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99)消えた地下街の出口(愛知県)
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1. 名古屋の地下街
愛知県・名古屋。
この都市は、日本有数の地下街を持つことで知られている。
広大な通路が交差し、デパートや飲食店が立ち並ぶその空間は、まるで地下都市のようだ。
しかし、都市伝説の中には、こういう話がある。
「地下街には、“存在しないはずの出口”がある。」
「その出口に入った者は、二度と戻れない。」
これは、実際に地下街で起きた恐ろしい出来事である。
2. 深夜の地下街
Kさん(30代・男性)は、名古屋駅近くの地下街で働く飲食店の店長だった。
その日、閉店作業を終えたのは深夜1時過ぎ。
エスカレーターが止まった地下街を歩き、最寄りの出口へ向かっていた。
しかし、歩いても歩いても出口にたどり着かない。
「……おかしいな?」
彼は、スマホで地図を確認しようとしたが——
電波が、圏外になっていた。
3. 存在しない出口
しばらく進むと、見慣れない案内板があった。
「地下街出口 → こちら」
「こんな場所、あったか……?」
Kさんは、不審に思いながらも、その指示に従って歩いた。
そして、ついに階段を見つけた。
上へと続く階段には、かすかに外の光が差し込んでいた。
「よかった……」
しかし——
その瞬間、背後で足音がした。
4. ついてくる影
Kさんは、思わず振り向いた。
誰もいない。
「……気のせいか?」
不気味な気配を感じつつも、彼は階段を上り始めた。
しかし——
「……ちがう……」
どこからか、かすれた声が聞こえた。
「誰だ?」
Kさんは、背後を見た——
階段の下に、人影が立っていた。
5. 地下にいる者
その影は、じっとKさんを見つめていた。
暗がりの中、男のようにも女のようにも見える。
しかし——
顔が、ない。
「……なんだよ、あれ……」
Kさんは、背筋が凍りついた。
急いで階段を駆け上がろうとした——
しかし、その瞬間——
階段の出口が、消えた。
6. ループする通路
Kさんは、叫びながら階段を駆け下りた。
しかし、そこにあったのは——
また同じ地下通路だった。
「どうなってんだ……!?」
振り返ると、さっきの影が、少しずつ近づいてくる。
「……ちがう……」
その声が、少しずつ大きくなっている。
7. 古い案内板
Kさんは、全力で地下街を走った。
しかし、どれだけ走っても、同じ景色が続く。
その時、ふと目に入ったのは古い案内板だった。
「名古屋地下街 1972年」
「……1972年?」
その時、Kさんは思い出した。
「名古屋の地下街で、昔事故があった」という話を。
そして、事故の被害者たちは——
「出口を見つけられず、地下に取り残された」
8. 迫る影
Kさんは、背後を見た。
影は、もう目の前まで来ていた。
その顔が、ゆっくりと開いた。
「ちがう……おまえは……ちがう……」
影の顔は、Kさんの顔に酷似していた。
「やめろ!!」
Kさんは、必死に目を閉じた——
9. 現実に戻る
気がつくと、Kさんは名古屋駅の地上に立っていた。
「……戻れた?」
しかし、周囲の景色は少し違っていた。
駅前の広告看板は、どれも古いデザインだった。
通りを歩く人々の服装も、どこか昭和のように見えた。
そして——
Kさんのスマホには、見知らぬ通知が届いていた。
「地下街の出口が見つかりました。」
Kさんは、ぞっとしてスマホを落とした。
10. 消えた記録
その後、Kさんは知人にこの話をした。
しかし、誰も**「その階段」**の存在を知らなかった。
さらに、スマホの地図アプリで地下街を確認すると——
Kさんが入ったはずの通路は、どこにも記録されていなかった。
Kさんは、それ以来地下街には決して近づかなくなった。
しかし、ある日——
スマホの通知が再び鳴った。
「地下街の出口が見つかりました。」
Kさんが震えながら通知を開くと、画面には——
「次は、おまえの番だ。」
***********************************
もし、あなたが名古屋の地下街を歩いているとき——
見慣れない案内板を見つけたら。
決して、その指示には従わないでください。
そして、もし——
