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第9話:青い手紙と、最後の補佐候補
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~演じる者は、名探偵に挑む~
「青い……インク……?」
生徒会室の机に置かれた封筒は、またしても宛名なし。
だが中の便箋には、今までとは明らかに違う“印象”があった。
字が綺麗すぎる。しかも、筆跡が妙に均一だ。おまけに――文章が演劇の脚本っぽい。
「君たちの茶番を見ている……?」
「完全に観客目線だな」と蓮がつぶやいた。
「なんなの?この手紙の主……」と早紀が眉をひそめる。
美穂は、ほぉ~っと感心したように紙を見つめる。
「え、めっちゃキザでイケてない?“舞台の袖で見てる”とか中二っぽいけど、逆にセンス感じるわ~」
マコトは紙を片手に立ち上がった。
「これは……俺に対する挑戦状。そして、おそらく……最後の補佐候補!」
「挑戦状送ってきて仲間になるってどんな採用試験よ」
「それが“スカウト型補佐制度”だッ!」
「どこの制度だよ」
■演劇部の影に、あの人影あり
昼休み、マコトたちは校内を聞き込み調査。
「“演劇の脚本っぽい文体”ってことは、演劇部関係者の可能性が高い」
「それっぽい人知ってる?」
「……いや、演劇部って地味に謎なのよ。部長の顔、ほとんど誰も知らないって噂」
美穂が小声で言った。
「え、マジで?部長って幽霊とかじゃないよね?」
「そんなわけあるか!」
「でも、“舞台の袖で見てる”って表現、ちょっと意味深よね……?」
蓮が腕を組んで静かに言う。
「実は、演劇部の練習は放課後じゃなく、朝練型らしい。
しかも、脚本担当は“部長が一人でやってる”って噂。となれば、職員室のプリンタを使ってる可能性も高い」
「おおお……事件っぽくなってきた……!」
■演劇部への潜入
放課後、生徒会メンバーは旧校舎の演劇部部室に向かった。
「失礼しまーす……生徒会です!」
返事は、ない。
「無人……?」
「いや、いる」
蓮が指差した先には、舞台袖にひとり、白い衣装の人物が座っていた。
すらりとした中性的な体つき。長い前髪で目元が隠れている。
彼(あるいは彼女)は、脚本らしき紙束をぱらぱらとめくっていた。
「……ようこそ。名探偵くんたち」
マコトが一歩前に出る。
「お前が、“青い手紙”の送り主か?」
「正解。つまらない茶番の中にも、君たちにはほんの少し“可能性”を感じた」
ゆっくりと顔を上げたその人物――声のトーンはやや高め。
性別不詳、雰囲気は完全に“舞台人”。
「僕は綾小路 結(あやのこうじ ゆい)。演劇部部長。
そして、君たちの“最後の補佐”候補さ」
■面接という名の“選考試験”
「僕は“演じること”が生きがいだ。嘘と真実の境界線を渡るのが好きでね」
「なるほど、演技派トリックスター系補佐候補ってわけか……!」
「肩書き、勝手につけんな」と早紀。
「でも、ただ補佐になるのは嫌だ。だから一つだけ条件を出そう」
「条件?」
綾小路はマコトをまっすぐに見て言った。
「君が、**“演技”か“真実”かを見抜ける探偵かどうか、試させて」
綾小路は3つの“ミニ芝居”を見せるという。
・ひとつは本気の演技
・ひとつはわざとらしい嘘
・ひとつは“実話”を語っている
「それを見抜けたら、君の“洞察力”を認めよう」
マコトは目を輝かせた。
「なるほど……面白いじゃないか!!その挑戦、受けて立つッ!!」
「いやだから何で毎回“勝負形式”なんだよ」
◆つづく◆
「青い……インク……?」
生徒会室の机に置かれた封筒は、またしても宛名なし。
だが中の便箋には、今までとは明らかに違う“印象”があった。
字が綺麗すぎる。しかも、筆跡が妙に均一だ。おまけに――文章が演劇の脚本っぽい。
「君たちの茶番を見ている……?」
「完全に観客目線だな」と蓮がつぶやいた。
「なんなの?この手紙の主……」と早紀が眉をひそめる。
美穂は、ほぉ~っと感心したように紙を見つめる。
「え、めっちゃキザでイケてない?“舞台の袖で見てる”とか中二っぽいけど、逆にセンス感じるわ~」
マコトは紙を片手に立ち上がった。
「これは……俺に対する挑戦状。そして、おそらく……最後の補佐候補!」
「挑戦状送ってきて仲間になるってどんな採用試験よ」
「それが“スカウト型補佐制度”だッ!」
「どこの制度だよ」
■演劇部の影に、あの人影あり
昼休み、マコトたちは校内を聞き込み調査。
「“演劇の脚本っぽい文体”ってことは、演劇部関係者の可能性が高い」
「それっぽい人知ってる?」
「……いや、演劇部って地味に謎なのよ。部長の顔、ほとんど誰も知らないって噂」
美穂が小声で言った。
「え、マジで?部長って幽霊とかじゃないよね?」
「そんなわけあるか!」
「でも、“舞台の袖で見てる”って表現、ちょっと意味深よね……?」
蓮が腕を組んで静かに言う。
「実は、演劇部の練習は放課後じゃなく、朝練型らしい。
しかも、脚本担当は“部長が一人でやってる”って噂。となれば、職員室のプリンタを使ってる可能性も高い」
「おおお……事件っぽくなってきた……!」
■演劇部への潜入
放課後、生徒会メンバーは旧校舎の演劇部部室に向かった。
「失礼しまーす……生徒会です!」
返事は、ない。
「無人……?」
「いや、いる」
蓮が指差した先には、舞台袖にひとり、白い衣装の人物が座っていた。
すらりとした中性的な体つき。長い前髪で目元が隠れている。
彼(あるいは彼女)は、脚本らしき紙束をぱらぱらとめくっていた。
「……ようこそ。名探偵くんたち」
マコトが一歩前に出る。
「お前が、“青い手紙”の送り主か?」
「正解。つまらない茶番の中にも、君たちにはほんの少し“可能性”を感じた」
ゆっくりと顔を上げたその人物――声のトーンはやや高め。
性別不詳、雰囲気は完全に“舞台人”。
「僕は綾小路 結(あやのこうじ ゆい)。演劇部部長。
そして、君たちの“最後の補佐”候補さ」
■面接という名の“選考試験”
「僕は“演じること”が生きがいだ。嘘と真実の境界線を渡るのが好きでね」
「なるほど、演技派トリックスター系補佐候補ってわけか……!」
「肩書き、勝手につけんな」と早紀。
「でも、ただ補佐になるのは嫌だ。だから一つだけ条件を出そう」
「条件?」
綾小路はマコトをまっすぐに見て言った。
「君が、**“演技”か“真実”かを見抜ける探偵かどうか、試させて」
綾小路は3つの“ミニ芝居”を見せるという。
・ひとつは本気の演技
・ひとつはわざとらしい嘘
・ひとつは“実話”を語っている
「それを見抜けたら、君の“洞察力”を認めよう」
マコトは目を輝かせた。
「なるほど……面白いじゃないか!!その挑戦、受けて立つッ!!」
「いやだから何で毎回“勝負形式”なんだよ」
◆つづく◆
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