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第四部 楽園崩壊
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祭壇に掲げられた生贄というのが自分だというのは明らかだった。並べられた鋭利な刃物を研ぎ直す者たちがいた。金属のこすれる音から刻々と死の香りが漂う。
いったい自分は何のために?
咲子は今更ながら担ぎ上げられていたことに気づかされた。かつての同級生たち。誰もが礼拝堂の隅で脅えながら嵐が過ぎ去るのを持っている。声を出したら助けてくれるだろうか? いや誰しもが咲子の方を見向きもしなかった。これから起きる惨劇を見ようとする奇特なものは誰もない。
嘘よ。こんな・・・何のために自分は?
脅える中で準備は着々と整う。祭壇の周りにあらゆる道具が置かれる。咲子は全て知っている。それらの品物が何のためにあるか? よく知っていた。悪魔を呼び出す黒魔術に必要な道具。すべての中心の祭壇に悪魔へ捧げる生贄を配置する。
そう・・・生贄は咲子自身・・・
では咲子を生贄にして悪魔と契約し、王になるべきものは誰か?
「時間です」
毅然とした声が聞こえる。儀式の時が始まる。扉が開かれ、祭壇に向かってやって来る者こそ一連の首謀者であった。それが誰だか咲子を知っている。咲子の死へのトラウマに漬け込み、周囲を扇動するよう仕向けた者。常に横にいて、最も信を寄せていたものだ。
頭巾が外れて、露わになった素顔に咲子は必死に頼み込む。それ以外に咲子の残された道はない。
「ふふ、それではお話ができませんわね。末期のお言葉をお聞かせくださいませ」
夏帆はかつての主こっけいなさまを憐れみ、猿ぐつわを取ってやる。
「助けて。お願い」
何かの間違いだ。ああ、全てが悪夢だ。咲子は自分が夢を見ているに違いないと思っていた。夏帆がこんなことをするはずがない。
「咲子様にお仕えして数年。このようなお別れの日が来るとは。名残惜しいですわ」
「何、何言っているの? いやよ! 助けてよ!」
「今さら本望が叶うというのに。何を怖がっております?」
「死にたくない」
やっとのことで出た言葉。
「咲子様は悪魔に魅入られたのです。悪魔はきっと重宝してくださるはず。もはや望むがまま。悪魔の糧となり、私とともに1つに」
「いやだ。王なんていや。これまで通りがいいわ。お願い! やめて!」
夏帆はその言葉を聞いて目を丸くした。本当に驚いているようで、喜びにあふれているようだった。今までに見たことがない素顔だった。
異様なまでに高い支配欲と、欠落した他者への共感が同じところから発生している。夏帆は全てを失った者の末路の言葉をおいしい料理を眺めるような目で見ていた。
死ぬ間際に人は本当の顔を見せる。
「まさか、本気でご自身が王になれるとお思いでしたの?」
夏帆はせせら笑う。話は十分だった。開いた口を閉ざし、準備に入る。重労働になる。人一人の体を丁寧にばらばらにしてくことは非常に難しい。
「さあ! これより生贄から臓器を取り出す! 刀を!」
刀は研ぎ澄まされ、キラリと輝きを放つ。それはあまりにも美しく、むごいものだった。
サーッと咲子の素肌は切り開かれる。体が激しく波打つたびに周りの者が押さえつける。咲子の臓器に傷一つ付けてはいけない。純白の素肌は血塗られ剥がされていく。そのたびに血だまりがみるみるうちに広がり続ける。またもや祭壇は赤く彩られる。
神秘的な魅力ある肌の内に見えたのは、生々しいほどに彩られた咲子の五臓六腑であった。何一つ欠けていない。
「美しい。まったく一つ残らず、健全な形でありますわ」
これぞほしかったものである。粘膜に覆われた臓器たち。これらを一つずつ、余すことなく取り外す。咲子はもんどりうつ痛みにも、耐え続けていた。
「いよいよ始まるのですね? 私もしばし鑑賞するとしましょう」
須世子の声である。馬車の中でかすかに聞こえた声は須世子のものだ。咲子は最後の頼みの綱とばかり声を出す。言葉にならなかったが、必死だった。
「まあ激痛にも耐え、お労しいこと」
須世子は同情したような声を出し咲子のそばによる。
「今からとくとご覧くださいな。自らの体が壊れていくさまを。ゆっくりと死にゆく様子を見届けましょう。もっとも、死ぬのはあなただけ・・・」
咲子は首を振りひどく拒絶する。そんな、どうして? 須世子がどうして自分を裏切るのかわからない。須世子はただ笑いを浮かべ続ける。
薄い粘膜が切り取られ、臓器は外気に当たりひりひりとする。夏帆は静かに狙いを定めていた。まずは胃。刃先は胃を食道から肛門に続く臓器の流れから取り外す。激しくよぎる激痛に咲子はのたうち回る。
「あははは!」
須世子は顔が血で汚れることをためらわず咲子の苦悶に満ちた表情を見て満足する。愚かな女だ。まさか王になれるとでも思ったのか? 自身にそのような才覚があるとでも?
