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第5章 火中の救出
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火の一本道を抜けると、ちょうど人が一人通れるほどの道が続き、山の外に出る。
気づけば都の内側まで来ている。目の前は石で敷き詰められ整備された道が続く。
「ここからは、地図と案内が必要ね」
夕美が言う。
「まずこの道を真っ直ぐ進むと門がある。これが火門。ここには門番がいる。それが火の鞭よ。太古の昔にいた鬼の最後の一体ね」
「まず化け物を成敗し」
「あなたの役目は鬼退治?」
あ、と彼は思わず聞いた。
「あなたは一体何をしにここまで来た?」
沈黙があり、流星は気づかされる。
「殿下、あなたは門を守る化け物を一人で倒し、その隙に私は都に忍び込めと?」
「だから、内部の地図と私という案内が必要だったのよ」
夕美は、指で空をなぞり隠してあった地図を取り出し、彼に投げた。
受け取った地図は、火都の見取り図であった。
「もうじき見えてくるのが火門。私が火の鞭を引き付けている間に、小門を潜り抜けて。
弱点は脚。図体がでかい癖に支える脚が小さいの。上手く転ばすから、火門の脇にある小門を潜り抜けてね。そこは開いているから」
「なぜ開いているのです?」
「住人が出入りするから。彼らは額に紋章がある。赤き龍、烈王の紋章がね」夕美は額を指し示した。「火の鞭は、紋章があるかないかで侵入者を判断するの」
「で、門に入ったら道は真っ直ぐよ、目指す先はそこにある」
「宮殿まで真っ直ぐ……」
「そうひたすら突っ走って。敵に見つかっても、前だけを見て走りなさい」
「できれば隠密に」
「少し痛い思いをしてもらう」
「え?」
気づけば彼はあおむけに転ばされ天を仰いだ。空がこんなにも厚い雲で覆われ赤く塗られているとは。
「グッ――」
額が焼け付くように熱くて、全身に痛みが波及した。流星は地べたを転げまわる。あまりの苦痛に耐えきれなかったからだ。
「中は、灼熱地獄。住んでいる者は身に火を宿している。只人は入れない。烈王の火ではない。一時的な刻印だから長くはもたないけど、役には立つ。上手くいけば内部の兵たちを欺けるかも」
暗転する視界。頭が勝ち割れそうな痛み。
もはや主義、使命、理想などと言った言葉は何の意味も持たない。ただ強い痛みに身をよじ曲げ、苦悶するしかない。
夕美は無情にも呪文を唱える。やがて火の誓いは終わった。
「印が続くのは5時間ってところ。そのことにだけは気を付けて」
しばらく痛みは続いたが、だんだんと引いていった。起き上がれるようになった時には、流星自身がこの地に訪れてから感じていた火炎にまみれた空気で汚れた大気や、悪意に満ちた土地に、嫌悪や辛苦を感じない。
坂道をひたすら上った先に最後の関門は、厳かに存在している。
「着いたけど、さっきの話――どうだろう? ちょっと面倒だな」
夕 美はチッと舌打ちをした。
目の前にそびえる赤い門。烈王がなで斬りにした人々の血で塗られているようだ。
門前に立ちすくむのは火の鞭――背丈は二十mある全身は逆立つ毛までもが赤かった。大きな瞳で、狂気を孕んでいた。眉がひん曲がったようにつり上がり、実に好戦的だ。この魔物と遭遇したら、戦いしか選択肢はあるまい。異常なまでに大きな顔と、手に持つのは数mほどの黒い鞭で何度となく振りかざすたびに炎が舞い散る。
火の鞭。なるほど最後の関門は、試練が待っている。
彼は悠然と門の前に立ちはだかっている。
「やあ、来たね」
彼はいつだって笑っている。誰にでもそうだ。にこにこばかりして、相手を歓待するつもりなんてさらさらない。
なぜこの男が――聡士が、火の鞭の頭に乗り、二人を見下ろしているのだろう。
「どいてもらおう」
「君も来たのか。わざわざ助けに来たね。素敵だよ。これぞ愛の力ってやつかい?」
うるさいやつだ。流星はつくづくそう思う。
「ひっそりと都に侵入するつもりだったよね? ああ、でもすっかり王の兆しは見え見えだったよ。姉さん、今回は軽率だよ。そっちの騎士君を助けるために王の力を使うなんて」
