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好かれて見せる

好きな人を落とす 9

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「ねぇーキスしない?」
瑠璃の顔がだんだんと近づいてくるあと数センチの所で目を覚ました。

夢かよ、あともうちょいでキスできたのに朝から何とも言えない気持ちになりながらネマギから制服に着替えパンを食器棚から取り出して食べた。
あの夢の続きを見たいなぁと思っていた。
今日は瑠璃のことをイメージしながら寝よう何かに書いてあったが好きな夢を見るためには好きなイメージをしながら見ると効果あるらしい。
そんなことを考えながら俺は朝ごはんを食べ終えて、リュックの中を忘れ物がないか確認した。
財布ねーじゃねーか、どこ置いた
と思い辺りを見渡すと机の上にあった何故そこにあったのかは今は考えずに時間を見ながら少し余裕を持って着きそうだなと思いながら駅に向かった。

いつもだったら流鉄に乗るんだがな瑠璃がストーカに襲われて以来心配なので駅まで迎えにいくようにしてる。

本当は家まで向かいに行きたいのトルリに言ったら駅までデイいいよと俺何回も家まで行くよと言ったが駅まで大丈夫だからとストカーがまたでできたら家まできてねと押し切られてしまい俺渋々松戸駅で待つようになった。

そんなことを考えながら歩いていると駅に着きちょうど電車が来たので電車に乗り瑠璃の待つ松戸駅まで向かった。

俺は電車の中で今日はどんな話題を振ろうかと考えてた時にあるテクニックを思い出しそれを使おうと思い話す内容も決めたと同時に電車が松戸駅で止まったので俺は電車を降り改札に向けて歩いた。


改札口を出ると携帯をいじっている瑠璃を発見し近寄り肩を叩き

「おはようー」

「おはようー、じゃー行こうか」

そう言って瑠璃は財布出してスイカがあることを確認すると改札口に向かって俺となんで歩いた。

改札口を通りホームに降りると反対側には通勤ラッシュなのか人があふれていた。

「反対側の電車乗る人たちすごいなつくづく今の高校選んで良かったと思うよ」

今から乗る電車も流鉄も人はガラガラだからな。流鉄に関してはうちの学校以外の生徒はあんまいないからな。

少しの間瑠璃と音楽の話とかしてると我孫子行きの電車がきたので乗り馬橋駅に向かっていた。

馬橋駅につき降りると俺たちは流鉄に乗り換えるために俺は切符を買って駅内に入り瑠璃は定期で入った。

俺も定期買おうかなぁー、そっちの方が安いし。
定期を買うことを決めると電車が来たので俺たちは電車に乗った。

俺から某アイドルグループ所属しているある人の話を俺から切り出した。

「万理華って可愛いよね昨日動画見たんだけど」


すると瑠璃は目をキラキラさせて

「すごーく可愛かったでしょ、世界観もすごい独特で好きなんだー」
 
「独特の世界観も好きなんだー本当に万理華のことが好きなんだねー」

すると瑠璃はここが好きでここがすごいのとか語ってきて俺相槌打ちながらその万理華のことが俺も好きになっていた。 


ちなみに今回使ったテクニックは好きな話をさせることによって俺をいいイメージの中に刷り込むというやり方だ。好きな人を聞くときにも使ったやり方なのでこれで俺瑠璃の中でいいイメーを持っているだろう

瑠璃のマシンガンのように語る姿可愛いなぁーと思いながら学校に着くまで聞いいた。

最後瑠璃は満面の笑みで

「どうすごい人でしょ好きになった?」

俺もこれ以上にないくらいの笑みで
「ああ、好きになったよー、好きなことについて語る瑠璃を見てもっと好きになったよ」

そう言うと瑠璃は顔真っ赤に染めながらば
「バカ、そがんなこと聞いとらんのに」
と小さく呟いてた

これできゅんポイント上がったなと思い心の中でニヤニヤした。

そんなやりとりをしてると学校が目の前にあり瑠璃も驚いたように目の前を見て、そんなに語ってたことに今度は羞恥で顔を染めながら急ぎ足で学校に入っていった。
俺も慌てて追いかけて学校に入った。



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