須世子はあらゆる呪詛の言葉を述べ続ける。これで一族が代々受けていた従属による屈辱は晴らされる。
その後も解体は続いていく。機械的に、寸分も無駄のなく。臓器が切り取られるたびに、咲子の悲鳴は続くが、次第に弱くなってきた。やがて咲子の内臓は減り、余すところ肺と心臓だけとなる。もう最後である。
「お約束でしたわね。とどめをどうぞ」
夏帆は静かに刀を渡した。須世子はそっと受け取り、生暖かい柄の部分をギュッと握り締める。見ていたけど、何と恐ろしい光景だ。異様なあり様も慣れてしまえば、日々の日常と化してしまう。
「ふふ、恐れなどここでは不要。あなた様のお望みを果たしてくださいませ」
手が勝手に震えるが、これは恐怖故ではない。咲子を葬り去ることで、聖族からの呪縛を解き放ち、かつて失った栄光を取り戻すのだ。その道標は示されている。ただ、あまりにも明らかな栄光への道に武者震いが止まらないのだ。
「さあ早く」
「ふふ、はは・・・はははは! はははは!」
勝った。とうとう勝った。友人という名の僕として傲然と見下し続ける咲子に我慢がならなかった。屈辱は今晴らされる!
「ぐっ!」
須世子は片方の肺を取り除いた。心臓から流れ込む血がピュッと顔にかかる。赤一色の景色が視界を覆うが、まだ終わっていない。もう一つの肺も外す。肋骨が障害となって手間取ったが何とかなる。もはや咲子は悲鳴を上げる力も残されていない。白目をひん剥いたまま痙攣している。かつての美しかった面影は消え、醜態をさらしている。
つまらない宮廷生活がどれほどの恩恵があったか思い知らされていることだろう。
さあ最後だ。
須世子はぐっと咲子の心臓を握り締めた。ここが外れれば完全に咲子は沈黙する。文字通り終わりだ。
死ね・・・
バリッという音がして、血が激しく天高く飛び出した。ガタガタと咲子は震えたが、沈黙した。心臓は取り外され、公女・天乃咲子姫は死んだ。わずかに残った肉と骨。無傷は頭部だけである。顔には受けた痛みによる耐え難い苦しみが残っている。
須世子は鮮血のシャワーを浴び続けた。体は赤く染まっていく中で、己がさらに美しくなっていくような気がしていた。解体は踊っても須世子は踊り続けていた。
「準備は整った。すべての臓器を納めし、甕を六芒星の頂点に配置しなさい」
配下の者が静かに茶色の甕を持って行く。
かがり火が焚かれる。六芒星はオレンジの炎に染まる。夏帆は静かに呪文を唱え始める。
地に眠りし悪魔を蘇らせようとしている。オレンジの炎は呪文を聞いて形を変えていく。やがて色は青白く変わっていく。そこに禍々しい憎悪に満ちた顔が臨む。
「我を呼び覚ませしは汝か?」
「いかにも」
「何ゆえ我を長き眠りより呼び覚ます?」
「我、王位を継ぐ意志あり。すべてに用意は出来た。そこの生贄を捧げ、我と契約せよ!」
まばゆい閃光は夏帆をしばらく見ていたが、すっと手が伸びてくる。甕はたちどころに四散し、中の臓器は炎の腕により肺にされる。六芒星に用意された供物は全て捧げられた。
「あとは汝が体我に差し出すがよい。さすれば無限に近き力を与えよう!」
夏帆は天高くそびえる悪魔に胸いっぱいに体を差し出した。体を灼熱の炎が駆け巡る。
最後の試練である。王位を狙うものは、悪魔に己の体を差し出す。ねじ曲がり、折り曲げられる。この世に残っていた己の痕跡を消し去り、生まれ変わる。ただ無情な痛みに耐えられた者が王となり得る。
夏帆の体は燃えていたが、灰となり散り散りとなった。炎はゆっくりと六芒星の中心に向かって収斂していく。激しい風が礼拝堂に吹き荒れる。ガラガラと礼拝堂は崩れ始める。崩落が始まった。そこに居合わせた者は逃げ惑い、恐れていた。すべての物は六芒星の中央に集められていく。最後に一つになった。
集められた力は激しい衝撃派を放った。そこに遭ったはずのものが四散する。
中央に一人の女が立っていた。美しき王の誕生だった。
いったい自分は何のために?