「生憎だけど、おしゃべりしている時間はないの」
「だろうね」聡士は自分の姉へ最大の賛辞を込めて笑顔を取り繕う。「そうか、君は聖なる腕輪を持ってきているのか? なんてありがたい。必要なものは全部そろう。こちら側の正当性は確固たるものになる」
「お前にやるものではない」
「僕には要らないさ。扱えるのは聖女だけ」
「ならどうする?」
「助けるついでに渡すのだろうね。あ、道は教えてもらった? でも安心しなよ。僕が希和子には届けてあげるからさ。まあ君には、残念ながら死んでもらうけどね」
「死ぬのは今ではない――おしゃべりに費やす時間はない」
流星は剣を抜く。隣で夕美が静止しようとしているのが目に入っていない。
彼は化け物めがけて走っていた。
「あーあ、いいぞ。やって」
火の鞭は、ゆったりと足を前に突き出す。動きは本当にゆったりとしている。振りかざす鞭も、あまりにも遅い。
「危ない! 下がって」
夕美が叫んだ。あえて遅く動くことで、相手に図体だけだと思い込ませるつもりなのだ。流星は気づかない。あの鞭の恐ろしさを彼は知らないのだ
鞭は高く振りかざされる。流星は、足元が弱点と聞いた。間合いを注意し、相手の懐に飛び込み、傾倒させる。一気にそこから内部に入る。
動きは遅い、いけると思った。しかし鞭は頭上高くあり振りかぶるその瞬間、信じられないことが起きる。鞭がするすると伸び、化け物が振り下ろす速度が猛然と増したのだ。こいつ、巨体の割には早い。
しまった、と流星は焦った。直撃したら並みの人ならひとたまりもないだろう。気づけば地べたに擦れた大きな炎の跡あり、土は削られていた。
なんだ?
鞭の長さと化け物の動きを考え、あの攻撃はおかしい。
「危ない。あの鞭はね……」
伸縮自在。ときに流星の体は空中を舞い、ゆっくりと降下する。夕美が間一髪彼の体をつかみ取り、助けた。
「残念だなー。一撃で吹き飛ばせると思ったけど」
聡士はいかにも惜しいという表情を見せる。
「でも成果はあったな」
「殿下?」
「早く行って……」
夕美の顔がようやく感情をともった言葉を流星にかける。苦しみという感情をこめて。
血がぽたぽたと地面を汚しひざまずいた。
「やあ、君が持っているお宝こっちに渡してくれないかい?」
「貴様!」
「姉さんには悪いが、この門は突破させられないよ。呪文で固く閉じさせてもらいました」彼はパンと両手を叩いた。
鞭が当たったのか、夕美は片腕をダランと下げ力を入れることが出来ない。
「くそっ」
流星は剣を聡士に向ける。
「いいよ、ざっくりやってごらん」聡士はひらりと舞い降りた。
「覚悟しろ!」
青白い剣が光った。
「あはは、こっち、こっち」
意外に身軽な奴だ。彼の剣は無数の幻影を追っていて、実体を捉えることが出来なかった。
「ほら、ここだ、ここ」
いたちごっこだ。流星の動きが鈍くなった。
「あーもう終わりかい?」
なんて奴だ。一体どれが本物だ。現実なのか。聡士が無数いるように見え、めまいがした。
「挑発に乗っちゃ――だめよ」
「殿下、おさがり下さい。その腕では……」
夕美はもう片方の手を付き上げ戦い意志を示す。
「そうだよ。無理するなよ。霊魂に命を捧げて寿命縮めるなんて。命を大事にしなよ」
「殿下!」
「いいから黙って!」
夕美はそういうと呪文を唱える。
「火の鞭、とどめを」
聡士の言葉に、怪物はゴーッとおぞましい叫びをあげる。己の武器を折り分厚くした。
また振り上がる。今度は先ほどよりなお速い。
鞭が二人を捉える。近づけば近づくほどに熱い。ぶつかる手前、二人の体は青い泡のような膜が覆う。
真横を見ると鞭は止まっている、いや違う、はたけないのだ。
呪文を唱え終わったとき、膜はパッと放射状に広がり、周囲にあるものを弾き飛ばした。門を守る化け物も、操る術師も、背後の呪文がかけられた門ですら吹き飛ばした。
「殿下……」
「流星、あなたの役割は?」
「は、聖女陛下の傍におり危機あるとき、命に代えてお救いすること」
「ならば、目指すべきは?」
「はい」
「行って」
