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第69話:君とのスタンプ、未来まで
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噴水広場に、再び人が集まっていた。
週末イベントの名残と、ひとつの「小さな事件の結末」を見届けるために。
スタンプラリー、ラスト地点。
そこに戻されたのは──無傷とは言えないが、確かに“帰ってきた”スタンプ台だった。
「……お、お騒がせしました……」
広場の真ん中で、野中涼太は小さな声で頭を下げた。
手には、ガムテープで補修されたスタンプ台。
「勝手に持っていって……ほんとに、ごめんなさいっ……!」
周囲の大人たちがざわめき立つ中、一人のおばあちゃんがゆっくりと前へ。
「……戻してくれたんだね。それだけで、十分えらいよ」
「あっ、え……」
「でもねぇ、坊や。好きって気持ちはねぇ、胸の中だけにしまっといても、誰にも届かんのよ」
その言葉に、涼太はぶわっと目を赤くした。
「そ、そうだよなぁぁああああ!!」
──って、なぜかそこで虎太郎(生徒会補佐/高1)が号泣突入してきた。
「兄貴ィィィ! なんすかこのエモ展開ぃぃぃ!」
「……お前、いつ来た?」
「兄貴の事件の匂いを嗅ぎつけてぇぇぇ……っ!!(←泣いてて聞き取れない)」
続いて美穂と日向、詩織、蓮までも商店街に登場。
なぜか紅茶片手の蓮が「最後はこの香りで締めると決まっている」とか言い出す。
詩織は涼太に冷静にスマホで謝罪文のテンプレを見せている。
日向はスタンプカードに謎のイラストを描いて渡している(※猫とまんじゅうの合体生物)。
美穂は、「あーもう、この空気いいなぁ~~!」と感動の自撮り中。
──その様子を、マコトと早紀は少し離れたところから見つめていた。
「……戻ってよかったな、スタンプ台」
「うん。涼太くん、頑張ったよ」
「なんか……昔のお前とちょっと重なるな」
「それはそっちでしょ」
マコトは照れ笑いしながら、そっと早紀の手を取った。
「最後のスタンプ……まだ押してねぇよな」
「……そうね」
彼は自分のスマホを取り出し、画面上に描いた“デジタルハートスタンプ”を見せる。
「これで俺たちのカードにも、ラストスタンプ。──完了だな」
「ふふ。電子で済ませるところがマコトらしい」
「えっ、俺のロマン全否定?」
「ううん、好きって意味よ」
マコトが顔を真っ赤にする。
そこへ、運営のおばちゃんが記念品を手に近づいてくる。
「ほい、お疲れさまー! 二人とも、見事完走!」
渡されたのは──
金ピカの“スーパーラブペア賞”缶バッジ(ハート型)
「……これ、付けるのか?」
「付けなさいよ。“彼女ポイント”上げるチャンスでしょ」
「くっ……! ランクアップ、避けられねぇのか!」
その日の夕暮れ、
商店街のアーチには、まだ小さくイルミネーションが残っていた。
マコトと早紀は並んで歩く。
「ねえマコト。今回の事件、どうだった?」
「んー……推理的には地味だったけど」
「けど?」
「……あったかかった、かな」
早紀は静かに笑う。
「じゃあ、またあったかい事件、一緒に解決していこうね」
「……ああ。“名探偵と助手”じゃなくて、今度は“彼氏と彼女”としてな」
──こうして、“恋と謎”のスタンプラリー事件は幕を閉じた。
けれど2人のラブコメライフは、まだまだ終わらない。
次の事件も、次のデートも、次のすれ違いも──全部セットで、ふたりの未来。
そして噴水広場の隅で、今もなお虎太郎は泣き続けていた。
「兄貴ィィィ~~!! 恋って、最高ッスねぇぇぇ~~~!!」
「……そろそろ家帰れ」
週末イベントの名残と、ひとつの「小さな事件の結末」を見届けるために。
スタンプラリー、ラスト地点。
そこに戻されたのは──無傷とは言えないが、確かに“帰ってきた”スタンプ台だった。
「……お、お騒がせしました……」
広場の真ん中で、野中涼太は小さな声で頭を下げた。
手には、ガムテープで補修されたスタンプ台。
「勝手に持っていって……ほんとに、ごめんなさいっ……!」
周囲の大人たちがざわめき立つ中、一人のおばあちゃんがゆっくりと前へ。
「……戻してくれたんだね。それだけで、十分えらいよ」
「あっ、え……」
「でもねぇ、坊や。好きって気持ちはねぇ、胸の中だけにしまっといても、誰にも届かんのよ」
その言葉に、涼太はぶわっと目を赤くした。
「そ、そうだよなぁぁああああ!!」
──って、なぜかそこで虎太郎(生徒会補佐/高1)が号泣突入してきた。
「兄貴ィィィ! なんすかこのエモ展開ぃぃぃ!」
「……お前、いつ来た?」
「兄貴の事件の匂いを嗅ぎつけてぇぇぇ……っ!!(←泣いてて聞き取れない)」
続いて美穂と日向、詩織、蓮までも商店街に登場。
なぜか紅茶片手の蓮が「最後はこの香りで締めると決まっている」とか言い出す。
詩織は涼太に冷静にスマホで謝罪文のテンプレを見せている。
日向はスタンプカードに謎のイラストを描いて渡している(※猫とまんじゅうの合体生物)。
美穂は、「あーもう、この空気いいなぁ~~!」と感動の自撮り中。
──その様子を、マコトと早紀は少し離れたところから見つめていた。
「……戻ってよかったな、スタンプ台」
「うん。涼太くん、頑張ったよ」
「なんか……昔のお前とちょっと重なるな」
「それはそっちでしょ」
マコトは照れ笑いしながら、そっと早紀の手を取った。
「最後のスタンプ……まだ押してねぇよな」
「……そうね」
彼は自分のスマホを取り出し、画面上に描いた“デジタルハートスタンプ”を見せる。
「これで俺たちのカードにも、ラストスタンプ。──完了だな」
「ふふ。電子で済ませるところがマコトらしい」
「えっ、俺のロマン全否定?」
「ううん、好きって意味よ」
マコトが顔を真っ赤にする。
そこへ、運営のおばちゃんが記念品を手に近づいてくる。
「ほい、お疲れさまー! 二人とも、見事完走!」
渡されたのは──
金ピカの“スーパーラブペア賞”缶バッジ(ハート型)
「……これ、付けるのか?」
「付けなさいよ。“彼女ポイント”上げるチャンスでしょ」
「くっ……! ランクアップ、避けられねぇのか!」
その日の夕暮れ、
商店街のアーチには、まだ小さくイルミネーションが残っていた。
マコトと早紀は並んで歩く。
「ねえマコト。今回の事件、どうだった?」
「んー……推理的には地味だったけど」
「けど?」
「……あったかかった、かな」
早紀は静かに笑う。
「じゃあ、またあったかい事件、一緒に解決していこうね」
「……ああ。“名探偵と助手”じゃなくて、今度は“彼氏と彼女”としてな」
──こうして、“恋と謎”のスタンプラリー事件は幕を閉じた。
けれど2人のラブコメライフは、まだまだ終わらない。
次の事件も、次のデートも、次のすれ違いも──全部セットで、ふたりの未来。
そして噴水広場の隅で、今もなお虎太郎は泣き続けていた。
「兄貴ィィィ~~!! 恋って、最高ッスねぇぇぇ~~~!!」
「……そろそろ家帰れ」
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