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プロローグ
0 異世界に立つ
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どこまでも続く荒廃した枯れた大地の上で、彼は冒険者風の動きやすい服装に赤ワイン色の渋くもド派手なマントを羽織って立ちつくしている。
その表情は少し納得がいっていないような不満そうな顔ではあったが、どこか諦め気味に小さくため息を吐き捨てるだけで、特に慌てふためくという雰囲気は無かった。
それもそのはず、一応は神秘的な宇宙空間の様な場所で神様っぽい尊い存在から説明を受けるには受けたからだ。
ただ、それでも納得があまりいっていないのは、彼は何度も何度も異世界転移を固辞したからである。
彼の名前は山野 吾郎、歳は32歳。
男性、独身、家事手伝いなのでニートではありません(本人談)。
身長は170cm前後の平凡な見た目な日本人である。
一般的な都会における仕事全般が苦手な吾郎は、早々に社会からドロップアウトした後は、自分のスタイルに合った生き方をしてきた。
両親にこれ以上の迷惑はかけられないので、贅沢は出来ないがオタク趣味を楽しみながらの「まったりライフ」はそれなりに充実していた。
独身ではあるが別に女性が嫌いなわけではなく、経済力が無いというのに女性と付き合う、結婚する、子供が生まれる、という重荷が背負いきれないし背負いたくもなかっただけである。
女性に生活面で頼られるのは困るし、頼るのも無理だし、それを無視して誰かを不幸にしたくは無いし、そうなると一人でミニマムなまったりライフが最適となるのは仕方が無いことである。
そんな元の世界でもゴロゴロと他にもいそうな存在である吾郎がなぜに異世界転移に選ばれたのかは、いまいち説明はしてもらえなかった。
ただ、神らしき存在は最後に一言だけこう言っていた。
【約束の時は来た。混沌の果てにこそ希望はあるだろう。そなたに悠久の幸福があらんことを……】
その言葉を思い出しながら吾郎は空を見上げた。
「俺ごときでは考えも及ばない存在である神様っぽい人がそれでも俺を選んだんだから、そこは素直に受け入れるしかないか……」
吾郎は顔を下ろして荒れた大地の地平線を見つめながら、もう何度目かも分からないため息をひとつ吐き捨てると、あてもなく歩き始めるのだった。
その表情は少し納得がいっていないような不満そうな顔ではあったが、どこか諦め気味に小さくため息を吐き捨てるだけで、特に慌てふためくという雰囲気は無かった。
それもそのはず、一応は神秘的な宇宙空間の様な場所で神様っぽい尊い存在から説明を受けるには受けたからだ。
ただ、それでも納得があまりいっていないのは、彼は何度も何度も異世界転移を固辞したからである。
彼の名前は山野 吾郎、歳は32歳。
男性、独身、家事手伝いなのでニートではありません(本人談)。
身長は170cm前後の平凡な見た目な日本人である。
一般的な都会における仕事全般が苦手な吾郎は、早々に社会からドロップアウトした後は、自分のスタイルに合った生き方をしてきた。
両親にこれ以上の迷惑はかけられないので、贅沢は出来ないがオタク趣味を楽しみながらの「まったりライフ」はそれなりに充実していた。
独身ではあるが別に女性が嫌いなわけではなく、経済力が無いというのに女性と付き合う、結婚する、子供が生まれる、という重荷が背負いきれないし背負いたくもなかっただけである。
女性に生活面で頼られるのは困るし、頼るのも無理だし、それを無視して誰かを不幸にしたくは無いし、そうなると一人でミニマムなまったりライフが最適となるのは仕方が無いことである。
そんな元の世界でもゴロゴロと他にもいそうな存在である吾郎がなぜに異世界転移に選ばれたのかは、いまいち説明はしてもらえなかった。
ただ、神らしき存在は最後に一言だけこう言っていた。
【約束の時は来た。混沌の果てにこそ希望はあるだろう。そなたに悠久の幸福があらんことを……】
その言葉を思い出しながら吾郎は空を見上げた。
「俺ごときでは考えも及ばない存在である神様っぽい人がそれでも俺を選んだんだから、そこは素直に受け入れるしかないか……」
吾郎は顔を下ろして荒れた大地の地平線を見つめながら、もう何度目かも分からないため息をひとつ吐き捨てると、あてもなく歩き始めるのだった。
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