騎士は、今度こそ迷わなかった。道は開けた。くだけた門の先に紅蓮の炎に包まれ燃え盛る敵の根城が見える。目指す先は一直線上にある。
気づけば都の内側まで来ている。目の前は石で敷き詰められ整備された道が続く。
「ここからは、地図と案内が必要ね」
夕美が言う。
「まずこの道を真っ直ぐ進むと門がある。これが火門。ここには門番がいる。それが火の鞭よ。太古の昔にいた鬼の最後の一体ね」
「まず化け物を成敗し」
「あなたの役目は鬼退治?」
あ、と彼は思わず聞いた。
「あなたは一体何をしにここまで来た?」
沈黙があり、流星は気づかされる。
「殿下、あなたは門を守る化け物を一人で倒し、その隙に私は都に忍び込めと?」
「だから、内部の地図と私という案内が必要だったのよ」
夕美は、指で空をなぞり隠してあった地図を取り出し、彼に投げた。
受け取った地図は、火都の見取り図であった。
「もうじき見えてくるのが火門。私が火の鞭を引き付けている間に、小門を潜り抜けて。
弱点は脚。図体がでかい癖に支える脚が小さいの。上手く転ばすから、火門の脇にある小門を潜り抜けてね。そこは開いているから」
「なぜ開いているのです?」
「住人が出入りするから。彼らは額に紋章がある。赤き龍、烈王の紋章がね」夕美は額を指し示した。「火の鞭は、紋章があるかないかで侵入者を判断するの」
「で、門に入ったら道は真っ直ぐよ、目指す先はそこにある」
「宮殿まで真っ直ぐ……」
「そうひたすら突っ走って。敵に見つかっても、前だけを見て走りなさい」
「できれば隠密に」
「少し痛い思いをしてもらう」
「え?」
気づけば彼はあおむけに転ばされ天を仰いだ。空がこんなにも厚い雲で覆われ赤く塗られているとは。
「グッ――」
額が焼け付くように熱くて、全身に痛みが波及した。流星は地べたを転げまわる。あまりの苦痛に耐えきれなかったからだ。
「中は、灼熱地獄。住んでいる者は身に火を宿している。只人は入れない。烈王の火ではない。一時的な刻印だから長くはもたないけど、役には立つ。上手くいけば内部の兵たちを欺けるかも」
暗転する視界。頭が勝ち割れそうな痛み。
もはや主義、使命、理想などと言った言葉は何の意味も持たない。ただ強い痛みに身をよじ曲げ、苦悶するしかない。
夕美は無情にも呪文を唱える。やがて火の誓いは終わった。
「印が続くのは5時間ってところ。そのことにだけは気を付けて」
しばらく痛みは続いたが、だんだんと引いていった。起き上がれるようになった時には、流星自身がこの地に訪れてから感じていた火炎にまみれた空気で汚れた大気や、悪意に満ちた土地に、嫌悪や辛苦を感じない。
坂道をひたすら上った先に最後の関門は、厳かに存在している。
「着いたけど、さっきの話――どうだろう? ちょっと面倒だな」
夕 美はチッと舌打ちをした。
目の前にそびえる赤い門。烈王がなで斬りにした人々の血で塗られているようだ。
門前に立ちすくむのは火の鞭――背丈は二十mある全身は逆立つ毛までもが赤かった。大きな瞳で、狂気を孕んでいた。眉がひん曲がったようにつり上がり、実に好戦的だ。この魔物と遭遇したら、戦いしか選択肢はあるまい。異常なまでに大きな顔と、手に持つのは数mほどの黒い鞭で何度となく振りかざすたびに炎が舞い散る。
火の鞭。なるほど最後の関門は、試練が待っている。
彼は悠然と門の前に立ちはだかっている。
「やあ、来たね」
彼はいつだって笑っている。誰にでもそうだ。にこにこばかりして、相手を歓待するつもりなんてさらさらない。
なぜこの男が――聡士が、火の鞭の頭に乗り、二人を見下ろしているのだろう。
「どいてもらおう」
「君も来たのか。わざわざ助けに来たね。素敵だよ。これぞ愛の力ってやつかい?」
うるさいやつだ。流星はつくづくそう思う。
「ひっそりと都に侵入するつもりだったよね? ああ、でもすっかり王の兆しは見え見えだったよ。姉さん、今回は軽率だよ。そっちの騎士君を助けるために王の力を使うなんて」
「生憎だけど、おしゃべりしている時間はないの」
「だろうね」聡士は自分の姉へ最大の賛辞を込めて笑顔を取り繕う。「そうか、君は聖なる腕輪を持ってきているのか? なんてありがたい。必要なものは全部そろう。こちら側の正当性は確固たるものになる」