咲子は今更ながら担ぎ上げられていたことに気づかされた。かつての同級生たち。誰もが礼拝堂の隅で脅えながら嵐が過ぎ去るのを持っている。声を出したら助けてくれるだろうか? いや誰しもが咲子の方を見向きもしなかった。これから起きる惨劇を見ようとする奇特なものは誰もない。
嘘よ。こんな・・・何のために自分は?
脅える中で準備は着々と整う。祭壇の周りにあらゆる道具が置かれる。咲子は全て知っている。それらの品物が何のためにあるか? よく知っていた。悪魔を呼び出す黒魔術に必要な道具。すべての中心の祭壇に悪魔へ捧げる生贄を配置する。
そう・・・生贄は咲子自身・・・
では咲子を生贄にして悪魔と契約し、王になるべきものは誰か?
「時間です」
毅然とした声が聞こえる。儀式の時が始まる。扉が開かれ、祭壇に向かってやって来る者こそ一連の首謀者であった。それが誰だか咲子を知っている。咲子の死へのトラウマに漬け込み、周囲を扇動するよう仕向けた者。常に横にいて、最も信を寄せていたものだ。
頭巾が外れて、露わになった素顔に咲子は必死に頼み込む。それ以外に咲子の残された道はない。
「ふふ、それではお話ができませんわね。末期のお言葉をお聞かせくださいませ」
夏帆はかつての主こっけいなさまを憐れみ、猿ぐつわを取ってやる。
「助けて。お願い」
何かの間違いだ。ああ、全てが悪夢だ。咲子は自分が夢を見ているに違いないと思っていた。夏帆がこんなことをするはずがない。
「咲子様にお仕えして数年。このようなお別れの日が来るとは。名残惜しいですわ」
「何、何言っているの? いやよ! 助けてよ!」
「今さら本望が叶うというのに。何を怖がっております?」
「死にたくない」
やっとのことで出た言葉。
「咲子様は悪魔に魅入られたのです。悪魔はきっと重宝してくださるはず。もはや望むがまま。悪魔の糧となり、私とともに1つに」
「いやだ。王なんていや。これまで通りがいいわ。お願い! やめて!」
夏帆はその言葉を聞いて目を丸くした。本当に驚いているようで、喜びにあふれているようだった。今までに見たことがない素顔だった。
異様なまでに高い支配欲と、欠落した他者への共感が同じところから発生している。夏帆は全てを失った者の末路の言葉をおいしい料理を眺めるような目で見ていた。
死ぬ間際に人は本当の顔を見せる。
「まさか、本気でご自身が王になれるとお思いでしたの?」
夏帆はせせら笑う。話は十分だった。開いた口を閉ざし、準備に入る。重労働になる。人一人の体を丁寧にばらばらにしてくことは非常に難しい。
「さあ! これより生贄から臓器を取り出す! 刀を!」
刀は研ぎ澄まされ、キラリと輝きを放つ。それはあまりにも美しく、むごいものだった。
サーッと咲子の素肌は切り開かれる。体が激しく波打つたびに周りの者が押さえつける。咲子の臓器に傷一つ付けてはいけない。純白の素肌は血塗られ剥がされていく。そのたびに血だまりがみるみるうちに広がり続ける。またもや祭壇は赤く彩られる。
神秘的な魅力ある肌の内に見えたのは、生々しいほどに彩られた咲子の五臓六腑であった。何一つ欠けていない。
「美しい。まったく一つ残らず、健全な形でありますわ」
これぞほしかったものである。粘膜に覆われた臓器たち。これらを一つずつ、余すことなく取り外す。咲子はもんどりうつ痛みにも、耐え続けていた。
「いよいよ始まるのですね? 私もしばし鑑賞するとしましょう」
須世子の声である。馬車の中でかすかに聞こえた声は須世子のものだ。咲子は最後の頼みの綱とばかり声を出す。言葉にならなかったが、必死だった。
「まあ激痛にも耐え、お労しいこと」
須世子は同情したような声を出し咲子のそばによる。
「今からとくとご覧くださいな。自らの体が壊れていくさまを。ゆっくりと死にゆく様子を見届けましょう。もっとも、死ぬのはあなただけ・・・」
咲子は首を振りひどく拒絶する。そんな、どうして? 須世子がどうして自分を裏切るのかわからない。須世子はただ笑いを浮かべ続ける。
薄い粘膜が切り取られ、臓器は外気に当たりひりひりとする。夏帆は静かに狙いを定めていた。まずは胃。刃先は胃を食道から肛門に続く臓器の流れから取り外す。激しくよぎる激痛に咲子はのたうち回る。
「あははは!」
須世子は顔が血で汚れることをためらわず咲子の苦悶に満ちた表情を見て満足する。愚かな女だ。まさか王になれるとでも思ったのか? 自身にそのような才覚があるとでも?
