
「ご、、ごちそうさまでした、では部屋に戻ります、、」
こらからどうなるんだろう、、、
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