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罰ゲームから始まる恋2

瑠璃とイチャイチャする5

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俺は瑠璃の頭をいい感触だなーと思いながら撫でていたが、
「もう大丈夫だよ、希堂くん」
瑠璃が元気そうな声で言ったので俺は名残惜しく離れた。
「まぁ抱きつきたくなったらいつでも言っていいぞ、俺の胸はいつでも空いているから」
うんありがとうと目を細めながら満面の笑みで言った。
「あそうだ、財布忘れてたわ」

「私も忘れてた。希堂くん高いけど買ってくれる?」
上目遣いで俺を見つめながら言った。


『上目遣いでお願いされたら断る男いないだろ。ましてや瑠璃からなんて、とりあえずあれだな俺だけこの目でお願いされてるから役得ってやつだな』

「いいぞ、お金たくさん下ろしてきたしな」
瑠璃はそう言うと本当ー溢れんばかりの笑顔を浮かべた。

『あーやっぱ瑠璃最高だわ、いまだに俺の彼女なんて信じられない。
瑠璃の笑顔さえあれば戦争なんて無くなるなんじゃないか』

「とりあえずレジに行こうぜ」
俺はレジに向かおうとすると瑠璃が俺の制服の裾ちょこんと掴んだ。

『か、かわええ、ちょこんと掴まれるの瑠璃と付き合って初めてだわ。
これを天然でやるんだから末恐ろしいよな』

「どうした瑠璃?」
俺はにやけるの我慢しながら聞いた。
「希堂くんの財布を選ぼう、財布前見た時ボロボロだったし」
瑠璃が選んでくれるならいいものを選んでくれそうだなと思い
「いいよ、いいの選んでくれよな」
瑠璃はうんと言って弾けんるような笑顔を浮かべた。
俺たちはメンズの財布コーナーに移動して、いろんな財布を物色してる。
「これとかいいんじゃない」
綺麗な黒色をした皮のできた二つ折りの財布を手に取って言った。
「俺、長財布が欲しいんだよな」
すると瑠璃はうーんと唸りながら財布を吟味していた。
すると瑠璃はある財布の前で止まりそれを凝視して、手に取ってファスナーを開けたりしてチェックしている。
するとこれなら満足だろうというような表情で
「これならどうかなー。デザインもおしゃれだし、希堂くんよくカード入れてるから機能性もいいと思うよ」
俺はそう言われて財布を瑠璃から渡されたのでじっくり見た。

『ベージュエボニー色で高級感が漂ういい財布だな。
ファスナーのところもいいし、たくさんのカードも入りそうだし、なによりデザインがオシャレでさすが瑠璃といったところか』

「これに決めるわ。ありがとうな選んでくれて、俺1人だったらこんないいデザインの財布選ばなかったわ」

「いえいえ、希堂くんが財布買ってくれるお礼だよ」
瑠璃は目をほそながら優しい笑顔を浮かべた。
「とりあえずレジ行こうか」
瑠璃はうんと言ったので、俺たちはレジに向かった。
「合計12万円になります」

『俺の財布高すぎだろ、だが瑠璃がせっかく選んでくれた財布だか買わないと言う選択肢はない』

俺は封筒から12万円を取り出してレジに俺お金たくさんもってるだろう的な表情で出した。
「ちょうどですね、ありがとうございました」
俺の表情になんの感情を抱かずに淡々と仕事を店員はこなしていた。

『俺の表情に何にも思わないってこの人すごいな普通疎まし苦感じるはずなのに、て言うか俺そんな表情でお金を出すなんて性格悪いな。
これからはやらないようにしよう』

俺は商品を店員から受け取ると、その中からピンクの財布を瑠璃に渡す。
瑠璃はその財布を大事そうに慎重に受け取りありがとうと弾けんばかりの笑顔を浮かべて言った。
俺たちはプラーレ松戸を出た。
「この後ゲーセンに行かないか?」

「いいよー、また何か取ってくれるの?」

『俺はあれから何回も挑戦して取るのも相手に頑張って取ったんだよとアピールできるが、一発で取るのもかっこいいんじゃないかと思い。瑠璃と遊べない間練習しまくったのだ。
次は一発で取ってかっこいいところを見せてやる』

「好きなものなんでも取ってやるよ」

すると瑠璃はうーんと人差し指を口に当てながら悩んで答えが出てなさそうな表情をして
「あっち行ってから決めてもいいかな?」

「いいぞ、いろんなもの見てからの方が本当に欲しいものがわかるしな」
そんなことを話しているとゲーセンに着いた。
俺たちはまずぐるっとユーホーキャッチャーのゾーンをぐるっと周り欲しいものがないか見る。
すると俺はあるくまさんが目に入った。
前に取ったことのあるくまさんだ。
「瑠璃、このくまさんにしないか?この前のは雄ぽい気がしたから今度はメスっぽいのを取ろう」

「雄っぽいって何よー」
瑠璃はクスクスおかしそうに笑いながら言った。
「いいよ、このくまさんにしよう。メスっぽいのでよろしくね」
俺はかっこいい笑顔を浮かべながら、
「ああ、一発で取るよ」
俺はジーとユーホーキャッチャーを凝視しながらメスっぽいのを探した。

『ん?あの右の1番はじにあるくまさんが柔らかい笑みを浮かべていてメスっぽいな』

俺は百円玉を入れて狙いを定めてわきにアームを入れて、うまく持ち上げて穴に落として一発で取ることができた。
俺はくまさんを瑠璃に渡した。
「すごい本当に一発で取るなんて、このくまさん大切にするね」
瑠璃は優しい笑顔を浮かべながら言った。
俺は瑠璃の笑顔に見惚れていた。


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