須世子はあらゆる呪詛の言葉を述べ続ける。これで一族が代々受けていた従属による屈辱は晴らされる。
その後も解体は続いていく。機械的に、寸分も無駄のなく。臓器が切り取られるたびに、咲子の悲鳴は続くが、次第に弱くなってきた。やがて咲子の内臓は減り、余すところ肺と心臓だけとなる。もう最後である。
「お約束でしたわね。とどめをどうぞ」
夏帆は静かに刀を渡した。須世子はそっと受け取り、生暖かい柄の部分をギュッと握り締める。見ていたけど、何と恐ろしい光景だ。異様なあり様も慣れてしまえば、日々の日常と化してしまう。
「ふふ、恐れなどここでは不要。あなた様のお望みを果たしてくださいませ」
手が勝手に震えるが、これは恐怖故ではない。咲子を葬り去ることで、聖族からの呪縛を解き放ち、かつて失った栄光を取り戻すのだ。その道標は示されている。ただ、あまりにも明らかな栄光への道に武者震いが止まらないのだ。
「さあ早く」
「ふふ、はは・・・はははは! はははは!」
勝った。とうとう勝った。友人という名の僕として傲然と見下し続ける咲子に我慢がならなかった。屈辱は今晴らされる!
「ぐっ!」
須世子は片方の肺を取り除いた。心臓から流れ込む血がピュッと顔にかかる。赤一色の景色が視界を覆うが、まだ終わっていない。もう一つの肺も外す。肋骨が障害となって手間取ったが何とかなる。もはや咲子は悲鳴を上げる力も残されていない。白目をひん剥いたまま痙攣している。かつての美しかった面影は消え、醜態をさらしている。
つまらない宮廷生活がどれほどの恩恵があったか思い知らされていることだろう。
さあ最後だ。
須世子はぐっと咲子の心臓を握り締めた。ここが外れれば完全に咲子は沈黙する。文字通り終わりだ。
死ね・・・
バリッという音がして、血が激しく天高く飛び出した。ガタガタと咲子は震えたが、沈黙した。心臓は取り外され、公女・天乃咲子姫は死んだ。わずかに残った肉と骨。無傷は頭部だけである。顔には受けた痛みによる耐え難い苦しみが残っている。
須世子は鮮血のシャワーを浴び続けた。体は赤く染まっていく中で、己がさらに美しくなっていくような気がしていた。解体は踊っても須世子は踊り続けていた。
「準備は整った。すべての臓器を納めし、甕を六芒星の頂点に配置しなさい」
配下の者が静かに茶色の甕を持って行く。
かがり火が焚かれる。六芒星はオレンジの炎に染まる。夏帆は静かに呪文を唱え始める。
地に眠りし悪魔を蘇らせようとしている。オレンジの炎は呪文を聞いて形を変えていく。やがて色は青白く変わっていく。そこに禍々しい憎悪に満ちた顔が臨む。
「我を呼び覚ませしは汝か?」
「いかにも」
「何ゆえ我を長き眠りより呼び覚ます?」
「我、王位を継ぐ意志あり。すべてに用意は出来た。そこの生贄を捧げ、我と契約せよ!」
まばゆい閃光は夏帆をしばらく見ていたが、すっと手が伸びてくる。甕はたちどころに四散し、中の臓器は炎の腕により肺にされる。六芒星に用意された供物は全て捧げられた。
「あとは汝が体我に差し出すがよい。さすれば無限に近き力を与えよう!」
夏帆は天高くそびえる悪魔に胸いっぱいに体を差し出した。体を灼熱の炎が駆け巡る。
最後の試練である。王位を狙うものは、悪魔に己の体を差し出す。ねじ曲がり、折り曲げられる。この世に残っていた己の痕跡を消し去り、生まれ変わる。ただ無情な痛みに耐えられた者が王となり得る。
夏帆の体は燃えていたが、灰となり散り散りとなった。炎はゆっくりと六芒星の中心に向かって収斂していく。激しい風が礼拝堂に吹き荒れる。ガラガラと礼拝堂は崩れ始める。崩落が始まった。そこに居合わせた者は逃げ惑い、恐れていた。すべての物は六芒星の中央に集められていく。最後に一つになった。
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