「お前にやるものではない」
「僕には要らないさ。扱えるのは聖女だけ」
「ならどうする?」
「助けるついでに渡すのだろうね。あ、道は教えてもらった? でも安心しなよ。僕が希和子には届けてあげるからさ。まあ君には、残念ながら死んでもらうけどね」
「死ぬのは今ではない――おしゃべりに費やす時間はない」
流星は剣を抜く。隣で夕美が静止しようとしているのが目に入っていない。
彼は化け物めがけて走っていた。
「あーあ、いいぞ。やって」
火の鞭は、ゆったりと足を前に突き出す。動きは本当にゆったりとしている。振りかざす鞭も、あまりにも遅い。
「危ない! 下がって」
夕美が叫んだ。あえて遅く動くことで、相手に図体だけだと思い込ませるつもりなのだ。流星は気づかない。あの鞭の恐ろしさを彼は知らないのだ
鞭は高く振りかざされる。流星は、足元が弱点と聞いた。間合いを注意し、相手の懐に飛び込み、傾倒させる。一気にそこから内部に入る。
動きは遅い、いけると思った。しかし鞭は頭上高くあり振りかぶるその瞬間、信じられないことが起きる。鞭がするすると伸び、化け物が振り下ろす速度が猛然と増したのだ。こいつ、巨体の割には早い。
しまった、と流星は焦った。直撃したら並みの人ならひとたまりもないだろう。気づけば地べたに擦れた大きな炎の跡あり、土は削られていた。
なんだ?
鞭の長さと化け物の動きを考え、あの攻撃はおかしい。
「危ない。あの鞭はね……」
伸縮自在。ときに流星の体は空中を舞い、ゆっくりと降下する。夕美が間一髪彼の体をつかみ取り、助けた。
「残念だなー。一撃で吹き飛ばせると思ったけど」
聡士はいかにも惜しいという表情を見せる。
「でも成果はあったな」
「殿下?」
「早く行って……」
夕美の顔がようやく感情をともった言葉を流星にかける。苦しみという感情をこめて。
血がぽたぽたと地面を汚しひざまずいた。
「やあ、君が持っているお宝こっちに渡してくれないかい?」
「貴様!」
「姉さんには悪いが、この門は突破させられないよ。呪文で固く閉じさせてもらいました」彼はパンと両手を叩いた。
鞭が当たったのか、夕美は片腕をダランと下げ力を入れることが出来ない。
「くそっ」
流星は剣を聡士に向ける。
「いいよ、ざっくりやってごらん」聡士はひらりと舞い降りた。
「覚悟しろ!」
青白い剣が光った。
「あはは、こっち、こっち」
意外に身軽な奴だ。彼の剣は無数の幻影を追っていて、実体を捉えることが出来なかった。
「ほら、ここだ、ここ」
いたちごっこだ。流星の動きが鈍くなった。
「あーもう終わりかい?」
なんて奴だ。一体どれが本物だ。現実なのか。聡士が無数いるように見え、めまいがした。
「挑発に乗っちゃ――だめよ」
「殿下、おさがり下さい。その腕では……」
夕美はもう片方の手を付き上げ戦い意志を示す。
「そうだよ。無理するなよ。霊魂に命を捧げて寿命縮めるなんて。命を大事にしなよ」
「殿下!」
「いいから黙って!」
夕美はそういうと呪文を唱える。
「火の鞭、とどめを」
聡士の言葉に、怪物はゴーッとおぞましい叫びをあげる。己の武器を折り分厚くした。
また振り上がる。今度は先ほどよりなお速い。
鞭が二人を捉える。近づけば近づくほどに熱い。ぶつかる手前、二人の体は青い泡のような膜が覆う。
真横を見ると鞭は止まっている、いや違う、はたけないのだ。
呪文を唱え終わったとき、膜はパッと放射状に広がり、周囲にあるものを弾き飛ばした。門を守る化け物も、操る術師も、背後の呪文がかけられた門ですら吹き飛ばした。
「殿下……」
「流星、あなたの役割は?」
「は、聖女陛下の傍におり危機あるとき、命に代えてお救いすること」
「ならば、目指すべきは?」
「はい」
「行って」
騎士は、今度こそ迷わなかった。道は開けた。くだけた門の先に紅蓮の炎に包まれ燃え盛る敵の根城が見える。目指す先は一直線上にある。
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