「ちがう……」という声が聞こえたら。
その瞬間、あなたはもう——
元の世界に戻れないのだから。
愛知県・名古屋。
この都市は、日本有数の地下街を持つことで知られている。
広大な通路が交差し、デパートや飲食店が立ち並ぶその空間は、まるで地下都市のようだ。
しかし、都市伝説の中には、こういう話がある。
「地下街には、“存在しないはずの出口”がある。」
「その出口に入った者は、二度と戻れない。」
これは、実際に地下街で起きた恐ろしい出来事である。
2. 深夜の地下街
Kさん(30代・男性)は、名古屋駅近くの地下街で働く飲食店の店長だった。
その日、閉店作業を終えたのは深夜1時過ぎ。
エスカレーターが止まった地下街を歩き、最寄りの出口へ向かっていた。
しかし、歩いても歩いても出口にたどり着かない。
「……おかしいな?」
彼は、スマホで地図を確認しようとしたが——
電波が、圏外になっていた。
3. 存在しない出口
しばらく進むと、見慣れない案内板があった。
「地下街出口 → こちら」
「こんな場所、あったか……?」
Kさんは、不審に思いながらも、その指示に従って歩いた。
そして、ついに階段を見つけた。
上へと続く階段には、かすかに外の光が差し込んでいた。
「よかった……」
しかし——
その瞬間、背後で足音がした。
4. ついてくる影
Kさんは、思わず振り向いた。
誰もいない。
「……気のせいか?」
不気味な気配を感じつつも、彼は階段を上り始めた。
しかし——
「……ちがう……」
どこからか、かすれた声が聞こえた。
「誰だ?」
Kさんは、背後を見た——
階段の下に、人影が立っていた。
5. 地下にいる者
その影は、じっとKさんを見つめていた。
暗がりの中、男のようにも女のようにも見える。
しかし——
顔が、ない。
「……なんだよ、あれ……」
Kさんは、背筋が凍りついた。
急いで階段を駆け上がろうとした——
しかし、その瞬間——
階段の出口が、消えた。
6. ループする通路
Kさんは、叫びながら階段を駆け下りた。
しかし、そこにあったのは——
また同じ地下通路だった。
「どうなってんだ……!?」
振り返ると、さっきの影が、少しずつ近づいてくる。
「……ちがう……」
その声が、少しずつ大きくなっている。
7. 古い案内板
Kさんは、全力で地下街を走った。
しかし、どれだけ走っても、同じ景色が続く。
その時、ふと目に入ったのは古い案内板だった。
「名古屋地下街 1972年」
「……1972年?」
その時、Kさんは思い出した。
「名古屋の地下街で、昔事故があった」という話を。
そして、事故の被害者たちは——
「出口を見つけられず、地下に取り残された」
8. 迫る影
Kさんは、背後を見た。
影は、もう目の前まで来ていた。
その顔が、ゆっくりと開いた。
「ちがう……おまえは……ちがう……」
影の顔は、Kさんの顔に酷似していた。
「やめろ!!」
Kさんは、必死に目を閉じた——
9. 現実に戻る
気がつくと、Kさんは名古屋駅の地上に立っていた。
「……戻れた?」
しかし、周囲の景色は少し違っていた。
駅前の広告看板は、どれも古いデザインだった。
通りを歩く人々の服装も、どこか昭和のように見えた。
そして——
Kさんのスマホには、見知らぬ通知が届いていた。
「地下街の出口が見つかりました。」
Kさんは、ぞっとしてスマホを落とした。
10. 消えた記録
その後、Kさんは知人にこの話をした。
しかし、誰も**「その階段」**の存在を知らなかった。
さらに、スマホの地図アプリで地下街を確認すると——
Kさんが入ったはずの通路は、どこにも記録されていなかった。
Kさんは、それ以来地下街には決して近づかなくなった。
しかし、ある日——
スマホの通知が再び鳴った。
「地下街の出口が見つかりました。」
Kさんが震えながら通知を開くと、画面には——
「次は、おまえの番だ。」
***********************************
もし、あなたが名古屋の地下街を歩いているとき——
見慣れない案内板を見つけたら。
決して、その指示には従わないでください。
そして、もし——
「ちがう……」という声が聞こえたら。
その瞬間、あなたはもう——
元の世界に戻れないのだから。
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