年上の許嫁女教師は大胆な帰国子女

naomikoryo

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歓迎会のお誘い

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授業が終わり、放課後になると、優愛たちが亨のところにやってきた。
「亨、たまにはみんなでカラオケに行こうよ!」
と優愛が明るく誘ってくる。
亨は別に用事もないので、
「たまにはいいかな」
とOKすることにした。

みんなで校舎を出て行く姿を、職員室から美咲はじっと見つめていた。
彼女の心の中には、少しの嫉妬と期待が交錯していた。

その時、教頭がやってきて、
「今日は週末ですし、ミス美咲ティーチャーのウェルカム・パーティーなんていかがですか?」
と、先生方の前でキザに提案する。
周囲の先生たちが
「いいですね!」
と賛成する中、美咲は亨たちがカラオケに行くとちらっと耳にしていた。
「この辺にカラオケなんてありますか?」
と美咲は尋ねる。

「えぇ、すぐ近くにありますよ。」
と一人の先生が答えると、美咲はその言葉を受けて、
「校則では生徒たちは禁止になってたりしますか?」
と聞いてみた。
すると教頭は、
「いえいえ、うちは割と自由な校風ですので、大丈夫ですよ。」
とキザったらしく答える。

美咲はその言葉に興味を持ち、
「だったら、私、日本のカラオケに行ってみたかったんです。」
と、教頭に上目遣いで懇願する。
教頭は驚いたような表情を浮かべつつ、
「え、えぇ、勿論、よろしいですよ。ねぇ、皆さん?」
と尋ねると、周りの先生たちも笑顔で
「いいですよ、佐藤先生」
と答えた。

「皆さん、自己紹介でも言いましたが、私なんてまだまだ若輩者ですから、美咲先生と呼んでくださればいいですよ。」
美咲は笑顔を振りまきながら、自分の存在をアピールする。
その光景を見て、教頭は少し照れくさそうにしていた。

「じゃあ、二次会で…」
と言いかけた教頭を遮るように、美咲が尋ねる。
「日本のカラオケボックスでは、食事もパーティーっぽいんですよね?」
体育教師の向田先生が頷くと、
「えぇ、そうです。…
じゃあ、美咲先生も日本のカラオケに興味津々なようですから、カラオケパーティーも兼ねて、行っちゃいましょうか?」
と提案する。



教頭のその言葉に、美咲の目が輝く。
彼女は周囲の期待に応えようとする一方で、亨が優愛たちと楽しむ姿が頭に浮かび、少し複雑な気持ちを抱えていた。
しかし、この機会に彼との距離を縮められるかもしれないという思いが心の中で渦巻いていた。

亨は、自分が知らないところで美咲がどんな考えを持っているのか、周囲の期待と噂に翻弄されながらも、次第に彼女との関係がどう進展するのか気になり始めていた。
学校の外で待ち受ける新たな展開に、心がざわつくのを感じるのだった。
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